2010年01月14日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない(5)発売記念 伏見つかさインタビュー<後編>

俺の妹がこんなに可愛いわけがない 伏見つかさインタビュー 美少女オタク女子中学生の高坂桐乃が登場する、伏見つかさ先生著、イラスト・かんざきひろ先生の大人気ライトノベル・俺の妹がこんなに可愛いわけがない第5巻。今回も発売記念としてかーずSP&アキバBlog合同企画での伏見つかさ先生にインタビュー後編。第5巻の制作秘話。そして初夏発売の『俺の妹』6巻で大発表!?
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ネタバレ:このエントリでは、俺の妹がこんなに可愛いわけがない(5)(以下、『俺の妹(5)』)に関する内容について一部触れております。読了後にお読みいただくことを推奨します。

かーず:さて、これまでファンの希望が高かった黒猫の本名が明らかになったわけですけど、『ねこシス』の千夜子とは別人ということで、公式アンサーが出た形なのでしょうか?

伏見つかさ先生(以下、伏見):『ねこシス』を読んでいなくて『俺の妹』だけを読んでいる人が、「黒猫って『ねこシス』の千夜子と同じ名前なのか」って知ったら複雑な思いをするんじゃないかと心配になってしまったんです。「俺はこの本を完全に楽しんでいないんじゃないか」と読者に思われるのが嫌だったので、あえて別名にしました。

ただ、今まで同一人物かもしれないと思って読んでくださっていた人も当然いらっしゃるので、完全に別人だと確定させてしまうのも嫌だったんです。なので、よ~く読むと同一人物とも取れるような言い回しになっていたりします。

かーず:まさかの新ヒロイン登場(?)、赤城瀬菜についてなんですが、こちらもまた三浦部長に負けず濃い人ですよね。

伏見:「こういう台詞を言わせたら面白いだろうな」というネタありきで作ったキャラです。三浦と同様、二次元三次元を合わせて複数のモデルがいます。さっきかーずさんが「三浦のモデルって僕じゃないか」というお話をしてくださいましたが、もしかしたら5巻を読んだ方の中に「瀬菜のモデルって私じゃないか!?」「そういえば伏見にこんなこと喋ったよ!?」と思われる人がいるかもしれません。

彼女は二面性を持っているキャラで、普段は腐女子趣味を隠して真面目ぶっています。潔癖症で、委員長気質で……そういった「表」の部分は、編集サイドからいただいたアイデアです。「表」の瀬菜は、私の好みから大きく外れているので、桐乃と同様、私一人では作ることのできないキャラだったと思います。

瀬菜を描くにあたって心配だったのは、「こんなキャラを出したら腐女子の方は怒るんじゃないか」という点でした。腐女子の方に読んでもらって意見を聞いたんですが、「私から見ても変態だと思うので、大丈夫です」という心強いお返事をいただきました(笑)。ムカツキはしないらしいので、安心しました。

かーず:瀬菜のオタク趣味に関するスタンスが、割とあっけらかんに周囲に話しちゃっているというライトな感覚で驚いたのですが。

伏見:一巻の感想で「桐乃の考えはこうだけど私はこう思う」と自分の考えを書いてくださっているブログやファンレターがたくさんあったんです。それらを、瀬菜のオタク趣味についてのスタンスに反映させています。

編集・小原:今の若い子ってオタク文化に寛容になっていて、学校の図書室に普通にライトノベルが置いてあったり、若い層には抵抗なくアニメも受け入れられているみたいで、我々はそういうのを聞いて「えっそうなの!」って驚いたりもするんですけどね。

伏見:あやせもそうだったんですけど、新キャラが最初に登場した時はたいていストーリーに深く絡んでくるので、ギャグばかりには使えません。ですから瀬菜は、再登場してからがギャグ要員としての本領発揮です。実は瀬菜って、色々な意味で桐乃の代わりのキャラクターとして作られたんですよ。5巻では桐乃不在の穴を一時的に埋める役割を担ってくれました。

かーず:なるほど。

伏見:次巻以降はギャグ要員として、桐乃にはできないネタをやってくれることでしょう。いやー毎回桐乃のギャグシーンを書いている時にですね「凄く面白いけど、このネタをヒロインにやらせるわけにはいかない」という理由でボツになってまして。瀬菜はヒロインでもないし、ぶっちゃけた話、作品さえ面白くなるならこいつの人気が下がろうがどうでもいいので。幾つかボツになった妹ネタ(ちょっぴり濃いめのアダルトネタとか)を赤城兄弟にやらせてみようかなと考えています。

かーず:……ん? ありましたよね……『スXXX*シスターズ』とか。

伏見:あれは、そんなに濃くないですよ。

編集・小原:あれより濃いアダルトネタってなんだよ!(笑)

かーず:伏見先生の下ネタギャグにも今後期待ということですね。それとおそらく読者が一番訊きたがっている質問ですが、桐乃がこういうことになったのは、どうしてでしょう?

伏見:他に帰って来させる理由が思いつかなかったからです。

編集・三木:それは一番言っちゃいけない台詞ですよね! 数多ある回答のなかで、一番言っちゃダメなことですよね、クリエイターとして! 

伏見:もっと最悪な事を言うと、外国に行かせろっていったのは私じゃないですから。

編集・三木:……(汗)

かーず:つまり、自分のせいじゃないと(笑)

編集・小原:開き直りすぎだよ(笑)

編集・三木:まあそれは冗談として。打ち合わせ時に伏見さんがおっしゃっていたことを今発表しておいた方がいいんじゃないですか(笑)?

伏見:そうですね。一年間も海外に行ってしまったら、桐乃が高校生になってしまいます! 桐乃が中学生である点は、本作の重要なポイントですので、どんなアンケート結果になろうとも、担当編集が何と言おうとも、作中時間で数ヶ月以内に帰国させることは私の中で決定していました。もしも今後話が進んで、桐乃が高校生(京介が大学生)になるとしたら、そのときは作品自体が大きく変化すると思います。

かーず:ふむふむ。

伏見:ここだけの話、桐乃のことあんまり好きじゃなかったんですよ(笑)。だから前回のインタビューでも言った「こいつがいなくなったらこの作品やばいんじゃないか」という懸念もありましたが、「桐乃がいなくなってせいせいしたぜ」という気持ちも、実は結構あった。ところが実際に海外に行かせてみたら、とても寂しかったんです。担当編集は「妹がいなくなったことによって初めて表現できる桐乃の魅力」を書かせたかったようですが、話を引っ張っていく強力なキャラがいなくなってしまって、書く方はたいへんでした。京介はずっと地味に落ち込んでいるし、しんみりしたシーンが多くてギャグが入れにくいし、私も一緒になって落ち込んでいました。「桐乃がいなくなったらやばいかも!」と心配していたら、本当にやばかった! 久しぶりに桐乃が出てきたときは天使に見えました(笑)

編集・三木:それはまさにッ!! 自分が前のインタビューで言った論法にちょっと似ているッッ(なんかJOJOっぽい喋り方で)!! 嫌いな奴は、いないと初めて大切さが分かる、ということですよ。だから「桐乃が登場して天使に見えた」って書いてますけど、ある意味伏見さんが京介そのものだと思うんですよね。

伏見:そうかもしれません。最後の方は編集のお二人に「ちゃんと面白いから大丈夫ですよ!」と元気づけられながら執筆していました。心強かったです、ありがとうございました。

編集・三木:べっ、別にあなたのためにやってあげたわけじゃないんだからね……! たまたまよ、たまたま……!

かーず:リアクションが意味わかんない!!

伏見:5巻はホント泣き泣き書いたシーンばかりですが、みなさんに楽しく読んでいただけたなら報われます。

 

かーず:黒猫が大活躍の一冊でしたしね!

伏見:はい! 桐乃がいないぶん、黒猫のかわいいところがたくさん詰まった本になったと思います。5巻のカラーピンナップイラストが、1巻表紙のセルフパ ロディになっているのですが、ここに書かれている「俺の後輩がこんなに可愛いわけがない」というのが、本書の真タイトルですよ(笑)

編集・三木:『俺の妹』第5巻は、いままでの電撃文庫でもなかったアプローチをした巻だと思っております。以前、『俺の妹』公式の最新ニュースにも書いたのですが、自分は今まで、電撃文庫を300冊くらいつくってるんですが、その中でもここまで「読者さんの顔」を見れたシリーズはないとおもいます。ひとえに伏見さんのユーザー第一主義なスタンスと、かんざきさんの美麗なイラストのおかげだと思います。その結晶、集大成が第5巻であるのかな、と。

かーず:三木さん曰くの、「勝ったッ!」と思うシーンがあったと?

編集・三木:はい。具体的にはネタバレになるのでいえませんが、お値段分の価値はきっとありますよ!!

編集・小原:公式発売前にネタバレインタビューしてる時点でどうかと思うけどね……。

かーず:ありがとうございました(笑)。では最後に、伏見さんから読者へのメッセージをお願いいたします。

伏見:今、丁度書いている第6巻がかなり面白くなりそうなので、楽しみにしていてください。もし評判悪かったら坊主になります。

かーず:伏見先生がそこまで言い切るとは、次の巻も期待していいってことですね。本日はありがとうございました!

編集・三木:あとフライングでリークすると今巻ではドラマCDを発表しましたけど、2/10発売の「電撃文庫MAGAZINE」ではちょっと面白いコラボ商品を発表します。それと初夏発売の『俺の妹』6巻ではもっと凄いコト発表します。わはは。

編集・小原:ちょ、おま……何いってんのあんた!?

某月某日 アスキー・メディアワークス会議室にて。

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【関連リンク】 
伏見つかさ先生のブログ 「LUNAR LIGHT BLOG」
かんざきひろ先生のブログ 「tabgraphics_blog」
電撃文庫&電撃文庫MAGAZINE
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 公式サイト

取材・文:かーず(かーずSP
取材協力:ノトフ(はつゆきエンタテインメント

ここで『俺の妹』第5巻 伏見つかさ先生サイン本プレゼント

■受付メールアドレス:ore_no_imouto@yahoo.co.jp
■受付期間:2010年1月7日(木)~2010年1月25日(月)
■ハンドル/ペンネーム (本名ではなく)
■メール件名に必ず「俺の妹サイン本希望」とお書きください
■お手数ですが、以下の質問にお答えください。
*アドレスに不備があったためサイン本プレゼントの宛先を変更させていただきました。ご迷惑をおかけしました。

(1)『俺の妹』4巻で行ったアンケート企画について。
<1>良かった。 <2>悪かった。 <3>興味がない。

(2)『俺の妹』5巻に登場した新キャラはいかがでしたか? 理由も合わせてお聞かせください。
<1>面白かった。 <2>不快だった。

(3)ドラマCDのキャストはこのままでいいですか?

(4)最近、ブルーレイが普及し始めていますが、特典についていて嬉しいものがあれば教えてください。

■伏見つかさ先生、かんざきひろ先生への応援メッセージがあればお書きください。

・当選者への当選お知らせメール 1月下旬予定
・申込は1人1件まで。複数申込は無効。申込多数の場合抽選となります
・当選発表は、当選者への当選お知らせメールをもってかえさせていただきます
・当選お知らせメールの際、お届け先とお名前をご返信ください

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