2011年01月07日

【コラム・ネタ・お知らせ】 フリージング放送開始! 林達永先生・金光鉉先生インタビュー

フリージング いよいよオンエアが始まる『フリージング』は、監督が『灼眼のシャナ』の渡部高志氏、シリーズ構成が『とある魔術の禁書目録II』の赤星政尚氏、主演のサテライザー役に能登麻美子さんという豪華なスタッフ。今回はコミックヴァルキリーにて連載中の『フリージング』の原作漫画を描かれている林達永先生と、作画の金光鉉先生にお話を伺った。
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2011年1月からTV放映スタート フリージング

人類に敵対する謎の異次元体「ノヴァ」に対抗するために、パンドラと呼ばれる戦闘力に優れた少女たちを育成する軍事学校「ゼネティックス」。そこに編入することになった主人公のアオイ=カズヤは、「接触禁止の女王」という異名を持つ女生徒・サテライザー=エル=ブリジットと運命的な出会いを果たすのであった。

■5年間で二度のアニメ化! 林達永先生の心境を訊いてみた

―――『フリージング』がアニメになるとお聞きした時の、率直な感想をお聞かせください。

原作漫画を描かれている林達永(イム ダリョン)先生 以下敬称略:私たちも漫画を描く際に、バトルシーンや構図、キャラクターの動きについてはアニメっぽく作ろうと心がけて描いてますので、アニメ化の話が来た時は非常に嬉しかったです。

―――『黒神 The Animation』(以下、『黒神』)に続いて二度目のアニメ化になりますが、原作者側から見て、何か違いはありますか?

作画の金光鉉(キム クァンヒョン)先生 以下敬称略:日本で活動を初めて5年弱にもかかわらず、二度もこういう機会に恵まれて、本当に幸運だと思います。 『黒神』の場合はサンライズさんからお話を頂いたときに、別方向のアレンジをさせた作品にしてみたいということでしたので、「監督やスタッフさんがお考えになっている黒神をそのまま活かして下さい」とお願いしまして、原作とは違ったテイストの作品になりました。

今回の『フリージング』は、なるべく原作に近い感覚で原作を越える素晴らしい作品にするというスタンスで企画がスタートしましたので、絵コンテやキャラクターデザイン、設定についても出来る限りのご協力をさせていただきました。

両方共、原作以上の素晴らしい作品にしていただいている点に変わりはないんですけど、『黒神』が原作の設定を元に新しい作品に仕上ったのに対して、『フリージング』は原作のドラマを100%以上にしていくという違いがあります。『黒神』が自分の書いた話を元にどんどん別のお話になっていく面白さだとすれば、『フリージング』は自分の話が追加されてもっと太い木に成長した、という感覚ですね。

―――第一話のアフレコを見学された感想はいかがでしたか?

林達永:感激としかいいようがありません! 声優の皆さんはさすがにプロで、私の頭の中で想像していた声よりも120%マッチしてカッコよく、凄いという印象でした。

金光鉉:フィルム的にも、冒頭のシーンは戦争の雰囲気が出ていて、死と隣合わせで、いつ死んでもおかしくない状況で追い詰められているところが映画っぽくて良かったです。

―――原作側からアニメスタッフさんに最初にお願いしたことはありますか

林達永:可愛い女の子たちが壮絶な戦いをするギャップを重視する作品にしてくださいと。ハードな時はハードに、可愛い時にはより可愛く、そして「サテライザーの胸は頑張ってください」とお願いした記憶が(笑)。 しかし、アニメの制作会社さんから素材をお願いされる時も「胸を強調してください」って結構言われることが多くて、お互い考えていることは同じみたいです。

一同笑い

サテライザー=エル=ブリジット

―――お二人が原作でお気に入りのシーンや、アニメで期待するシーンはどこでしょうか?<

林達永:ルイスがサテラを馬乗りしながら苛めているところが……

担当編集:ドエスですね(笑)

林達永:うっかり本音が(笑) 真面目な話をすると、ラナ=リンチェンとサテライザーの対決です。ラナの「空牙」は長距離攻撃で、それがアニメの中でどういう風に表現されるのか楽しみです。漫画では見開きで表現されているんですが、その演出がアニメで、もっと強化されると考えただけでもワクワクします。

金光鉉:単行本でいうと第5巻です。それまでの上級生との戦いからノヴァとの戦いになって、カッコイイ女の子のバトルから、生き抜くための戦いに変化します。手足を切られながらも生きるために執着しながら戦う彼女たちの壮絶な世界観を気にしながら描きましたので、そこが気に入っています。

アニメ『フリージング』の第一話ではノヴァとの戦闘シーンがありまして、スタッフさんもそこをちゃんとわかってらっしゃったので安心しました。


■女の子版『コン・バトラーV』!? フリージング誕生秘話に迫る!

―――ここで改めて、『フリージング』のテーマやコンセプトについてお聞かせください。

林達永:女の子の戦いを面白く、壮絶に書きたいという表向きのテーマは読者の方にはすぐに感じていただけるかと思いますけど、私の作品に全般的なテーマとして入っているのは、「人間はこの世において、はたして役に立つ存在なのだろうか」という疑問を投げかけている事です。人間には生きる資格があるのかという問いかけが自然界からの警告として用意されていて、それが『フリージング』ではノヴァという存在になっています。

それに対して人間は何を考えて、どう対処するのかということを漫画で表現しているんです。だから重たい話にはなっていますが、暗く見せるつもりは全然なくて、現実の非情さゆえに人間は力強く生きて行くということを、女の子が楽しく明るく生きようとして戦いに接しているように描いています。

―――作画のキム先生が特にこだわってる部分はどこでしょうか?

金光鉉:出てくるすべての女の子を可愛く描くことでしょうか(笑) そしてバトル描写も、女の子の戦いは下手すると軽く見られてしまったり、綺麗に見えすぎてしまうところがあるんですけど、重さがある戦い、格闘漫画で見られるような重さがあるアクションを心がけています。

―――『フリージング』を書かれるにあたって、参考になった作品やご自身のご経験はありますか?

林達永:人間が兵器化された部分ではアニメの『舞-HiME』が好きでしたので、その影響は大きいかと思います。私自身『機動戦士 ガンダム』や『マジンガーZ』などロボット作品が子供の頃から好きでした。特に「フリージング」という技は、『超電磁ロボ コン・バトラーV』が着想としてあるんですよ。

―――『超電磁ロボ コン・バトラーV』ですか!?

林達永:はい。コン・バトラーVは超電磁竜巻で相手の動きを封じますが、これを男の子が止めて、女の子がとどめを刺すというのは面白いねって発想からスタートして、止められているのを中和させるための男の子の役割と、それで強化された女の子が戦うという図式になりました。

―――なるほど、それは意外な元ネタでした。年上の女性と年下の男性がタッグを組むという設定も非常にユニークなのですが、どうしてこのような設定にされたのでしょうか?

林達永:私はなぜかお姉さんキャラに感情移入する事が多くて、基本的に自分の作品ではメインヒロインは年下や幼なじみではなく、いつも年上の女性ですね(笑) ひとつの理由としては、男が女を守るという立場を逆にして、女性に守られてなお、力になってあげる男性の扱いを描くのが自分にとって面白いということです。

―――お気に入りのキャラクターは誰でしょうか?

林達永:好きなのはシフォンですね。何を考えているか本当に分からない、そういうジョーカーみたいなキャラクターが好きなんですよ。シフォンは自分にとって憧れの人物像で、憧憬を投影したキャラクターなんです。

金光鉉:私はエリザベス一筋です。女王様系の子が好きというのもありますが(笑)、最初に登場した時は上級生の親玉的な悪い黒幕というイメージでしたけど、実は作中では一番人間的で、自分を犠牲にしてでもみんなを引っ張っていくリーダーという感じが好きですね。

シフォン=フェアチャイルド

エリザベス=メイブリー

―――日本と韓国では、人気キャラクターや読者が反応する場所が違ったりしますでしょうか?

林達永:基本的に日本も韓国も変わりはありません。趣向的にほぼ同じだと思っています。あえて文化的な差を言うならば、韓国では女の子を性的に表現しすぎだとか、女の子なのにここまで戦わせていいのかっていう声が、儒教の国ということもあってか昔の人には残っています。
勿論読んでいるファンの方はそういう事もなく、シフォンやエリザベスの人気が高いのも日本と韓国では一緒です。

―――最後に、これからアニメを観る方々や原作ファンへメッセージをお願いします。

林達永:色々足りない作品ではありながらも、たくさんの応援を頂いてアニメ化までされたことは、原作者として非常に嬉しい限りです。これが一つの力となって原作もますます面白いフリージングになって、読者の皆さんに恩返しができれば嬉しいと思います。

このインタビューを読むとシビアな世界観や暗い話に思われたかもしれませんが、基本的には可愛い女の子たちが激しいアクションをしている作品なので、色んな性格や魅力を持つヒロインたちが登場します。その中で好きな子に感情移入をして頂いて、楽しく読んで頂ければ幸いです。

金光鉉:私も今からアニメ放映開始するのが楽しみでしかたありません。ヴァルキリーで連載している漫画も頑張っていきますので、こちらも応援のよろしくお願いします。

―――アニメも漫画も非常に楽しみです! 本日はありがとうございました。

急遽発刊が決まった『コミックヴァルキリー増刊号 フリージング特集』(キルタイムコミュニケーション刊)にて、林先生・金先生のさらに濃いインタビューが、掲載されます!2月下旬発売予定!

<放送情報>
2011年1月より、AT-X、チバテレビほかU局系にて放送開始!
AT-X    1月8日~ 毎週土曜 9:30~/23:30
          リピート放送 毎週水曜 15:30~/27:30~
チバテレビ   1月9日~ 毎週日曜 24:30~
テレビ神奈川  1月9日~ 毎週日曜 25:30~
テレ玉     1月10日~ 毎週月曜 25:00~
TOKYO MX  1月11日~ 毎週火曜 25:30~
テレビ愛知   1月11日 毎週火曜 25:58~
サンテレビ   1月12日 毎週水曜 26:10~

公式サイトにて、全編実写の特別映像企画ゼネティックスTV配信中!
出演:能登麻美子、花澤香菜
■Webラジオ「橘田いずみと内田彩のフリージング ウエストミドルフィールド ゼネティックス学園分校」、響にて配信中
パーソナリティ:橘田いずみ、内田彩

取材・文:かーず(かーずSP
協力:ノトフ(はつゆきエンタテインメント

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