飯田の駅 接合菌症zygomycosisには600以上の菌種が含まれ、土壌、淡水など自然界に多く分布しています。ヒトに対しての病原性はムコール目Mucorales(muco-粘液の, orale-口腔のと言う意味)かあるいは、エントモフトラ目のいずれかに属します。ヒトに病原性を発するのはムコール目によるムコール症mucormycosisが大部分を占め、かつ重症化するため、国内でみられる接合菌症はほぼムコール症に限られます。臨床的には接合菌症=ムコール症と捉えられています。

ムコール目の中のムコール科の4属、Rhizopus, Rhizomucor, MucorおよびAbsidaは培養検査の80%を占められています。中でも最も多い菌種はRhizopus oryzaeであり、形態学的には”広い(6-15μm直径)の通常は無隔菌糸形成、⇒性胞子として接合胞子を形成、L祇胞子としては内生胞子(胞子�苦胞子)を形成し、更に構造的特徴として、げ昇、胞子嚢柄、アポフィシス(胞子嚢下�苦)、胞子嚢が観察されます。培養にて前記のような形態観察を行い、1)仮根の有無の位置、 2)胞子嚢柄の分岐の有無、 3)アポフィシスの有無、4)胞子嚢の大きさと形で、属レベルでの鑑別同定を行います。

実際の検査の現場では血液培養など無菌検体からの培養検出頻度は低く、また喀痰などでは常在菌、コンタミネーションの可能性もあり、判定が困難です。病理学的には剖検例で経験する事が多く、特に形態,決め手となります。参考:病原真菌と真菌症

 


 

写真は東海旅客鉄道(JR東海)。飯田駅に向かいます。