2008年09月27日

【コラム・ネタ・お知らせetc】 品質を落とさず、PVCフィギュアの価格を下げる努力

どーも、Giftかねごんです。今回は『品質を落とさずPVCフィギュアの価格を下げる努力』と題しまして、前回のコラムでお話をさせていただきました「PVCフィギュアの価格があがる理由」の続編として、まさに戦国時代といっても過言ではないフィギャア業界で生き残りを図るためにどのような努力をしてるか?その一例をお話したいと思います。
-


まずはじめにTOP画像のセイバーさんは、このコラムを書いているときにたまたま形状サンプルのT2、彩色サンプルのT1が届いたので、皆様が見たいかな?と思って掲載したものです。なので今回の話の内容とは全く関係ありません。単なるかねごんの気まぐれ画像なので気にしないでください。

ではでは、早速ですが本題に入りたいと思います。
フィギュア業界で成功する一番の近道って何かわかりますか?

「人気のあるキャラクターを、人気&実力のある原型師さんに見栄えの良い原型を造ってもらう」
と言われる方が多いかもしれません。
数年前なら「これが黄金則です」と言い切れたかもしれません

数年前は手頃な価格でPVCフィギュアを発売することができ、発売アイテム数も少なかったので1アイテム当たりの発売数量も好調でした。本当にいい時代でした…

今現在はどうでしょう?前回コラムで「PVCフィギュア価格があがる理由」で述べさせていただいた通り、「超弩級の趣向品」という特殊な商材を扱っているフィギュア業界は技術競争の真っ只中であり、『見栄えの良い原型=手間隙がかかる原型=工程数が多い原型』となり、価格は上昇&月々の発売アイテム増加により1アイテム当たりの発売数量は減少してしまい、フィギュアメーカーは「これまでの黄金則」だけに頼るのは厳しい時代となっています。



では、フィギュアメーカーは生き残りを図るためにどんな工夫をしているのでしょうか?


本当に色々な努力をしていますが、今回は『品質を落とさずPVCフィギュア価格を下げる努力』についてお話をさせていただきます。前回のコラムでは「フィギュア業界では価格競争は起こらなかった」という文面を書き、皆様にはちょっと言葉足らずで誤解を与えてしまった可能性はありますが、変なダンピング競争が起こらなかっただけで、フィギュアメーカーは「価格を下げる努力」を決しておざなりにしているわけでありません。

具体的にどんな努力をしているのか?それは下記の「PVCの価格」図を用いて説明をしていきたいと思います。 特に注目していただきたいのが赤色の部分です。


「品質を落とさずにPVCフィギュア価格を下げる」には、「フィギュアメーカーの利益」・「工場の利益」をいかに減らすかを考えるしかありません。それ以外を減らすと品質に関わります

ただ「フィギュアメーカーの利益」を闇雲に減らしすぎるとフィギュアメーカーは企業として成り立たなくなりますし、「工場の利益」を減らしすぎると工場が潰れてしまいます。そうしますと皆様が楽しみにしているフィギュアが発売できないことになってしまいます。そんな事態は避けないといけませんよね?

では、そうならないためにはどうするのか? 製造業ならよくある事で、フィギュアメーカーは工場に対して「一年間お前の工場を使い続ける。だから安くしろ!」という交渉をすることです。たぶん工場にとっては、この申し出ほどありがたいことはありません。 だってそうでしょ?もし自分が工場の社長さんで、その工場に仕事がないんだけど従業員には給料を支払わないといけない…そんなことを考えると夜も眠れなくなっちゃいますよね?だから、工場ってのは、若干利益が減ってしまっても安定的に仕事をもらえそうな先と仕事をしたがります。

つまり、フィギュアメーカーは、中国のフィギュア工場にこういった交渉をすることにより、PVCフィギュアの小売価格に占める「工場の利益」を減らすことが出来き、価格を下げることが出来ます。


中国のフィギュア工場 
ここに写っているのは全てタンポ印刷用の機械です

ここで難しいのが 「工場を一年間使い続けるためには、フィギュアメーカの利益を増やさないといけない!」ということが起こりがちです。

工場を一年間使い続けるっては、物凄い数のフィギュア商品化企画をまわす必要があります。またフィギュア商品化企画のためにフィギュアメーカーに人員が必要となってしまい、人件費のために利益を確保する必要が生じ、場合によっては「工場の利益」を下げても「PVCフィギュアの価格を下がらない」可能性があります。

では、「工場と交渉しても意味ないじゃん」となるのでしょうか?これに関しては、一言で言いますと「そのフィギュアメーカーの力量次第」といえるので、かねごんの口からは何ともいえません。無責任な言い方ですみませんが、本当にそういう言い方しか出来ません。



かねごんが感じているのは、ビジネス感覚が優れた方が携わっているフィギュアメーカーさんがうまく業績を伸ばしているな~と肌で感じます。今日のコラムでお話をさせていただいていることなんて、この複雑に絡まりあったフィギュア業界のほんの一部のことをちょっと大袈裟に言っているだけなのですが、「好きこそモノの上手なれ」を地で行っているフィギュア業界にも、今後は複雑に絡まりあった業界をうまく読み解くビジネス感覚をしっかり持った方々の力が必要となってきているのかな~?なんとも思ってしまいます。

おっと、話がそれてしまいましたが、とにかくフィギュアメーカーは価格面についても下げれるように努力をしていますし、その他にも色々色々色々な努力をしています。ただ、かねごんのようにフィギュアメーカーの立場の人間がいくら大声で「頑張ってる!努力している!」と言っても信じてもらえないと思います。では、どうするか?もう行動で示すしかありませんね。

なのでGiftは他のフィギュアメーカーに負けないように実際の行動を示して行きたいと思っておりますので、今後とも厳しくそして暖かい眼でGiftを見守ってくださいね。

Gift かねごん (かねごんブログ

【バックナンバー】
PVCフィギュアの価格の、生々しくていやらしい話
「Gift かねごんが色々な質問にお答えしちゃいます!」
コミケ初日の企業ブースに参加してきたお!
Fate/stay night セイバーのコラボ企画
社名「Gift」の由来、説明していませんでしたよね??
東方ぬいぐるみとGiftのWebサイト
設立半年以上経つGiftが、なぜHPを公開していないか?
ね?セイバーさん超美人でしょ?ねっ?
「Fate/stay nightセイバー」彩色見本 チラッと公開
Gift第一弾商品 「Fate/stay night セイバー」
ブル枕(R) 今だから告白できること
机1つのフィギュアメーカー Gift
この記事はコラム カテゴリーに含まれています |Ajax Amazon Edit
トラックバックURL
http://trackback.blogsys.jp/livedoor/geek/50737639