2007年01月03日

第342回 若き才能

3285b924.JPG 二日の夜半、突然の携帯。声の主は別海町のK氏で、何事かと思えば「明日の十一時に量販店Pで娘が琴を演奏するのでよろしく」とのこと。娘のことを心配する親心は充分にわかっている立場なので、我が家の娘をお供に鑑賞してきました。そのお嬢さんは、現在桐朋学園大の四年生で将来を嘱望されている演奏家の雛。一曲目三人での合奏に続いて、二曲目は「春の海」(宮城道雄作曲)。彼女一人と尺八でしたので、じっくりその演奏に浸りました。いくつかの感想の中で、彼女の非凡さを感じたのは演奏中の姿勢の良さです。演奏者と楽器(この場合はもちろん琴)でできる一体の形が、非常にバランスがとれてて納まりの具合が申し分ありません。風格というには、経験や自信の裏付けが足りないのかも知れませんが、作ってできるものではない自然の角度が彼女の天分を表しているように思いました。
 若い才能に触れる一瞬には、人生の歓びがあります。今後、彼女がどのような経路で表舞台に上がっていくのか、今はまだ未知の部分が多いわけですが、陰でその成功を祈っていたいと思います。
gekko946 at 23:59│Comments(0)フレンド 

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