
【型紹介】
ギルガルド@ゴーストZ
臆病 C252 D4 S252
とぎすます ボディパージ シャドーボール 道連れ
※無限暗夜への誘い 威力160
S:最速(ボディパージ1回でスカーフ最速97族抜き)
つまりオノノクスまでいける。サザンドラからは無理。
B<D調整がどうでもいい人はH4振りにしてください。
【考察経緯】
ギルガルドは、その特性によって攻撃後に低耐久のブレードフォルムを晒してしまう。
なので、可能な限り一撃で相手ポケモンを倒すことが求められる。
そのためには、何らかの火力補強が必要となる。
これまでギルガルドの持つ攻撃の強化方法は主に3つであった。
一つ目は、剣の舞。
これは、シャドークローの威力の低さや、威嚇による阻害、サイコフィールドによる影撃ちの無効化が問題点として挙げられる。さらに言えば、メガメタグロスを筆頭とした役割対象としたいポケモンの物理耐久が高いことや、ミミッキュ等に上から先制技を使われてしまうことによって使用が限定されてしまう。
二つ目は、諸刃の頭突きや破壊光線といった高火力技。
これらは、拘り鉢巻や拘り眼鏡等の火力補強アイテムとの相性が良く、多くのポケモンを一撃で倒すことが出来るが、鋼タイプに半減や無効となり、使用感が良いとはとてもじゃないが言えない。
三つ目は、金属音。
これは、特殊技の火力補強となり、金属音を当てた相手にZ技を当てるというのはかなりの高火力となるだろう。しかし、相手の能力ダウンというのは交代によって無駄となってしまう上、金属音は命中率が85%と低いのでそもそも命中しない。相手の交代を強制するというのは確かに強力であるだろうが、結局のところそれは普通に殴っているだけで、相手の受けを崩す程の高火力ではない。
弱点保険は持ち物なので割愛。そもそも使ってないので知らん。
しかし、ウルトラサンムーンの教え技解禁によって、ギルガルドは専用技とも言って良いくらいギルガルドにマッチした補助技を手に入れた。
それが、”とぎすます”である。
とぎすます 分類:へんか タイプ:ノーマル
精神を集中して 次の攻撃を必ず 急所に当てる。
つまり、次に放つZ技を確定で急所に当てることが出来るのである。
Z技で2倍の威力。急所で1.5倍の威力。合わせて3倍の攻撃技を放つことが出来るようになった。
上で言ったような、物理技や金属音の問題点を無視した、特殊技の火力補強技。
それが、とぎすますなのだ。
技構成は、とぎすますシャドーボールが確定。持ち物はゴーストZ。
残り技2枠や努力値をどうするかと考えるが、
今回のコンセプトとして、高耐久ポケモンを3倍シャドーボールで吹き飛ばすというのがあるため、最速にして相手の上を取りたい。よって臆病S252振りが確定。
火力も落としたくないのでC252振り。
そうなると、範囲を広げたり毒々のような小細工を仕込んだりするよりも、汎用性を取るために相手の高速アタッカーも相手取りたい。
よって、ボディパージ道連れの採用となった。
【動作説明】
(Ⅰ)高速アタッカーに対して
ボディパージ→無限暗夜への誘いで一匹処理。
さらに道連れで1:2交換。
(Ⅱ)高耐久に対して
とぎすます→無限暗夜への誘いで処理。
裏のポケモンに素早さで勝っているならば道連れも可能。
ちなみに、とぎすますは連続使用可能です。
【ダメージ計算】
・シャドーボール
無補正H4振りミミッキュ 146~174ダメージ(111.4~132.8%) 確定1発
無補正D4振りメガメタグロス 140~168ダメージ(90.3~108.3%) 乱数1発(50%)
無補正D4振りカプ・テテフ 134~162ダメージ(92.4~111.7%) 乱数1発(62.5%)
無補正D4振りラティオス 140~168ダメージ(90.3~108.3%) 乱数1発(50%)
・ゴーストZ
無補正D4振りカプ・コケコ 190~225ダメージ(131~155.1%) 確定1発
無補正D4振りメガリザードンX 172~204ダメージ(112.4~133.3%) 確定1発
無補正D4振りメガリザードンY 135~159ダメージ(88.2~103.9%) 乱数1発(25%)
無補正H4振りウルガモス 145~172ダメージ(90~106.8%) 乱数1発(43.8%)
無補正H4振りギャラドス 153~180ダメージ(89.4~105.2%) 乱数1発(37.5%)
・急所ゴーストZ
無補正H252D4振りカプ・レヒレ 183~216ダメージ(103.3~122%) 確定1発
無補正H244D12振りヒードラン 214~253ダメージ(108.6~128.4%) 確定1発
無補正H252D4振りメガフシギバナ 195~229ダメージ(104.2~122.4%) 確定1発
無補正H236D20振りメガハッサム 222~262ダメージ(126.8~149.7%) 確定1発
無補正H252D4振りドヒドイデ 169~199ダメージ(107.6~126.7%) 確定1発
無補正H252D4振りテッカグヤ 225~265ダメージ(110.2~129.9%) 確定1発
【使用感・難点・おわりに】
カプ・レヒレやドヒドイデを研ぎ澄ますで倒すルートと、ボディパージを使った1:2交換のルートという、2パターンの動きは狙い通り出来たように思います。
しかし、上のダメ計を見ても分かるように、控えめではないので微妙に火力が足りていない感じがあります。カプ・レヒレのような素早さを基本的に上げない個体に対して、素の状態で上を取りたいので最速にしたいんですよね。ボディパージのみを意識するのであれば準速でも大した問題は無いと思います(スカーフカプ・テテフとかを意識するのであれば諸説)。
ただ、ボディパ道連れは役割を広げるために入れた技であるので、身代りとか毒々でも良いのではないでしょうか。それならばゴーストZの超火力を通しやすくなり、本来の役割を全うすることになるので、一つの案として悪くないと思います。
また、例によってシャドーボール1ウェポンであるので、メガガルーラやポリゴン2、Zといったノーマルタイプや、バンギラスやサザンドラといった悪タイプに対して有効打が無いというのは難点です。聖剣も考慮の内ではありましたが、ただでさえ耐久無振りであるのに下降補正までかけるというのはギルガルドという種族の否定であると感じたため没となりました。ラスターカノンは弱いので候補にすら上がりません。
それでもゴースト技というのは現環境において通りの良いタイプであり、1ウェポンでもさほど問題は無いと感じました。
それにしても、ギルガルドは教え技での強化は来ないかと思っていましたが、第七世代の新技を貰えたのは嬉しいですね。また新技が出たら覚えてほしいです。
研ぎ澄ますについては、まだまだ考察の余地がある気がするので、この記事を読んで何か考えたくなった人は何か考えてください。
良きとぎすますライフ、そして良きボディパージライフを。
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