札幌に住んでいると車が必要ない。
南北線、東西線、東豊線と3本の市営地下鉄が走っており、実際に住んでいると、家から職場まで、職場からNPO事務所まで、HIV拠点病院から今度お世話になる透析クリニックまで、全部、地下鉄移動で事足りてしまう。
僕の生活の足は、今も昔も「地下鉄」なのだ。
そんな僕が今一番欲しいもの。
それが『ヘルプマーク』だ。
義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成したマークです。
ヘルプマークの配布や優先席へのステッカー標示等を、平成24年10月から都営地下鉄大江戸線で、平成25年7月から全ての都営地下鉄、都営バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナーで開始し、さらに、平成26年7月からゆりかもめ、多摩モノレールへと拡大して実施しています。
また、平成26年7月から民間企業への働きかけも実施しています。
ヘルプマークを身に着けた方を見かけた場合は、電車・バス内で席をゆずる、困っているようであれば声をかける等、思いやりのある行動をお願いします。(東京都福祉保健局ホームページより抜粋)
また、2016年3月22日にヘルプマークサポート事務局がプレスリリースした資料によると、
■京都府、青森県、徳島県、札幌市など全国の自治体で導入の動きが加速
この度、京都府が西日本で初めてヘルプマークの配布を開始することが発表されました。また、青森県、徳島県、札幌市が、平成28年度以降のヘルプマーク導入を決定するなど、全国でヘルプマーク導入の動きが加速しています。
間もなく、札幌でも導入されるわけで。
導入されるのは正直助かる。というのも札幌は札幌のこれまでの事情があるからだ。
札幌の地下鉄には、「優先席」と呼ばれるものは無くて、その代りに「専用席」があるのをご存じだろうか。
札幌市交通局のFAQよくある質問ページには、こうある。
Q 札幌市の地下鉄はなぜ「優先席」ではなく「専用席」なのですか
A 札幌市営地下鉄では、昭和49年4月に高齢者やお体の不自由な方の利用を想定した「優先席」を試行的に設置いたしましたが、当時は若い健常者が座席を占領することが多く、本来の優先利用の対象である高齢者やお体の不自由な方などが座れないとの声が多く寄せられたことから、市議会での審議等を踏まえ、昭和50年4月、「専用席」に変更し現在に至っております。
また、専用席の利用対象者は高齢者に限定したものではなく、「からだの不自由な方」「乳幼児をお連れの方」「妊娠されている方」「内部障がいをお持ちの方」も対象としており、具体的な対象者が分かるステッカーの掲出や車内放送にてご案内をしておりますので、現行の専用席についてご理解いただきますよう、よろしくお願いいたします。
この専用席、40年近い歴史がある。
で、この専用席、その名前により、どんなに混んでても誰も座っていないことが多い。
たまに座っているのは明らかな高齢者やベビーカーを使用しているお母さんや子供たち。
で、何が言いたいのかというと、内部障がいを持ってる僕としては、しんどい時はこの専用席に座りたいんです。
結構切実に。
僕はいま、腎不全の状態が進んでいて、疲れやすく、また心機能も低下しているので、体調の悪い時には立ってられない時がある。
でも、見た目も実年齢も30代、表面からは障がいもわからないため、具合が悪くても、専用席に座るのにためらってしまう。
僕が専用席に座ると、客観的に捉えても、「専用席に座るマナー違反で非常識なヒト」感が出てしまってるような気がしてしまう。
多分に自意識過剰であるのは認めます。
そんなに他人のことにみんな興味ないもんね。
でも、実際に何度か体調不良に堪えきれなくて専用席に座ったこともあるのだけど、なんか言われたら障害者手帳を見せよう、なんか言われたら障害者手帳をみせようと毎回ドキドキしてしまう。
そこで、この「ヘルプマーク」なんです。
このマークをつけていれば、
「ああ、あの人理由があってあの席に座ってるのね」
と多少なりとも思ってくれるかなと。
デザインもすっきりしているし、カバンにつけても違和感なさそう。
裏に、障害名とか病院とか記入もできるみたいだし、一人街なかで倒れてしまっても、スムーズにかかりつけの病院に繋がれるかなと。
で、ヘルプマークの入手方法なのだけど、現在は、東京都の場合、都営地下鉄の駅務室でくださいと言えば誰でももらえるみたいだし、京都でも、府庁や広域振興局、ジョブパークなどで配布している。
いろいろ調べたけど郵送などはしてくれないので、今度、東京出張の際に入手したい。
でもホントは早く札幌で手に入るようになってほしい。
透析導入前の今、体力も体調も落ちている今、
日々の暮らしのなかで必要なもののひとつだから。
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