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◆【注意!】この構築には運要素が多く含まれています
◆気づいたら発売から一年が経とうとしている
◆夏もいつの間にか終わっててビビる



1. 構築経緯

強いダイジェット使いやゴリランダーが制限された環境では、パッチラゴンとそのメタとしての地面タイプが流行すると考え、それらに強そうな構築として雨パを使うことにした。実質的なダイジェットの制限により脱出雨が動きやすいと考え、雨始動要員はペリッパーではなくニョロトノを採用した。雨エースとしては、ダイマックスせずに動ける眼鏡キングドラを採用した。基本となる雨選出の3体目としては、高速高火力のダイマックス要員として、ガラル環境におけるメガメタグロスとも言えるアイアントを採用した。残りの3体は、雨選出をしない場合に広く対応しなければならないため、ダイマックスするかどうかを含めて動かしやすいポケモンを採用したい。まずは、気合の襷ウーラオスを採用。高威力の暗黒強打は幅広いポケモンに対してダメージが見込める他、水か悪かの読みやカウンターなどの択を相手に迫ることが出来る。次に、ガラルヤドランを採用。ここまで、アシレーヌやガラルマタドガスといったフェアリータイプに弱いポケモンらを採用してきたので、毒エスパーという強力なタイプによってそこを補完した。また、特性によって勝率を割り増しさせることも期待した。最後に、氷ロトムを採用した。はじめは火ロトムに強い電気タイプとしてスカーフパッチラゴンを採用していたが、相手のパーティにパッチラゴンがいると仮定して、そこに地面タイプが採用されているだけで選出ができなかった。それ以外にも、フェアリーと地面という2タイプの相性補完は多くのパーティで採用されており、スカーフパッチラゴンの動きにくさを強く感じた。加えて、パッチラゴンミラーの不安定さも懸念された。そこで、パッチラゴンだけでなくアシレーヌや襷ホルードといった今環境の3竦みと言える[パッチ>水>地面]の3種に対して強く出られるポケモンとして、氷ロトムを採用した。

2. 個別紹介

2-1. ニョロトノ

186s
特性=雨降らし
持ち物=脱出ボタン
性格=図太い
努力値=H252 B204 C4 D20 S28
実数値=197-x-133-111-123-94
技=熱湯/催眠術/滅びの歌/守る

H-D:眼鏡FCロトムのボルトチェンジ耐え
S:どっかで見たオーロンゲ抜き
B:残り

言わずと知れた雨始動要員。
技構成は、メインウェポンの熱湯と起点回避や詰めのための滅び守るは確定として、最後に催眠術を採用した。7世代以前ではアンコールが有用だったが、8世代のダイマックス環境においては有効に使いづらい技であると考え、それ以外で一番強そうな技が催眠術だった。催眠術を使用したバトルはそこそこあり、勝率の割り増しに貢献してくれたと思う。

2-2. キングドラ

230s
特性=すいすい
持ち物=拘り眼鏡
性格=控え目
努力値=H4 CS252
実数値=151-x-115-161-115-137
技=波乗り/ハイドロポンプ/流星群/暴風

稀代の雨エース。
眼鏡を持つことでダイマックスパッチラゴンを流星群で倒せる他、様々なポケモンを一撃で倒す高速高火力の水タイプ。相手パーティにアシレーヌがいると選出しづらかったが、選出段階での圧力は大きかったように思う。非ダイマックスでの運用が基本だが、相手の攻撃を耐えるためのダイドラグーンや、素早さを上げての切り返しに対応するダイジェットもまた有用だった。

2-3. アイアント

632s
特性=張り切り
持ち物=命の珠
性格=陽気
努力値=H4 AS252
実数値=134-161-132-x-68-177
技=アイアンヘッド/出会い頭/地団駄/雷の牙

今環境では比較的高い素早さを誇る張り切りエース。
初手からダイマックスで攻めていく他、常に8割を背負いながら戦う非ダイマアタッカーや脱出ボタンを利用した出会い頭の複数回使用といった柔軟な動きを期待した。技構成は、アイアンヘッドと出会い頭は確定として、あと2つは、パッチラゴンやギルガルドへの打点として地団駄を、水タイプやアーマーガアなどへの打点として雷の牙を採用した。地団駄については、カビゴンやナットレイに撃てる馬鹿力(ダイナックル)の方がよかったかもしれない。

2-4. 悪ウーラオス

892s
※キョダイマックス個体
特性=不可止の拳
持ち物=気合の襷
性格=意地っ張り
努力値=H4 AS252
実数値=176-200-120-x-80-149
技=暗黒強打/インファイト/不意打ち/毒突き

壁や積み技を貫通する確定急所が魅力の高火力襷アタッカー。
通りの良い高威力悪技とどんな攻撃でも一度は耐える気合の襷の組み合わせは強力で、どんな相手にも必ず仕事してくれた。性格補正を素早さにかける意味がFCロトムやポリゴンZの上を取るためでしかないため、それよりも打点を高くするために意地っ張りでの採用とした。技構成は、暗黒強打とインファイトは確定として、あと2つは、倒しきれなかったダイマックスポケモンを倒すための先制技として不意打ちを、フェアリーへの打点として毒突きを採用した。特に毒突きに関しては、あまり耐久に割いていないにも関わらずタイプで受けに来たアシレーヌに対して撃つことでイージーウィンが可能であった。主にこの部分が攻撃に性格補正をかける理由である。

2-5. ガラルヤドラン

080s-g
特性=クイックドロウ
持ち物=先制の爪
性格=控えめ
努力値=H244 B4 C252 D4 S4
実数値=201-x-116-167-91-51
技=悪巧み/ワイドフォース/ヘドロ爆弾/サイコショック

今環境最強の運ゲーマー。
悪巧みサイコショックによって受けを崩すことが出来るというのはあくまでもおまけで、本質は44%ほどで先制する特性と持ち物のコンボ。相手の選出がいくら強力でも、ダイマックスしたこのポケモンが特性を発動させ続ければこちらが勝利する。技構成は、はじめはナットレイへの打点として火炎放射を採用していたが、使いたい頻度の高かったサイコショックに変更した。

2-6. 氷ロトム

479s-f
特性=浮遊
持ち物=拘りスカーフ
性格=臆病
努力値=H4 CS252
実数値=126-x-127-157-127-151
技=吹雪/ライジングボルト/ボルトチェンジ/鬼火

環境上位メタとして活躍したスカーフ持ちの電気タイプ。
吹雪の命中率が低いということで採用が見送られがちだが、ダイアイスを撃つことでその心配も無用となる。とはいえ非霰下でも吹雪は撃った。ダイアイスの追加効果である霰は、ホルードなどの襷を潰すのにも有用だった。技構成は、吹雪とボルトチェンジは確定として、あと2つは、もう一つの電気打点として威力重視でライジングボルトを、ダイウォールの元技として鬼火を採用した。はじめは鬼火ではなくトリックにしていたが、使う機会が全くなかったため、ヌケニンに有効な鬼火に変更した。ヌケニンにマッチングすることは一度もなかった。

3. 戦績

TN: ブレア
90勝54敗
最終255位レート2007 
シーズン10順位

4. 最後に

炎タイプ全般が重かった。特に、火ロトムとアシレーヌが同時に相手パーティにいると、雨選出も裏選出も苦しく、選出に悩まされた。ガラルヤドランが突破口となりうるが、悪ウーラオスやホルードがいるとやはり厳しかった。ヤドランと氷ロトムの役割が一部被っていた点が恐らく改善点であるのだと思う。そもそも雨パ自体が動きづらく環境に合っていないので空いた2枠に有用なポケモンを採用すべきである。雨下のキングドラはアシレーヌがいるだけで止まってしまうという難点こそあるが、ウーラオスの毒突きのように相手が気づかぬうちに雨が通るようにすれば活躍できないこともなかった。来月の環境がどうなるかはわからないが、雨パは戦えるパーティであると思う。
久々にポケモンをがっつりとやって、一つのラインであるレート2000を越えることが出来てよかった。まだダイマックスの戦い方は理解しきれていないので、今後も考察していきたい。冠の雪原も楽しみ。




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