2011年05月24日

「変態王子と笑わない猫。」 3巻発売記念 さがら総先生・カントク先生インタビュー 前編

変態王子と笑わない猫 MF文庫Jの第6回新人賞 <最優秀賞> 受賞作、爽やか変態×冷ややか少女の青春迷走ラブコメ「変態王子と笑わない猫。」の第三巻が5月25日発売。そこで今回は、著者のさがら総先生と挿絵を描かれているイラストレーターのカントク先生のお二人がご登場! 『変態王子と笑わない猫。』の「建前」を取っ払った、「本音」の声を聞き出しました!
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この記事には「変態王子と笑わない猫。」一巻に関するネタバレを含んでおります。
「変態王子と笑わない猫。」一巻の読了後にお読みください。


建前ばかりを口にしてしまうことが悩みの横寺陽人(よこでら ようと)は、巷で噂の"笑わない猫像"に「本音が言えるようになりたい」と願をかける。その願いは叶ったが、今度は心で思ったことがいつでもどこでも垂れ流しになってしまい、ついたあだ名が"変態王子"!  横寺とは対称的に、猫像に本音を取られて表情を無くした筒隠月子(つつかくし つきこ)と一緒に、建前と本音を奪還しようとふたりは協力するが……!
MF文庫J「変態王子と笑わない猫。」1巻あらすじ抜粋

■カントク先生の描かれる月子たちの魅力とは!? キャラデザ秘話を初公開!

―――まず、『変態王子と笑わない猫。』(以下、『変態王子』)というタイトルがとても目を引きました。

さがら総(以下、さがら)MF文庫Jライトノベル新人賞に応募する時に、MFさんだったら、こういう感じだろうと(笑) 仮に作品が変態的だとしたら、それはもう編集さんのせいです。最初は笑わない女の子と本音をつい言ってしまう男の子の、ちょっと悲しくも切ない青春ラブコメだったのが、「サービスが足らない」と(笑)

―――(笑)このタイトルで新人賞を受賞されましたが、周囲の反応はいかがでしたか?

さがら:家族が絶句でしたね(笑)

一同笑い

さがら:もっとカッコイイ名前にしておけばよかった。あとは、八十八歳の祖母が「二巻の方が一巻より面白かった」って感想をくれました(笑)

―――おばあさんお若い! カントク先生の第一印象はいかがでしたか?

カントク:新人の方がこういう面白いタイトルの小説を書くというのが凄く気になって読ませてもらったら、面白い上にビジュアルイメージがかなり湧いてきました。 さがらさんの「王道すぎないものを目指している」事が伝わってきて、最後のどんでん返しが普通じゃない所も良かったです。特にお気に入りは月子で、小さくて活発な子より、小さくて喋らないけど何か圧倒的存在感があるという所に感じるところがありますね。

―――カントク先生のイラストが上がってきた時の、さがら先生のご感想は?

さがら「可愛い!」の一言です、あとはもう感動で言葉を失いました!今でも執筆中に、カントクさんの絵を並べて10分おきに見たりして、サブリミナル的に刺激と影響を受けています。

担当編集:月子の「しっぽ髪」という単語も絵を見てから作中に出てくるようになった言葉なので、作品には確実に良い影響を与えていただいていると思います。

筒隠 月子(つつかくし つきこ)

カントク:デザイン的には最初、月子はおかっぱ+前髪パッツンで、小豆梓はふわふわ髪だからおでこを広げて7:3にしようかなと考えたんですが、それでは小説の個性の強さに負けちゃうなってことで、梓と月子を逆にしたんです(笑) 鋼鉄の王は一巻の途中で姉妹であることが明らかになるので、月子に似すぎないように、でも髪型の分け目を一緒にしてクロスさせて、まったく違う感じにしました。

筒隠 つくし(つつかくし つくし)

―――描きやすい、描きにくいキャラは?

カントク:エミと梓は描きやすいんです、表情があるからなんですけど(笑) 月子は表情がないんですけど、違う顔を描きたくてバリエーションを色々持たせたくて四苦八苦しています。これから先もっと辛くなりそうだなと(笑) でも、鋼鉄さんが一番難しいんです。一巻では威厳のある陸上部部長=鋼鉄の王だったので、迫力あるデザインを優先していたんですが、二巻以降キャラが反転しておバカで可愛くなっていくのを表現するところが特に苦労します。

―――一巻表紙の影絵の仕掛けが上手い!と感じました。どうやって生まれたんでしょうか。

「変態王子と笑わない猫。」1巻表紙(左)と2巻表紙(右)

カントク:キャラクターの影のギミックは昔から使われていた定番な技法ではありますので、特に目新しい事はやっていないんです。ただ唯一失敗したと思ったのは、一巻は髪の毛が広がっていなくて足が閉じていたからできたんですけど、二巻以降は髪の毛が広がって足も開いちゃって、もう動物ネタはできないなぁと(笑)

担当編集:ちなみに鋼鉄さんの動物イメージはライオンです(笑) 三巻の目次をぜひ、見てみてください。

―――もう一人のヒロイン、小豆梓についてはいかがですか?

小豆 梓(あずき あずさ)

さがら:ツンデレっていうよりは、大人しめでチクッと刺すような女の子の方が面白いかなと思いまして。カントクさんの描かれる小豆梓が非常に可愛くて、おかげでかなり動かしやすくなりました。

カントク:不憫なのが良いですよね。

担当編集:新人賞の選考時でも「梓が可哀想」という意見が圧倒的で、みんな梓に感情移入していたので「この娘はいける!」と思いました。 実際読者さんの人気もかなりありまして、一巻では圧倒的に月子の人気が一番だったんですが、二巻では梓がかなり迫っています。小豆梓ファンは熱狂的な方が多いですね。

さがら:三巻では小豆梓の逆襲的な何かがありますので、まだ読んでない方は、ぜひ楽しみにしていてください!

■コミック版もついに連載開始! 表情のある月子に注目!

―――月刊コミックアライブでは、お米軒先生によるコミック版の連載が始まりました。第一話の感想はいかがですか?

5月27日発売予定 「コミックアライブ」7月号

さがら:私はバーバラさんがお気に入りです(笑)

カントク:予想以上ですよね、これ(笑) 

抱き枕「バーバラさん」
(コミック版「変態王子と笑わない猫。」第1話より)

さがら:漫画としてすばらしいのはもちろんですが、第一話を読んで思ったのが、表情のある月子を見るのが初めてで新鮮でした。

カントク:そう! 自分、一回も描いてない! 私は不親切にもデザインすら起こしてないんです。もし月子に表情が戻ったら「こう描けばいいんだ、なるほど」ってお米軒先生を参考にさせてもらいます(笑) 一同笑い

カントク:小説の挿絵ではキャラの表情がころころ変わるというのは描けなくて、数十ページで一枚だけ印象的なシーンを描いているので、日常シーンでの表情変化を楽しみにしてます。

漫画版もスタートして、ますます盛り上がる「変態王子と笑わない猫。」

明日公開のインタビュー後編ではさらに深く掘り下げて、シリーズ通しての様々な疑問から最新刊三巻にいたるまで、両先生にすべて本音で答えてもらっています!

取材・文:かーず(かーずSP)、ノトフ(ノトフのブログZ) 協力:平和(平和の温故知新

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【関連リンク】
MF文庫J オフィシャルウェブサイト
「変態王子と笑わない猫。」1巻書籍情報 / 2巻書籍情報 / 3巻書籍情報
変態王子と笑わない猫。 - Wikipedia
さがら総とは - はてなキーワード
カントク氏のホームページ「5年目の放課後」 / pixiv

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