2011年05月10日

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」8巻発売記念 伏見つかさ先生インタビュー 後編

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」8巻 伏見つかさ先生インタビュー 毎巻恒例となっている人気ライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』(伏見つかさ・著 イラストレーター・かんざきひろ)の第8巻記念インタビュー! 伏見先生には第8巻について鋭く斬り込んで質問する一方、作中に登場する「とあるキャラクター」をfigma化することが発表されたが、今回はその詳細についても関係者に訊いてみた。



ネタバレ:このエントリでは、俺の妹がこんなに可愛いわけがない(8)(以下、『俺の妹(8)』)に関する内容について一部触れております。『俺の妹(8)』読了後にお読みいただくことを推奨します。

「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」8巻発売記念インタビュー
伏見つかさ先生と、担当編集の三木一馬さん

小説のヒロインが最速でfigmaになる!?

三木一馬(アスキー・メディアワークス 電撃文庫副編集長 『俺の妹』担当編集):今回の5月10日発売の文庫にはfigmaについての情報は載ってなくて、ここが初出です! 『俺の妹』の情報解禁は、いつもニコニコ動画かアキバBlogなので、宣伝部からは白い目状態です!

―――新刊発売直後にフィギュア化が決まるというのは珍しいですよね、それで、フィギュアになる新ヒロインとは……? 

伏見つかさ先生(以下、伏見):聖天使“神猫”です。

聖天使

―――おおー! ってあれ新キャラ!? たしかにそうかもしれないが……! ただあのフィギュアは確かに欲しいです! これは一体、どういうきっかけなんでしょうか?

三木:最初は、黒猫の卑猥なフィギュアを作らせてほしいという話をされました。

一同笑い

二等兵金子MAX FACTORY 以下、二等兵):いやいや! 事の発端は、とある黒猫の少しエッチっぽいイラストがありまして、それを製品化出来ないかなと模索している時に、たまたまライターの白虎かなめさんが「この衣装でどっかフィギュア出してくれないかな」って雑誌に書かれていたのを発見しまして…… ここだ!ここから攻めようと白虎さんに連絡を入れたのがきっかけですね。

白虎かなめ電撃ホビーマガジンフィギュアマニアックス乙女組ライター 以下、白虎):『俺の妹』は小説の第1巻から読ませてもらっている大ファンとして、私もこの企画はぜひ通したいと思い、三木さんと打ち合わせしたんですが、逆に「次の巻に出るやつを作ったらどうでしょうか?」って提案を受けまして……

三木:卑猥なのはちょっと……となってしまったのですが、でもそこまで作品に熱意をもっていただけるのなら、一緒になにかやりませんかっていう発想の転換で打診しました。

白虎:まさかこれから出る予定の新刊の衣装をいきなりfigma化する話になるなんて! と打ち震えましたね。

伏見:(ボソっと)その時点で原稿にこの衣装はなかったです。

一同:ええーーーっ!!(笑)

伏見:外堀を埋めてから「ハイコレやることになったから、なんか考えてください」っていうのが三木さんのいつもの手なんですよ。

―――な、なるほど……。聖天使 神猫の衣装は、かんざきひろ先生がデザインされているのでしょうか?

三木:小説はもちろんそうなんですけど、今回はフィギュアにしようという初期段階があったので、立体化した時に面白そうなギミックは事前に考えておこうということになりまして、白虎さんに手伝っていただきました。かんざきさんには、ブラッシュアップや方針の意思統一をするため、もちろん参加して頂いてます。

白虎:実はウェーブさんという模型メーカーのご好意で、黒猫の水着フィギュアをデザインさせて頂いたことがあったんです。でも今回は原作登場のオフィシャルデザインですからね、私なんかが参加していいのか?って正直驚きました。でも手伝う以上は黒猫ファンが喜ぶフィギュアになるよう、伏見先生の原稿とマックスファクトリーさんの意見を参考に衣装デザイン案をまとめさせて頂きました。露出度の高い真っ白いゴスロリという描写と、聖天使“神猫”という呼び名から、第7巻の白いワンピースを豪華なゴスロリ風にしてみました。
少しでも立体で映えて、可動に支障がないデザインになるよう意識したつもりです。私の未整理なデザインを最終的にかんざき先生がとても可愛くまとめてくださり、上がった絵を見せて頂いた時は一日中嬉しくてずっとニヤニヤがとれませんでした!

二等兵:実はスカートが取れてミニスカっぽくできるギミックがあるんですよ。こういうのは、企画段階から参加させていただいたからこそ出来る事ですね。

三木:スカート着脱は本編中には出てこないんですが、ただ、本当に勝負をするときには外せるという裏設定です。

二等兵:あとは三木さんの方から絶対にやって欲しいギミックとして、何故か胸のサイズが二種類あるという……。

伏見:それは私のアイデアです。これは読み飛ばされても仕方がないレベルの裏設定なのですが……デートする時、気合を入れた神猫が服に胸パッド仕込んでいるんですよ。なので、この状態のときはカップが一段階上がります。

―――原作で「胸大きいよね」って言った時にムスっとしてましたよね。あれですか!?

伏見:言わないでくださいよ!(笑)  私は「俺の妹」のフィギュアを買った人たちが、桐乃や黒猫で遊んでくれているレビューを見るのが凄く好きなんです。だいたい服を脱がしているんですけどね。

一同笑い

5月に発売予定のfigma「高坂桐乃」

二等兵:figmaは色々なジャンルから様々なキャラが商品化されています。例えばゴルゴ13と黒猫を絡ませるなんて事も可能なので、色々と遊んで欲しいです。

伏見:ウッディと一緒に飾るのはやめてね!
参考リンク:変態ウッディの画像ください

三木:「グレートありがとウサギ」とも絡んで欲しいですね。

小原一哲(三木一馬氏と同じく『俺の妹』担当編集):それはない(笑) 

三木:フィギュアの詳細は今後の電撃各誌での発表をお待ちください!


キュゥべえからも応援メッセージが到着!? 帯にも注目の第8巻!

―――帯が、毎度のことながら衝撃的ですよね。


「俺の妹(8)」の帯
「キュゥべえさんが桐乃にアドバイス!?」

三木:4月下旬に出たコミック版『俺の妹』4巻の帯が暁美ほむらちゃんで、それと繋がっていますのでぜひ揃えてみてください。『俺の妹』も魔法少女ものですからね。

―――えっ!?

三木:メルルのことです。

―――なるほど(笑)。それと新垣あやせも言ってましたが、今回の田村麻奈実は心底お人好しだと思います。

伏見:そういう風に読んでいただけて安心しています。読む人によっては今回ちょっと麻奈実が怖いなって思う人もいるんじゃないかと心配していました。私は京介の立場で書いていたので、やましいところがあると怖く見えるんですよね。

一同笑い

伏見:これから物語に決着を付けるにあたって、麻奈実と向き合うのは外せない要素だと考えています。

―――御鏡君とのやり取りが面白かったです、京介にあれだけ虐げられているのに、京介を嫌ってはいないように見えるのはなぜでしょう?

伏見:ホモだからじゃないかな? ――まあそれは半分冗談として(笑) 「俺の妹」では、ボスキャラを再登場させるときが腕の見せどころなので、楽しんでいただけたなら嬉しいです。

―――(笑) 伏見先生個人にも質問します、付き合ったらいつおっぱいを触っていいんですか?

伏見:責任持てないから言えませんよ! マネされたらどうするんですか! 相手に直接聞いてください、「いいですかね?」って。

三木:それは確実にダメでしょう!! 触ってもいいと思ってた人もダメって言っちゃいますよ! やっぱり付き合う前に、肘とかで触りましょうよ。精神をすごく集中させて、肘を手のひらのごとく鋭敏な部位だと言い聞かせて……

―――完全に痴漢の手口なんですけど……。ちなみに、皆さんの意見はいかがですか? 付き合ったらいつおっぱいを触っていいんですか? という質問について。

三木:ああそれについては、しっかりリサーチをしてまして。今年の4月にAMWに入った可愛い新入社員に確認してみたんですよ。

―――あんたバカだろ!?

三木:その子によると「4回目」だそうです。あと勤続7年の女性編集者は「3ヶ月後か、もしくはキスのあと」だということでした。それと某女性編集長にお伺いしたら、「高校生は触っちゃダメ!」と怒られました。

伏見:私もその質問をしている席上にいたんですけど、本当に聞いていてびっくりしました。

#この回答には個人差がありますので、真似しないようにしましょう!


桐乃のとあるシーンには、モデルがいた?

―――ほか、細かい点をいくつかお訊きします。108ページの「塗りつぶされた消された記述」ってなんでしょうか?

伏見:第9巻の22ページあたりを読んでください。

三木:9巻まだ発売してないでしょ(笑)! じゃあこのインタビューに合わせて、計算して入れるようにしましょう(笑)

伏見:ずれたらすいません。

―――あやせは、なんでライターを持っているんでしょうか? 女子中学生にしては似つかわしくない道具なんですが……。

伏見京介を焼くために持ち歩いているんですよ。あやせとのやりとりは、この巻だけでもいろいろ想像して楽しめるようにはなっているんですけど、もっと深い裏事情を知りたい人はPSPのゲームを買ってください!

―――「荒ぶる堕天聖のポーズ」って、どんなポーズでしょうか?

伏見:アニメの第9話でエア電話の時にやっていたポーズです。舛成孝二さんが本当に変なポーズを付けてくれたので、これは原作でも絶対にやろうと思っていました。

アニメ第9話、黒猫の荒ぶる堕天聖のポーズ

アニメを元にした、原作の荒ぶる堕天聖のポーズ

―――黒猫の妹にモデルはいるんでしょうか?

伏見:『モンスターハンターポータブル3rd』で使っている、私のオトモアイルーです。モンハンをやっているとき、このアイルーはこういう性格で――といちいち脳内設定を考えながら遊んでいたのですが……

三木:確実に厨二病じゃないですか!

伏見:痛くてごめんなさい。この話はできればしたくなかったのに……。ええと、『ねこシス』とは別キャラとして書こうと決めました。理由は第5巻のインタビューで言ったとおりです。

―――桐乃がサンプルボイスではしゃいでる姿が気持ち悪いのですけど……。

伏見:お名前は明かせないのですが、とある作家さんがまさにこんな感じでした。凄く凄く楽しそうに「サンプルボイスあるんだけど……聴く?」と言ってきて、「聴く」って答えたら、「エッ、聴きたいの!? え~? ど~しよっかなぁ~? 本当は駄目なんだよぉ~?」って。

一同爆笑

伏見「聴いた!? ちょwww聴いた!?wwこの●●●超カワイイwっw ヤバイwww」とはしゃぐ姿が、あまりにも面白かったので、ご本人からの許可をいただいてネタにさせていただきました。

―――276ページの黒猫は、自分がヤバい状態なのに台詞に余裕がありますよね?

伏見:ゾーマ(ドラゴンクエストIII)もゼロムス(ファイナルファンタジーIV)も死ぬ時あんな感じでしゃべるじゃないですか。

―――第7巻と第8巻で、上下巻セットになっている印象を受けました。

伏見:他の既刊とも対になっている部分がありますので、もしよかったら探してみてください。


京介と黒猫の関係も、『俺の妹』チャレンジ精神のあらわれ

―――ハッキリと恋愛関係として付き合うというのは、ライトノベルでは珍しいですね。

三木:ええ、僕は『護くんに女神の祝福を!』くらいしか知らないですね! こちらも読んでみるといろいろ分かるかもしれませんね!

―――さすが副編集長、さらっと宣伝してます(笑)

三木:『俺の妹』のシリーズは最初から背水の陣で、今までやらなかったところを斬り込んでいくという精神があります。一般的なラブコメは「女の子たちはみんな主人公が好きなベクトルなんだけど、中心の男の子はどこにも寄り付かない」という風潮がありますが、「普通の健全な男子高校生が女の子から告白されたらどうするか?」と言うことに今回挑戦してみました。

―――特定の女の子と付き合うのは、ラブコメではタブーなんでしょうか?

三木:潜在的でも故意でも、ユーザー以上に創作側はタブー視はしているのではと思います。なので京介は黒猫と付き合いますが、読者さんがどう感じるかは全部受け止めます! 京介がなかなか憎めないなぁとか、良いヤツだなと思ってくれるなら、やった意義があると思います。

伏見:京介と恋人になる黒猫についてはもちろん、8巻は、いままでは見えにくかった桐乃の魅力を描いたつもりです。いままで「なんてムカつく妹だ!」と感じていた方に、桐乃を好きになってもらえたなら、ずっと桐乃を応援してきてくれた方に、もっと桐乃のことを好きになってもらえたなら、こんなに嬉しいことはありません。かくいう私もこいつ大嫌いなんですけど、自分がこいつを好きになるとしたらどんなときだろうと相当悩んで書き上げました。

千葉モノレール×俺の妹がこんなに可愛いわけがない プロジェクト

漫画もタレント化企画も新展開!

―――そういえば、電撃G'sマガジンの漫画が『俺の後輩がこんなに可愛いわけがない』に変わりました。

伏見:はい、私もいままで同様監修という形で関わることになると思います。どんなお話になるのか、個人的にも楽しみにしています。

三木:タイトルどおり、今後は黒猫をメインヒロインに据えたお話を展開していきます。大筋は原作準拠で展開しつつ、他のキャラの視点から見たお話や、本編の裏側で起こっていた出来事を交えることで、原作やアニメをご覧になった方でも楽しめる内容に……なったらいいなと思います! もちろん、伏見さんにきっちり監修を受けているので、原作読者のみなさんにもご満足頂ける……はずです! 5月30日発売号からさっそくスタートしますので、ぜひ読んでいただければ!

―――そして、インタビュー前編でも触れていた桐乃タレント化企画もありますね。

三木:はい。桐乃がモデルとなって皆さんを応援するこの企画、二つ新しい動きがありまして、ひとつは、この作品の舞台ともなっている千葉市のモノレールさんで、桐乃と黒猫が一日車掌になります!

伏見:アニメのオープニングで出てくるあのモノレールですね。

―――前編でも発表されましたが、地域活性化としては面白いです。

三木:そしてもう一件は、とある活躍中のアーティストさんとのコラボ企画も検討中です。桐乃と黒猫がどのように活躍するか、皆さんも期待して待っていてください!

―――では最後に、読者の皆さんへメッセージをお願いします。

伏見:今後のことなのですが、9巻では日向視点で黒猫一家の日常や8巻裏話などを描きます。これはほぼ書き上がっている短編で、かなり面白い物に仕上がったと思います。それと沙織の話も、絶対書きたいです! ボツになったとしても、なんらかの形でお見せしたい! 大好きなキャラなのに出番をあげられなくて凄く悔しく思っています。ずっと延び延びになっていた麻奈実の話――兄妹の核心に迫る話も、もう書いてもいいだろう早く書きたいとそわそわしています。ハッピーエンドに向かって走っていく所存ですので、よろしくお願いいたします。

三木:今は第9巻やってます! 萌えニュース板の3番目に書いた名無しさんの言葉を軽々と乗り越えて行きたいので、また次のインタビューは別のゲストが来るでしょう!

―――最後まで引きずってますね(笑) 本日はありがとうございました。

取材・文:かーず(かーずSP)、ノトフ(ノトフのブログZ

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■受付メールアドレス:oreimo2@gmail.com
■受付期間:2011年5月6日(金)~2011年5月18日(金)
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【関連リンク】
俺の妹がこんなに可愛いわけがない 公式サイト
俺の妹がこんなに可愛いわけがない - Wikipedia
伏見つかさ氏のブログ 「LUNAR LIGHT BLOG」
かんざきひろ氏のブログ 「tabgraphics_blog」

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