tarto 骨腫瘍性病変画像の続き

最初に、骨腫瘍性病変の好発年齢と性別について。長管骨骨幹に浸透状破壊を持つ小児腫瘍はEwing腫瘍、1歳以下では神経芽細胞腫、成人では悪性リンパ腫の頻度が高い。性別では、Paget病は高齢者男性に好発する。

骨病変の発生は年齢や性別を大きな関係がある。特に年齢は大くの骨腫瘍診断に有用である。参考にしたX線は画像ライブラリ。以下、代表的な腫瘍のみ記載する。

ここで骨・関節の単純X線読影のポイントを再度確認。

長管骨は、骨端epiphysis、骨幹端metaphysis、骨幹diaphysisに区分される。骨端と骨幹端の間に横走する透亮帯は骨端線と呼ばれる。小児では明瞭に認められるが、成人では骨端線閉鎖後に透亮帯は認められなくなる。骨幹端は、骨端と骨幹の移行部であり、骨の新生と吸収の繰り返しにより再構成が行われる。骨膜は骨の横径成長に関与しているが、正常ではX線で認められない。炎症や腫瘍により骨膜反応が起こると認められる様になる。

1) 病変の局所的浸潤度:境界明瞭で、軽度の反応性硬化をみるものは発育が遅い。逆に境界が不明瞭、虫食い状のものは発育速度が速く、悪性が疑われる。

 

2) 骨膜反応:骨膜反応の断裂、放射状(spiculated, hair on end)、Codman三角など。

3) 石灰化など:点状のはっきりとした石灰化を示す場合には軟骨由来の病変を疑う。ぼんやりとした石灰化やX線吸収の上昇は類骨由来の病変を考える。

 


 

 

長管骨

1) 骨幹部

小児:線維性骨異形成。Langerhans細胞組織球症。類骨骨腫。Ewing肉腫/原始神経細胞外胚葉性腫瘍症候群Ewing sarcoma /PNET(病理):その1(肩甲骨)、その2(仙骨)。

成人:骨膜性骨肉腫。アダマンチノーマ。悪性リンパ腫。

2) 骨幹端部

小児:単発性骨のう腫。線維性骨異形成。動脈瘤様骨のう腫。骨軟骨腫。非骨化性線維腫軟骨粘液線維腫通常型骨肉腫(病理)。

成人:類骨骨腫。軟骨肉腫(病理像)。傍骨性骨肉腫。線維肉腫。悪性線維性組織球腫(Malignant fibrous histiocytoma: MFH)

3) 骨端部

小児:軟骨芽細胞腫。

成人:巨細胞腫、その1その2 (病理)。淡明細胞型軟骨肉腫。

 


 

 

頭蓋骨

小児:線維性骨異形成。Langerhans細胞組織球症。骨化性線維腫。間葉性軟骨肉腫。

成人:骨腫。血管腫。骨芽細胞腫。

 


 

脊椎

小児:動脈瘤様骨�苦腫。Langerhans細胞組織球症。類骨骨腫。

成人:骨髄腫。転移性骨腫瘍。

 


 

肋骨

小児:線維性骨異形成。間葉性軟骨肉腫。Ewing sarcoma /PNET。

成人:線維性骨異形成。軟骨肉腫。

 


 

短管骨

小児:内軟骨腫。爪下外骨腫。内軟骨腫。

成人:グロームス腫瘍。

 


 

以上、病変部位を列挙した。まとめると、1) 病変が管状骨か扁平骨か、 �默幹骨か、四肢骨かで鑑別診断が異なる。2) 転移性骨腫瘍の80%は�默骨に発生する。年齢と組み合わせて鑑別する事が重要である。

 


 

 

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