2019年10月10日

【コラム】 ラブコメアニメ「俺を好きなのはお前だけかよ」 駱駝x三木編集x中山Pインタビュー! 原作者が全脚本を担当

TVアニメ「俺を好きなのはお前だけかよ」キービジュアル TVアニメ「俺を好きなのはお前だけかよ」が放映スタート!さらに小説の12巻が10月10日に発売!今回は駱駝(原作者)×三木一馬(担当編集)×中山信宏(プロデューサー)による「俺好き」豪華鼎談。原作者がシリーズ構成&全話脚本を担当した異例の起用の裏側!(取材・文:かーずSP 協力:平和
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■原作者がアニメのシリーズ構成と全話の脚本を担当!?
大胆な抜擢の理由とは

───『俺好き』をアニメ化しようと思ったきっかけは、どういう経緯だったんでしょうか?

中山信宏(株式会社アニプレックス所属。アニメ『俺好き』プロデューサー。以下、中山もともと「俺を好きなのはお前だけかよ」(以下、『俺好き』)が「電撃小説大賞」で金賞を取った時から、一ライトノベルファンとしてずっと読んでいました。それで三木さんとの打ち合わせの時に、『俺好き』が挙がったのが最初だったかなと。

三木一馬(株式会社ストレートエッジ代表取締役社長。『俺好き』担当編集。以下、三木中山さんがアニプレックスに入社した時にご挨拶に来られて、トントン拍子に『俺好き』アニメ化が進みました。なので中山さんへのご祝儀作品といっても過言ではありません!自分としては一緒に数多くの仕事をしてきたプロデューサーですし、信頼感もあるのでお願いしました。なにせ中山さんの第一声が、「全てのアニメを過去にする!」

駱駝(原作者。アニメ『俺好き』ではシリーズ構成、脚本を担当)「最低でも『アバター』と並ぶ」とおっしゃっていました。

三木『ライオンキング』を抜いて、全ての映像の頂点に立つ!

中山……くらいの勢いで頑張ります!

───中山さんって熱血タイプだったんですね。そんな中山さんが『俺好き』を気に入った部分はどこでしょうか?

中山ラブコメでトリッキーな作品って多々ありますけど、その中でも『俺好き』は相当な変化球だなって感じました。
僕が作品を好きになる時、引っかかるのが「お話が面白い」「展開がいい」だけじゃなくて、「関係性を含めてキャラクターが立っている」なんです。『俺好き』は女の子たちがすごく可愛くて、青春ものとして押さえてる部分はしっかり押さえている。そういったところも含めて僕はハマりました。


PV場面カット ジョーロとひまわり

───原作者の駱駝先生が、アニメのシリーズ構成と全話の脚本を書かれる。その起用にも驚きました

中山アニメ化の際に三木さんから、唯一の希望として「シリーズ構成を駱駝さんに書かせたい」という話を一番最初にもらいました。「もうそれは、やっていただけるんであれば全然ウェルカムです」って即決したのが最初です。
今回、「全話」っていうのがポイントなんですよ。アニメのシナリオまで全話の脚本を書いている原作者というのは、かなり珍しいケースだと思います。

───駱駝先生はアニメの脚本については未経験です。不安はありませんでしたか?

中山そこは逆に、三木さんだったら駱駝さんを何とかしてくれると思って安心していました。駱駝さんに脚本の書き方までマインドセットした上で、駱駝さんを現場に参加させてもらえるんだろうと。三木さんは勝算なくこういう提案をしてくるってことは絶対ないと思ったので。

───三木さんへの信頼を感じます

三木色々とアニメ化をやらせていただいて僕が常々感じたのは、一番の理想系は監督が脚本を書くことなんですよ。宮崎駿監督であったり、新海誠監督であったり、細田守監督であったり。それがもっとも統一した世界観を描けるんです。日本的な職人風のアニメ制作現場においては、それが最も魅力が研ぎ澄まされる形だと思うんですよね。

───確かに

三木なので、そこに出来るだけ近づける制作現場を目指した結果、原作者自身が文芸を全部担当する。絵は描けませんから、監督とマインドを共有することができれば、世界観の純度が上がります。
純度が上がるとフィルムの質が良くなり、視聴者に魅力が伝わりやすいんじゃないかって考えで、初めてトライしてみました。

───三木さんとしても初めてのトライなんですか?

三木TVのシリーズ構成と全話脚本は初めてです。でも劇場版の「ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」「劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女」でも、原作者がほぼ箱書き(※ 脚本の第一段階レベル)までは書いて、そこから監督が手直しすることはしていました。

───劇場版2作で手ごたえがあったのを一段階進めて、TVシリーズで実施してみたんですね

三木全話、あるいはほとんどを同じ脚本家が書くと「こんなに統一感が取れるんだ」ってことは、「革命機ヴァルヴレイヴ」で大河内一楼さんが実際にやってらっしゃったので、その合わせ技ですね。

■オリジナルの水着回も原作者が書いているので、
間違いない

───駱駝先生と中山さんの最初の出会いでは、どういう話をされましたか?

中山どこまでアニメ化するかってことと、水着回をどうやって入れようかって話をしましたね(笑)。アニメでは水着が出てくる回がテコ入れってよく言われるんですけど、それも駱駝さんのお力によって解決しました。

駱駝ちゃんと原作も踏襲するところは踏襲するんです。その上でオリジナルもやりつつって感じです。原作ファンが「余計なオリジナル」って危惧していても、原作者が脚本を書いているから間違いないです。なので、水着回も楽しみにしてください。

───以前のインタビューでは、駱駝先生は「アニメは原作と違うものにします」という発言をされています

中山それは「原作の本の通りにしない」という意味で、描いている部分は変わりません。起承転結の「承」、途中の流れは少し変わるかもしれませんが、「転」「結」に向かう流れも変わらず、ずらしてません。
小説のアニメ化で一番大切にしていることは、原作の読後感とアニメを見終わった後の味わいが一致すること。なので、そこは全然ブレてないです。

───原作モノに限らないことかもしれませんが、作品の設定や要素を、どこまで説明するかのさじ加減って難しくありませんか?『俺好き』から離れて、例えばSFやファンタジーアニメでは、複雑な設定をどこまで出していけばいいのか。そういう悩みは起こりそうです

中山ファンタジー物でその世界観や設定が重要なのは間違いないんですけれども、設定だけが面白いわけじゃありません。必ずそこには、紐付いたキャラクターの動きや話の流れがあります。だからこそ設定も生きるんじゃないでしょうか。
必要最低限の説明は省かずに入れて、ある程度はシェイプする。設定よりは話の展開、キャラクターを立てる方に意識を向ける方がベターだというのが自論です。

───人間をメインに描く感じですか

中山バトル物で「何でこの二人が戦ってるの?」ってバックボーンはあるとしても、今、目の前で何かが起こっている事が一番重要なんです。『シグルイ』でも、延々と戦っているシーンそのものが面白いじゃないですか。
状況設定の説明は、極論を言えば『スターウォーズ』の「a long time ago」で始まるオープニングスクロールとか、『機動戦士ガンダム』の「人類が増えすぎた人口を〜」のナレーションとかでOKだと思います。

───(笑)

中山『俺好き』に関して言えば、現代のラブコメだからファンタジーよりは説明するところが少なくて済みます。でもキャラクターの「こういう態度を取っていたけど、実はこう思っていた」みたいなわかりづらい裏の感情を、きっちり描くことに神経を使っています。

■『俺好き』らしいジョーロの語り口も、
アニメでしっかり再現

───『俺好き』は、そういうキャラクターの心情が複雑です。そこをアニメで表現するのは難易度が高かったのでは?

中山難しい作品なのは間違いないんですよね。「この人物は本心ではこう思っている。でも真逆のことを言ったりする」といったように、感情が何層にも分かれている子が多いですし。それを画面としてどう見せるのかは確かに難しい。
だからアニメでは、モノローグ(心の声)を出す出さないとか、小説の地の文で処理している部分をどうするのか、相当話し合いました。

きれいなジョーロ

中山モノローグって、その瞬間すごく素に帰るんですよね。だからテンポを崩すこともあるし、多用しちゃうと、ものすごく説明っぽくなっちゃいます。
モノローグで「僕は悲しんだ」って語られても、すごく冷めるじゃないですか。

───それは興ざめしますね(笑)

中山だから使い方が難しくて、アニメ作品ではなるべくモノローグは使わないようにした方がいいという、なんとなくの通説もあるんですよ。そんな中、モノローグを上手に仕上げたのは『涼宮ハルヒの憂鬱』のキョンですよね。

───『俺好き』でも、一人称視点で語られるジョーロの地の文が特徴です

中山黒ジョーロがモノローグでツッコむのは、ある種ギャグですから。そこはテンポ良く、キレよく見せられるかが重要です。だからこそジョーロはツッコミができる人じゃないとダメなので、オーディションの時にはツッコミ具合のチェックもありました。

駱駝山下さんのアドリブ力がすごい! 「そう来るか!」ってくらい喋り方や演じ方を変えるんです。僕らが想定していた方向とは全く違う演技をして、それで成立してしまうのは驚きました。
第1話で「この表情、このセリフなら絶対こうだよね」ってイメージと、ほぼ真逆のことを演じられたんです。ひまわりとコスモスの二度目の紹介の箇所ですね。あそこを、あえて明るく楽しそうにやるとは想像を遥かに超えていましたよ。

■原作者の無茶振り「もっと侍になって」
  第1話で吹っ切れたアフレコ現場

───駱駝先生の脚本を元にして作られたアフレコ台本、声優さんからはコメントありましたか?

駱駝私、ジョーロ役の山下大輝さんとサンちゃん役の内田雄馬さんから「通常の台本の2倍はセリフがありますね」って言われました(笑)。特にツッコミが多いジョーロのセリフは大変だと思います。
セリフの分量では、一番多くなるのはパンジーやコスモスの推理パート。あそこらへんが尺を取るんですよね。

中山ほんと役者さんたちがすごく頑張っています。

駱駝毎週アフレコに参加して、原作者として鬼振りをする時もあります。「もっと面白くして」とか「もっと侍になって」とか。

───その該当者、一名しかいないですよね(笑)

アニメ版コスモス

駱駝まあコスモスなんですが。第1話のアフレコで、役者さんたちに「やりすぎで、ちょうどいい」くらいだってことを認識してもらえて、そこから皆さん弾けました。
声優さんのファンが聞いたことがないような演技が聞けると思います。コスモス役の三澤紗千香さん、ジョーロ役の山下大輝さん、サンちゃん役の内田雄馬さんが特にヤバいです。ある意味で一番マシなのパンジーじゃないかな(笑)。いろんな演技を見せてくれるところにも期待していただければ。

■図書室で描かれる、「とある」描写……
校則違反じゃありません!

───あらためて、原作のどこを大切に映像化されているとお考えでしょうか?

中山ジョーロ?

駱駝ジョーロ。

───ヒロインじゃないんですか?(笑)

駱駝ヒロインに関しては、キャラクターデザインの滝本祥子さんがものすごい頑張ってくれています。
例えばパンジーの顔に感情が出すぎてしまうと、「ここまで元気な子じゃないよ」って印象が変わってしまいます。そういうパンジーの細かい表情に気配りして、さじ加減を調整しながら丁寧に描いてくれています。

アニメ版パンジー正面カット

中山感情を表現するために、必ずしも顔を拾う必要はありません。手を握る仕草しかり、一瞬後ずさる足元しかり。そうしたカメラワークやレイアウトの撮り方も重要なんです。そこを秋田谷典昭監督が細かくやっていただいてます。力量のある方だからこその演出テクニックですね。

───ブリキ先生の可愛い絵柄も、丁寧にアニメに起こしてます

中山ブリキさん特有の髪の処理や影の入れ方、ハイライトを色彩処理や撮影処理のスタッフに微調整してもらってます。なので、ブリキさんの絵の雰囲気や空気感を表現できているんじゃないでしょうか。

ひまわりのドアップ

───小説にはなかった情報、例えばジョーロの家の間取りとかについては、原作者として思うところはありますか?

駱駝私、小説の執筆では全く考えてなかったから、もう皆さんに丸投げ(笑)。「あ、こんな風になってるんだ、この学校」みたいな。でも私、一言言いたいです。西木蔦高校の図書室は、飲食OKです。

一同:(笑)

中山そこは言っとかないとね(笑)。

駱駝西木蔦高校の図書室はブックカフェ風なので、飲食OKです。

中山マナー違反してるわけじゃないぞと。

■アニメ版『俺好き』は、原作よりもお色気マシマシ!?

───他の現場にはない『俺好き』ならではの要素、出来事などはありましたか?

中山こんなにしゃべる原作者は初めてですね(笑)。

駱駝いや、比較的おとなしい……おとなしさには定評が……。

中山(さらっと流しつつ)アニメサイドの意見をこんなにクレバーに受け取っていただいて、それを脚本家として反映させていただけたことも初めてですね。監督は監督で、僕はプロデューサーとして、他のスタッフにも、全員にこだわりがあります。そんな中、脚本会議で原作者にダメ出しをすることがあるにも関わらず、すぐに対応していただいたり。

駱駝私が「コスモスはそのセリフは言わないかな」って提案した時、監督から「でも今のコスモスの心境ってこうだから、こっちのセリフの方がいいですよ」って言われて、「おっしゃる通りでございます」とひれ伏したこともありましたね。監督が原作をしっかり読み込んでくれているので、根底の認識にズレがないんです。

───原作者だからってことじゃなく、話し合いの中で最適解を見つける感じがしますね

中山逆にいうと、こんなに原作のことをよく知っているシナリオライターは他にいないので、脚本に反映させるのがすごく早い(笑)。

───アニメを数多く手掛けていらっしゃる中山さんにとって、アニメ版『俺好き』独特の要素はどこでしょうか

中山やっぱり会話劇かな? 原作でも同じですが、「このキャラは表向きの態度はこうだけど、本当はこういう気持ちだった」ってことが後で判明する。その伏線が緻密に練られていて、ちりばめられています。
それをアニメでも反映していて、作品を知り尽くした駱駝さんが脚本を書かれたからこそ出来たことでもあります。細部まで上手に描かれていて、会話や見せ方もキャラが生き生きしている。一アニメファンとして見ても、すごくいいなぁって思います。

サンちゃん太陽くん

───雑誌「電撃文庫MAGAZINE」では、駱駝先生が「振り向きざまにパンツがチラッ」みたいな演出が追加されているとおっしゃいました。

駱駝要するに私、お色気シーンを書くのが苦手なんですよ。だから偶数巻でブリキ神にお色気シーンの挿絵を振ったり(笑)。原作はラブコメのくせにお色気シーンが少ないのですが、アニメではちゃんと増やしてもらっています。

■第1話はあっちこっちに隠れパンジーが出没。
全部見つけられるかな?

───このインタビュー時点では、第1話のダビング(音と映像を合わせたもの)が完成しているとのことですが、第1話の感想はいかがですか?

駱駝本当によくできていて面白かったですよ。視聴者の皆さんに「探してください」的な感じで言うと、第1話の本編に、一名のアホを除いてアニメ範囲内で登場するキャラは全員登場しています。

───(笑)。原作では後の方で登場する、唐菖蒲高校のメンバーもですか?

駱駝はい。あと隠れミッキーのごとく、隠れパンジーがそこかしこに仕込んでいます。「パンジーを探せ」ができるレベル。

中山みんなは見つけられたかな?

駱駝私は7か所くらい見つけました。

中山僕は全部、見つけている自信はないです(笑)。

駱駝パンジーがどれくらいストーカーをしていたのか。それもアニメのオリジナル要素になっています。一人称のジョーロ視点では見えなかった部分が、アニメで判明します。
何ヶ所かは露骨にストーキングしているんですが、さりげなくストーキングしているシーンもたくさんあって、映画館のシーンとか、私は指示した記憶がないんですけど増えていました(笑)。

ジョーロとパンジー、ガビーン顔

───それではアニメ『俺好き』に興味を持った皆さんへ、メッセージをお願いします

中山絶対面白いのは間違いありません。毎週どったんばったん大騒ぎをしているので、まずはアニメをぜひ見ていただきたいです。dアニメストア他でも配信を開始しています。
その上で、原作を読むと「こういうことなんだ」って腑に落ちる、補完できることもありますので、原作にも触れていただきたいです。

駱駝原作の読者がアニメを見たら、「絶対こうなるよな」ってニヤニヤが止まらないシーンがたくさん出てきます。
「原作のあのシーン、アニメだとどうなっちゃうんだろう」ってところはしっかり盛り上がるように作っているので、貴方のお気に入りのシーンも必ず入っています!

三木ラノベのラブコメアニメって過去にたくさんありましたが、久しぶりに王道というか正統派として展開する作品です。

中山超能力もなければSFもない。舞台設定を含めてスタンダード状況設定の中、こんな変なことが起こるラブコメって……。

駱駝特殊な部に入っているわけでもなく、主人公に何の目的もない。等身大の高校生活を描いただけですよ?

三木ですが! ただの王道や正統派だと思ったら大間違いです。「今までのラブコメとはここが違うんだ」ってことが良い驚きとともに納得していただけるんじゃないかと。
原作を知っている人は、あの斬新なところがこういう映像になったんだなって、両者ともに、仲良く喧嘩せずにやっていければと思っています。

中山それ、今着てる僕のTシャツが『トムとジェリー』だからでしょ!

トムとジェリーTシャツ

※※※ここからは『俺好き』12巻の微ネタバレを含みます※※※


■12巻の新ヒロイン・ライラックは三国志の姜維!?
その心は……

───最新刊の12巻が10月10日に発売されましたので、ここからはその裏話をお聞かせください。ジョーロとひまわりの幼馴染として、新ヒロイン・香紫花 丁(かしばな ひのと)が初登場しました。あだ名も当然、花の名前から取ったんですよね?

駱駝もちろん。ライラックの花言葉で「無邪気」というのも意識して性格付けしています。

ライラックのカラー口絵

───ライラックって今回の舞台である札幌市の木なんですけど、それも狙っていたんですか?

駱駝ですです。最初はラベンダーにしようか二択だったんですけど、さすがにラベンダーは語呂が悪いなと思って(笑)。
ちなみに今まで名前で一番こだわったのは「あすなろ=羽立桧菜」です。青森県で「ヒバ」と呼ばれる県の木は「ヒノキアスナロ」のことで、和名が「翌檜(桧)」って書くんです。羽+立+桧の三文字と、一番最後の「菜」が花の菜にかかってます。

あすなろが隣でにっこり

───なるほど! めちゃくちゃ凝っていたんですね、気づかなかったです……。今回、ブリキさんのデザインされたライラックが超絶美人ですね

駱駝真のパンジーにまけないくらいのとんでもない美人でお願いします! という無茶ぶりをしまくったので、それに完璧に答えてくれたブリキさんには感謝しかありません。

───今回のピンナップや挿絵で、印象的なイラストはありますか?

駱駝ついに出ましたよ。……見開きが!

───カラーページとモノクロ、どちらもセクシーシーンが多めで嬉しいです。ライラックの性格面についてはいかがでしょう

駱駝三木さんからは「もっと可愛くしろ」ってオーダーもありました。

三木キャラクターとしてキョウイなので。

───えっ!?どういうことですか?

三木遅れてきた才能、三国志の蜀の姜維です。諸葛亮孔明の後任の。

小瀧(株式会社ストレートエッジ所属。『俺好き』担当編集)最近、三木は姜維の例えが大好きなんですよ。

三木ライは姜維なんです。姜維が活躍する前に蜀は滅んでしまうんですけど、赤壁の戦いに姜維がいたら、どんなに活躍してただろうって想像しますよね? ライラックも遅れてきた英雄として描かなければいけません。

ライラック正面から

───パンジー達からは、だいぶ遅れて参戦するヒロインってことですか

三木はい、他のヒロインたちには積み重ねてきた人気という歴史があるんです。それに負けないヒロインを出さないと肩を並べられないので、駱駝さんとブリキさんにはものすごく頑張って可愛くしていただきました。

■12巻はひまわり、あすなろ、たんぽぽの
ちっこいトリオに刮目!

───レギュラー陣としては、たんぽぽの活躍が意外でした

三木まさに今回MVPだったと思いますよ。

駱駝『俺好き』でのちっこいトリオとして、ひまわり、あすなろ、たんぽぽが部類されるんです。今回はひまわり編だったので、この三人に活躍してほしいって気持ちもありました。

たんぽぽがお皿でニヤニヤ

───あと本文にある小ネタで気になったんですが、「ライトノベルの表紙は和服だと売り上げが減る」って話は本当なんですか?

駱駝私は電撃文庫の作家さんの集まりで聞きました。あと三木さんから聞いたのは、ポニーテールが表紙だと厳しいってこと。

三木だってポニーテール負けちゃうじゃないですか。はい、もちろん偏見です!ただし、ですよ?ポニーテールをほどいて、ロングヘアになったら勝ち目があるんです!

───和服についてはどうなんですか?

三木たぶん設定的に、和服だと時代モノや和風ファンタジーにジャンルが絞られるからじゃないですかね。昔、電撃文庫で「陰陽ノ京」がありましたので、一概に言えないですが。

駱駝ちなみに売れないジンクスの表紙、最後の一つは褐色ヒロインと聞きました。

三木ラノベじゃないけど、「ふしぎの海のナディア」は?

駱駝『ナディア』はジャンル的にちょっと違うかなと(笑)。「ターンAガンダム」はロラン・セアック(男性主人公)は褐色なんですけど、表紙を飾ってるのはロボットなんですよ。あと褐色ヒロインでヒットしたのは「翠星のガルガンティア」かな?

───オタク飲み会の普通の萌えトークになっているんですが(笑)。それでは『俺好き』の新情報はありますか?

小瀧(担当編集)「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」のアニメ放映時にも実施した、原作小説に全面の幅広い帯をかぶせた付け替えカバーがあるんです。それを『俺好き』でも1巻から5巻でやります! 書店に並ぶのをチェックしてください。

第1巻の掛け替えカバー

───これは書店で並んでいたら目を引きますね

小瀧この画像が1巻用のカバーで、ヒロインごとに5巻分あります。ぜひ揃えて、本棚に並べていただけると壮観だと思います。

───次回、13巻はどんな内容になる予定でしょうか

駱駝ホースとフーちゃんとサンちゃんとジョーロの4人が、イチャイチャします。

三木嘘っぽいけど、あながち間違ってない(笑)。

───いつものボケじゃなくて……!?それでは最後にコメントをお願いします

三木2学期が終わりに近づいています。「あの約束」をしたジョーロと女の子たちの結果に、決断がくだされるときが近づいています。果たしてこのラブコメはどういう決着になるのか。

駱駝乞うご期待ください!

───本日はありがとうございました

取材・文:かーずSP 協力:平和

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ブリキ (イラストレーター) - Wikipedia

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