感染症の病理学的考え方

若手医師,初学者のために,病理学的視点から感染症を主体に情報発信します.「臨床と病理の架け橋」となる新しいタイプの医師を目指しています。*本ブログの記載は一部を文献等から引用していますが、私の個人的見解です。決してその所属施設の意見を反映するものではありません。

Helicobacter pylori:活動性慢性胃炎を背景にして、胃粘膜上皮の粘液内に菌体を認めるのが原則

cdcHelicobacter pyloriについて。
写真はCDC: こちら。 

Helicobacter pylori and Peptic Ulcer Disease

A peptic ulcer is a sore or hole in the lining of the stomach or duodenum (the first part of the small intestine). People of any age can get an ulcer and women are affected just as often as men. Over 25 million Americans will suffer from an ulcer at some point during their lifetime. The good news is that most ulcers are caused by an infection with the bacterium, Helicobacter pylori , and can be cured in about two weeks with antibiotics. 

米国では約2500万人の人が、人生のいずれかの時期において消化性潰瘍に悩まされる。幸運な事に、潰瘍は細菌である、Helicobacter pyloriにより起こる事が分かっており、抗菌薬治療により2週間で治る可能性がある。
 
CDC:Helicobacter pylori and Peptic Ulcer Disease: The Key to Cure:こちら。 続きを読む

Chlamydia trachomatisはクラミジア性感染症を起こすグラム陰性偏性細胞内寄生細菌

 Chlamydia trachomatisによる性感染症について。紅葉続きを読む

EB virusを感染させたBリンパ球はトランスフォーム(不死化)が起こる

培養細胞について。raji cell続きを読む

病理解剖時に採取する培養、病原体検索の意義について

血液培養ボトル病理解剖時に採取する培養の意義について。続きを読む

アメリカトリパノソーマとリーシュマニアはヒト体内で無鞭毛型amastigoteで増殖する

Leishmania鞭毛虫症には、生活環において6つの型を有する。写真は無鞭毛型amastigote:こちら続きを読む

Flow cytometry (FCM)は目的とする細胞の大きさ、細胞内構造、特異抗原の検出で分類する

CD10フローサイトメトリーFlow cytometry (FCM)について。

写真は病理組織の免疫染色で陽性となったCD10抗原。陽性所見は、細胞表面に発現する糖タンパクなどを茶色に発色、可視化させる。 
CD抗原はFCMの解釈には欠かせない、ある細胞に特異的に発現する物質である。 続きを読む

アスペルギルスと鑑別を要するScedosporium: 菌糸はH型の分岐を呈し、菌糸末端にレモン状の分生子を形成する

ScedosporiumスケドスポリウムScedosporium/ スケドスポリウム症Scedosporiosis について。

写真は千葉大学:こちら
千葉大学のセンター:真菌・放線菌の一覧はこちら。 続きを読む

Wilson病は銅の異常蓄積により、肝臓、中枢神経に障害をきたす

銅染色Wilson病について。

写真はRhodanine染色:肝臓に沈着した銅。 銅は肝細胞質内に茶色、顆粒状に陽性となる。続きを読む

Fabry病は糖脂質の異常蓄積疾患であり、心Fabry病は肥大型心筋症から拡張型心筋症に移行する

ひまわり2Fabry病はライソゾーム病のひとつである。

ライソゾーム病lysosomal storage diseaseは、細胞内にある小器官の一つであるライソゾームlysosomeに関連する酵素欠損で起こる。本来、分解され、老廃物として排泄されるべき物質が体内に蓄積してしまう先天代謝異常疾患の総称である。続きを読む

HIV/AIDS患者における唾液腺リンパ上皮性嚢胞は免疫染色HIV p24抗原を考慮する

湯4HIV/AIDS関連性唾液腺リンパ上皮性嚢胞について。

結論
HIV/AIDS患者における唾液腺リンパ上皮性嚢胞は、ときに悪性リンパ腫の唾液腺浸潤との鑑別が必要である。免疫染色によりリンパ球の単クローン性が否定され、またHIV p24抗原陽性であれば、悪性リンパ腫よりも良性のリンパ上皮性嚢胞の方がより妥当な診断となる。続きを読む
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