2008年09月15日

【コラム・ネタ・お知らせetc】 PVCフィギュアの価格の、生々しくていやらしい話

PVCフィギュアの価格は、なぜ上がるのか? どーも、Giftかねごんです。今回は『中国に行っチャイナ!最終章「なぜPVCフィギャアの価格はあがるのか?」』と題しまして、先週の中国出張の折にかねごんが自分のブログで書いていた「中国に行っチャイナ!」シリーズの最終章として、PVCフィギュアの価格上昇について、かねごんなりに思うことを書いていきたいと思います。
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ただ、すみません。数字的根拠は全く無いことなので「これが正しい!」というものではありません。かねごんの感覚的かつ個人的な意見としてとらえていただければ幸いです。また、かねごんブログ中国道中記をご覧頂いたうえで、今回のコラムを読んでいただければと思います。

早速ですが、皆様、現在のPVCフィギュアの価格についてどう思われますか?
「高い」「適正」「安い」と様々な意見があると思いますが、同スケールのフィギュアの価格が数年前に比べて1.5~2倍ぐらいになっているのは事実です。

そのような中で

「なぜPVCフィギュアの価格は上がるのか?」

これについて改めて考えるとき、外せない2大要因というのがあり、

A.原材料費の高騰 (原油価格の高騰、重油・ガソリン代の上昇により輸送費の増加)
B.人件費の高騰
 (生産国である中国の最低賃金の上昇、社会保険制度、退職金制度の導入等)

の二つの理由が挙げられます。

中国のフィギュア工場の製造ライン風景

フィギュアの主材料のABSやPVCはこんな袋に入っています

「原材料費の高騰」・「人件費の高騰」については色々なところに取り上げられていますし、既に皆様ご存知のことだと思いますので今更説明することでもないと思います。ただ、その二つの要因だけでそこまで価格が上がるでしょうか?確かに、この2つは大きな要因ですが、かねごんが正直感じるところを申し上げますと「この2つの要因だけでは、そこまでは価格は上がらない」という感じはあります。

ではなぜここまで高くなっているのか、他に何か値上がりの理由があるのでしょうか?
もちろん色々あると思いますが、かねごんが思うに
・新規フィギュアメーカー(日本)の参入
・フィギュア製造工程数の増加
の2つの要因が大きいのではないか?と思います。

その2つの要因については複雑に絡み合っており、「2つで1つ」と言っても過言ではありませんが、今回は順序だててお話していきたいと思います。以降の話は生々しくていやらしい話となってしまいます…すみません…



(1)新規フィギュアメーカーの参入

PVCフィギュア業界が本格的に立ち上がったころ(今から4、5年ぐらい前?、もう少し前?かな…)というのは、メーカー数&発売されるアイテム数も少なく、数社が市場を独占する「寡占状態」といっても過言ではありませんでした。

かねごんもその当時の片鱗を垣間見ていたのですが、正直、今と比べものにならないぐらいフィギュア業界やフィギュアメーカーってのはものすごく潤っていたと思います。企業の活動の究極目的ってのは「より多くの利益を生み出すこと」だと思いますし、多くの私企業がそのために日々の活動をしています。潤っている業界には様々な企業が「利益を生み出す」ため新規参入してくるのは自然の流れで(隣の芝生は青く見えたんでしょうね…)、結果として現在は当時の数倍のフィギュアメーカーが存在し、毎月発売されるアイテム数は数えきれません。そしてメーカ数&発売アイテムが飛躍的に増えたが、その増加に伴うだけの市場規模が大きくならなかったため、1アイテム当たりの受注数量が減ってしまい、「企業の利益確保のため価格を上げるしかない!」というのが一般的に言われていることです。確かにそういう面もあります。

しかし、通常の市場(特に消耗品の市場)なら、新規参入の企業が増えれば、各企業が限られた市場のパイを奪い合うために価格競争が起こり価格は下がっていくものです。

ですが、PVCフィギュア市場は「超弩級の趣向品」という特殊な商材を取扱っているため、フィギュアメーカー間の競争のベクトルが価格競争ではなく、「よりユーザーの趣向に合い&顧客満足度を高めれるようなフィギュアを造る!」という技術競争という方向にベクトルが向いたのだと思います。この技術競争というのが、次に説明する「工程数の増加」に繋がり、PVCフィギュアの価格上昇の大きな要因となっています。


(2)フィギュア製造工程数の増加

「工程数の増加」=「関わる人数の増加」を前提とさせていただき、お話をしていきます。

皆様、お願いがございます。「数年前に買ったお気に入りのPVCフィギュア」と「最近発売となったお気に入りのPVCフィギュア」って手元にございますか?もしお持ちであれば、そのPVCフィギュアをよ~く、よ~く見比べてください。おっと、ただ見るだけじゃ駄目ですよ。そのフィギュアの瞳、パーツの分割、パーツの再現度、グラデーション、細かいとこの塗装、そして全体的な再現度とか色々見比べてください。

同じキャラ&同じポーズじゃないと思うので、わかりづらいかもしれません(&原型の出来とは一先ず置いておいてください)が、おそらく最近発売となったお気に入りのPVCフィギュアの方が「なんか良いな~。技術が上がっているな~」と思いませんか?一概に全てがそうとは言い切れませんが、その「なんか良いな~。技術が上がっているな~」と思われる部分は、「工程数の増加=関わる人数の増加=人手を使って手間隙かけた」がもたらしたもといえます。

実際に中国のフィギュア製造工場を見学すると、以前に比べてQC(クオリティーコントロール)と言われる人達が増え、1つの商品を造るためのラインが長くなっていることに気づきます。


また、先にも述べましたが、その「工程数の増加」がPVCフィギュアの価格上昇につながってくるのですが、なぜ「工程数の増加」が価格上昇につながるのか?それは次の算式を用いて説明出来ると思います。簡単な数式で申し訳ないですが、1工程増えると毎に1人の人員が増えると考えていた頂ければと思います。




つまり、「工程数大幅増による人員増」x「一人当たり人件費増加」のダブルパンチにより、PVCフィギュアは価格が上昇してしまったのです。

「なぜPVCフィギュアの価格は上がるのか?」には、もちろんその他の要因ってのはありますが、かねごんが思うに「より良いモノを造るために工程数を増やす方法を選択した」というのが大きな要因だと思います。 じゃあ、「価格を下げるために工程数を減らせばいいじゃないか!」となるかもしれません。ただ、「数年前に買ったお気に入りPVCフィギュア」のレベルに戻ってしまうことを了承いただければですが…でもそんなことを誰も望んでいませんよね。

このような状況の中で新規フィギュアメーカーGiftがどのように進んで行き、どのように皆様の信頼を勝ち取っていくか、それについてはもの凄く考えています。具体的にどのようなことを考えているかは、またお話できる機会がありましたら発表をさせていただきたいと思いますので、楽しみに?お待ちください。

ただ、「こういう事情だから価格上げるしかないじゃん!」と安易に決断するようなメーカーだけにはなりたくないです。ps.グダグダの文章を最後まで読んでいただきありがとうございます。では、2週間後にお会いしましょう!!

Gift かねごん (かねごんブログ

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