2017年03月25日

今日から日本発達心理学会です。その中で、「日本発達心理学会からの海外情報発信」というシンポジウムに登壇することになったので、その発表の概要をここにも記したいと思います。

もちろん、個人的には、「日本の発達心理学者」というよりは、あくまで科学者もしくは研究者の一人として研究を発表しています。これは多くの研究者がそうだと思います。あくまで、「日本から」という視点で考えたときにどういう話になるかということです。

このテーマに沿うならば、多くの引用をされるような研究を国際学術誌に論文を発表する、以外のことは特に話すこともないのですが、この学会ではこの点を強調すると必要があります。

くしくも、Nature誌に掲載された日本の科学研究の落日が話題になっています。どの分野でもそうだと思いますが、分野を盛り上げるために必要なのは、その分野の国際的なスターになるような人材を集め、育てることでしょう。

発達研究でNature,Scienceというのは最近稀なので、発達研究のトップジャーナルであるChild Development, Developmental Psychology, Developmental Scienceに、1995-2016に掲載された日本の研究(第1著者もしくは責任著者が日本の研究機関に所属しているもの限定)をWeb of Scienceで調べてみました。ざっくりと調べただけなので抜け落ちているところもあると思います。あくまで一つの目安だと思ってください。

図2

私自身の研究もこの中に2本しかないので、自戒を込めていいますと、ほぼ毎年一桁の論文しかこれらの学術誌に掲載されていません。だいたいこれらの雑誌には年に150−200本程度の論文が掲載されるので、日本の研究が占める割合は5%にも満たないということになります。しかも、半数程度の方は、発達心理学会の会員ではありません。

こういう現状を受けて、数年前から、国際的に活躍している研究者を表彰支援する仕組みを作ってはどうかと提案しています。なかなか賛同を得られてはいないのですが、この分野の研究者を育てるためには重要なことではないかと考えています。


gccpu at 15:00コメント(0)トラックバック(0)研究会・学会 
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