私の好きな古典的な問題に「ドーナツの穴はドーナツか否か?」というのがある。
朝のテレビ小説でも登場人物が挙げていた有名なあれである。

それはこの'ドーナツ'と'穴'の二つの要素の
存在定義が相互存在前提という、矛盾の上になりたっているところか。
つまり、
AはBによってその存在は存在しうるのに、
BはAの存在がないと存在できない。
よってAの存在はAの存在が前提である。
という意味不明な命題に陥ってしまう。 
しかしながら、
同時には現に存在しているという矛盾。
この二重性に次元を超えた理の深さ複雑さに言いようもない魅力を感じてしまう。

けして単独で成立することはかなわない存在。

ドーナツは穴がある故にドーナツであり、
穴は無の空間でありながらドーナツ故に穴である。

頭の柔軟性が乏しい私には、いまいち理解が足りないような気がするというのが前提なのだが、
位相幾何学の分野で何か良い定義ができそうな気がするのが、
そもそも’穴'という概念の問題のような気もする。

この概念が成立する条件かにあるか否かで決まってくるとも言えなくもない。

と、”たかが”な話なのだが、この存在の定義という話は私を捕らえて離さない。

この問いって私の好きなグループの音としてのボーカル(旋律)と歌詞の相関関係に良く似ているんですよね。
それぞれの要素は用語としては存在し得ども、
”あの”ボーカルと歌詞は、
片方だけでは存在し得ない。
ということ。

昔のAzuki七さんのコメントをみているとよくこの事に行きついてしまうのでした。
”昔”のね。
今はこれらを連想させる発言が皆無なのは何故だろう。
それはまた、別のお話ということで。
 
結局オチはGARNETだった・・・
なんか、折角の話が台無しである。