2011年03月15日

第1764回 備えること・・危機管理

99e23f06.jpg 日毎に、時間毎に被害が拡大し、さらに原発からの放射能漏れという最悪の状況に向かいつつある東日本大震災。今こそ改めて、危機管理の問題をあらゆる分野、領域で再検討しなくてはなりません。
 それにしても、東北地方の皆様が置かれている極限状態には全く心が塞ぎます。「何とかできないのか!」と忸怩たる思いが募ります。日本全国がナーバスになり過ぎることは、決して生産的ではありませんが、あまりに残酷過ぎて、悲惨過ぎて、可哀想過ぎます。
 どんなことでも、できること、やらねばならないことを、やるしかない・・。

 さて、市議会は今日、市長総括質疑(財政経済常任委員会)。質問は2点。一つは(仮称)阿寒湖温泉アイヌシアターの安定的な運営についてです。これも、ある意味で危機管理につながるテーマと言えるかも知れません。
 まず、変動要素の大きい観光客を相手にした同施設が、今後10年間にわたって右肩上がりに増収増益(宿泊客、行事入場者数が増える)を見込めるとした収支見通し(平成23年2月推計)の危うさを指摘しました。あまりに楽観的ではないかと。
 特に、近年は東アジアの政治不安、感染症、自然災害等々、想定し得ない事件、事故リスクが高まってきています。それなのに「運営、維持管理について、今後一切市民負担はない」と宣言して建設するアイヌシアター。その自信満々が逆に冷静さを失わせ、落とし穴に嵌りかねないと見えてなりません。
 仮に入湯税(宿泊者)を50円暫定加算すると、年間約3,500万円の財源が確保できます。これを基金として備え、いざという時の補てん財源に使ったり、攻めの観光戦略の資金に活用したりすべきではないか。
 しかし、蝦名市長の答弁は・・? 噛み合いません。その一言です。
 二つ目の質問「釧路版事業仕分け」のまさに見直しについても、納得できる(たとえボクと見解が違っても)「論」が聞かれませんでした。「当初の方針通りにやらせていただく」を繰り返すばかり。
 論議しているようで、論議になっていかないもどかしさを感じて、結局、あとは採決において、どのような態度を示すかということに思考は移らざるを得ませんでした。
gekko946 at 23:28│Comments(0)今の話題 | 議会報告

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