AYAKIさん夏祭りの締めはAYAKIさんのリーダープロジェクト、eksperiment。
出演者の人数が多かったからか、2階の客席が楽屋代わり。
開演前は賑やかな話し声が聞こえていました。

セットリスト
1st Set
 1. Fly me to the Moon
 2. No.4 
 3. Barskog
 4. Lidi
 5. Helsinki

2nd Set
 1. Kunlun Sky
 2. ルリタテハの飛翔 (End of Winter)
 3. 振り子
 4. Motivic
En. Windows (Chick Corea)


Fly me to the Moonはピアノトリオで。

こちらのライブハウスのピアノはベヒシュタインのアップライト。
天上が高いせいもあってか、音の響きはグランドピアノと比べてもそれほど遜色ないように思います。
もちろん、ピアノの特性をカバーする演奏者の技術があってこそなのでしょうけど。


2曲目のNo.4はトランペットの佐瀬さんの曲。
タイトルの付いていない曲は番号を振っていて、この曲はその4番目だった、と。
「クラシックの○○協奏曲第何番、みたいな感じですかね~」とAYAKIさん。
スピード感が心地よい曲。

AYAKIさんがピアノからキーボードに移動してBarskog。
佐瀬さんはフリューゲルホルン→トランペット→フリューゲルホルンと持ち替えて演奏。

メロディを2管でハモっているところがとても素敵でした。
そして中盤では左手でピアノ、右手でキーボード
ピアノとキーボードはこんな感じの配置だったのですが→>
(上の線がピアノ、下の線がキーボード)
少し身体をひねるようにして、ほとんどピアノの方は見ないで弾いてる(゚Д゚)

これ、同じ鍵盤上で、とか上下段の鍵盤でだったらまだ分かるんです。
(エレクトーンを習っていたとき鍵盤の上に布を被せて手元を見ないで弾く練習をさせられた)
斜めに配置された鍵盤だといつもの手の位置の感覚が通用しないはずなのに、いったいどうなってるの?!

そしてキーボードソロは針葉樹林を飛び出して宇宙へ。
この曲、私は針葉樹林を空から見ているようなイメージで捉えているのですが、気がついたら地球が眼下に見えていた、そんな感じ。
音楽でこんなスケール感を出せる演奏者を他には知りません。

4曲目はベースの細谷さんの曲”Lidi"。
「ヘブライ語でリディアン音階、リディアン旋法という意味だそうです」
と曲紹介するAYAKIさんを舞台下手側から頷きつつ先生のように見守る細谷さん(笑)

この曲を管が入った編成で聴くのは初めてだったのですが、2管ユニゾンが超カッコいい!
どういう編成で演奏しても、フレーズの美しさもそれぞれの楽器良さも活きるのは、曲自体にそれに耐えうるだけの力があるからなんだろうな、と思いました。

1stのセットの締めはHelsinki。
この曲のベースソロ、とても好きなんですよね。
細谷さんのベースは曲をしっかりと支えながらも優しくて、ソロだとその繊細な美しさが堪能できて聴き入ってしまいます。
トランペットのソロも素敵でした。


2ndの1曲目はサックスの寺井さんの曲。
中国のクンルン山脈の空をイメージしたそうで
「この3小節目のコードとか、空っぽいでしょ?」と言って他の演者さんが楽譜をのぞき込みながら
「ああ~」と(笑)
「空っていっても青くはないんだよね。墨、水墨画で描いたような空」という言葉通り、モノクロームの濃淡で描き出す世界。


TRIXのアルバム"ECCENTRIX"に収められている「ルリタテハの飛翔」。
元のタイトルは"End of Winter"。
今後自分がどういう音楽をやっていこうか、と見つめなおす中で書いた曲で、孤独感もあるけれど前に進んで行こうという希望もイメージしたそうです。

CDで聴いてこれは...と危惧してはいたのですけどね。
泣きっぱなしでした冒頭から。フリューゲルホルンのメロディがとても切なく美しく。
今思い出していても涙が出てくるぐらい、感情の深いところを揺さぶる曲。

・・・なのですが、演奏の後MCでAYAKIさんが
「TRIXではたぶん僕がタテハ蝶の格好して演奏するんじゃないかと思うんですけど」
言うと他のメンバーの様相が一変。
「え??ちょっと待ってどういうこと?」とドラムの木村さんからツッコミ
ベースの細谷さんも
「すみません、僕も曲のイメージとAYAKIさんが蝶の格好してるのが頭の中でどうしても結びつかないんですけど」
と一同を大混乱に陥れた爆弾発言
さて、来週から始まるTRIXのツアーではどうなりますか。


本編ラストはMotivic。
イントロのベースのフレーズから既にただ者ではない感じが漂っててAYAKIさんワールド全開。
AYAKIさんの曲全般に言えることだけど、管がアレンジカッコ良い。
難しいけど、ホーンセクションの人たちは演奏しがいがあるのではないかな。

アンコールは先日千葉でもやったWindows。
それぞれのソロが炸裂してましたが、ピアノソロを寺井さんがニコニコとみていたのが印象的でした。


終演後、AYAKIさん・細谷さんとお話していて、「いっそ変拍子だけのライブもありでは?」と。
各自のソロ以外の部分での4拍子禁止。
実現したら楽しそう~


次回eksperimentは12月22日。
まだ先って思ってるけど結構あっという間なんだろうなあ。