メチシリン耐性遺伝子(mecA)について

コメント:ブドウ球菌が抗菌薬耐性かどうかを同定するのに最も重要な点はmecA遺伝子を有し、PBP-2'酵素を産生しているかどうかである。よって、この遺伝子または酵素を同定する。

mecA遺伝子の同定はPCR:こちら
PBP-2'酵素の同定:こちら

臨床的にはオキサシリンまたはセフォキシチン耐性で判定する。

メチシリン耐性遺伝子(mecA)とは
ブドウ球菌は常在菌として知られ,コアグラーゼ産生能の有無で黄色ブドウ球菌(S.aureus:コアグラーゼ陽性)とCNS(coagulase negativestaphylococci)に大きくわけられる。

黄色ブドウ球菌はヒトに対する病原性が強く,種々の毒素を産生すると言われ,そのうち種々の抗菌薬に耐性を示すメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA:methicillin-resistant staphylococcus aureus)がある。

MRSAのβ−ラクタム系抗菌剤に対する耐性機能について
細菌が薬剤に曝露されることによって誘導的に産生される酵素=PBP-2’(PBP-2プライム)と呼ばれる細胞壁合成酵素によるものが主因と言われている。このPBP-2’産生を支配する構造遺伝子がmecAである。
一方,mecA遺伝子は,S.aureusのみならず,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌のメチシリン耐性菌にも共通して存在している。一般的にはメチシリン感受性菌(MSSAなど)には検出されない。
黄色ブドウ球菌がmecA遺伝子を持っているかどうかを見ることにより,菌がMRSAかMSSAかの判定ができる。

大阪大学:MRSAの同定:こちら

国立感染症研究所:こちら