ソース:INTERVIEW: Sega (MCV)

挑戦的なソフトや、プラットフォームの選択おかしくね?的なソフトを発売してきたからか、万年ゲーム部門が赤字だったセガだけど、これからはもっと堅実に行くことにしたらしい。
なんでも、SEGA EuropeのボスのJurgen Postが、MCVとのインタビューで、

・セガの会計年度は4月から始まるが、今年は非常に困難なスタートとなった。だが、クリスマス前にはFootball Manager、Sonic Colours、Sonic Free Riders、そしてVanquishなどを提供出来ることを、とても嬉しく思っている
・自分達も、この流れ(ヨーロッパのゲーム市場)の中では例外ではない。去年予想していたよりも確かに大変な状況だが、それはみんな同じだ
・(今年大変な状況になった)一番の理由はとてもシンプルで、予想していた数字が少し高過ぎたから。これからは、より注意深くならなければならないだろう
・今年のゲーム市場を前年比で見てみると、スペインは10%増、イタリアとスカンジナビア半島は増加、ドイツは前年並、フランスは微減なのに対し、イギリス、ベネルクス(ベルギー、オランダ、ルクセンブルク)、オーストラリアは大幅に減少している
・今年はソニックとFootball Managerを発売し、来年はTotal Warとソニック、バーチャテニスの新作を発売する。それらは我々にとって健全で、利益を生み出してくれるタイトル
・現在はしっかりと計算された、力強いタイトルを用意しているため、夏が比較的低調だった今年でさえ、売上げは前年比で1%増を見込んでいる。ただ、我々はもうシェアを伸ばすこと自体には興味がない。それもいいとは思うが、一番注目しているのは収益性だ
・イギリスではこの夏、値下げによる販売促進を行わなかったため、この冬もSonic RacingやMario & Sonicは値段を維持したまま販売する事が出来る
・Sonic RacingやMario & Sonicは、ColoursやFree Riders向けのマーケティング活動から、恩恵を得ることになるだろう
・メタスコアで平均レベルだったソニックは、リストから削除された。我々は、そうすることによってブランドの価値を高めなければならないし、これからよりビッグなソニックを発売する際には、そういったことがとても重要になる
・これまでは過去のソニックタイトルから多くの利益を得ることが出来た。だが、今後はその販売価格を維持するためにも、タイトル数を管理しなければならない。そうでなければ、それぞれのソフトで潰し合う形になるし、お店の棚にSonic Rush DSやSonic Rush Adventureといった、ソニックのゲームが10本も並んでいる状態は良くない
・ヨーロッパだと、セガはソニック、Football Manager、Total Warの3本を柱としていて、それらのフランチャイズを拡大するために努力している
・セガは、ヨーロッパだと最も若いパブリッシャーの1つ。Rob CooperはUbisfotに10年在籍しているのに対し、セガはマルチプラットフォームのパブリッシャーになってから、まだ5,6年しか経っていない。我々は多くのことを学んできたが、これからも学び続けるだろう

という風に語ったんだとか。
まあ要は、今後のセガは無茶をせず堅実にいく。ソニックのブランド価値を高めるためにも乱発は避け、メタスコアで高得点を獲得出来るものを作っていく。値下げをして売上げを伸ばすことよりも、収益性を重視していく。ソニック、Football Manager、Total Warの3本を育てていく。ってことなのかね。
出来れば、セガにはEoEやベヨネッタみたいなオリジナル作品をもっと出して欲しいけど、これからはそういったソフトが減っていくのかなぁ。
一応、プラチナゲームズとの関係はまだ続くみたいだし、3DSにも現在6本も新作を作っているらしいんで(うち1本はモンキーボール)、その中にきみのためなら死ねるみたいな尖ったソフトがあればいいんだけど。まあ、あれが面白かったかどうか、商業的に成功したかどうかは置いといて。