神経髄膜腫の画像診断について。
写真は、髄膜腫の頭部CT検査。

がんプロ.comから一部抜粋。編集して記載。
髄膜腫は、正常クモ膜顆粒を構成するクモ膜細胞 (meningothelial cells)から発生すると考えられている。腫瘍は硬膜に付着し、緩徐に発育する多くは良性脳脊髄腫瘍である。本腫瘍は成人に発育することがほとんどで、女性に多い。悪性度は、WHO分類のgrade I である。少数にgrade II- IIIに相当する.

髄膜腫は、原発性脳腫瘍の約1/4を占め、原発性脳腫瘍のうちで最も多い腫瘍である.多発性髄膜腫は、neurofibromatosis 2 (NF2)の患者に頻度が高く、またNF2以外の髄膜腫多発家系も存在する.悪性傾向を示す異型髄膜腫 atypical meningioma (WHO grade II)は髄膜腫の4.7-7.2%、退行性 (悪性) 髄膜腫 anaplastic (malignat) meningioma (WHO grade III) は1.0-2.8%である。

髄膜腫の好発年齢は50-70歳代に発生のピークがある。性別では女性が男性の約2倍である。特に脊椎管に発生する髄膜腫は女性が10倍である。一方、NF2での髄膜腫の発生は男女同数である。悪性傾向を示す髄膜腫では,男性が優位である。

頭蓋単純撮影で、腫瘍付着部位の骨過形成や骨融解,石灰化などをみる。
頭部MRI:T1強調画像で腫瘍は脳と低-等信号で、均一に造影されることが多い。造影MRIで、腫瘍付着部の辺縁の硬膜に尾が付いたように見える (dural tail sign)。血管撮影像では、外頸動脈系からの血流が腫瘍付着部より腫瘍陰影を形成し、sunburst appearance を示す。腫瘍が大きくなると、内頸動脈系からも栄養される。


画像検査。
脳腫瘍取り扱い規約より引用。一部編集して記載。
髄膜腫の画像所見に関しては、組織型による違いは原則ない。脳実質外性腫瘍であるため、広範に頭蓋骨、大脳鎌、小脳テントなどの硬膜構造に接して位置する。
単純CTでは70%が辺縁が明瞭で、平滑な高吸収値陰影を示す。20%に等吸収値、5%に嚢胞性髄膜腫 cystic meningiomaとされる低吸収値が混在する。腫瘍内石灰化は20%にみられる。周囲脳実質は浮腫などで低吸収域となる。造影では、腫瘍充実部分に一致して著明な増強効果がみられる。間接所見には、腫瘍付着部に反応性骨硬化 hyperostosis をみるのも特徴である。


奈良医大放射線科のホームページも参照


前述の髄膜腫は、大脳鎌から連続する像をみる。単純写真で高吸収域と非常に明瞭な腫瘍である。


髄膜腫の病理:病理学会コア画像参照