2013年05月30日

【コラム・ネタ・お知らせ】力を入れるのはキャラだけじゃない! エロゲーブランド・riffraff新作「3人いる! 〜Happy Wedding in Livingroom〜」で新婚生活体験!

riffraff新作「3人いる! 〜Happy Wedding in Livingroom〜」 皆様、初めまして! エロゲーブランド 「riffraff」です! vavaしゃちょーから引き継ぎましたブランド持ち回りコラム第3弾として、バトンを受け取りました! 前回のコラムで はむはむソフトさんが上げたハードルの下をくぐる様に書いてみたいと思いますので、少しばかりお付き合いいただければと思います。
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改めまして。
エロゲーブランド・ riffraffでシナリオライターをしております、にっし〜と申します。

ビジュアルアーツのパートナーブランドとして、自分達の脳内から湧き上がる欲望をカタチにする毎日を送っております。言葉だけで捉えると不真面目極まりなく見えますが、真剣そのもので取り組んでるんですよ?

しかし、コラムを書くなんて事自体がほぼ初めてなのに、その場所がアキバBlogさんというハードルの高さ。せなかさんの「にっし〜さんなら出来るっしょ!」という謎の太鼓判を押されてしまい、今回の場をいただく流れとなりました。

それでは我々もこれまでの流れに沿って、まずはriffraff設立のお話をさせていただきます。


■「RIFF*RAFF」から「riffraff」へ

思い返せば4年前。
同人サークル「RIFF*RAFF」として活動していた我々の元に1通のメールが届きました。
寝起きの頭でボケーッとメールを開いてみると、件名には「ビジュアルアーツ」の文字が。

「ビジュアルアーツ!? 僕の知ってるビジュアルアーツって2つあるけどあのビジュアルアーツ!?」と一撃で目が覚めまして(もう1つの方からは、連絡が来る接点などまるでありませんので)。ドキドキしながら内容を確認すると「ビジュアルアーツと一緒にゲームを作ってみないか?」という内容でした。

スタッフ全員で協議の結果、いずれは商業としてやっていきたい気持ちをもって活動していた事と「ウチを騙したって向こうにメリットは何もない!」という事で覚悟を決めてメールを返信。 あれよあれよとvavaしゃちょー、13cm代表のUYE!さん、営業のせなかさん同席で面談の場を設けていただきました。

当日はビジュアルアーツ本社の会議室に案内され、ショーケース内に並ぶ数々の作品に「おいおいヤベぇぞ、とんでもない所に来てしまった…!」とビビりつつお話を伺って。 こちらからも「こういう作品を作っていきたい!」というビジョンを話させていただきました。

僕達の「挑戦したいのでお願いします!」の声に「じゃあ支援しましょう!」とvavaしゃちょー、その場で即答

いやぁ、あの時はビックリでした。
普通は「では結果は後日改めてご連絡しますので」となるじゃないですか。
まさかその日のうち(というか直後)に良いお返事をいただけるとは。

ここで前回のコラムを読んだ方は気付くと思います。
「あれ、はむはむソフトさんのお話と似てない?」

僕自身も前回のコラムを読んで笑いました。
vavaしゃちょー、ブレない人です(笑)。

こうしてビジュアルアーツから営業的・金額的支援を受ける事が決まって。
同人サークル「RIFF*RAFF」は気持ちも改め、エロゲーブランド「riffraff」になりました。

面談の席でvavaしゃちょーからいただいた一言

「これであなた達は我々と同じステージに立った訳だけど、ここがゴールじゃないから。これからが大変だよ

いつまでも僕達の心に残る言葉です。
作品に対して、100%を注いでも100%の満足を得てはならない。

今現在もエロゲーブランドは数多く存在します。
その中で埋もれてしまわないよう、何かを発信し続けていかなければならない。
『継続は力なり』とはよく言ったものだと実感します。

常に新しい何かを、魅力的なエッセンスを。
厳しくなっているエロゲー業界を生き抜いていくためのアイデアを模索する毎日を送っている訳です。

■デビュー作から第2弾へ

まずは同人時代の作品 「恋愛家庭教師ルルミ」をブラッシュアップしてデビューしようと決定しまして、そこからは手探りの毎日です。

RIFF*RAFFの転機となった同人版「恋愛家庭教師ルルミ」。色々と思い出深い作品です。

素材作りの工程をイチから見直し、全てのパーツを新規作成。
中でも一番のネックは「画面サイズを800×600の4:3→1280×720の16:9に変更する」点。

画面が広がるというのがこれはもう予想以上に大変で、今までの素材作成方法が全く通用しない。「自由度が上がる=作業量が増える」という地獄の方程式にドップリ嵌まり、悪戦苦闘。

しかし、クオリティーの低下を招く事だけはしたくない。
「1点1点の素材全てに全力を注ぐ」がモットーの我々、壮絶な時間との戦いを繰り広げました。

ああでもない、こうでもないと頭を捻り。
時にはパソコンの不調で強制後戻りをしながらも少しずつ前進。
riffraffとしてのデビュー作 「恋愛家庭教師ルルミ★Coordinate!」を発表しました!

riffraffデビュー作「恋愛家庭教師ルルミ★Coordinate!」。
キャラクターが増えて数倍華やかになりました! その分労力も数倍に(泣)!

達成感と同時に感じたのは、もっとこうしたいという次回作への意欲。
自分達に出来る事と出来ない事の見極めをしっかりと行って、経験を活かす事。

一目見て「パワーアップした!」と感じてもらえるものを作ろう、と決心して第2弾制作に取り掛かりました。
そこでもまた色々と苦労するのですが、長くなるので割愛。
模索の結果、 「3人いる! 〜Happy Wedding in Livingroom〜」を発表して現在に至ります。

riffraff新作 「3人いる! 〜Happy Wedding in Livingroom〜」です!
一軒屋で繰り広げられる新婚生活シミュレーションADVです!

明るく楽しくエロい作品を作っているのですが、四六時中エロい部分に力を割く訳にはいきません。ゲームは色々な素材を組み合わせて作らなくては完成しないのです。

そこで、次は皆様が直接触れる事のないゲーム制作の舞台裏的なお話をさせていただこうかと思います。エロい部分は様々なブランドさんが語っているでしょうから、ちょっと変化球という事で。

テーマは『背景』です!


■縁の下の力持ち「背景」

皆様がゲームをプレイするにあたって、一番長く目にする時間が長いのが背景です。
キャラクターの立ち絵が表示されたり、イベントCGが表示されたりしていても必ずそこには背景が存在しています。

ストーリーの展開において、それぞれのキャラクターは重要な役割を担っています。愛らしい仕草や心に響くセリフなど、ゲームの売りとなる魅力を放つのは間違いなくキャラクターです。

しかし、そのキャラクター達が立つ舞台がしっかりしていなければ話にならない。彩り豊かで可愛らしいヒロインが落書きみたいな背景や、のっぺりとして印象に残らない背景に立っていたらリアリティがないですよね。

あって当たり前、だけどそこにはクオリティを求められる。
キャラクターの魅力を引き出すためには切っても切れない間柄、それが背景です。

さて、そんな背景を我々はどう作っているのか。第二弾作品 「3人いる! 〜Happy Wedding in Livingroom〜」での流れを追っていきましょう。

まずはロケハン
どのような舞台設定にするかを決めて、ロケハン予定地近辺の様子をネットで調べます。いやぁGoogleEarthは便利ですね!

場所が決まったら、次は天気予報とにらめっこしながら撮影日の予定を組みます。
雨の日は当然NG。雲ひとつない晴れの日もできる限り避けます
40〜50%くらいの雲率がベストですね。
ロケハンと決まった日に動けるスタッフはスタッフが全員集合。車と徒歩で総力戦。おやつは買えるだけ持って行くのが我々のスタイル(笑)。

撮影場所の大まかなアタリはつけてあるのですが、当日は1日中歩きづめ。
今回はおよそ1,500枚くらい撮影したんじゃないかと思います。
だんだん気が散って全然関係ない趣味の写真なんかを取り始めるという自由っぷり(僕は山間の鉄塔を撮影してて怒られました)を発揮しつつ、パシャパシャと撮影していきます。

その中から「これだっ!」というカットを選び出すんですが、何せ枚数が多い。
チェックするだけでも1日がかりの作業です。
似たような写真が何枚も撮ってあるのですが、撮影する人間が違うと風景の捉え方も微妙に違うんですよね。

実際の写真から作成した線画。
これだけで場所が特定できる方がいたら脱帽です(笑)

完成素材の室外背景。空や木々の自然物も生き生きと表現しています。

ロケハンが終わったら、次は作品のメインとなる「家の内部」の制作。
「3人いる! 〜Happy Wedding in Livingroom〜」のコンセプトの1つに、「一軒家で複数の女の子と新婚生活」という部分がありますので、家の中は相当気合いを入れて作らなければいけない。

そこで、モデルハウスのパンフレットを集めて新築の「一軒家とは何ぞや?」と調べていきました。 おかげで一時期は開発室の中に新築一軒家のパンフレットと新婚家庭向け雑誌が溢れかえりました。やったね、これでいつ結婚しても困らない!

……相手がいればいいんですけどね。

部屋の中を考えて作るだけじゃ面白くない、どうせなら本当に建てられるように作ろうと意気込み始め、イチから図面を引いてみました。

原画家・鈴井ナルミ作成のラフイメージ。 彼女の趣味も少々入っているようです。

これらを資料として、背景の制作依頼を発注します。
仕上がってきた背景にキャラクターをはめ込み、色彩の調整・効果を入れて完成ですね!

完成素材の室内背景。光の加減や質感にこだわった効果を入れてます。

実際のゲーム画面。背景と上手く調和するように効果をかけてます。この後は当然お楽しみのシーンですよ! 鈴芽さん雰囲気がエロいっ!

ネット環境の充実した昨今、「聖地巡礼」という言葉をよく見かけます。
アニメやゲームに実際の背景を取り入れる事も少なくありません。
「ここ見た事ある!」とか「ここ地元だ!」なんて驚きも嬉しいですよね。

それぞれの土地をネタにするためにも、背景はうってつけの素材です。
キャラクターに関連付けるのもいいですよね。
(riffraffの場合、キャラクターの苗字がネタになってます)

「ここであの娘と出会ったんだ」「ここはあの娘と一緒に歩いた場所だ」などと思い返して、キャラクターをより身近に感じられる。これはキャラ萌えのための重要なファクターだと思っています。
そのために緻密な背景は必要不可欠なのです。

前述しましたが、背景は主役ではありません。
あくまでキャラクターをより可愛く魅力的に見せるための脇役です。

だからこそ、手を抜く事はできない。
キャラクターの魅力を余すところなく伝えたい。
そんな思いに溢れた背景を是非注目してみてください。
エロゲーの新しい一面が発見できるかもしれませんよ?


■新作「3人いる! 〜Happy Wedding in Livingroom〜」6月28日発売です!

今回はブランドとして色々と新たな試みをしてみました。

無料配布イベントをしようと画策し、「餅つきとかいいんじゃね?」という突拍子もない意見を取り入れてみたら……当然のごとく衛生面的な部分でNGが出てしまいました! おのれノロウイルス……!!しかもNGが出たのがイベント1ヶ月だったため、ここからどう舵を切り替えるかを至急検討。試行錯誤の末に「オリジナルせんべい」作製となりました。
これが予約開始時にお配りしたものだったわけですね!

せんべいに焼印を入れるために作っていただいた原版
色んなものに焼印を入れ放題です

発売延期のお詫び「水着お嫁さんポスター」です
発売までもう少々お待ちくださいっ…!

riffraffなりのこだわりが詰まった新婚生活シミュレーションADV「3人いる! 〜Happy Wedding in Livingroom〜」、6月28日発売です! どうぞよろしくお願い致しますっ!

(文章: riffraff にっし〜)

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