2014年06月18日

第2839回 熟議が優先・・自治基本条例

 常任委員会審議の3日目は総合政策部。
 冒頭、理事者から報告があり、そのうちの一つが「(仮称)自治基本条例の検討状況について」

 8月に提示予定の「素案」のたたき台に関する説明がありました。
 その内容と言えば、まだまだ本当にたたき台。

 特に、以下の3点について両論併記。
 賛否が大きく分かれています。

 第1点は「市民の定義」

A 市民の定義は住民に限定すべき。義務を負わない人が権利を主張できるのはおかしいし、反社会的なグループが大挙して権利を行使することも可能性として残る。

B まちづくりへの貢献は納税以外にもある。釧路市外の人達が釧路を元気にしてくれるという部分を前向きに捉え、市民の定義は住民に限定せず幅広くすべき。

 第2点は「最高規範性」

A 条例同士は対等で効力に上下はない。市民に対して誤解を生じる恐れがあるので最高規範性という単語は使うべきでない

B この自治基本条例は、色々な条例・計画の中で理念的、原則的に上に立つものと捉え、最高規範と位置付けるべき

 第3点は「住民投票」

A 住民投票は絶対必要。二元代表制で決定するのは当然だが、その前に、多様な意見を吸い上げる仕組みはあった方がよい

B 住民投票は、限られた少数の人の意見が二元代表制の決定に事実上の影響を与えてしまう懸念があるので、慎重に検討すべき

等々です。

 市は、明年4月の施行をめざしていると説明。
 しかし、これほど意見が分かれている条文について、合意が可能なのかどうか。

 「市民の正式な負託を受けているわけではない検討委員会において多数決決着は馴染まない。スケジュールありきではなく、議論を尽くし合意に至るまで結論を待つという姿勢が大事でないか」と質問。

 都市経営課長は『スケジュールありきで議論を打ち切ることはあってはならないと考えている』と答弁。
 議論が熟するまで、推移を見守る考えであることを明らかにしました。
gekko946 at 23:28│Comments(0)議会報告 

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