芸工オケの愉快な日常

九州大学芸術工学部フィルハーモニー管弦楽団の愉快な日常をお送りするブログです!HPはhttp://geiko-oke.com

九州大学芸術工学部
フィルハーモニー管弦楽団
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こんにちは,広報の渡邊です( ´ ▽ ` )
今回の記事は「学内演奏会を終えて」です。平成29年度学内演奏会in伊都でコンサートマスターを務めた 生田さんに書いてもらいました!

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こんにちは。コンサートマスターの生田です。
先日は「平成29年度学内演奏会in伊都」にお越しいただき,ありがとうございました。
例年とは異なる会場での開催となりましたが,今回も多くの方にご来場いただき大変嬉しく思っています。

さて,ここで少し芸工オケのことについてお話しさせてください。
僕たちは,主に年に2回ある演奏会に向けて日々活動をしています。
一つは毎年6月頃に開催している定期演奏会です。こちらは先日,次回のプログラムも決定し、目下練習に励んでいます。
そして,もう一つがこの学内演奏会です。
学内演奏会は,地域の方々を中心に、オーケストラに親しみを持ってもらいたいという思いから開催しています。今回の演奏会でも「この曲聴いたことがあった!」とか「演出が素敵だった!」とか、そんな些細なところからでもオーケストラに魅力を感じていただけていれば,これまで準備してきた甲斐があったというものです。

僕はこの演奏会で引退となってしまいますが,これからも魅力ある演奏を届けるべく団員たちが精一杯頑張ってくれると思います。来年も是非平成30年度学内演奏会にお越しください!
その前に!第48回定期演奏会も2018年6月2日(土)に行いますので,ぜひこちらにもご来場ください!笑

最後になりましたが、演奏会に関わっていただいた全ての方々,この度は本当にありがとうございました。
これからも芸工オケをよろしくお願いいたします!

コンサートマスター  生田 健介

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こんにちは、広報の渡邊です!いよいよ明日が学内演奏会です!
前回に引き続き学生指揮者に曲紹介をしてもらいます(^○^)

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 こんにちは、学生指揮者の後藤です。前回に続いて今回はプログラム後半の曲紹介をします。

 後半1曲目は、シベリウス作曲の交響詩「フィンランディア」です。
 シベリウスはフィンランドの作曲家で、このフィンランディアはシベリウスの作品の中でも最も有名なものの一つです。
 シベリウスがこの曲を作曲した1899年当時、フィンランドは帝政ロシアの圧政を受けており、民衆の独立運動が起こっていました。この曲は圧政を受ける民衆の苦悩、そして勝利への願いを表現するような曲調で、愛国心を呼び覚ますとしてロシア当局から演奏禁止の命令を受け、別名で演奏されたこともあるそうです。
 中間部の木管から始まる美しい旋律は後に歌詞がつけられ、「フィンランディア賛歌」と名付けられました。この曲は現在でもフィンランドで第2の国歌として親しまれており、日本でも邦訳されて合唱曲として歌われることがあります。この部分は耳にしたことがあったり、歌ったりしたことがある方も多いかもしれません。

 後半2曲目は、フランスの作曲家、ドビュッシー作曲の「ゴリウォーグのケークウォーク」です。ピアノ曲として有名なので、知っている方は多いかもしれませんが、オーケストラで演奏されるものを聴く機会はあまりないのではないでしょうか。
 1980年に作曲されたこの曲は、ピアノ組曲「子供の領分」の中の第6曲目で、当時3歳だったドビュッシーの娘のために作曲されたものです。ちなみにゴリウォーグとは絵本に登場する黒人の男の子の人形の名前で、ケークウォークとは19世紀末に流行った黒人のダンスの一種です。その名の通り、踊っているような曲調となっています。

 後半3曲目は、フォーレ作曲の「マスクとベルガマスク」より”ガヴォット”です。
 ピアノ曲や室内楽作品を多く残したフォーレですが、この曲は数少ない管弦楽作品となっています。編成は小さめで、弦5部と木管、ティンパニのみという編成になっています。大規模な編成とは異なる、上品な響きをお楽しみください。


代わりまして、前回の記事にて曲紹介をしました学生指揮者の松本です。

 今回学内演奏会の最後を飾ります曲は、レインゴリト・グリエール作曲のバレエ組曲「青銅の騎士」です。
 「青銅の騎士」とは、1703年にロシアのピョートル大帝によってネヴァ川のほとりに建設された都市、サンクトペテルブルクにある青銅の騎馬像のことです。この都市は200年にわたりロシアの首都として栄えましたが、湿地に建設されたため毎年のように水害に見舞われ、1824年の歴史的大洪水では多くの市民が犠牲になりました。
バレエ「青銅の騎士」は、この事件を題材に書かれたプーシキンによる長編叙事詩「青銅の騎士ーペテルブルクの物語」をもとに演出家ザハーロフが作成し、グリエールはその音楽を担当しました。

 これから今回の演奏会で取り上げる”序奏” “元老院広場にて” “嵐の始まり” “偉大なる都市への賛歌”の4曲に沿ってあらすじをご紹介します。

 物語の主人公はサンクトペテルブルクで生まれ育った、街を愛する青年エフゲニー。そして恋人のパラーシャです。

“序奏”
 ピョートル大帝がネヴァ川の河畔で都市建設を決意する場面です。低音域によるネヴァ川の不穏なうねり、管楽器による堂々とした大帝のテーマが特徴です。

“元老院広場にて”
 舞台は移りサンクトペテルブルクの元老院広場。ピョートル大帝の記念像(=青銅の騎士像)の近くで祭りが行われており、踊りで賑わっています。主人公の青年エフゲニーと恋人のパラーシャはこの銅像の近くで出会いました。華やかで活気に満ちた曲で、歩兵連隊のトランペット、中盤には踊り子が登場し、ワルツと街の賑わいの様子が交互に繰り返されます。
 その後、エフゲニーは広場から少し離れた島にあるパラーシャの家を訪れ、二人は将来を夢見つつ踊ります。次第に風が強くなり、辺りが雲に覆われ始めたことに気づき、エフゲニーはネヴァ川の橋が崩れる前にパラーシャに別れを告げ、家路を急ぎます。

“嵐の始まり”
 幸せな二人に嵐が迫る場面です。パラーシャがエフゲニーを見送った後嵐が猛烈に強まり、パラーシャは狼狽します。低音域による激しい上行と、弦楽器とファゴットによる3連符がネヴァ川の氾濫を描き、高音域によるパラーシャの旋律に由来したの祈りのような旋律が嵐の中に断片的に現れます。しかし嵐は叩きつける雨音に似た高音域の3連符の裏打ち、打楽器による雷とともに強さを増し、最後にはパラーシャの祈りを打ち砕いてしまいます。
 一方パラーシャの家に洪水が近づいていることを知ったエフゲニーは部屋を飛び出しますが、洪水に行く手を阻まれます。
翌朝、嵐が過ぎ去り、パラーシャの家が跡形もなく流されてしまったのを目の当たりにしたエフゲニー。絶望のあまり理性を失い、広場を徘徊する彼は、かつてパラーシャと出会った青銅の騎士像の前に辿り着きます。「この悲劇をもたらしたのはこんなところに都市を造ったピョートル大帝、つまり青銅の騎士だ」そんな思いに狩られたエフゲニーは青銅の騎士像に戦いを挑みますが、騎士像の幻想に襲われ、ついにネヴァ川の水面にパラーシャの幻影を見ながら絶命します。

“偉大なる都市への賛歌”
 時は過ぎ、ピョートル大帝が作り上げたサンクトペテルブルクの街は洪水を乗り越えて復興し、バレエは社会の発展が肯定される形で幕を閉じます。
 都市を讃えたこの曲は、現在でもサンクトペテルブルクの演奏会のアンコールとしてよく演奏されます。

 青銅の騎士では、照明、音効などを用いた演出を用意しております。ぜひお楽しみください。

 最後まで読んでいただいてありがとうございました!本番をお楽しみに!!!


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学内演奏会は、11月25日(土) 九州大学伊都キャンパス 椎木講堂にて
13:30開場、14:30開演です!皆様のご来場お待ちしております!
[M]学内演奏会29ウェブ用画像

みなさんこんにちは,広報の渡邊です(^○^)
いよいよ学内演奏会が今週末に迫ってまいりました!
ということで、学生指揮者の二人にプログラムの曲紹介を書いてもらました!
前半と後半に分けてご紹介します。
今回は前半プログラムの紹介です( ´ ▽ ` )ノ
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 こんにちは、学生指揮者の松本です。
 今回はいよいよ今週末に迫ってまいりました学内演奏会in伊都のプログラムの曲紹介をしたいと思います。この記事と次の記事で前半と後半に分けて紹介したいと思います。

 まずは私から前半の曲紹介です。

 演奏会の最初を飾りますのは、ドミトリー・カバレフスキー作曲の組曲「道化師」より”プロローグ” “ギャロップ”です。
 カバレフスキーは20世紀に活躍したソビエトを代表する作曲家、ピアニストで、青少年、児童向けの作品を数多く残しています。
 組曲「道化師」はもともと児童劇の付随音楽として作曲されたものです。10曲の短い曲から成り、どれもわかりやすく親しみやすい曲となっております。今回は10曲の中から最初の2曲”プロローグ” ”ギャロップ”をお送りします。第1曲”プロローグ”は、管楽器の跳ねるようなリズムが特徴で、演奏会の始まりを告げるようないかにも”プロローグ”といった感じの曲です。第2曲”ギャロップ”は日本の運動会のBGMとして定番となっている曲ですね。”ギャロップ”とは馬術の「全速力」という意味で、非常に疾走感のある曲となっております。シロフォンのソロにもご注目ください。


 次の曲は、はクロード・ドビュッシー作曲の「小組曲」より”小舟にて” “行列”です。
 小組曲は4つの小曲から成る曲で、もともとは2台のピアノのためにかかれました。この作品はフランスの詩人ポール・ヴェルレーヌの詩集「艶なる宴」からインスピレーションを受けており、”小舟にて” “行列”をいう題名はその詩集から取られたものと言われています。
 今回演奏する管弦楽版は、ドビュッシーの友人アンリ・ビュッセルによって編曲されたもので、同時期のドビュッシーの作品に見られる技法が取り入れられています。第1曲”小舟にて”は、全体的に落ち着いた6/8拍子で、弦楽器とハープによるさざなみのようなアルペジオ、管楽器の独奏が特徴的です。所々に挟まる2連符やテンポの緩み、異なるリズムの交わりが独特の浮遊感をもたらします。第2曲”行列”は木管楽器や弦楽器による跳ねていくような軽やかなメロディが特徴的な曲です。軽やかなメロディとともに弦楽器のピチカート、金管楽器による躍動的な動き、効果音的な打楽器などと様々な動きを見せ、賑やかな雰囲気を作ります。シンコペーションを効かせた中間部は諧謔的な表情を見せます。


 前半のラストはカミーユ・サン=サーンス作曲の「英雄行進曲」です。サン=サーンスの曲はオルガン付き、サムソンとデリラなど近年芸工オケでよく取り上げていますね。(来年の定期でも取り上げます)
 英雄行進曲は普仏戦争で命を落としたフランスの画家アンリ・ルニョーの思い出に捧げられた曲です。また、普仏戦争の敗戦によるナショナリズムを背景にサン=サーンスはフランクらとともにフランス音楽の発展のためにフランス国民音楽協会を設立しました。この曲は国民音楽協会の第一回演奏会にとりあげられており、愛国色の強い作品と言えるでしょう。
 この曲も当初は2台のピアノのためにかかれ、後にサン=サーンス自身により編曲されました。曲はやや遅めな堂々としたテンポの行進曲で、中間部は行進曲としては珍しい落ち着いたテンポの3拍子となっています。弦楽器の力強いユニゾンから始まり、木管楽器により躍動的かつ厳かな主題が提示され、すぐに弦楽器へ受け継がれます。弦楽器が分散和音から始まる2つ目の主題を提示すると軽株を経て金管の迫力のある音色とともに2つの主題が繰り返されます。中間部はトロンボーンの独奏により旋律が提示され、木管、チェロ、ハープへと受け継がれます。とても行進はできないゆったりとしたスケールの大きな曲調です。弦とスネアドラムの刻みによる場面の転換、弦による変形した主題の提示などを経て、徐々に元の主題に戻り、最後はテンポをはやめて曲を終えます。中間部のトロンボーンは必見です。是非お楽しみください。
 
 前半のプログラムは以上です。次回は私ともう一人の学生指揮者にも登場してもらい、後半の曲紹介をします、お楽しみに!

[M]学内演奏会29ウェブ用画像

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