2011年05月22日

先輩とともに

学生時代に演劇部に入って先輩とはいつも一緒にいたような気がします。というのも先輩は親戚に舞台関係の仕事をしている人がいたので先輩は小さい頃からずっと演劇を勉強していました。

それだから先輩は演劇の基礎というか何でも知っているので僕はいつも先輩にくっついていって演劇のことを教えて貰っていました。しばらく先輩と一緒にいたので僕は演劇の知識や基本的な演技などが身についてきました。それからは先輩たちが僕に役をくれるようになって、僕はますます演劇を好きになっていきました。

大学の学園祭の時にある劇をやることになって、僕に主役を任せてくれた時がありました。その時にはさすがに僕は「こんな大役は僕には無理です。」と一度は断ったのですが、先輩と脚本を書いていた別の先輩が「これはお前がやってみたらどうだ。」と薦めてくれました。

僕は先輩の折角の申し出だったのでその役をいただくことにしました。その時には家に帰って父親や母親に自慢しましたし、友達にも是非身に来てくれと言い回っていました。

小学校の学校祭でさえ端役ももらえなかったので大学に入ってこんな役をもらえるなんて感動モノでした。劇のストーリーは僕と先輩と掛け合いのシーンがいくつかあって、僕は日頃先輩にくっついていたので楽に演じることができました。劇が終わった後に舞台の袖で先輩にねぎらいの言葉を掛けてもらったのはいまでも忘れません。

「お前、どんどん演技が上手くなってきたな。良くやった。」と声を掛けてくれたのです。それとともにどっと吹き出る汗と心地の良い疲労感がたまらなかったです。


gekigekidadan at 18:00
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