(つづき)

第4 原告の賃金

1 原告の未払賃金

(1) 原告の本件処分前3ヶ月の賃金は、

2008年(平成20年)2月分金〇万〇円(甲24の1)

2008年(平成20年)3月分 金〇万〇円(甲24の2)

2008年(平成20年)4月分 金〇万円(甲24の3)

であり、平均賃金は金〇万〇円(円未満四捨五入)である。

なお、原告の賃金は、毎月末日締め当月17日払いで支払われている。

(2) 原告は、被告から、2008年(平成20年)5月17日から同年11月16日迄の間、本件処分を受けなければ、前項記載の平均賃金と同等額の賃金を得ることができたはずであるから、原告は被告に対し、本件処分の期間の賃金の支払を求める。

(3) なお、原告は、同年5月分賃金を受領しているので、同年6月から本件 処分の終期である同年11月16日迄の賃金の支払を求める。

2008(平成20)6月分乃至同年10月分 毎月金〇万〇円

2008(平成20)111日乃至同月16日      金〇万〇円

金〇万〇円×16日÷30日=〇万〇円(円未満四捨五入)

 

 2 2008年(平成20年)夏期賞与の未払

原告は、本件処分を受けなければ、2008年(平成20年)6月30日に2008年(平成20年)夏期賞与として金〇万〇円を受領していたはずであるから、原告は被告に対し、夏期賞与として金〇万〇円の支払を求める。

 

 

第5 本件不法行為及び本件処分による権利侵害

 1 名誉及び信用の毀損

本件処分は無効であるにもかかわらず、前記のとおり、被告は、本件処分がなされたことを記者会見して公表しており、原告は、これにより名誉が傷つけられた。

さらに、原告は、高度なヒューマニティーが要求される園芸療法の研究者であるとともに臨床も行っている者であるところ、被告の行為(記者会見)により、原告がハラスメントをするような人間であるということを流布され、園芸療法の研究者及び臨床行為を行っている者としての信用を傷つけられた。

 

 2 研究活動に対する妨害

本件処分が無効であるにもかかわらず、被告は、原告を研究室から退去させるとともに、2008年(平成20年度)には、338万円が支給されるはずだった科学研究費補助金の執行をしなかった。

原告が研究をしている園芸療法は、フィールドワークであるとともに多数の協力者の協力や相当の研究費がないとできないものであるところ、出勤停止処分を受けたことによって、これらの資源の活用が全く出来なくなり、研究活動は妨害された。

 

 3 以上の被告の行為は不法行為となるから、原告は、民法709条に基づき、原告に生じた後記損害の賠償を求める。

 

第6 損害

 1 精神的損害的損害

前記、名誉及び信用が毀損され、研究活動が妨害されたことに対する精神的損害を慰謝するための慰謝料は、1500万円を下らない。

  

 2 研究室からの私物の搬出・搬入費用

研究室から私物を搬出するための費用として、原告は、2008年(平成20年)5月27日、金3万7800円を支払った(甲 )。

本件処分が終了したのち、一旦持ち出した私物を研究室に搬入する費用として、同額の金3万7800円が必要となる。

従って、不法な本件処分の結果、合計金7万5600円の損害を生じた。

 

 3 弁護士費用

   被告が負担すべき弁護士費用としては、金150万円が相当である。

 

 4 損害金合計 金 1657 万 5600円

 

第7 結語

よって、原告は被告に対し、請求の趣旨記載のとおりの判決を求め、本訴を提起する。

 

 

添付書類

 

1 甲号証写し                 各1通

2 訴訟委任状                      1通

3 履歴事項全部証明書                           1通


 

当事者目録

 

            920-0928  金沢市

                  原  告     安   川        緑

 

【送 達 場所】

            530-0047    大阪市

 

                                  電話                                   FAX 

             原告訴訟代理人

              弁 護 士    上   原   康   夫

              弁 護 士    島   村   美   樹

 

            920-1164  金沢市角間町ヌ7番地                    

          被  告    国立大学法人金沢大学

                 代表者学長  中   村    信   一

 


              皆様へのお願い                                                  

 本事案は、大学の法人化後の内部競争の激化とともに起きた、    

極めて社会的普遍性の高い事件と捉えています。この点を踏ま

え、本件を広く国民に知らせると共に、最高学府の就学・教育環

境の改善につなげていくことが肝要であると考えております。                                                      

 何卒、皆様のご支援、ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上 

げます。