今年、測量調査を行い前方後円墳様の地形であることが明らかになり、また、測量中に朱塗りの土器片も見つかった「大東第4号古墳(仮称)」周辺で、気になる石材があります。
天神社が後円部を大きく堀くぼめて建てられている(あるいは中世の山城築城時に削平した可能性もある)ことから、主体部は破壊されている可能性が高いと思われる状況で、その天神社の周りにある石材は主体部の残骸ではないかと想像されます。


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後円部に建つ天神社


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神社に向かって左側の石積


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神社に向かって右側の石積


両サイドの石積は、竪穴石室か石槨の石材を積み上げている、あるいは2基の石槨が露出した状態ではないかと疑っています。
また、天井石か蓋石かと思われる扁平な石材もあります。


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天神社前に無造作に置かれている板石


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別角度


天神社から約100m北にある荒神社前の石碑周りにも似た様な石があり、これらも第4号の主体部の石材であったものかもしれません。


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荒神社前の石碑周りにも不自然な印象を受ける板石が2枚


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別角度


これらの板石は、どう見ても石碑には必要のない邪魔者ですが、何故か、「粗末にはできなかったから残している」といった印象です。
この内、天神社前の板石は、たたくとまるでサヌカイトの様な金属音がします。



【動画】金属音のする板石


朱塗り土器が出土しているだけに、この墳丘地形の周囲にあるものには注意を払っていかなければなりません。