【第４話】グーガコンゴ vs 債務者のオウム

今日は債務者サンボペッターについて有力な情報が得られそうだ。

情報源は彼が飼っていたオウム「リピッタ」。

どうやらこのオウムが天才オウムとの話だ。
聞いた言葉は１字１句もらさず記憶するらしい。


つまりだ。


このオウムならば、債務者サンボペッターが私生活でどんな話をしたか全て記憶しているはずだ。
オウムから全ての情報を引き出し、一気に債務者へと近づいていこう。









いたぞ、オウムのリピッタだ。







ん？これは。



ほう、なかなかいい餌入れを使っているようだな。
餞別代わりに貰っておくとするか。



さてと、








さぁ、リピッタよ。
債務者サンボペッターについて全て話すのだ。






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「スーパーで新発売のマカダミアナッツを試食したんだけど、まずくて食えたもんじゃなかったわ。」





ほう、債務者の妻のセリフか。
いいぞ、このオウムから債務者の情報を引き出せそうだ。





「安売りで買った掃除機、全然使えないわね。すぐ壊れちゃうわ。」






時間は掛かるかもしれんが、いい調子だ。
債務者の情報を洗いざらいしゃべるんだ。




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どうした？
だまってないでどんどんしゃべるんだ。











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「バーカ、バーカ！」






！！？






「アホー！」





！！！！？





キサマ、そんなセリフはどうでもよいのだ！
さっさと債務者の情報をしゃべるんだ！






「バーカバーカ！」





こ、こいつ。











「キサマ、このグーガコンゴ様を愚弄しているのか！」






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「グーガコンゴ様を愚弄しているのか」





「真似をするなぁぁぁぁぁ！！」





覚悟しておけ、債務者の情報を全て引き出したらお前なんぞどこかのサーカス団にでも売り払ってやる！
それまでは何があっても耐えるしかないようだな。




「このグーガコンゴ様を、試食したんだけど、まずくて食えたもんじゃなかったわ。」




なっ！！？











「キサマ、別の会話とミックスをするなぁぁぁぁぁ！！！！」






「このグーガコンゴ様、全然使えないわね。すぐ壊れちゃうわ。」






「きッさまぁぁぁぁぁぁぁぁ％＆＃＄＊◇＆＄％！！！！」






グーガコンゴが激高する度にオウムのリピッタはミックス語を話し続けた。
結局、グーガコンゴは債務者の情報を何１つ引き出せなかった。




この日、グーガコンゴは多大なストレスと引き換えに5,000円の餌入れを手に入れた。

本日の回収額	5,000円
回収総額	306,350円
残回収額	9,693,650円