2017年03月06日

【コラム】 あなたの人生の終焉を、可愛い女の子と過ごしませんか? 愛と死を売る女子高生たちのサイコホラー「この世で最後のデートをきみと」

坊木椎哉 「この世で最後のデートをきみと」 皆さん始めまして。集英社ジャンプJブックス編集部のミニキャッパー周平です!人恋しい季節に、愛のぬくもりを求めるあなた。可憐な少女たちが天国へ誘う、衝撃の凶愛ホラー「この世で最後のデートをきみと」はいかがですか? 愛と死を売る女子高生の危険なドラマが幕を開けます!
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東京の街を歩いていると、制服姿でビラを配りながら、客引きする女の子の姿をよく見かけます。都会の繁華街では珍しくない風景ですが、ああいうのって、鼻の下を伸ばしてノコノコ着いていったらどうなってしまうんでしょうね? 怖いお兄さんが出てきて法外なサービス料を請求されるのでしょうか。幸運を呼び込む壺と女の子にモテるイルカのリトグラフを買わされてしまうのでしょうか。それとも、一斉摘発で手が後ろに回ってしまったりするのでしょうか。

いえ、待っているのは、そんなありふれた展開ではなく、ずっと過激で刺激的な「サービス」かも知れません。たとえば、デートの最後に、デートガールがあなたを「殺してくれる」、とか――

というわけで、今回ご紹介致しますのは「この世で最後のデートをきみと」。(たぶん)ジャンプブランド初のJKお散歩デートクラブものであり、戦慄のホラー小説なのです。

売るものは「恋人との最後の時間」―女子高校生・夜見川麻耶は、死を求める客に、二人きりの最後のひとときと、望む形での死を与える日々を送っていた。自身の抱えた傷を隠しながら死にゆく者たちへ愛を振りまく麻耶は、同じく大きな宿業を負った青年と、運命的な出会いを果たす…
あらすじ

そう、主人公の夜見川麻耶が所属するのは、死を望む人のためのデートクラブ「あずらえる」。そこには、通常のお散歩デートサービスの他に、とある符牒を告げ、50万円を支払うと受けられる「裏オプション」があるのです。それは、デートの最後に「望み通りの形の死」を与えてくれるというもの。連日、「あずらえる」にはそれぞれに死の願望をもった者たちが、裏オプションを求めて訪れます。

試し読みページより、作中に登場する某掲示板での噂話

いかがでしょう。現世に疲れ、この世におさらばしたいけれど踏ん切りがつかない、そんな方にはお勧めのクラブです。デートガールのレベルは保証します。何しろ「あずらえる」に所属する三人の見目麗しい女の子は……

●マヤ――女子高校生。学校では周囲から距離をおく一方で、人を死なせるデートガールの仕事となると豹変し嬉々として客に接する。倫理観がヤバい。

●ミーナ――色っぽい容姿と奔放な性格を備えた女性。自分を裏切った男への憎しみを胸に、愛する我が子(人形)をあやしつつ男どもを殺す。倫理観がヤバい。

●シリカ――人形めいた美しさを湛える、小柄な美少女。華奢な体で物騒な凶器を操り、ベッドの上で男たちを昇天させる(物理)。倫理観がヤバい。

ご覧の通り、全員、非常にエキセントリックな魅力の持ち主なのです。皆さんは誰に殺されたいですか? 

さて、日常的に「死」と向き合うことになる彼女たちですが、マヤのとある青年との出会いをきっかけに、更に夥しい数の死体が積み上げられることとなります。それはもう、血飛沫が舞い肉片が飛び散り、実写化すればR-15必至、アニメ化すればナイスボート不可避の内容となっています。

ただし、ひたすらにアウトローたちの生きざまを描きつつ、本作品は決してグロテスク一本の作品ではありません。呪われた宿命の持ち主たちが、それでもすがろうとする、いびつな「愛」についての物語でもあるのです。世界一凶暴なラブストーリー、「この世で最後のデートをきみと」ぜひお見逃しなく。


作者の坊木椎哉さんは、ジャンプホラー小説大賞の銅賞を受賞後、本作品でデビュー、同時に角川書店のホラー賞からも受賞・デビューした、ホラー界期待の新人。今後も大注目です。作品の詳しい情報は特集ページにも掲載!

角川書店「きみといたい、朽ち果てるまで」
小説:坊木椎哉 カバーイラスト:shimano 

また、ホラーファンの皆様は、絶賛募集中の第三回ジャンプホラー小説大賞にもご応募下さい! 

第三回ジャンプホラー小説大賞絶賛募集中
金賞100万円。第3回ジャンプホラー小説大賞の締め切りは6/30

集英社ジャンプJブックス編集部 ミニキャッパー周平


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