◆短編「予定は未定」磯部鉄平監督、主演。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭グランプリ
◆調布FM「Le Passage」パーソナリティ
◆映画ライター「キネマ旬報NEXT vol.21,22,23」
◆雨宮慶太監督「牙狼 神ノ牙」蛮美
◆日本テレビ土「ウチの夫は仕事ができない」尾田まり代
◆日本テレビ「帰ってきた家売るオンナ」家中冴
◆ジョン・ウー監督福山雅治主演「マンハント」酒井秘書
◆下村勇二監督「RE:BORN」イーグル
◆アニメ「モンスターストライク」ルシファーモーション担当

IMG_1587この写真は2012年の1月に私が「オドゥ山統一展望台」から撮った写真だ。眼下に広がるのは、韓国と北朝鮮を隔てるイムジン河。
この年はとんでもない寒波に見舞われ、朝鮮半島全土が凍てついたかの様な、身を切る寒さだった。

今回の年越し韓国、実質最終日の1/3。
私の希望は、夜行観光バスに乗りソウルの夜景観光か、10年前に独りで一か月乗り込んだ(ハングルも当時そんなに話せなかったのに、頭がおかしかったとしか思えない)京畿道パジュ市にある「ソウルアクションスクール」を見に行く事。見に行く、と書いたのには訳があって、当時お世話になっていた人達は既に独立していたり、当時スマホも無かったりで引っ越して住所が互いに不明になっていたりと、連絡が取れない状態になっていた。しかし、私にとっては何にも代え難い経験と、カメラ前に立つ覚悟と厳しさを教えて貰った場所。年明けに行っておきたかった。(実は韓国が余りにも寒いから、一度「やめよっか??」って言ってみたら、「駄目ですよ、行きましょう」って諭された。今も猛烈に感謝している)

SAS(ソウルアクションスクールの略)があるのは、北朝鮮にほど近いパジュ市、週末には観光客で賑わう「ヘイリ芸術村」の中。韓国ドラマが好きな方には「シークレット・ガーデン」や「彼女は綺麗だった」のあのロケ場所と言えばお分かり頂けるかも知れないな。
「ヘイリ芸術村」行き方

ヘイリ芸術村に直接行ける電車は無く、合井駅(ハプチョン)駅から2200番の長距離バスで約1時間。朝10時にチャンミン君とハプチョン駅で待ち合わせてバス停に行くと、タイミング良く直ぐに2200番がやって来た。この2200番はソウルの街中を抜けると直ぐ、パジュ市に向かってイムジン河沿いをひたすら北上してゆく。
このバスに乗る度、私に「ここは韓国なんだ」と、強く感じさせる景観がある。何度も乗ってもそれは慣れるものではなく。

イムジン河沿いに差し掛かって直ぐ目に飛び込んで来るのは、河沿い永遠途切れる事無く張り巡らされた鉄条網。そして数百メートルごとには見張り小屋が建てられており、少し大きな小屋には必ず複数名の韓国軍兵士が北朝鮮に向かい見張りをしているのだ。
すると隣のチャンミン君が、「僕、初めて気付いた事があります」と。

「道路標識にこの先“平壌(ピョンヤン)”と普通に書かれているんですよ......絶対行けないのに」

日本人の私には簡単に答えられなくて、暫く無言になってしまった。“近くて最も遠い場所”が、彼等にはいつも傍にあるのだから。
何十分もそんな景色が続き自分の左手に高い岩山が見えたら、その山頂が「オドゥ山統一展望台」だ。それを過ぎたらバスは大きく右にそれ、ヘイリ芸術村に向かって内地に進んで行く。

程無く「ヘイリ芸術村」バス停で下車、道が空いていた為11時前には着いてしまった。
ヘイリ芸術村は、ひとつの丘を切り拓いた所にありとあらゆる芸術家のアトリエ、ギャラリー、更にお洒落なカフェやレストランが点在し、自然とアートを楽しめる場所として週末は多くの観光客で賑わっているのだが……この日1/3は韓国では平日。また私達以外誰も居ない!猫しか居ない(苦笑)!!これはどーゆこっちゃねん!
また不安に襲われながら散歩し、アクションスクールの建物を目指す。

7~8分歩いたところで……「あ!あった!!!」

私が通っていた頃周りは全て工事中だった為、周辺の雰囲気は変わっているもののSASは変わらずそこに在り、大きなガラス張りの練習場では既に若いスタントマン達が汗を流している。
へばりついて見てみるも、知った顔はどこにも居ない……。これ以上へばりついてると気持ち悪がられるし(苦笑)、少し寂しい気持ちでSASを後にして芸術村全体を1時間程歩いて見て回る。
相変わらず閑散としているし、いよいよやる事も無くソウルに戻る、って決めた直後、

「最後にもう一回だけ、SAS外から見て帰って良い?」とワガママを言って、歩いて来た道を引き返して貰う。再びSASの建物が見えて来た時、建物に横づけされた車……降りて歩いて来た人を見て私は目を疑った。
「え?え!?え!!……ユ監督〜!!!!!!!!!」
19-01-03-23-20-48-823_decoSASで最も会いたかった人、ユ・サンソプ監督(韓国アクション界重鎮のひとり)がそこに居て、ユ監督も「ヒロコ!!?」
と直ぐに気付いて下さり、私は人目も憚らずジャンピングハグ!後ろのSASの方達がいきなりの騒ぎにぽかんとしている(笑)。

ユ監督は建物にも入らず、そのまま私達をランチと珈琲に連れて行ってくれた。10年前、SASに着いたばかりの私の宿泊先を心配して、何とその日から奥様と当時幼稚園に通っていたお嬢さまと暮らす家にホームステイ(しかも一か月!)させて下さったのが、このユ・サンソプ監督だった。その時から募る感謝の想い、会いたい気持ちが神様に通じた気がして……。しかも聞けば、この日たまたまいつもより2時間早く来たのだという。ヘイリに行こうと留めてくれたチャンミン君と、早く来てくれたユ監督と、何故か最後にもう一度寄って行きたいと思った私、そして神様のお陰だと今でも思う。
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10年前は、今より格段に韓国語が話せず、ユ監督に訊きたい事もろくに言えなかった。今、何となく話したい事が話せる様になったお陰で、ほんの刹那、SASの事、今の韓国映画の事、ご家族の事、仕事の事など色々話せたのだけど……目の前にユ監督が居る事が信じられず、食事はずっと喉を通らない(苦笑)。楽しい時間は飛ぶ様に過ぎ、最後はSASにも上がり込み(ここまで来たら遠慮したらあほ)練習を見させて頂いたり、写真を撮らせて頂いたり。最後にはチョン・ドゥホン監督まで登場するという(驚)!ユ監督と再会を喜び、また来る約束をしてSASを後にした。
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ユ監督と、10年前スタントマンの一人だった先輩。今は立派なアクション監督として現場を飛び回ってるそう。

「ヒロコ、コイツ格好良くなっただろ!」
ハイ!むっちゃカッコ良いです!


翌日の飛行機は早朝。東大門を朝4時半(!)に出発する空港リムジンに乗らないといけないし、ソウルにも戻ったらチャンミン君ともお別れだな、と帰りの2200番のバスに乗りながらいよいよ旅の終わりに淋しさが湧いて来る。夕方4時前にソウルに着いたら、何とチャンミン君今日最後まで付き合ってくれるという。
何したいかと訊くから、素直に「ソン・ガンホ主演の麻薬王が観たい」と言ってみたら、僕も観たいやつだから観て、その後ご飯を食べましょう〜!と。
もうここまで来たら、甘えて最後まで付き合って貰おうと(苦笑)。
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『麻薬王』
ソン・ガンホ主演。
1970年代の釜山。細々と暮らす密輸業者がアジア伝説の麻薬王にまで上り詰めた男の人生を描く。富や権力の力を知り、カリスマとなる様は……ソン・ガンホ以外に演じられる俳優が思いつかない程、熱演なんて言葉じゃ軽く聞こえてしまう。
またポスターの言葉が映画的で素敵じゃないか!
「国は犯罪者と呼び、世界は王と呼んだ」かっけー!

ちなみにアクションはSAS。アクション監督は『オールド・ボーイ』のあの有名なワンカットアクションにスタントの一人として参加していた人が、今や人気アクション監督して今作に関わっているそうだ。

映画の感想をあーだこーだ言いながら、映画館の近くで部隊チゲ(プデチゲ)とビールに舌鼓。
するとチャンミン君が「あと一軒だけ行きませんか?オクス駅に連れて行きたい所があるんです」と。
オクス……漢江が近い事以外、何にも無い場所だけど?と思いながらオクスに向かう。
オクス駅を降り、静かな道を歩いていたら「実は一番仲の良い友達がやってるバーがあるんです」と、振り返りながらにっこり。

駅から数分、とても素敵なバーに到着。そのお友達が出迎えてくれる。挨拶をしてワイワイ話していた所、二人が目くばせしたな?と思ったら……「少し早いんですけど、ヤシキさんのお誕生日祝いをましょう」と(驚)カウンターから突然出てきたのはシャンパンとケーキとプレゼント!!私は開いた口が塞がらない、恥ずかしい、でもめちゃくちゃ嬉しい!!!何、この韓国ドラマみたいな感動サプライズは……!!!
(いつもこんな事をサラリとして女性を感動させてくれるのは、この国の男性の特徴かも)

19-01-03-23-15-47-320_deco大切な休日を何日も私に合わせてくれただけでも嬉しいのに……わざわざ時間と取ってこんな準備をしてくれていたなんて。もう感無量。本当に本当に有難う。それしか言葉が出てこない、今でも。

近いからまた直ぐ会えるよね、なんて言うのは簡単だけど、実際はなかなか会えないもの。
でも、どんなに時間が掛ろうと、距離があろうと、“繋がっている”という事を強く、あたたかく実感出来た日だった。

会いたい人達が居るから、
また必ず帰って来ます。
その再会の瞬間が、今から凄く楽しみだ。

(韓国DAY1~4 全編終わり)


今日(1/2)明日(1/3)と、チャンミン君が仕事の休みを取ってくれて(本当に有難いやら、申し訳ないやら。いつも優し過ぎ。)、屋敷さんが好きそうな展示会があるからと、13時江南駅(カンナムヨッ)で待ち合わせ。実は、この日唯一渡韓前から入れていた予定が一件。

そう!「肌管理」です。
韓国は整形大国、というだけでなく元々肌に対する意識が凄く高く、「肌管理」「皮膚管理」という言葉がある程、美容皮膚科や整形外科で肌メンテナンスする事は一般的。機器も最新で腕の良い先生も多く(安過ぎる医院は危険)、同じ施術でも日本の3分の1〜半額位。私は肌のターンオーバーを高めるフォトフェイシャル的なやつ(説明が雑でごめんなさい)を受け、顔が焼かれて真っ赤な上、まだ麻酔クリームが効いたまんまで落ち合う。さすが韓国の男性、女性がレーザーで熱された顔で目の前に居ようと何にも気にしてない。「お昼食べましょう〜」と、絶品へジャンクッを平らげ(いきなりビールから頼んでたよ、あの人)その展示会があるという「安国(アングッ)駅」へ。
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영화의 얼굴창조전(映画の顔創造展)」@アラアートセンター。2018.12.29〜2019.4.23まで、入場15000ウォン(1500円)。特に韓国時代劇映画でトップの仕事をしている扮装・メイク監督チョ・テヒ氏の手掛けた装飾品から、メイク、鬘、驚くばかりに細かく書かれた繊細な絵コンテまで、地上1階~地下3階までびっしり!!

『王になった男』『王の運命(さだめ)』『王の涙』(こう並べると、邦題これで良いのか問題も見えるよね。原題は全く違います)など、その殆どの作品は日本でも公開されている為、私も知った作品、シーンばかり。
驚くのはその仕事の繊細さと美しさ!!
映像でここまで映らないであろう随所にまで、職人の熱とその時代の血が通っている様に感じる。何時間眺めていても飽きない。コンテ画なんて、圧巻の一言。
もう一つ驚いたのが、イ・ビョンホン、ヒョンビン、ソン・ガンホ、ユ・アイン、など日本でも大人気スター達の実際身に着けていた物や、迫力の劇中写真で溢れているのに、日本人どころかお客さんは私達だけ……勿体ないよ〜ここ!!
そんなこんな何度も上がって降りてとウロウロしていたら、何と取材の為にチョ・テヒ氏本人が来場(驚)。ご挨拶だけ出来ましたが、あの過酷そうな現場に似合わない、とっても物腰の優しーーい方でした。
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IMG_20190102_151925地下2〜3階部分だけでこの広さ。
是非じっくり韓国時代劇映画沼、してほしいと思います。

「映画の顔創造展」を堪能した後、もう一か所お連れしたい展示会があると言う。近いから行ってみましょう、と。
言われるままに仁寺洞(インサドン)で行ったのが、何と世界中の刀やナイフが集まった「ナイフギャラリー」(笑)!!
怪しいビルの地下階段を降りていくと、いきなり開けた空間になり、そこに世界中の時代もの〜現代のものまでとにかく「刃物」がずらーーーーーっと並んでいる。

思わずチャンミン君に「......何でここ??」って訊いたら、凄く優しい笑顔で「だってヤシキさん、刀お好きでしょう??」だって(笑)。否定出来ない自分が悔しかった……。中世の騎士が使ってたものから、中華包丁まで(笑)。マニアック過ぎ。ここも(当然だけど)お客は私達のみ。入場無料です!刀も含め展示品全部買えるけど、空港で勿論捕まりますのでね、お気を付け!

「ナイフギャラリー」を出たら17時。流石にご飯とお酒には早いね、ということで映画館に。歩いて7~8分のチョンノ3ガ駅の「CGVピカデリー」に行ってみて、時間に合うのを観ようねと私が道案内しながら(なんでや!)たどり着いたら、15分後から丁度『アクアマン』が始まる!というので観ることに。
韓国で映画に行く度面白いと思うのが、予告が殆ど無い、そしてエンドロールが始まった瞬間無情な迄に劇場が一気に明るくなる(苦笑)!予告に関しては、日本のシネコンで毎度10分強の予告を延々見せられるのがあんまり好きではないので有難いけど、エンドロールと共に場内灯がつくのは「あゝ無情!」って毎度思ってしまう。回転数あげたい劇場からしたら合理的だけどね。チャンミン君に訊いたら、「韓国ではエンドロールは観るものではないと思われてますよ」だそうな......。ぐすん。
(映画の感想は割愛させて頂きます......御察しを苦笑)

映画館を出て時計を見たら20時、すっかり空腹、喉もからから。そして陽が落ちて寒さがヤバいレベル!するとチャンミン君、大通りからスッゴい怪しい小路に入り込んで行く。「え?何処連れていく気!?」ってとても失礼な質問を友達の背中にした、その薄暗い路地の先にたむろする人達。
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着いたのは「계림닭도리탕 (ケリムタットリタン)」。鶏肉と野菜を辛めのスープと大量のニンニクで煮る、代表的な鍋料理であるタットリタンの名店!
決して綺麗とは言えない店構えだけど、それがまた最高に美味しそう!人が出入りする度店内から食欲そそる香りと賑やかな話声が路地にまで流れて来る。10分程待った所で名前が呼ばれ、席に案内される。店内激混み!!コートを脱ぎながらタットリタンとビール二本を注文すると、お尻が椅子に辿り着く頃には鍋……いや、ドリフのコントで落ちてきそうなアルミ(?)の容器に入ったタットリタンと、CASSビール二本がテーブルに並んでいる。
IMG_20190102_202847これがもう絶品!!
中には大量のニンニクと、骨付きの鶏、野菜とトック(棒状の餅)。シンプルなのに食べ飽きない。である程度具を食べたところで、ご飯か麺を注文して、締めの食事にする感じ。私達はご飯がもう無いと言われ、麺にしたのだけど麺に火が通る頃にはビールも5本目(笑)……どれだけ呑むねん。

ここの店の名前にもリンク貼りましたが、是非勇気出して行ってみて欲しいです。
勿論、カロスキルも明洞も良いですが、こういった食事の時間を過ごすと、その国をもっと身近に感じられるし、更に好きになると思います。お手洗いとか、ちょっと驚く事あると思いますが(女性は水道管のレバーを自分で開いて流すタイプ、男性は手桶で流すタイプw。清潔だけど、一瞬ビビります)それでも体験する価値しかありません。
ダウンロード見よ、このシンプルなテーブル伝票(笑)!!
上から鶏、酒、飯(麺)、飲(ノンアルコール)。
何が難しい事があろうか!!!

実体験こそが、旅先の醍醐味だと思う。


19-01-01-11-59-38-821_photo元旦、ホステルに辿り着いたら既に朝6時半。グロッキーの極み、寒い、眠い……あ〜オンドル(床暖房)あったけぇ〜……と一度ベッドに倒れ込むも、年の初めからメイクも落とさずシャワーも浴びずに眠るなんて、女としてどうなんだ!!と、欠片残った(苦笑)まともな頭のお陰で、シャワーを浴び、肌のお手入れをして朝7時就寝。アラームを午後1時にしたにも関わらず……10時半には眼がぱっちり👀

何で寝れる日に限っておばあちゃんみたいに早起きなのか、勘弁してくれ、休みに来たのに。
二度寝も身体に拒否され起床(苦笑)。
昨日の25時からお酒しか流し込んでないからか、急に空腹を覚え外出。
韓国ではお正月=旧正月、1月1日は祝日ではあるけど基本的に全街は普通に動いている。宿から直ぐの市場もある程度は開いており、市場の近くには必ずと言って良い程、安くて美味しいお店があるもの。私が遅めの朝食に選んだのが、
東門食堂 別館一号店」のソコギコンナムルパッ(소고기공나물밥)。
牛肉のそぼろ、しゃきしゃきに茹でたもやし、韓国のりがトッピングされたご飯にケジャン(色んな薬味が入った出汁醤油的な)をかけて混ぜて食べるもの。これにお味噌汁、キムチが二種付いて3500ウォン(350円)!旨い、大満足。

さあ、今日は映画を観る前に行った事の無い街に行ってみようと地下鉄に飛び乗り、
弘大(ホンデ)」へ。ファッションとか雑貨とか?で人気の街だとか……しかし、行ってはみたものの若者だらけで居心地こそばゆく30分で退散。大好きな映画館「ソウル劇場」のあるチョンノへ。

歴史のある「ソウル劇場」、以前は随分レトロだったが、シック&モダンにリニューアル。すんごい素敵。1月1日、日本では「映画の日」だけど韓国は祝日という事もあって、老いも若きもみんな映画館!年配のご夫婦が何を観ようかと愉しそうにタイムスケジュールを指差して話している。心がホッコリしちゃう......どう見ても外国籍の私に、普通に「チケット何処で買うの?」とか訊いてくれるし(笑)。
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 私はこれも絶対観ようと思っていた二本のチケットを購入。『国家不渡りの日』と『オンニ』

『国家不渡りの日』
キム・ヘス主演。舞台は22年前の韓国。1997年から韓国含めアジア諸国の経済を窮地に追い込んだ「IMF経済危機」を描いた映画。2018年11月末に公開されると、観客動員1位だった『ボヘミアン・ラプソディ』を抜き1位に!公開から一ヶ月経っても、劇場はほぼ満席。ソウル特別市内だけでも60スクリーンで公開されている。

『オンニ(お姉さん)』
主演のイ・シヨンが体当たりでアクションに挑戦。赤いワンピースにハイヒール姿で石頭ハンマーを引き摺るビジュアルは韓国映画ならではの血の匂いムンムン!大好きこういうビジュアル(嬉々としちゃう)!元警備員の姉が妹の為に繰り広げる底なし泥沼“復讐劇”!

この劇場と道を挟んで「CGVピカデリー1958店」という二軒の映画館に近いのが、この「鍾路3街(チョンノ3ガ)」駅なのだが、街自体は垢抜けてもなく(すみません)観光客にとっては「仁寺洞(インサドン)」に近いけどディープで来辛い街なのだろう。でも、映画梯子にはもってこいの場所が道に多くある。それが、屋台!!
今回も中空きが30分。作品がどれもヘビーでお腹が空く、スタバもポップコーンも売ってるけど……そっちじゃないんだわ!って時は道に出れば、大きな通りにも脇道にも屋台が一杯(腹減り天国)!私は映画館出て直ぐの屋台で緑茶ホトック一枚と、韓国オデンひと串を
頬張って映画館に戻った訳です。(この辺りは観光値でもないので、どちらも1000ウォン=100円でした。安っ!)

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で、この日は前日からの酒疲労を考えてここで予定終了(笑)。
宿近くの食堂で「スンデクッ(腸詰入りスープ)」を食べて早めの就寝なのでした。
……元旦からご飯たべるか、映画観るかしかしていないね。映画廃人万歳(笑)!!!

※韓国冬の服装情報
韓国では殆どの人が冬場は「패딩(ペディン)」と呼ばれる厚めのダウンジャケット・ダウンコートを着ています。室内は暖かいけど外は猛烈な寒さの為、厚着をし過ぎると室内で困ってしまう。だから、アウターと、マフラーや耳当で防寒して、中の服は暖かいインナーと普通の服って感じ。何なら若い女の子、脚出てたりするから!若さって凄いね!
私はヒートテックタイツ(これ素晴らしい)にスカート、裏起毛の靴下にマーチン。
上は裏起毛インナーにニット、のみでした。その変わり、着て行った日本の街用レベルのダウンコートでは貧弱過ぎて(涙)元旦に「東大門DOOTA」で、ペディンを一着買ったのでした。あったかーーーーーーい!!
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IMG_20190104_004551 「そうだ、韓国行こう」 そう思ったのは、もう12月に入る頃。理由は“観たい映画が多かった”から(笑)。 まあ実は理由なんてどうでも良くて、勘と衝動に従った・・・だけかも知れません。決めたら即行動がモットー。

丁度、ロケ地が遠く長い電車移動があったので、その移動時間にいつもお世話になってる「トラベルコちゃん」で、航空券と宿泊を一気に押さえる。さすがに年末年始の飛行機は埋まってるし高いし、チョイスは無い。

結果、12/31出発~1/4帰国。チェジュ航空で往復5万。 ホテルは激高い所しか残って無いし、ほっとんど部屋に居ないので(笑)今回も東大門にほど近い「HOSTEL VANILLA1」。4泊で18000円程。自室にベッドとユニットバス、ならぬユニットシャワーもちゃんと在り、共用のキッチンや冷蔵庫、ちょっとしたダイニングがあるタイプだ。 色んな国の人とも会えるし、ちゃんとプライベートも守られるので、個人でフラ〜っと海外に行くときには、いつもこういうタイプの宿泊場所を選ぶ。 さあ!一安心!寒さ以外はね!!(ネットでソウルの予報見たら、連日マイナス10〜13度!!酔って道端で寝たら完全にに凍死だね!)


12/31、ほぼ寝ずに準備をして成田へ。 1430、インチョン国際空港に着き、初めて空港鉄道を使ってソウル駅、乗り換え東大門へ。さすがに慣れた街なので宿にもスムーズに到着。欧州出身のご主人が出迎えてくれて簡単な説明を受ける。こじんまりした宿だけど、とっても清潔&可愛い!!
12月中頃に12年来の韓国人の友達、チャンミン君に連絡してあったのだけど、数日前「だったら一緒に年越しもしましょう」という事になり、23時に梨泰院(イテウォン)の改札で待ち合わせ。時計を見たら4時間ある。さあ、どうしよう?
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そりゃ映画館だよね!って事で、東大門で有名な「ミレロ換金所」で両替をし、すぐ近くのビル9階に入っている「MEGABOX東大門」へ。完璧なタイミングで上映されていたのが、絶対観たかった一本。
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『PMC:ザ・バンカー』
今や凄まじい人気を誇るハ・ジョンウが『テロ、ライブ』のキム・ビョンウ監督と再びタッグを組んだ、リアルタイム戦闘アクション映画!
(感想も書きたいんだけど、自分がパーソナリティーやらせて頂いてるラジオ番組で話す予定なので、また後日!)
チケット売り場が閉まっていて、散々困った挙句ポップコーン売り場に訊きに行ったら、そこでチケットも売っていた(笑)。そりゃ分からんわ。

二週間前に公開したばかりだった『PMC』を堪能したら、時計は22:10。友達との年越しに梨泰院へGO〜!!






19-01-01-01-36-09-715_photo梨泰院(イテウォン)」
在韓アメリカ軍基地「龍山基地」が建つ場所にることから外国人向けのショッピング街として発展。居る人も、食べ物屋さんも多国籍!!ナイトクラブも多くて、週末の混み方は尋常じゃない・・・・って今回痛感する羽目に(苦笑)。

改札で友達を待つも、改札から物凄い数の人たちが街に流れ出て行く(汗)。数分して無事にチャンミン君と数年ぶりに再会!友達はソウルに住んでる筈が、休日の梨泰院の怖さを知らなかったみたいで、私より愕然としてるよ(笑)。「ま・・・・行ってみましょう・・・」と不安満載の友達が激混み梨泰院で連れて行ってくれたのが、
チヂミやマッコリが有名なお店。

18-12-31-23-39-54-032_photoもはや連れて行かれるままに入ったので、美味しかった事と梨泰院駅から5分位だった事しか記憶ないけど・・・調べたら見付かった!

위인전집』(ウィインジョンチプ)
ジョン(チヂミ)と地方のマッコリが楽しめるお店。ようやく寒さから解放されたのと、友達との再会と、「これこれ!!」と言いたくなる美味しさに二人でテンション上げて話していた所、隣の女子大生らしき4人組が「10・・・9・・・・」とカウントダウン開始。
「あ、忘れてた、大晦日じゃん(笑)!!」慌てて私達も杯挙げて、女子大生達のカウントに便乗、
「....A HAPPAY NEW YEAR〜!!!!!」


19-01-01-01-38-47-135_photo25時頃お店を出たら、梨泰院駅周辺はお祭り騒ぎど真ん中!
ドゥン!ドゥン!ドゥン!!と、そこらじゅうのクラブから音が道まで響き渡り、騒いでる人踊ってる人で溢れ返ってる。もはやタクシーなんて一台も見当たらないし、電車も終わっている。そして深夜になり外は凄い寒さ!!!!(マイナス8度だった)私は5キロ位歩けば帰れるけど、誰が新年早々そんな苦行を受けるものか。チャンミン君は漢河(ハンガン)渡って江南(カンナム)に帰らなきゃならない。友達も死んでしまうわ。で結局、「呑む」の一択。
騒音嫌いの40歳と38歳は(笑)とりあえずこの駅界隈を抜けようと、元旦迎えたばかりの零下(マジで耳はもげてても分からないね)を梨泰院に隣接する最近ホットな(死語)街「漢南洞(ハンナムドン)」へ。


もともと大使館が多い場所で知られているようだが、最近は在韓外国籍の人たち御用達のお店が沢山オープンしてりで、騒がしい場所が苦手な大人が楽しめる街になっているそうな。
で、外観から素敵さが漏れ出していて入ったのが「BURN In Hal Cigar Lounge」。
店内めっちゃムーディー、煙の良い香り、素敵、全員英語(笑)。さすが漢南洞!
19-01-01-02-50-14-192_photo煙草もシガーもやらない友人。
いきなりシャンパン一本注文(汗)。韓国にだってお酒が苦手な人も勿論居るけど、お酒が好き・強い韓国人の友人が居る場合の試練。それがエンドレス酒(苦笑)!
一軒目で既にビール二本と750mlだか1Lだかのマッコリ二本呑んだばかりで、二軒目シャンパン1本。この辺りから私の頭はフラフラ。ここも27時閉店で追い出され、もう一軒所謂居酒屋に入り(ほぼ頭飛んでる)ゾンビだらけの始発で解散する、という廃人度高めの2019年元旦を迎えたのでした・・・・。(韓国DAY1∼1.5 終)


320特別な日がやって来ました。2017年8月12日。

下村勇二監督最新作、TAK∴(坂口拓)主演「RE:BORN」が新宿武蔵野館にて国内公開初日を迎える。

映画「VERSUS」の衝撃からすでに15年以上。
あの瞬間が無ければ、今の私は無いと強く断言出来る程の衝撃と影響を与えられた。
はっきり言ってあの映画と出会ってなかったら、とっくに女優なんて諦めて、とっくに結婚して、今頃女として幸せに暮らしていたとさえ思うよ、映画なんて麻薬にハマる事無くねっ(マジで!)。そうなると絶大なる影響っていうより絶大なる実害だっ、下村さんと拓さんのバカバカーーーーー!!!!!って取り乱したくもなるのよ(笑)。
そんな映画「VERSUS」のアクション監督と主演が、「RE:BORN」の監督と主演として凄まじい映画をこの世に生んでしまったから。

俳優にとって関わった作品はどれも大切だ。でも、その中に「特別」が含まれている事は仕方ない。事実だから。
私の血の一部は、石井隆・西村喜廣、そして「RE:BORN」を生んだ下村勇二と坂口拓という映画人のお陰で、強く流れていられるのではないかと本気で思っている。
そして「RE:BORN」は日本映画の行く末に一縷の光をも、もたらす作品になると思う。

私は三船敏郎が黒澤映画で演じた様な、また原田芳雄が「竜馬暗殺」や「浪人街」で魅せた様な、
観る者を陶酔させる「侍」の姿を「RE:BORN」に見た。その色気に震えたもの!!!

その侍の戦術は稲川義貴先生が生んだ「ゼロレンジコンバット」。
息をする暇など、観てる側にも与えてくれない中、この映画は私達が決して知りえぬ世界が存在する事を教えてくれます。そしてその見えない世界で、人に知られる事なく生きて死んでいく人間達が居る事を教えてくれます。
もう、何映画って言って良いのか・・・未だに分からぬのですよ。
生きるか死ぬか、殺すか殺されるか。これは映画館で感じて下さい。
これ以上書けない。
http://udenflameworks.com/reborn/

1502389015832公開を控えた8月10日。同じく新宿武蔵野館にて19日から公開する西村喜廣監督「蠱毒ミートボールマシン」との合同イベントが新宿Naked Loftで開催されました。
「RE:BORN」と「蠱毒ミートボールマシン」実は絆の強いこの二作品。
その両方の関係者、そして客席は多くの応援して下さるファンの方でぎっしり!!!一体感物凄いイベントとなりました!!
スタッフもキャストも被りまくってるし、まーーお互いがお互いを好きな組同士だし同志だし(笑)。楽しくない筈無い。「RE:BORN」からは稲川先生(達!)も参加して下さったので・・・・勿論最後はウェイブ祭り!
恐らくあの時のNaked Loftは日本一戦闘能力高い場所だったと思う(笑)、襲撃されても怖くない!!
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賑やかなイベントを終え、
今日、先陣を切って「RE:BORN」が初日を迎えます。

下村勇二監督が四年もの時間と命を削って生んだ映画です。
映画館でお待ちしています。



土曜日22時の「ウチの夫は仕事ができない」と、日曜早朝の調布FM「Passage」視聴して下さった皆様、感謝申し上げます。ドラマはイモトアヤコさんとDOTAMAさんのラップバトル、ラジオは映画「RE:BORN」の下村勇二監督を招いてのスペシャルトーク、楽しんで頂けた事と思います!

日が飛ぶ様に過ぎて行きます、大変怖いです(汗)。明日から8月だなんて・・・ぎゃーーーー。
今年の夏は奇跡に近いドラマのお仕事のお陰で、大変感じる事の多い夏を過ごさせて頂けてる。
だって、本当に私ドラマから程遠い所に普段居る人だもの(笑)!そりゃ親も私も驚くわな。

勿論、「作品を作る」のは同じ。でも、細かい体感、感覚には色んな違いがある。実際の違いもある。
そして共演者は全国的人気を誇るこの世界の猛者(もさ)達。一番年上で、一番ドラマ新人な私は学ぶ事だらけである。監督始め、チームも凄い。
こんな素敵なチャンスがまた有るとは簡単に言えないが、私の骨である映画とまだ経験値の満たないドラマ、行き来しながらステップアップしていきたい。そして今になって突き付けられる「お前は何者か」という、感覚。人生のその時その時で変わっても良いから、「Clear Goal」を掲げないと進めない様な重さを脚に感じている。
それは「演技がしたい、映画に出たい」という漠然とした青二才の夢がいつしか現実になっているという事なんだろうがね。

私の母は服作りをする人でもあるのだけど、よく口にするのが「生地を目の前にどう作ろうか考えている時が一番楽しい」と。「一太刀入れた瞬間からそれは現実になって、失敗とか悩みが続くに決まってるでしょう?」と。
凄く分かる。
imageそんな母にこのバッグを贈ったら、ちゃんと使ってくれてるみたいだ^^
とっても使い易いし、何よりも可愛いです!
「ウチの夫は仕事ができない」オリジナルトートバック。日テレ屋かオンラインでも購入出来ますよ!

この写真は先日、5話撮影中のもの。
さ〜今度の土曜日もお楽しみにです!!

とりあえず、放送毎誰かに「まり代さんの逞しい二の腕が気になります・・」と言われてます(苦笑)。
ちゃんとトレーニング控えてるのにな〜・・・おかしいなあ。。。。

今日も暑くなる前、午前中にジムでワークアウト。
まだまだ撮影現場で暴れていたいので、欠かせない大切な時間。考え事も出来るしね。
今日のBGMはR.I.Pの意を込めてリンキンパークと、MIYAVIで。

8月も芝居と映画まみれの日々を願って。









image明日7月29日(土)22時から放送の日テレ「ウチの夫は仕事ができない」。
勿論毎週見て欲しい!しかし、明日は特に見逃さないで欲しいのですよ・・・・いや、別に私が活躍とかそういう事では全く無くよ(笑)。
明日の4話では町田あかり役のイモトアヤコさんと、人気ラッパーDOTAMAさんのラップ対決があるのです!
DOTAMAさんと言えば、他局ですが「フリースタイルダンジョン(テレビ朝日)」でもモンスターの一人としていつも凄まじいラップを魅せてくれるアーティスト。
勿論内容は言えません、そんなアホな事は出演者とて出来やしませんが(苦笑)・・・私は本気で泣きました。
明日の夜も楽しんで頂けたら嬉しいです。

実は・・・・DOTAMAさんも私も園子温監督の映画「TOKYO TRIBE」の出演者。その作品では私超ミニスカ、タンクトップとニーハイブーツで戦車に乗って人ぶっ飛ばしてる様な役だったもんですから(どんなんやw)、マタニティ主婦まり代の姿で挨拶に行っても分からないだろうとは思いつつ、お互いホームドラマにトライブ(仲間)登場に笑顔で握手(笑)。相変わらずの辛辣DOTAMA節、最高!!










imageすっかりご無沙汰してしまい申し訳ありません。
歩みを止める事無く、少しづつではありますが進んでおります!

先ず・・・現在、日テレ土曜夜10時から放送中、
関ジャニ∞錦戸亮さん、松岡茉優さん主演「ウチの夫は仕事ができない」にレギュラー出演させて頂いてます。
(既に昨日3話放送してしまった・・・・ブログに書くのが、遅い!遅すぎる!!ごめんなさい!)

役どころは、松岡茉優さん演じるヒロインさーやのマタニティ友達の一人、尾田まり代。
あかり役イモトアヤコさん、智花役柳生みゆさんと時には仲良くつるみ(笑)励まし合い、時には愚痴を言いながら(?)母になる事、家庭の事、旦那の事を考えてゆきます。

普段は血の気の多い映画にばかり拘ってやってきた私。
ドラマ(しかも早い時間の)は幅を広げる為にも急務だったのだが・・・。まさか、こんな素敵な作品に参加出来るとは夢にも思わず、幸運と「ウチの夫」チームの皆様に日々感謝しながら過ごしております。
既に観て下さっている方は引き続き、まだご覧になってない方は是非一度・・・・!!
次週29日(土)放送の4話、毎度胸アツですが、更にぐっと来る回になってると思います。お楽しみに!!
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そして、来月は出演作が2本連続公開となります。先ず8月12日〜下村勇二監督最新作「RE:BORN」。翌19日土曜日より、西村喜廣監督「蠱毒ミートボールマシン」。

「ウチの夫〜」とは全くタイプの違う血と緊迫感溢れたこの2作品。
どちらかと言うと、私の本来のテリトリーと言えるジャンルの映画でしょうが(笑)、正直どちらも見逃して欲しくない作品になっています。

実はこの2作品、色んな共通点がありまして・・・・
斎藤工さん、三元雅芸君、屋敷が両方に出演。リボーンのキャスパー役の坂口茉琴ちゃんがミートボールのアクション監督、ミートボール監督の西村さんはリボーンの特殊造形、リボーンの監督下村さんもミートボールの現場を手伝って下さってます(笑)。近い、なんだか異様に近い親戚みたいな関係(笑)!
そんな2作品、一週間違いで同じ「新宿武蔵野館」をメイン館に全国順次公開となります!!

先ず今回は、「RE:BORN」予告をどうぞ!








imageOver 20 years...一昨年のMADMAXに劣らず楽しみにしている作品が遂に先週末、日本のスクリーンにやって来た....いや、帰って来た!!

「T2 Trainspotting」

私は高校卒業をした年の1996年5月、英語は常に欠点しか取った事のない天才的な脳ミソを携えてイギリスに独り渡ったのだが、その時まさにイギリスでは2月に公開した「Trainspotting」がスーパースマッシュヒットを飛ばし続けていた。
映画館と劇場が無数に点在するロンドン。街の至る所に、沢山ある映画のポスターショップに、勿論トレスポのポスターがびっしり。土産物屋のポストカード売り場にも、ダブルデッカーやウエストミニスターと並んでトレスポ。
ショップや、クラブでもトレスポの音楽。映画雑誌,TimeOut誌表紙にまで・・・まさしくそれは社会現象。

当時英語がやば過ぎて(笑)映画のチケットを買う事すら不安だったが、そんな私でも流石に気になりロンドンの映画館で初めて観た映画が「Trainspotting」だった。凄まじく悲惨な青春ムービー!輝き、堕ちて、薬を打ち、それでも明るい未来を夢見る。英語?しかもスコッティッシュ英語だし、98%分からない(笑)。
でも、あのレントン(ユアン・マクレガー)が少年の様な声でぶつけてくる
「Choose Life」。それで充分な破壊力だった!

観た若者全員が興奮し、「あれは俺たちの映画だ!!」とビール片手に騒いでいたあれから20年。

T2、素晴らしい映画だった。
トレスポ自体を観たことない方は、是非T1を見てから、20年後の彼等にスクリーンで会って欲しい。
積年の想いもあるが、トレスポは私にとっても間違いなく自分の人生を並走させてる感覚の作品だからか・・・もう笑えるし、泣けてきちゃう!
20年前、私も未来永劫だと思っていたし、輝かしい将来が自分で創れる様な錯覚をしていた。とにかく毎日芝居漬け、寝ずに遊びもした。親に無理させてるから週末はCAMDEN MARKET(巨大蚤の市)で届け出無し(ダメよ!違法!)でアルバイトをし、監査が入ると人混みに逃げるという・・・滅茶苦茶な生活だったけど、夢が詰まってて底抜けに楽しかった実感は、今も覚えている。

でも、そんな夢に見た20年後とはまるで違う形で、今こうして生きている。

彼等の20年は、私達の20年でもあり、
時々は変わらぬ自分に本気で吐き気を感じながらも、また未来を選び、これからも進んで行く。
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頭の中でBorn Slippy がリピートする中帰宅しソファーでほんやりする。「私はどんな場面でどんな選択をし、今ここに居るのか」。

思い立って珍しくロンドン時代の写真を引っ張り出し、未来永劫だと信じていた自分を見る。
アホみたいに明るい明日を夢見てる顔してる(笑)!若き自分に苦笑いが止まらないけど、あの頃から続く今に後悔は無い、いや、後悔しない。これからもそうありたい。
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こんな写真有ったんだ。
演劇学校が休みの週末に、日払いで稼いだ油まみれのポンド札と夢をポケットに突っ込んでいたCAMDEN TOWN MARKET の屋台街の一部、と、その頃の私。正に20年前の19歳。
この屋台で働いている時、ホットドッグを食べながら普通に本物レントン(ユアン・マクレガー)が目の前を通った時は鍋取り落としそうになったもんね(笑)。

Face your past.Choose your future.





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なんでこんない可愛いのかな〜(あれ?こんな歌い出しの演歌あったな・・・文字打ちながら勝手に節付けられたぞ。)
撮影OFF日、間もなく7か月を迎える姪の華音(かのん・通称のんちゃん)の予防接種について行った。未婚・・・はまあ関係無いとしても(笑)、子供が居ないと絶対分からない生後続く「予防接種の嵐」。
大人になったら、痛いとか、今夜は酒が呑めない、とかブーブー言いながらインフルエンザの予防接種に自己チョイスで行く位だ。

最寄り駅で、義理妹とのんちゃんと待ち合わせ、駅ビルでランチ。
正月以来会う姪、のんちゃん。馴れ馴れしく話しかけ近付いて来る私に「誰だ、お前!」感満載の怪訝な顔(苦笑)。しかし抱っこしたり遊ばせてる内に、「あ、この人敵じゃない」と思ってくれたのか、顔も声もそっくりなばあば(私の母)と勘違いしてくれたか、私の渡すものは全て床に投げ捨てる(笑)という愛着表現で返してくれました〜紘子おばちゃんはそれが崖の下でも、のんちゃんの為に拾いに行っちゃうよ〜♡
なんてアホ過ぎるおばも従えて予防接種に。
やっぱり子供の頃、「病院」は処刑場と思って居たほど好きではなかったけど、7か月だろうと分かるのね。
あうあう言ってたベイビーの顔色が「ひゅ〜・・・」って暗くなる(苦笑)。きっと心の声が聞こえたら「大画面のアンパンマンなんかでごまかちぇると思ったら大間違いでちゅ〜!」って言ってる気がするよ。

顔にでっかく「ふ・あ・ん・で・ちゅ〜!!!!」
と書いた姪を抱いて処置室へ。今回はたった一本の注射だが、小さな姪の身体に対すると随分太く、針も長く感じる。マシュマロみたいな腕にきゅっと針が入り、あっという間に終了。「・・・あれ?今回泣かないのかな??」と大人が期待した数秒後に
「びえええええええ!!!!!」とやっぱり泣きだした(笑)。

私の腕を小さな手でぎゅっと握りながら、真白い目から大粒の涙をポロポロと流し泣き叫ぶ姪を目の前にして、何故か私は感動してしまった。
こんな時にまで芝居の事考える自分は嫌なんだけど、衝動からくる真実の涙ってこんなに美しいんだなと。
カメラ前でこれを体現したい筈なのに、出来てるのか、小手先でやってしまってへんか自分!!?
衝動に身体が素直に従える時、言葉など何の意味も持たない。
おばちゃんまで違う意味で泣きそうになりながら(妹ええ迷惑や、やめたれ!)のんちゃんをあやしていた。

妹は予防接種ひとつにしても、泣く娘を抱えて帰り買い物をし・・・と独りでやるのは結構大変なんだそうだ。
アホなおばは妹と姪が可愛いばかりだし、姪見てると色んな事に気付けそうな気がして、
仕事が暇な時は、なるべく二人に会いに行こうと思ったのだった・・・・・あ、実の弟カウントするの忘れた(笑)。

なるべく三人(大声で)に会いに行こうと思っています(笑)。

image数日前、今発売してるキネマ旬報に根津甚八さんへ、石井隆監督からの追悼コメントが掲載されている事を知り、翌日直ぐ書店へ走った。

追悼文に「素晴らしい」という言葉が適していない事は十分分かっているけど、それでも素晴らしかった・・・。
根津甚八さんの遺作となった「GONINサーガ」に幸運にも私は参加し、雨の中の最後の銃弾を現場で見ることが出来たのだが・・・あの雨の中に居る「監督・石井隆」と「俳優・根津甚八」。
こんなに全てが「映画」の瞬間を目の当たりにするなんて!息をするのも忘れて私はセットの隅で涙をぼろぼろ流しながら立っていた。
その日撮影に参加えいた全キャスト全スタッフが凄まじい感動に襲われながら、根津さんオールアップに立ち会い、そしてその舞台から去って行く背中を見送ったのだけど、その時の忘れられない石井監督の姿がある。
根津さんのオールアップコールをし、最後まで気丈に現場をまわしていたチーフ助監督が根津さんの姿が見えなくなった瞬間、ずっと我慢してたんだろうが・・・俯いて泣き震え始めた。

それを見た石井監督がゆっくりと助監督に近付き、何も言わずにそっと肩に手を置いてあげた。

根津さんの背中を見送って一番寂しく辛いのは石井監督の筈なのに、一人涙も見せず優しい笑顔でスタッフの心中気遣う姿を見てきっと多くの人が、根津さんが俳優人生の最期を託したこの監督、この作品まだまだ終わっちゃいない!!此処に自分達も今の全てを捧げるんだ!!!!と、血が滾るのを感じた筈だ。
言葉では上手く表現出来ない、あの現場の二人の姿は。。。


キネ旬を読んだ後、翌日早い撮影だったにも関わらず「GONINサーガ」を観た。
今回掲載れてるこの追悼文を読んだ方は分かると思うが、根津さんだけでなく訃報が幾度も訪れた2016年だったのだ。観ながら、カメラマンの寺田さんの姿を想像し、根津さんが出演を決めてくれた事が嬉しいと打ち入りで泣いていた小橋さんを思い出していた、りりイさんまで。そして永遠に消えない俳優・根津甚八。

石井隆監督の作品に触れている時、私は
絶対に叶うことなどない恋をしている様な、身を切る切なさに襲われる。

この追悼文も、
会えない想い人に宛てた誰かのラブレターを、密かに盗み読んでるみたいだ。















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