感染症の病理学的考え方

若手医師,初学者のために,病理学的視点から感染症を主体に情報発信します.「臨床と病理の架け橋」となる新しいタイプの医師を目指しています。*本ブログの記載は一部を文献等から引用していますが、私の個人的見解です。決してその所属施設の意見を反映するものではありません。

ギムザ、メイギムザ、ライトギムザ染色の原理、違い。

参考:Sigma-Rich 実験レシピ:こちら

結論から先に述べると、エオジンは酸性色素であり細胞内に含まれている塩基性物質と結合して赤く染まる。メチレンブルー(メチレン青)は塩基性色素であり、細胞内に存在する酸性物質と結合して青く染まる。アズールII液も塩基性色素であり、細胞内の産生物質と結合して紫赤色に染まる。同じ塩基性色素でありメチレンブルーとアズールIIの違いは、結合する物質の分子量の違いであり、分子量の小さいアズールII(アズールブルー)は細胞質や核内に入り核酸のリン酸基と結合し、核が赤紫色になる。一方分子量が大きいメチレンブルーは細胞質のタンパク質と結合して、青色になる。続きを読む

日本脳炎ワクチンの定期予防接種は副反応により一度中断された。これにより平成17年度から平成21年度まで、日本脳炎の予防接種は「積極的勧奨の差し控え」が行われた。
その後新たなワクチンが開発され、現在は日本脳炎の予防接種を通常通り受けられるようになっている。
過去のブログ:こちら
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間質性肺炎の病理について。

間質性肺炎(interstitial pneumonia, IP)は肺の間質組織の線維化が起こる疾患の総称である。進行して炎症組織が線維化したものは肺線維症と呼ばれる。

通常、肺炎という場合には気管支もしくは肺胞腔内に起こる炎症を指す。これらを病理学的に気管支炎、気管支肺炎、肺胞性肺炎(末梢の肺胞腔に起こる炎症)と呼ぶ。
一方、間質性肺炎は肺胞と毛細血管を取り囲む間質と呼ばれる組織に生じる。肺の支持組織、特に肺胞隔壁に起こる炎症であり、肺胞性の肺炎とは異なった症状・経過を示す。

現在では、画像検査が発展し、典型的な通常型間質性肺炎・特発性肺線維症UIP/IPFの診断は胸部CTで十分診断が可能となった。
単純X線撮影および胸部CTではすりガラス様陰影 ground-glass opacityが特徴的である。進行すると線維化を反映して蜂巣状を呈するようになっていく。診断は画像診断でほぼ確定することができる。
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水痘帯状疱疹ウイルス

水痘帯状疱疹ウイルスは、細胞の感染して活性化されると、合胞体性多核巨細胞,好酸性スリガラス状核内封入体, Cowdry A型の封入体を形成する。続きを読む

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