2005年11月12日

無料で鑑定致します

539a5f79.jpg写真は当店2階、掛軸等を展示しているショーケースです。今回はこれでお茶を濁して頂きまして。

本サイトで『メールによる鑑定依頼』の注意を表記しました。曰く「写真画像を添付してこられる方がいらっしゃいますが、それだけでは判りかねますし、少なくともなにわやでは写真のみで断定するような鑑定は致しておりません」というものです。

本来 数ある骨董屋・古美術店の中から、わざわざ当店をお選び頂き 大切なお宝の鑑定を委ねようというのですから至極有り難き光栄。感謝こそすれ注文をつけるとは言語道断 と、思ってはおりますが、どうぞお聞き下さいませ。


当方は木更津の骨董屋です。田舎でありながら遠くの方にまでお見知りおき頂きますのは、インターネットが普及した事を実感すると共に大変感謝すべき事。合わせてパソコンとデジタルカメラも普及しましたからか、初めてのメールで写真画像を何枚も添付して「どうですか? 幾らしますか?」というものが増えてまいりました。

骨董趣味はどちらかというと年配者が多いものです。その中にあってパソコンやメールを活用なさる方が増えたことは、同じ利用者としても喜ばしい事ではございますが 些か使い方に常識や良識を逸したものが目につくようになったと思うのです。

難しいことを言うつもりはございません。先ずは挨拶から始めませんか? お客様はどちらにお住まいの、なんという方で、よろしければどんなお仕事をなさっている方ですか? そのお宝を持った経緯はどういったものですか? 互いに美術品・骨董品が導いた縁です。少しくらい、ご一緒する時間を大切にしてみませんか? それらがお宝の生きた情報に成り得る筈ですよ。

またお客様が添付した写真画像・ファイル、それらは他の人が受け取っても、必ず同じように拝見できるとは限らないものです。勿論今まで頂いた関連ファイルは全て目を通させて頂いております。しかし回線状況・その他で閲覧するまでには少々面倒な手順を踏まなければいけないのが常なのです。残念なことに、インターネットにはウイルスを始め悪意に満ちた物が横行しておりまして、慎重にならざるを得ないものなのです。その上で写真は、情報の一助にはなりますが絶対では無いのです。なにわやには、明らかに画像に修正を施した写真が寄せられたりもします。恐らく、田舎の骨董屋にあわよくば・・・ ・・・というものなのでしょう。

こちらも商いです。第一の希望はお宝を譲って頂くこと。その為には正統な評価・鑑定をしなければいけませんし、お客様に 納得して頂かなければなりません。とにかく直接手にとって拝見しなければ始まらないんです。その為にお越し頂きたい、だけど 遠い・あるいは嵩張った物や纏まった品があるのでおいそれと持っていけない と言うならこちらから出かけて参りましょう。その際に出張料・鑑定料を頂いたりは致しません。

ただ重ねて申し上げますが、こちらも商売です。お店を空にして時間と燃料代を使ってお邪魔して、何も買えずに帰ってくるというわけにはまいりません。ですから遠くても、行ってちゃんと商いになるのか? そういう対象の品物なのだろうか? その算段のために、色々な情報が欲しいのです。

その為に一番ありがたいのはお客様の声です。肉声がお客様のお宝への思い入れや関係、心理を一番表します。メールも使い方によっては売り手と買い手、双方に役立つツールになるでしょう。ですが、一生懸命写真を撮って苦労し体裁を繕うより、先ずはご一報頂きたいのです。


いやホント、砕けた物言いさせて頂きますけど、トップページで注意書きを記載するまでは毎日の様に画像付きメールが送られて来ました。全て父と二人で振り分けて返信させて頂きましたが、ここのような身勝手な覚え書きと違い、駄文とはいえ礼を欠かないように綴る文章には時間が掛かるものです。追いつかなくなったらどうしようかと思う程でした。
また数人の方が「インターネットで無料で鑑定しているそうなので」というような但し書きから鑑定してくれとメールしても来られました。自分でどう読み返してみても「ネットで無料鑑定」なんて主旨の書き方はしていないですし、そんなつもりもないんですが。誤解させているとしたら申し訳ないと謝るしかないんですけれども・・・ ・・・

鑑定やご相談のメールは平素から週に何通も頂きますし、長くやってることの結果でしょうが、美術館に関する雑文や過去の四方山話等文章を読んで下さって「そういう仕事を続けている店なら」と、信頼を寄せてくださったんだと思います。


今まで、インターネットを通じて沢山の人・古美術・骨董品との出逢いをさせて頂きました。我々は生業として、数寄者・愛好家に微力ながらも尽力できる事を至上の喜びとしております。なにわやは時間とおタロが許す限りは何処へでもお邪魔する気構えでおります。どうぞお気軽に、声をかけてくださませ。
  

Posted by garally_naniwaya at 14:43Comments(0)TrackBack(0)