プロジェクトを成功させる確率の高い、
できるリーダー、マネージャは、
すべからく、リスクの感度が高いです。

これはシステマチックに、
リスク管理をしているかどうかとは、
直接関係しません。

常にアンテナを張り巡らせ、

 これから考えられるリスクはなにか?

を考えているかどうかの違いです。

リスクとは、

 プロジェクトに影響を与えうる潜在性

です。

その潜在性が顕在化する前に、
いかに手を打つかが、
プロジェクトの成否を大きく左右します。

そして何よりも、

 リスク管理はお得

なのです。

リスクへの感度を少し高めるだけで、
プロジェクトの成功率は劇的に高まります。

SteveMcConnelは、
ソフトウェアプロジェクトサバイバルガイド』の中で、
プロジェクト工数の約5%をリスク管理に費やし、
彼の奨める手法を採用すれば、
50%〜75%の確率でプロジェクトは成功する、
と言っています。

これは私の経験的にも、
うなずけるデータです。

週一回、
リスクを見返す時間をわずかに取るだけで、
発生しうるトラブルが防げたことには、
枚挙にいとまがありません。

では、
リスク感度を高めるには、
どうすればいいのか。

それにはまず、
ソフトウェア開発には、

 どんなリスクがあるのかを知ること

が大切です。

リスク感度の低い人は、
リスクをリスクとしてとらえず、

 ソフトウェア開発とはそういうものだ

と考えていることが多いのです。

当たり前になってしまっているのです。

ソフトウェア開発のリスクには、
どんなものがあるのかを知ることによって、
いままで当たり前だったことがリスクであり、
回避、軽減できるものなのだと、
わかることが大切なのです。

ソフトウェアプロジェクトの
リスク管理の文献にあたれば、
代表的なリスクはリストアップされています。

これらは、
過去のさまざまなプロジェクトで発生したリスク、
問題の蓄積です。

これらの資産に触れること。
それがもっとも簡単な、
リスク感度の高め方です。

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