感染症の病理学的考え方

若手医師,初学者のために,病理学的視点から感染症を主体に情報発信します.「臨床と病理の架け橋」となる新しいタイプの医師を目指しています。*本ブログの記載は一部を文献等から引用していますが、私の個人的見解です。決してその所属施設の意見を反映するものではありません。

骨髄異形成症候群myelodysplastic syndrome, MDSにおける異形成とは何か。

まとめ:MDSにおける異形成とは、
1 Dyserythropoesis
赤血球(赤芽球)の異形成
2 Dysgranulopoiesis
白血球(顆粒球系)の異形成
3 Dysmegalocytopoiesis
巨核球系の異形成
の三系統の造血細胞の異常を言う。

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エステラーゼ(EST)染色。

ポイント:
・非特異的エステラーゼ(アセテート・ブチテート)
陽性:単球系細胞とマクロファージ、リンパ球の一部は1〜数個の粗大顆粒状に陽性
・特異的エステラーゼ(クロロアセテート)
陽性:前骨髄球から分葉核球まで各成熟段階の好中球系細胞

エステラーゼは、基質特異性を示す特異的エステラーゼと基質特異性のない非特異的エステラーゼに大別される。血液学領域の中で特に意義が高いのは、非特異的エステラーゼ染色による単球系細胞や巨核球系細胞の同定で、フッ化ナトリウム (NaF) 阻害試験を併せて実施することにより急性白血病、特にFAB分類 M4, M5, M7の病型判定に有用である。
*M4: 顆粒球系と単球系の2系統
*M5: 単球系
*M7: 巨核球系
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