クローミング・ローズ
2008年04月17日
古き良き時代の哀愁ジャーマン：CHROMING ROSE「LOUIS XIV」 
古き良きジャーマン・メタル。
HR/HMならではのアグレッシヴ感・疾走感、日本の歌謡曲や演歌をも彷彿とさせるかの如くキャッチーでいてどこか哀愁さを漂わせるドラマチックなメロディ展開や終盤でテンポを上げてフィナーレへ持ち込む等の楽曲構成・・・恐らく本国以上に日本人の心の琴線をくすぐりハマるHR/HMファンは多いのではないでしょうか？
ワタクシもそんな一人でありまして、大好物なワケですが、ジャーマン・メタルと呼ばれるカテゴリーは市場的にはアメリカやイギリスなんかと比較すると今ひとつメジャーになりきれず、HR/HM史上、地元輩出・活動するバンドの中で世界的成功を手中にしたバンドはそう多くは無いのが現実だったりするのかな、なんて思ってから随分長い時間が経過して現在に至ってます。
その間、日本を含め大きな成功を収めたバンドと言えば、古くはSCORPIONSに始まり、以降はせいぜいACCEPT〜HELLOWEENあたりがいい所でしょうか。
中でもHELLOWEENの登場は衝撃的でしたし、多くのフォロワー的バンドを数多く生み出すほどのムーヴメントを起こし、これまでSCORPIONSやACCEPTをもってしても成し得なかった(良くも悪くも)ジャーマン・メタルというカテゴリを構築しらしめた功績は実に大きいと思うのですね。
1990年に突如出現したCHROMING ROSEの1stアルバム「LOUIS XIV」(邦題は「ルイ14世」)のCDを住む街の小さなレコード屋で偶然見かけて、当時B級ジャーマン狩りに勤しんでいたワタクシ、帯の”新人ジャーマンメタル・バンド”って文字を見ただけでジャケ買いした時は、単にHELLOWEENのフォロワー的存在の新人バンドを試し聴き・・・といった感覚しかなかったのですが・・・これが見事に大当たり、嬉し心に震えたものです(^_^;)
確かに一聴すればすぐにKai Hansenヴォーカル時代(このバンドのVo.のGerd SalewskiはKaiよりはウマいｗ)の初期〜守護神殿あたりのHELLOWEEN的とゆーか、かなりHELOWEENつーか、まんまHELLOWEENじゃねーの！(笑)って思いたくなるくらい似た雰囲気が満々なのですが、このバンドは、それだけで評価終了させてしまうには実に惜しいくらい、なかなか演奏能力も高く、アルバム収録の楽曲それぞれに細かなオリジナリティあるフレーズやSEも盛り込まれており、ついつい引き込まれてしまう魅力が満載の1枚。
何より、新人バンドらしく非常に勢いある、魂こもった演奏を聴かせてくれるのがこの手のサウンドが大好きなワタクシにとっては大変好感が持てます。
そして、幾つかの名曲と呼ぶに相応しい楽曲も生み出してしまったのもコレ確かなことと言えるのではないでしょうか！
どこかコミカルで印象的な鼓笛隊メロディのイントロから流れ出す典型的重厚疾走・美メロディでキャッチーなメタル・ナンバー#1「POWER AND GLORY」や、ヴォーカルの「キャキャキャキャー！」のフレーズ(笑)が有名な？アルバム・タイトルの大作#5「LOUIS XIV」といった2曲の出来栄えの素晴らしさが頭抜き出ているのですが、その他収録楽曲の#2「PHARAO」、#7[YOU AND I」、#8「ANGEL」、#9「SHOOT THE FOX」あたりも良い意味でB級臭さを出しつつ心地良いフックがふんだんに盛り込まれており、アルバム全体を印象付けるのに一役も二役も買っている感じの素晴らしい出来栄えにして、結果「また聴いてみるか。。。」と思わせてくれる、特にジャーマン好きにはたまらないニクさがあります(^^)
LOUIS XIV／CHROMING ROSE (1990年発売)
1. POWER AND GLORY
2. PHARAO
3. 10,000 MILES
4. RIGHT TO DIE
5. LOUIS XIV
6. GODS OF NOISE
7. YOU AND I
8. ANGEL
9. SHOOT THE FOX
10. IODLE DODLE
なんせ出てきた時代が悪かったのか、HELLOWEENのコピーバンドというイメージを強く植えつけられていた感があり、そのオリジナリティさや魅力ある楽曲作りや構成力の高さ等はその手のマニア層以外には思ったほど高く評価されなかったようで本人達も何とか脱却を試みるべく挙句3rdアルバムあたりからガッサリと路線変更して失敗(悲)、1999年のアルバムを最後にその名も聞かなくなって久しいのですが、コレ、今の時代に改めて聴くとなかなか新鮮ですし、やっぱりカッコイイ！！
初期HELLOWEEN〜Keeper of the Seven Keysシリーズあたりに熱狂した人ならまず間違いなくガッツポーズものに気に入ること受けあいの1枚かと思います！
HR/HMならではのアグレッシヴ感・疾走感、日本の歌謡曲や演歌をも彷彿とさせるかの如くキャッチーでいてどこか哀愁さを漂わせるドラマチックなメロディ展開や終盤でテンポを上げてフィナーレへ持ち込む等の楽曲構成・・・恐らく本国以上に日本人の心の琴線をくすぐりハマるHR/HMファンは多いのではないでしょうか？
ワタクシもそんな一人でありまして、大好物なワケですが、ジャーマン・メタルと呼ばれるカテゴリーは市場的にはアメリカやイギリスなんかと比較すると今ひとつメジャーになりきれず、HR/HM史上、地元輩出・活動するバンドの中で世界的成功を手中にしたバンドはそう多くは無いのが現実だったりするのかな、なんて思ってから随分長い時間が経過して現在に至ってます。
その間、日本を含め大きな成功を収めたバンドと言えば、古くはSCORPIONSに始まり、以降はせいぜいACCEPT〜HELLOWEENあたりがいい所でしょうか。
中でもHELLOWEENの登場は衝撃的でしたし、多くのフォロワー的バンドを数多く生み出すほどのムーヴメントを起こし、これまでSCORPIONSやACCEPTをもってしても成し得なかった(良くも悪くも)ジャーマン・メタルというカテゴリを構築しらしめた功績は実に大きいと思うのですね。
1990年に突如出現したCHROMING ROSEの1stアルバム「LOUIS XIV」(邦題は「ルイ14世」)のCDを住む街の小さなレコード屋で偶然見かけて、当時B級ジャーマン狩りに勤しんでいたワタクシ、帯の”新人ジャーマンメタル・バンド”って文字を見ただけでジャケ買いした時は、単にHELLOWEENのフォロワー的存在の新人バンドを試し聴き・・・といった感覚しかなかったのですが・・・これが見事に大当たり、嬉し心に震えたものです(^_^;)確かに一聴すればすぐにKai Hansenヴォーカル時代(このバンドのVo.のGerd SalewskiはKaiよりはウマいｗ)の初期〜守護神殿あたりのHELLOWEEN的とゆーか、かなりHELOWEENつーか、まんまHELLOWEENじゃねーの！(笑)って思いたくなるくらい似た雰囲気が満々なのですが、このバンドは、それだけで評価終了させてしまうには実に惜しいくらい、なかなか演奏能力も高く、アルバム収録の楽曲それぞれに細かなオリジナリティあるフレーズやSEも盛り込まれており、ついつい引き込まれてしまう魅力が満載の1枚。
何より、新人バンドらしく非常に勢いある、魂こもった演奏を聴かせてくれるのがこの手のサウンドが大好きなワタクシにとっては大変好感が持てます。
そして、幾つかの名曲と呼ぶに相応しい楽曲も生み出してしまったのもコレ確かなことと言えるのではないでしょうか！
どこかコミカルで印象的な鼓笛隊メロディのイントロから流れ出す典型的重厚疾走・美メロディでキャッチーなメタル・ナンバー#1「POWER AND GLORY」や、ヴォーカルの「キャキャキャキャー！」のフレーズ(笑)が有名な？アルバム・タイトルの大作#5「LOUIS XIV」といった2曲の出来栄えの素晴らしさが頭抜き出ているのですが、その他収録楽曲の#2「PHARAO」、#7[YOU AND I」、#8「ANGEL」、#9「SHOOT THE FOX」あたりも良い意味でB級臭さを出しつつ心地良いフックがふんだんに盛り込まれており、アルバム全体を印象付けるのに一役も二役も買っている感じの素晴らしい出来栄えにして、結果「また聴いてみるか。。。」と思わせてくれる、特にジャーマン好きにはたまらないニクさがあります(^^)
LOUIS XIV／CHROMING ROSE (1990年発売)
1. POWER AND GLORY
2. PHARAO
3. 10,000 MILES
4. RIGHT TO DIE
5. LOUIS XIV
6. GODS OF NOISE
7. YOU AND I
8. ANGEL
9. SHOOT THE FOX
10. IODLE DODLE
なんせ出てきた時代が悪かったのか、HELLOWEENのコピーバンドというイメージを強く植えつけられていた感があり、そのオリジナリティさや魅力ある楽曲作りや構成力の高さ等はその手のマニア層以外には思ったほど高く評価されなかったようで本人達も何とか脱却を試みるべく挙句3rdアルバムあたりからガッサリと路線変更して失敗(悲)、1999年のアルバムを最後にその名も聞かなくなって久しいのですが、コレ、今の時代に改めて聴くとなかなか新鮮ですし、やっぱりカッコイイ！！
初期HELLOWEEN〜Keeper of the Seven Keysシリーズあたりに熱狂した人ならまず間違いなくガッツポーズものに気に入ること受けあいの1枚かと思います！
