大腸鋸歯状病変について。
鋸歯状病変には肉眼的に鋸歯状、松毬状、松笠状などと表現される。この疾患群は過形成性ポリープ(HP)、SSA/P (広基性・無茎性鋸歯状病変), 通常型鋸歯状腺腫traditional serrated adenoma (TSA)の3つがあります。臨床的にSSA/Pは右半結腸に位置し, Is (無茎性隆起型) + IIa (表面隆起型)が多いとされる(あくまで傾向)。

*SSA/Pは右半結腸に多く、TSAはS状結腸〜直腸に多い。

病理:
HP: 細胞異型、構造異型ともにない病変。非腫瘍。
SSA/P:  細胞異型は基本的に無いかあってもごく軽度、構造異型は粘膜筋板が存在する深部方向で、横方向や水平方向にT字型、L型などと呼ばれる異常分岐。多くは採取部位(右半結腸)と主に構造異型で診断する病変。表層組織しか採取されていない場合には診断困難。
TSA: 細胞異型、構造異型がある鋸歯状腫瘍性病変。多くは左半結腸〜直腸に存在する。

SSA/Pは現在真の腫瘍かどうか判然としない疾患であり、将来どのような分類・取り扱いになるか分かりません。
*名前がSSA/Pの如く広基性(無茎性)鋸歯状腺腫/ポリープで、腫瘍と非腫瘍の中間的な疾患、どちらに転んでも良さそうな名称を与えられています。遺伝子学的には腫瘍の要素がある。

大腸癌研究会の病理。
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