2019年08月22日

第4676回 市民総出のまちづくり

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 千葉県木更津市を訪問。
 電子地域通貨「アクアコイン」と「行政ポイント」について視察。

 果敢なチャレンジだと評価しますが、一方で課題も多いと感じました。
 まずは、アクアコイン。

 導入目的は、市域内の経済循環。
 昨年10月の運用開始後、すでに471店舗が加盟(市内全事業所の約1割)

 順調なスタートと言えます。
 利用するためのインストール件数は約8千件で、利用件数も3万2千件を超えました。

 チャージ額は1億5,317万円、利用額が1億4,814万円。
 様々なキャンペーンが効を奏したとのこと。

 問題は、加盟店舗に外来店を排除出来ないこと。
 もし、排除したなら利用者が不便を感じて離れていく。

 域内循環と地域通貨の普及、この相反するバランスをどう計るか・・・。
 実に悩ましいテーマです。

 次に、行政ポイント。
 これは、今年5月のスタートなので、まだ始まったばかりの制度。

 市の定める対象事業の参加者にポイント(基本は1回100p)を付与。
 貯まったポイントはアクアコイン加盟店で使えます(1p=1円)
 
 法定通貨では評価されにくいボランティア活動等の「価値」を数値化し、ポイントとして付与するとの発想は悪くないとは思います。
 規模は別にして、市民活動参加の一つのキッカケにはなり得るでしょう。

 しかし、ポイント付与の財源が市の一般財源(つまり税金)
 なので、市民活動の活性化=ポイント付与の肥大化=税金投入の増大、となります。

 同市としては、税負担を年間300万円程度に抑え、それを超えるような拡大が見られれば民間資金の協力を仰ぐことになるのではないかと考えているようです。
 他にも、運用が進む中で色々なアイデアが出てくるかも知れません。

 ともあれ、「市民参加の拡大」と「アクアコイン」の併用で、地域経済の活性化を図る。
 同市が目指す『未来につながる市民総出のまちづくり』が、大きな成果を上げられることを期待したいと思います。
 

 

gekko946 at 23:13│Comments(0)

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