奈良大学考古学研究会有志とのコラボ連載の締めは、企画ではなく偶然の賜(たまもの)によるもので、寒水寺裏山遺跡の探索中に古墳群を新発見したので、その報告です。
元々、寒水寺(神辺町西中条)の裏山に古墳群は確認されておらず、お寺の南の山に4基の横穴式石室墳からなる「寒水寺古墳群」が知られていました。
今回裏山で発見した古墳群も2基の横穴式石室で、7世紀前後に築かれたものになります。
位置的に「寒水寺裏山古墳群」と仮称することとします。
青164は寒水寺裏山遺跡の位置が間違って記載されたもので、黄●の位置が正しい。
赤165~168が寒水寺古墳群で、県のリストには横穴式石室と記載されるのみで詳細は不明
赤165~168が寒水寺古墳群で、県のリストには横穴式石室と記載されるのみで詳細は不明
【
寒水寺裏山第1号(仮称)】
寒水寺裏山第1号(仮称)】
お掃除をさせて頂いた
【寒水寺裏山第2号(仮称)】
小型ですが久々の横穴式石室の新発見に興奮しました。古墳探索をしたことがなかった学生さん達はなおさらのことです。岩窟のお掃除をしたご褒美でしょうか?
こうしてみると、御領以外でも未確認の古墳群がまだまだありそうです。
後日、探索の成果をとりまとめ、寒水寺様に提供させて頂きました。
これをもって、2月中旬に行った奈良大考古学研究会有志とのコラボ活動の報告は終わりです。
今回は、今まで以上に濃い内容で、互いに良い刺激を受け合い、充実した数日間でした。次回の企画が楽しみです!
コメント
コメント一覧 (2)
ここまで出来る人は多くはいません。
怪我のないように注意して作業をして欲しいです。
神辺平野周辺は調べればどんどん新たな発見があって、切がありません。