ソース:Metal Gear Solid: Peace Walker Review (IGN)

個人的にもかなり楽しんだメタルギアソリッドピースウォーカーのレビューをIGNが書いていたんで、それを軽く訳してみた。
キーボードに向かってこれを書いている今の時点で、私はメタルギアソリッドピースウォーカー(MGSPW)を35時間プレイしているが、このゲームはまだまだ終わらないだろう。ストーリーモードは約17時間でクリア出来たが、100以上のExtra Ops、メタルギアの製造とカスタマイズ、350人の兵士、いくつものOuter Ops、その他多くのものが用意されているため、このゲームには止め時が見つからない。MGSPWは、おそらくメタルギアシリーズで最も素晴らしい作品であり、また、このゲームはソニーの最も小さなゲーム機に登場した。

MGSPWはメタルギアソリッド3(MGS3)、メタルギアソリッドポータブルオプス(MGSPO)後のネイキッドスネーク(別名ビッグボス)を取りあげている。舞台は1974年、スネークは多少迷いが晴れた状態だ。MGS3で「反逆者」であるザ・ボスを殺した後、スネークはアメリカを去り国境なき軍隊(MSF)、あるいは境界なき兵士という、民間の私設軍隊のようなものを設立した。するとすぐ、彼の元に教授と学生が助けを求めて現れる。2人はCIAがコスタリカに手を伸ばそうとしているが、この国は軍隊を持っていないため、自分たちの代わりにMSFに彼らを追い出して欲しいと言う。スネークははじめそれを断ろうとするが、教授の持っていたテープからザ・ボスが生きていることを知ると、MSFとして彼らに協力することになる。

これらの大部分を1つのカットシーンで構成している会話が、メタルギアシリーズ最高のストーリーの1つである作品の導入部になっている。メタルギアで最も多い苦情の1つは、その複雑なストーリーだ。愛国者達って誰?彼と彼の関係性は?一体何が起こっているの?ピースウォーカーではそういったことが起こらない。スネークはザ・ボスの生存を確認するためにこの依頼を受ける。これは、明らかに彼がスネークイーター作戦を今でも引きずっていることを示している。スネークは彼女を愛していたが、祖国のために殺さなければならなかった。彼はひどく疲れ、傷つき、そして怒っていた。何が起きたのか、ソビエトで彼の師がどんな任務に就いていたのか、彼には知る必要があった。

これらのことは、あなたがこのゲームをプレイしようと思う動機になるだろう。もちろん、スネークは核兵器を搭載したメタルギアや、多くの殺戮を止めようとしている。しかし、彼はあの一面ユリの花畑で行われた戦闘以来、ずっと悩まされている疑問の答えを探し求めている。

このゲームは、従来のサードパーソンスタイルのメタルギアとは異なっている。スネークといえば、ジャングルや川で敵に麻酔銃などを撃つものと思うだろう。このゲームでは、しゃがんだ状態で敵に気付かれずゆっくり移動出来たり、敵をホールドアップさせたり、押さえ込んだりすることなどが出来る。これまでと同じように、MGSPWもステルスゲームであるため、プレイヤーの目的は敵に見つからずに目的を達成することだ。もし敵兵に見つかれば、彼らは警戒モードに入って援軍を呼び、プレイヤーは大変な苦労をすることになるだろう。

もちろん、このゲームはこれまでのような古い(しかし素晴らしい)ものと全く同じというわけではない。スネークは今回も段ボールに入って移動するが、それはこれまでよりも簡単でより使いやすくなっている。CQCも、Rボタンを押しっぱなしにすることで敵を後ろから締め上げることが出来る。そこから敵を脅すことも、壁に叩きつけることも(一発で気絶させることが出来る)、他の敵に投げつけることも出来る。周りに更に敵がいれば、連続で次の攻撃に移るアニメーションが入る。

以前も取りあげたように、このゲームはとても巨大な作品だ。プレイヤーはゲーム内でMSF(アウターヘブンとして知られている、ソリッドスネークによってメタルギアを破壊された忌まわしい拠点)を拡大することになるため、ゲームプレイのもう1つの目的として、軍隊を大きくするために敵を捕らえる必要がある。ポータブルオプスでは、敵を倒した後にトラックまで引きずって連れて行かなければならなかったが、このゲームではその点が簡略化されている。敵を倒した後はフルトン回収システム(気球)を取り付けるとそのまま空に舞い上がり、それをヘリが空中で回収するという仕組みのため、プレイヤーはミッションを続けることが出来る。これはかなりくせになり、部隊がいっぱいの状態でさえ、私は全ての敵のレベルや能力を確認するために捕らえていた。

何のために彼らを捕らえるのか?それは、これがこのゲームで最も重要な点であるからだ。そこで捕らえた男性、もしくは女性にはそれぞれに能力があり、彼らを軍の色々な部門(実戦部隊、研究開発班、医療班など)に配属させることになる。実戦部隊に配属された兵は、ミッションでスネークの代わりに出撃したり、Outer Opsに出撃させることが出来る。また、研究開発班では新しい武器を開発したり、アイテムを改良したり、アイテムを補充することが出来るので、この部門に良い人材を割り振っておけば、常にいい物が手に入れられるだろう。

これらのことは麻薬に似ている。私は最高の食堂を作り、兵達が幸せであるようにと、どれだけ多くの時間を食料班の充実に努めたか分からない。そして、研究開発班のレベルが上がり、アイテムのアップグレードが出来るようにと、捕らえた敵が探している「Sランク」でありますようにといつも祈っていた。

ピースウォーカーはプレイ時間を短くするという点を重視しているため、それぞれのミッションの規模は小さい。プレイヤーがミッションを選択すると、カットシーンが入り、その後目的を与えられスタートする。そして、終わった後はステータス画面にアラート数などが表示され、メニュー画面へ戻される。これは、各シナリオ毎に目的が与えられるなどの理由で、いい気分転換になる。ただ、奇妙なことにこのミッション中はセーブが出来ないため、何戦か続けていると疲れてしまうかもしれない。

スネーク用のユニフォームをアンロックしたり見つけたりすると、状況に合わせて着替えることが出来る。着ているものによってエリアでのカモフラージュ率が変わったり、持ち運べる武器やアイテムの数が変わったりし、また、いくつかのユニフォームにはユニークな能力が備わっている(スニーキングスーツなら、移動速度が上がる上に音がしなくなる)。ミッションでは必要なものが用意されているため、全てを武器に制限のあるスニーキングスーツで挑んでもいいし、まずボスを軽く見た後に一度終了し、その後バトルスーツで新しく始めてもいい。それは素晴らしく、ミッションを優位に進める鍵となるだろう。

ピースウォーカーは素晴らしいご褒美が待っているので、ミッションを終わらせるのがとても楽しい。ミッション終了後には、研究開発班の作った武器やアイテム、出撃させた部隊の成果、新しく加わった兵士などの情報で溢れている、マザーベースに戻ることになる。

このゲームは非常識なほどにディープだ。

そして、その全てを増幅させているのがco-opだ。ピースウォーカーのミッションは全て(ストーリーミッションも、100を越えるExtra Opsも)仲間と一緒にプレイすることが出来る。co-opはアドホック通信でしか利用出来ないが、それでもやはり素晴らしいオプションだ。ボス戦(戦車、ヘリ、メタルギア)でも4人で戦うことが出来る。さらに、チームとして行われたものは全て、プレイヤー全員の利益として帰ってくる。例えば、誰かがフルトンで敵兵を7人回収したとしたら、一緒にプレイしている仲間全員が7人の兵を手に入れたことになる。AIポッド内で誰かが記憶版を手に入れれば、他のプレイヤーも全員手に入れることが出来る。

co-opは素晴らしい。私自身はシングルプレイを好んでいたし、他の人と遊ぼうともあまり思わなかったが、敵を捕らえたりボスを倒す辺りは、友達と一緒にやったおかげで一気に進めることが出来た。

しかしながら、co-opは私にとって、ピースウォーカーの主な不満な点の2つにも繋がっている。co-opを利用するということは、このゲームのいくつかを自分自身の手によってダメにするということも意味しているからだ。私は他のレビューアー(知り合いは発売前にプレイすることが出来る)が、このゲームのボス戦で苦労し、悲鳴を上げているという話を聞いていた。私は最初、彼らはなんて馬鹿なことを言っているんだと思っていた、ラスボスの第2戦(ピースウォーカー弐戦)が始まるまでは。3度目の挑戦では、45分間プレイしたところで弾薬を使い果たし、ミッションは終了した。

その時の呪いの言葉と叫び声は、デニス・リアリーを赤くさせただろう(?)。

結局、他のプレイヤーの助け無しではピースウォーカー弐に勝つことは出来なかった。こういったことはこのようなゲームにあるべきではない。Extra Opsの難易度をメチャクチャに上げるのもいいが(私は戦車やコクーンとの戦闘を何度も繰り返した)、1人でプレイしている人は途中で諦めるだろう。確かに、ミッションを繰り返しプレイすれば武器を改良することも出来るかもしれない、あなたがボス戦で特に困らなかったように。だが、私は初心者ではないし、あの苦戦していたところが自分にクリア出来るかは分からない。

MGSPWの2つ目の問題は、あまりにもディープ過ぎるということだ。誤解しないで欲しいが、ゲームにとって奥深さというのはとても重要な要素の1つだ(私はOuter Opsを全てクリアするまでは止めないだろう)。しかし、そういったことに対する説明はほとんど無い。ゲーム内にはチュートリアルも用意されているが、そこでは他のプレイヤーとのトレードの仕方、メタルギアの歌わせ方、手に入れたパーツをどのように使用するかなどについて、詳しくは教えてもらえない。これらのことを学ぶには、試行錯誤を繰り返すか、あなたがゲーム内でプレイヤーに説明してくれる「ビッグボス」でなければならないだろう。

もちろん、MGSPWはこれで終わるような作品ではない。このUMD(もしくはデジタルダウロードされたデータ)にはマルチプレイモードも用意されていて、友達5人と一緒に1対1のデスマッチ、チームデスマッチ、キャプチャーミッション、拠点制圧などがプレイ出来る。これらのモードは楽しいが、みんなは私とあまり遊んでくれなかった(これは結局メタルギアオンラインであり、PSPのような小さなゲーム機でやるものではない)。一度に6人のピースウォーカーマニアが集まればこのゲームは持っていくが、やはりこのMGSPWにはco-opの方が合っているように思える。

最後に。

実際のところ、私には更に9ページ分MGSPWについて書くことが出来たし、それはきっと容易なことであっただろう。ミッションには鳥の声を聞くもの、幽霊の写真を撮るもの、バナナで敵をホールドアップさせるものなどがあったりし、このゲームは本当に突拍子もなくディープだ。それはクレイジーだし、引き続きそういった小さなネタを取りあげてもいきたいが、ここでそれをすることも、わざわざネタバレする理由もないだろう。

MGSPWは本当に素晴らしく、必ずプレイしなければならないゲームだ。それは完璧ではない、いくつかの場面ではco-opがほとんど必須だったり、不親切なところもある。だが、このゲームは傑作だ。MGSPWはPSPで最も優れたゲームというだけではなく、メタルギアシリーズ全体でも最も優れたゲームの1つだ。

Presentation 9.0
Graphics 9.0
Sound 10
Gameplay 9.5
Lasting Appeal 9.5
OVERALL 9.5


ここまで。
ただ、かなり適当に訳したんでどこまで合っているかは謎。
基本的に、普段海外のレビューってあんまり見ないし、見ても点数くらいしか気にしたことはないけど、このゲームはPSPに出たメタルギアという点と、個人的にもかなり楽しめたという点から今回ちょこっと取りあげてみた。
んでまあ、こうやって一通り読んでみると、やっぱりみんな似たようなことを考えるんだなぁってことかね、一番の感想は。敵を捕らえてマザーベースを拡大させることにハマったり、ピースウォーカー弐なんてあんなの倒せるかと思ったり、これがMGSシリーズで一番面白いと思ったり。
うん、まあ画面が小さいから敵が見づらく、夜やジャングルでもないのに暗視ゴーグルが必要だったり、AIMがやりづらかったり、マップが小さかったりという不満な点もあるにはあるけど、大体はPSPというハードのせいだからまあいいかと思ってしまうんだよなぁ。実際、どれもすぐに慣れた、というか受け入れたし。
このゲームはホントに面白かったんで、MGSに拒否反応がない人は是非やるべき。ストーリーは完全に3の続きだから、やったことがなければそっちから。

■Amazon
メタルギア ソリッド ピースウォーカー
メタルギア ソリッド 3 スネークイーター コナミ殿堂コレクション