2006年11月

2006年11月30日

レーザー3回目

Qルビーレーザー治療痕のチェックを受けてきた。今回は施術を受けた数日後にかさぶたになる手前のようなザラザラができた(けれど遮光テープを剥がすときに一緒に取れてしまった)のでちょっと安心したのだけど、2週間たつのに洗顔時に石鹸の泡が刺激になる。それに何より肝心のシミ(ではなくて、正確には太田母斑)が薄くなったようには見えないのが気になる。以前はグレーがかった茶色で肌色のなかに沈んでいたシミが、赤みが出たのでかえって目立つようにも思える。
美人院長にそれを話すと、「みんなテープでかさぶたを剥がしちゃうのよね〜」と、あまり気にしていない様子。レーザーを当てたから、かさぶたができたからといって、すぐにきれいさっぱりとシミが取れてなくなるわけではなく、2〜3か月かけて次第に薄くなるので、今の状態に心配はないそうだ。
ということは、年内にレーザー施術が終わったとしても、「新年からすっきり♪」とはいかないのか。まだまだ先は長いなあ。


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2006年11月29日

玄米フレークのビスケット

e51e2c35.jpg少し前に紹介したオールブランのビスケットがまあまあだったので、今度は姉妹品の玄米フレークのビスケット(はちみつ味)を試してみた。私の好きなメープルシロップは使われていないけれど、それでもかなりこちらの方が美味しい。ほんのりとしたはちみつの甘さと香りが、そのまま生きている。オールブランがはちみつとメープロシロップでふすまの無味乾燥さをごまかしている感じなのとはずいぶん違う。これなら我慢しないでも食べられそうだし、仕事先に常備してもいいかな(ってわけで、こちらはsweetsカテにも入れてみました>a8eさん)。
ただ、ケロッグのサイトで栄養成分を比較するとどちらもほぼ同じ内容なのだが、オールブランには含まれていたガラクトオリゴ糖が玄米では含まれていない。また、玄米の方が糖質を多く含んでいるが、そのわりに食物繊維は少ない。ということは、美容効果、健康効果狙いなら、オールブランの方がよさそう。うーん、どちらにしようかな。


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2006年11月28日

シュレッダーはさみ

13666d3e.jpg少し前のこと、銀座・伊東屋の店頭で実演販売をしていたのを見て以来、気になっていたシュレッダーはさみ「秘密を守りきります!」を買った。家庭用シュレッダーはもっているけれど、使うと大きな音がするので源九郎猫が嫌がる。その点、これなら音は静かなものだし、電気も食わない。見た目がごついわりには持ち重りがしないのもいい。アーネストの製品。9枚刃タイプとこの5枚刃タイプがある。9枚刃の方が一度に広い面積を切ることができて便利だが、どうしても持ち重りがするので5枚刃を選んだ。
買って帰って母に見せると「ああ、ノリを切るやつね。わざわざ買ったの?」という。なんのことかと思ったら、きざみ海苔をつくるのに使う調理はさみがあるのだそうだ。楽天市場には「きざみ海苔もつくれます!」といって、この鋏を売っている店もあったので笑ってしまった。
ほかにサンスターからも特殊三枚刃を使ったシュレッダーはさみが出ているが、こちらは1回切るだけで小さなチップに切断されるというすぐれもの。しかも、私が買ったものと違って、クレジットカード類やCDも切ることができる。ただし一度に縦横両方向に鋏が入ることになるため動作が重いのと、1回で切ることができる面積が狭いのが難点。とはいえ、動作の重さが気にならない人なら本当に必要な部分だけをカットできるので、かえっていいかもしれない。


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2006年11月26日

うにまんじゅうに挑戦

36f28811.jpg挑戦といっても作ってみたわけではなくて、食べただけ。でも、「餡にうにを練りこんだ」といわれて、「それは美味しそうだ!」と感じる人はそんなに多くないと思う。
昨日の観劇後に立ち寄った日本橋の高島屋で見かけて、思わず足を止めてしまったのが、この「うにまんじゅう」。製造元は田村菓子舗で、「磯の香り」と謳っているのがかなり不気味だ。しかも、ほかのお菓子は試食を出しているのに、これだけは試食できないのでますます怖い。でも、居合わせた婦人客と「試食がないんじゃ、食べてみないとわからないものね」という話になり、またお店の人の「絶対の自信がある」ということばもあったので(というか、ブログのネタになると思って)、1個だけ買ってみた。お値段は100円(税込み)。
ネタになると思って買ったわりには腰が引けていて、半分に切って母に「食べてみない?」と勧めてみたが、にべもなく拒否された。しかし食べてみると、想像していたのと違って、ごくまっとうに美味しい饅頭。磯の香りはかなり気をつけていないとわからないくらいのほのかなもので、まったく気にならなかった。白餡のわりにこっくりとした味わいは、もしかすると練りこまれたうにの手柄かもしれない。
「自信があるので試食は出さない」のは一理あるようではあるが、販売戦略としてちょっと違わないか?と思う。もしも試食させてもらっていたら、私は家族の分も買っていただろうが、味がわからないので「美味しくないかも……」との不安が先に立ち、結局1個しか買えなかった。もったいないやり方じゃないかと思う。

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2006年11月25日

元禄忠臣蔵 第二部

0b1499f6.jpg国立劇場で「元禄忠臣蔵」の第二部を観てきた。第一部の内蔵助は吉右衛門丈だったが、今月の内蔵助は藤十郎丈。和事の名人だけに、「伏見撞木町」での「うき様」ぶりはさすがの色気。しかし、堀部安兵衛らがやってくると知ったときのうろたえぶりは、伊左衛門ならいいだろうがちょっと軽すぎて可愛くなってしまった。主税は愛之助丈。姿はきれいだし、芝居もうまい人だが、昨日まで前髪だった人にしては老けている。壱太郎丈で観てみたかった。
この場面、内蔵助のきものの色がちょっと強いように思った。これが決まりなのかもしれないけれど、藤十郎丈にはもう少し軽みというか華やぎのある色が似合うと思う。これが第一部の吉右衛門丈や第三部の幸四郎丈のような偉丈夫なら、この色でもやわらかみにつながるのだろうが、藤十郎丈だとむしろ硬さを感じる。
「御浜御殿」は梅玉丈翫雀丈。梅玉丈は得てしてハラの薄さが気になる人だが、今回はそれが政治家らしい底知れなさにつながって見事だった。助右衛門の翫雀丈は思った以上の好演。新井白石役の我當丈は、雰囲気が白石の肖像画とすごく似ていてびっくり。
「南部坂雪の別れ」の揺泉院は時蔵丈。切り髪が似合うとは思わなかったが、かえって事件のために若くして落飾せざるを得なかった哀しい境遇が表れていて、姿を見た瞬間にちょっと涙ぐんでしまった。腰元おうめ役の吉弥丈は目つきに鋭さがあって、ただの腰元に見えない。テレビの時代劇なら、「実はこの腰元が吉良方の間者で、内蔵助はそれに気づいていたので揺泉院の前で本心を明かさずに歌日記を置いて帰った。ひそかに歌日記を盗み読もうとして間者であることが露見したおうめは、あえなく成敗されるのであった」となるところだが、この芝居はそういう話ではないはず。なんだか場違いな存在感だ。最後に雪の中を去っていく藤十郎丈の内蔵助が圧巻。12月の第三部へとつながる、大きな大きな後ろ姿だった。


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2006年11月23日

演舞場昼の部

d975aff2.jpg4回目の演舞場昼の部。今日は下手側の席だったが、「番町皿屋敷」の芝雀丈の顔がほっそりとして、ことのほか美しく見えた。次の「勧進帳」の義経は、以前に幸四郎丈の「勧進帳」で同じ役を勤めたときは感心しなかった(もっともあれは弁慶も富樫も感心しなかったのだけど)が、今回は品格といい、やわらかみといい、なかなかいい義経だと思う。今日は立唄がいつもと違う人で長唄らしさがあり、こちらもよかった。
写真は今月、演舞場で拾った桜の花びら2種を筋書の上に散らしたもの。小さい方は「番町皿屋敷」、大きい方は「義経千本桜」。並べてみると、大きさだけでなく色もだいぶ違うことがわかっておもしろい。

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2006年11月22日

歌舞伎座顔見世昼の部

c6295682.jpgやっとのことで歌舞伎座昼の部を観てきた。贔屓の雀右衛門丈が出演していないのでつい後回しにしていたが、もっと早く行くべきだった。ものすごくおもしろい。
「伽羅先代萩」は「花水橋」から「刃傷」までの通し。やはり「竹の間」が出るのと出ないのでは、話のわかりやすさがまるで違う。しかも今回の「竹の間」、これまでに観たなかでもダントツのおもしろさなのだ。政岡役の菊五郎丈と八汐役の仁左衛門丈が共に素晴らしい。ことに八汐は大きくて品位があり、ちょっぴり愛嬌も含んでいる。それでいてねちねちといやらしく、政岡を追い込む具合といい、松島・沖の井との対決といい、観ながらワクワクした。沖の井役は三津五郎丈。立役の彼にこんな立派な沖の井をやられてしまっては、女形はカタナシというくらいのかっこよさ。「ご発明な」沖の井のキャラクターが彼に合っているのかもしれない。子役二人もなかなか達者で、まさに「よう仕込んだものじゃなあ」。千松役の子は原口智照くんといって、お兄さんとお姉さんも子役をしているとのことだけど、もしかするとお姉さんというのは知子ちゃんだろうか?
幕開きの「花水橋」は歌昇丈の絹川谷蔵が素敵。福助丈の頼兼公は男っぽくしようと頑張りすぎな気がする。ただ、この場が出るといつも感じていた「こんな立派な殿様がいるのに、お家騒動?」という疑問は、今回は感じなかった。どこか、伽羅で下駄を作って遊廓に通ってしまいそうな雰囲気があったのだと思う。全体でも「対決」で物足りなさを感じた以外はどこをとっても素晴らしい「先代萩」だった。


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2006年11月20日

デコルテシート

b8f18737.jpg久しぶりに大好きなフェイスマスクの話題。ずいぶん前のことだけど、「ガイアの夜明け」というテレビ番組で「西武・そごう 再生への365日」を取り上げていたのを見た。有楽町西武のリニューアルに密着した内容で、なかでもかなりの時間を割いて「ビューティー館」を紹介していておもしろかった。
とくに興味を覚えたのは、「多娜嫺」のフェイスマスク。高麗人参を中心に30種類の韓方を配合しているのだそうで、番組のなかでは有楽町西武の女性社員たちが「皆が揃って『効果がある』と感じた」と絶賛している。しかも新たに「デコルテシート」を開発したという。首からデコルテは顔ほどの手入れが行き届かないものだが、とくに首はきものを着ていても出る部分なので、きちんと手入れした方がいいに決まっている。その点、このシートで手入れができるのはありがたい。番組ではシートの形を決めるところから使い方まで見せていたのがおもしろくて、番組を見てから、ずっと試してみたかったのだ。フェイスマスクとデコルテシートが1枚ずつで1500円(3枚ずつのセットだと少し割安になる)。
しかし、私には使用感が少し重たいし、ちょっと甘い香りも好きじゃない。あまり効果を感じなかったし、レーザーフォトフェイシャルをしてから調子よかった肌が、それ以前に戻ってしまったような気さえする。シートに含まれている美容液との相性はイマイチだったけど、デコルテシートは素晴らしい。首に巻く部分は、首の後ろで少し重なるくらいの長さがある。端が重なることでストッパーの働きをして、シートがずれないというのがニクイところだ。最近ではいろいろなメーカーから、美容液を含まないフェイスマスク用のシートが販売されている。デコルテシートが市販されたらいいなあ。


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2006年11月19日

演舞場夜の部

今日は三階。すぐ隣は宙乗り用の鳥屋になっている席だ。この鳥屋が視界をさえぎるので、想像以上に圧迫感がある。花道七三は見えるはずの席なのだが、鳥屋で隠れて見えない。二階や三階の西袖にあるモニターも完全に隠れてしまうので、今月のように花道に見せ場のある演目が揃っているときは、かなりフラストレーションがたまると感じた。
「時今也桔梗旗揚」は松緑丈が武者人形のような美しさ。所作にも武将らしい品格が溢れている。春永役は海老蔵丈。暗く冷たく、そして何より凄みがある(それにしても成田屋父子は共に小忌衣がよく似合うことだ)。こんな人から睨まれてしまったら、もう殺すか殺されるかしかないだろう。共に初役としては大健闘だと思う。それぞれ持ち役となっていくことだろうが、いずれ逆の配役も観てみたいものだ。
「船弁慶」は菊五郎劇団音楽部による長唄が心地よく、菊之助丈の美しさ、うまさを堪能した。感情表現が控えめなのはいつものことだが、弁慶の言葉を疑って思わず半歩踏み出すところなどは揺れる女心がよく表れていたと思う。ただ、涼しい美声は知盛の霊にはあまり似合わないかもしれない。團蔵丈の弁慶はちょっと悪そうすぎるのと、数珠のもみ方がイマイチなのとで締まらない印象。義経役の梅枝丈は品のよい美貌と所作が見事。これ見よがしなことをしないのが立派だ。父・時蔵丈は「(妻は)僕より(踊りが)うまい」と言っているそうだが、梅枝丈のうまさも母譲りかもしれない。先が楽しみな人だ。

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2006年11月17日

新作杏仁豆腐

359f3cf8.jpg前に一度紹介したことがある、黒酢炒飯が美味しいお店・揚州商人。ここはデザートの杏仁豆腐もものすごく美味しい。杏仁香がしっかりとする、濃厚な味わい。定価は380円だが、店のサイトにはいつも半額クーポン券が載っているので実質は190円だ。
先月、この杏仁豆腐に新作ができた。マンゴー杏仁豆腐と、ライチ杏仁豆腐だ。マンゴー杏仁豆腐は、マンゴープリンと杏仁豆腐が半分ずつ入ったもの。ライチ杏仁豆腐はライチの果汁でつくったと思われるゼリーと半々になっている。どちらも杏仁豆腐と同じ380円で、クーポンも使える。
元のシンプルな杏仁豆腐が大好きなので、何もほかのものと混ぜなくても……と思って頼まずにいたら、いつも私が杏仁豆腐を頼むことを知っている女性店員から「これも美味しいですよ♪」と勧められてしまった。マンゴープリンは好きだし、それじゃ試してみようと頼んでみたら、すっごく美味しい。マンゴーだけ食べても、マンゴーと杏仁豆腐をいっしょにすくって食べても、どちらもイケる。マンゴーの酸味と杏仁豆腐の甘さとが、とてもいいバランスだ。ライチ杏仁豆腐はライチの甘さと香りが絡み合って、濃厚な美味しさ。個人的にはマンゴーの方が気に入っている。できればマンゴープリンもメニューに載せてもらいたいなあ。

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2006年11月16日

レーザー2回目

連休前にQルビーレーザーによる施術を受けたことは、先日も書いた通り。あれから毎日、 治療痕に薬を塗って遮光用テープを貼ってきた。ちょうど2週間たったので、経過をみてもらいに病院へ行く。
レーザーを当てた痕は、少しじゅくじゅくしてからかさぶたのようになって、それがポロリと取れるのだと聞いていたが、私はじゅくじゅくもしなかったし、かさぶたにもならなかった。当然ながら、ポロリと取れてもいない。ただ、レーザーを当てた直後よりもだいぶ色が薄くなっている。色白&毛穴レス肌の美人院長は、「もうちょっと強くしてもよかったのかな」と言いながらも、当てた直後に比べてずいぶん色が薄くなって、よくなってきているという。これから3か月くらいかけてどんどん薄くなるから大丈夫とのことで、ほっとした。今日からは中断していたハイドロキノンを再開していいそうだ。
そして今日もまた、別の太田母斑にQルビーレーザーを当ててもらった。左目の下部分に水玉状態で10個くらいあるのを、前の治療痕の遮光テープが取れたら次というように、少しずつ片付けていくのだ。「テープをたくさん貼ってもよくて、痛みに耐えられるなら、いくつやってもいい」とのことだったが、顔中テープだらけは困る。それでも4〜5か所はできるだろうと思ってやってもらった。レーザーを当てたときの痛さは大したことがないのだけど、次第にじんじんと中から沸いてくる痛みが結構キツイ。結局、3か所でギブアップしてしまった。しかし、その痛みもせいぜい1時間程度のもので、このブログを書いている時点では何の痛みもない。
2週間後に見せに行って、経過がよければまた何か所か当ててもらおう。年内に終わらせて、来年からはさっぱりできるといいな。


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2006年11月15日

衝撃の「四ノ切」

新橋演舞場で、話題沸騰の海老蔵丈の「四ノ切」を観てきた。もちろん「四ノ切」だけでなく夜の部を観たのだけど、あまりの衝撃で前の二本が吹っ飛んでしまった。噂に聞いてはいたが、酷い。酷すぎる。何度途中で席を立とうと思ったか知れない。しかし列のちょうど真ん中の席だったので簡単に出るわけにいかず、諦めて最後まで観てしまった。猿之助丈が指導に当たったそうだが、彼はこれに満足しているのだろうか?
まず人間の方の忠信が、どう見ても悪者。鎌倉方に寝返って、義経の詮議に来たようにしか見えない。だいたい、長袴で歩くのがあんなに下手でいいんだろうか。狐忠信はというと、狐言葉はまったくできていないし、体力まかせで暴れているだけ。そのわりに最後の「軽捷秘術は得たりや得たり」はふにゃふにゃしていて、切れがない。切れ味よりも自分を可愛く見せることを選んだようだ。何か間違っている。宙乗りは「宙吊り」といった方がいいくらいで、ただぶら下がっているだけに見えるところが多かった。無理にいいところを探すと、ジャンプ力は凄かった。こんなものを全国紙で褒めちぎっている劇評家もいるらしいが、呆れるほかない。
澤瀉型の「四ノ切」を観るのは久しぶりだが、冒頭で河連法眼が妻の心を確かめようと偽の書状を出す件がなかったり、宙乗りの最後に桜の花びらが噴射されたりと、「前からそうだっけ?」と感じたところがいくつかあった。桜の花びらの噴射は、15年くらい前の門之助丈の襲名披露のときにはなかったように思うのだが、何しろ古いことなので記憶が曖昧。ご存知の方がおられたら、教えていただきたい。


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2006年11月14日

Church Boy

4f0af4f8.jpg最近はまりまくりのKirk Franklinが1998年に出版した自伝(未邦訳)である。Amazon.comのレビューを見ると、賛辞が多いなかに一人だけ「彼の音楽は好きだが、この本は自慢ばかりで、読むのは時間と金の無駄」と酷評している人がいて、かえって読みたくなってしまった。うっかり丸善で取り寄せたら、アマゾンより1000円以上も高くて、ちょっと目眩がした。
この本は1996年11月のツアー中に、ステージ裏の穴(なぜそんなものが…?)に転落したKirkが瀕死の重傷を負うという事件から始まる。彼は奇跡的に命をとりとめ、その事件が広く報道されて、ゴスペルに関心のない人にも名を知られるようになったのだそうだ。こんな事件があったとは知らなかったのでびっくり。
全体に平易なことばを使って書かれていて、素行の悪かった少年時代(マリファナを吸ったり、ガールフレンドを妊娠させたり、先生ともめて高校を中退したりしている)を振り返って、彼を立ち直らせてくれた信仰と大叔母ガートルードの愛情、そして音楽について真摯に語る内容だ。若い世代が教会から離れていき、救済を求める場を失っていることを憂い、「ストリート・カルチャー」が彼らに悪影響をもたらしていることも指摘している。
音楽と信仰について書かれた部分では、「自分が曲を書いているとは思わない。自分は神のペンにすぎない」ということばに心を打たれた。彼自身も、そして彼の音楽も、神の手の中にあるものなのだ。この思いは非キリスト教徒である私には、頭で理解することしかできないが、この神との一体感こそが「ゴスペル」なのだろうと思った。

alligators.jpgもうひとつ、こちらはアマゾンで取り寄せた絵本「How Do Alligators Praise the Lord?」。Kirkが書いたRhymeにイラストがついているのだが、このイラストがイマイチなのであまりおもしろさが伝わらない。付属のCDは朗読かと思ったら、陽気なリズムとメロディーに乗せて、Kirkが家族(The Familyではなく、彼の妻子)とラップで朗読している曲が入っている。これがなかなか楽しい仕上がりなので、1352円は本代というよりCD代と考えた方がいいかもしれない。別バージョンが入っているわけでもないから、安いとはいえないが、妻や子どもたちの名前を呼んで紹介する楽しそうなKirkの声が聞けるのはいいかも。

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映画「THE GOSPEL」
Kirk Franklin


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2006年11月13日

オールブランのビスケット

b6481c6e.jpg少し前に見かけて、ちょっと気になっていたものを買ってみた。それがケロッグから出た、オールブラン シリアル・ビスケット メープル&ハニー味。あの小麦ふすまをおしゃれなダイエット食品に変身させたシリアルを、いつでも手軽に食べられるようビスケットにしたものだという。
一時期、オールブランのシリアルを食べていたことがあるのだが、ふすまを毎日食べるなんてあまり嬉しいことではないので、お腹の通りがよくなるなあと思いながらも続かなかった。短い人生、やはり美味しいものだけ食べて生きていきたい。お腹の通りがよくなるとはいえ、毎日食べるのは正直辛かったが、その点、ビスケットなら少しは食べやすいかも。材料がふすまであることに変わりはないので、そうそう期待するわけにもいかないが、メープルシロップで味をつけているから香りもいいはずだし。
……というわけで試してみたところ、最初はメープルシロップの香りが立ってとても美味しいのだが、やはり後口はふすまだった。とはいえ、シリアルよりはるかに食べやすいのは、間違いない。このビスケットは箱の中に小袋が4つ入っている。この小袋1つで食物繊維の一日あたりの必要量の25%、7種のビタミン(A、B1、B2、C、D、E、ナイアシン)とオリゴ糖を摂ることができるというから、遅くなったとき用に編集部に置いておくといいかもしれない。


関連項目
玄米フレークのビスケット

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2006年11月12日

バラの根付&簪

9f394675.jpg友人のビーズ作家・角井洋子さんと歌舞伎見物。3回目の演舞場昼の部だ。回を重ねるほどに悪くなっていく「勧進帳」にがっくり。今日は菊之助丈もどこかおかしい。声がややかすれているし、山伏問答がただの早口バトルになっている。おまけに番卒たちも揃っていないし、長唄はドイツリートのよう。困ったことだ。確かもう1回、昼の部を観る予定があるはずなのだが、どうしたものだろう。

以前、M越でpikapikaの「バラのとんぼ玉」を購入して、「根付と簪にしたい」と角井さんに預けてあったのだが、それが出来上がってきた。写真は根付。ガラスが光って撮るのが大変で、簪はギブアップした。バラの江戸小紋に合わせて「バラ尽くし」にするための小物で、スワロフスキーを入れたのがすごくいい感じだ。普通の和小物にするなら購入時に加工してもらえばよかったのだが、これでこそ角井さんにお願いした甲斐があるというものだ。きものに続いて、根付も完成。早く帯を考えなくちゃ。

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2006年11月11日

一わん なめこ

67122b9f.jpg今月初めに受けたQルビーレーザーの治療痕に、まだ絆創膏を貼っている。朝晩の洗顔後に貼りなおしているのだが、どういうわけか、時間がたつと少しずつ目立ってくる。人から「どうしたの?」と聞かれることはほとんどないので、自分が気にしているほどは目立つわけではないのかもしれないが、なんとなく出かける気になれない。そんなわけで、今日も家でのんびり引きこもり。
最近、本田味噌本店一わん みそしるというのがわりと気に入っている。京都の老舗(といっても、京都には創業170年くらいの店はごろごろあるわけだが)味噌店から出ている、即席味噌汁だ。フリーズドライの味噌と具を麩焼きに詰めたもので、写真のように麩を割って椀に入れ、湯を注ぐだけで完成。豆腐とわかめ(赤味噌)、油揚げと大根(合わせ味噌)、なめこと三つ葉(赤だし)の3種類がある。ほかの二つはどうということもないのだけど、なめこだけはかなり美味しいのではまってしまった。銀座三越の地下2階で買っているが、私と同意見の人が多いのか、なめこだけ売り切れのことがよくある。明日は久しぶりに銀座に出かけるので買い足しの予定だけど、ちゃんと買えるといいな。

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2006年11月09日

冬のイルミネーション

7b24dfe5.jpgやけにアクセスが増えていたので何事かと思ったら、「アナスタシア」で検索して来てくれた人たちだった。なぜまた急に?と調べてみると、来日イベントがあったらしい。知らなかった。しかし、これだけ関心を集めたということは、また予約を取りにくくなるわけで、ちょっと辛い。

仕事帰りに後楽園のラクーアを通ったら、今年もウィンターイルミネーションが始まっていた。前回はバレンタインデーまでのぶっ続けだったけれど、今回は1月いっぱいで終わるらしい。日亜のテントが出ていたので、このイルミネーションはLEDらしい。例の青色発光ダイオードもたくさん使われている。カラフルで華やかではあるが、色が生々しくてあまり好きになれない。写真にするときれいに見えるけれど、間近で見るとまるで「光の三原色」の見本のようだ。技術があることはわかったから、もう少し見せ方を考えてもらいたい。


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2006年11月08日

アミコラを飲む

注文してあったKirk Franklinのベストアルバム「Songs for the Storm Vol.1」(新曲1曲入り)が届いたので、それを聴いたり、DVDを観たりして、一日だらだらと幸せに過ごす。

1a82fae5.jpg前にも書いたことがあるけど、私は普段、お茶を飲むのが好き。なのでソフトドリンクの類はあまり買う機会がない。たまに買うのも、観劇のときのお弁当用だから、ほとんどがお茶。この「アミノコラーゲン」も買ったのではなくて、家にあったもらい物だ。誰も飲まないので、「美容食品なら、ブログのネタになるかな?」と思って飲んでみた。
原材料名の欄には「魚コラーゲンペプチド(ゼラチン)、ワイン、グルコサミン(えび由来)、酸味料、香料、安定剤(ダイズ多糖類)、甘味料(アセスルファムK、スクラロース)、アルギニン」とある。ワインを使っているそうだけど、たしかにブドウジュースっぽい甘さとすっぱさを強く感じる。この甘さとすっぱさが後まで口の中に残るのが、ちょっと苦手だ。そして、それでも敢えて飲みたくなるような何かは感じなかった(1回飲んだくらいで効果が出たら、そのほうが怖いけど)。パウダータイプは「食べ物の味を邪魔しないので、コーヒーや牛乳に溶かして飲める」とのことだから、そちらの方がいいのかも。

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2006年11月07日

体脂肪率が下がった

44fe1229.jpg2週間前の「発掘! あるある大事典」で紹介していた、みかんorリンゴでやせる、というのを実践中。食事前にみかん1個かリンゴ2分の1個を食べるだけで基礎代謝が上がってエネルギーを消費しやすくなったり、糖の吸収が妨げられたりするのでダイエットになるのだという。みかんが向くタイプと、リンゴが向くタイプがあるそうだけど、私はどちらでもいいみたいだ(詳しくはこのページを参照のこと)。
どちらかというと、お腹の通りがよくなるリンゴの方がいいかな〜と思っていたのだけど、こちらは毎食2分の1個。始めの数日こそリンゴを食べたのだが、シェアしてくれる相手がいない(母はみかんの方を好む)ので、今はみかんを食べている。食事前に果物を食べるという習慣がなかったため、食事を始めてから「あ、忘れてた!」と慌ててみかんを食べたこともあったが、なんとか2週間続けてきた。その結果、体重は1kg弱しか減らなかったが、体脂肪率が4ポイント下がった。これまでが高すぎたので、やっと正常の範囲内(の高い方)の数値になった程度だが、何の運動もせず、食事の量を減らすとか肉はNGといった類の我慢をすることもなく、みかんを食べる以外はこれまで通りの生活をしているのに、4ポイント下がったのは嬉しい。食前にみかん1個かリンゴ2分の1個を食べるのだから、その分、お腹がふくれて食事の量は減るわけで、そのために体脂肪が減っているのかもしれない。また、もともと便秘ぎみなので食前の果物でお腹の通りがよくなった分、少し体重が減ったのかもしれない。ともかく、しばらく食べ続けてみなくては。

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2006年11月05日

レーザー初体験

6月の終わり頃から続けていた、ハイドロキノン塗布と、シナール&トランサミン服用によるシミ退治。その甲斐あって、右頬の肝斑はほとんどなくなった。これだけでもかなり明るい気分になっているのだが、今度は左頬の太田母斑の番。紫外線が強い時期を避けて、秋になったらレーザー照射をする予定だったのだ。
レーザー照射後は2週間ほど絆創膏を貼っていなくてはいけないという。それなら照射を受けるのは休みの前にしたい。また、私の太田母斑は水玉状にいくつかできている。まずは一つか二つ試してみて、これがきれいに取れたら全体をやろうと考えているので、そのための時間のゆとりも欲しい。というわけで、この3連休の直前に第一弾を受けてきた。
パウダールームで完全に化粧を落とし、まずは顔全体にレーザーフォトフェイシャル(1照射=1050円)。太田母斑ではないシミはこれで取れるものが多いそうだが、太田母斑にQルビーレーザーを照射すると、その後3か月はレーザーフォトフェイシャルが使えなくなるのだという。そこでこちらから施術を受ける。両目の上に眼窩と同じ楕円状の目隠しを置き、ジェルをつけてからレーザー照射。顔のそばでストロボを焚かれているような感じで、目隠しをしていても赤い光が閃くのが見える。シミのあるところは当たるとわずかに痛みを感じるが、たいしたことはない。
ジェルを拭きとり、顔全体を冷やしてから、次は別室でメラニンにのみ反応するというQルビーレーザー施術を受ける。映画で電気による拷問シーンを見ることがあるが、あれにそっくりの「バチッ!」という強烈な音と共に、デコパチをされたくらいの痛さと、毛髪を焼いたときのような臭いが。「先生、焦げたみたいな臭いがしますね」というと、先生はにっこり笑って「焦げたのよ」。肌の表面はその太田母斑が少し濃くなったくらいで、出血などの異常はなし。中からじんじんと痛みが沸いてくるが、しばらく冷やしていたらこれも感じなくなった。施術から丸3日たった今も、色は少し濃くなったまま。毎朝毎晩、洗顔のたびに薬を塗って、遮光用の絆創膏を貼っている(患部が紫外線に当たると、かえって色素沈着を起こすそうだ)。もう少しすると、この濃い部分がはがれて取れるらしいので楽しみだ。それまではハイドロキノンはしばらくお休み。
和季亜さんも絶賛していたレーザーフォトフェイシャルは、本当に効果絶大。肌がぷりっと張っているのが自分でもわかる。なんというか、中身がみっしり詰まっている感じのプリプリ感なのだ。何日くらい効果が持続するのか、こちらも楽しみ。


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レーザー2回目
レーザー3回目
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gen96_cat at 22:03|PermalinkComments(6)TrackBack(2) beauty 

2006年11月04日

銀座の街灯

小吉さんから誘っていただいて、またしても演舞場昼の部に出かける。今日は3階席。同じ3階でも歌舞伎座よりもだいぶ観やすいように思う。初日に散々だった「勧進帳」は、海老蔵丈が問答で目を逸らす頻度が下がっていた。
帰りに三越で買い物をしてから銀座一丁目の駅に向かったところ、メルサ前でなにやら投票をよびかけている。なにかと思ったら、銀座・京橋・日本橋/中央通り照明デザイン国際競技というものだという。銀座から日本橋にかけての中央通りの街灯のデザインを一新することになり、国際コンペで選ばれた最終候補5作品による選考が行われているのだ。現在のクラシカルなデザインの街灯は銀座に似合っていると思うのだが、最終候補5作品はシンプルで無機質かつ近未来的。どれに決定しても、ちょっと嬉しくない。
最近の銀座はパチンコ店もあれば、場外馬券売り場、さらには風俗店まであって、かつてイメージされた「ハイソな街」ではなくなっていると思う。そんな街に今のクラシカルな街灯は似合わなくなっていくのかもしれないし、替え時なのかもしれない。しかし、中央通りの街灯を一新するということは、日本橋〜銀座の新しいコンセプトづくりだろう。近いうちに銀座はこんな無機質な街になってしまうのか……と悲しい思いで候補作品の写真を眺めていると、係りの人から「投票をお願いします」と声をかけられた。近くの街灯を指さして「あれがいいんだけど」と答えると、「そうですね、『現状』と書かれる方もいらっしゃいますよ」という。ってわけで、私も「現状」に一票入れて帰ってきた。投票はホームページからでも可能だが、「現状」には入れられないようで残念。


gen96_cat at 23:19|PermalinkComments(0)TrackBack(0) everyday thing 

2006年11月03日

バラの江戸小紋デビュー

45295fa5.jpg演舞場と歌舞伎座の初日を観に行った1日、仕立てあがってきたばかりの、スクリーントーンにしか見えないバラの江戸小紋をデビューさせてみた(うう、おはしょりがキタナイ)。帯の図案を思いつかないまま(つまり、まだつくっていない)なので、とりあえずは川島ベルサイユを合わせる。この帯だと用意してあったバラの刺繍半襟と釣り合いがイマイチなので、半襟は白。
着姿写真になると、さすがにこれでは地味なことがおわかりいただけると思う。そこで仕立てに際しては、別染めで赤みのあるグレーの八掛を誂えてもらった。袖口や裾にちらりと覗くだけなのだが、その赤みの色のおかげで全体が少しやわらかな印象になるので、とても気に入っている。
monogram.jpgそしてもうひとつの自慢は、この洒落紋。きものの柄に合わせて、ロココな感じの洒落紋を入れようとアイディアを練っていたのだが、きもの仲間のぺさんの発案でモノグラムを日本刺繍(ここがミソ)で入れてもらった。ぱっと見た感じは松葉を組み合わせた模様のようだけど、実は私のイニシャル「MM」を組み合わせたもの。白糸で刺繍して、銀糸の縁取りを入れてもらった。
それにしても、早くこのきものにぴったりの帯を手に入れたいものだ。どんな柄にしようか、まだしばらく楽しい悩みが続きそう。

gen96_cat at 21:34|PermalinkComments(2)TrackBack(0) kimono 

2006年11月02日

歌舞伎座顔見世夜の部

昨日は演舞場昼の部まで書いたところで力尽きてしまったので、今日は歌舞伎座夜の部について。正直言って、「二月堂」は好きじゃないし、踊りの狂乱物は苦手だし、「五條橋」は素踊りとはいえ8月の宗家藤間流藤間会で見たばかり。そんなわけであまり期待せず、ただ雀右衛門丈の「鶴亀」を観るために行ったところ、思ったよりは楽しめた。
まず「二月堂」。普段の芝翫丈の渚の方はわさわさしすぎて好きになれないのだが、今回はとても丁寧で、かつ抑え目の芝居でよい(それでも、あの話自体の法話くささはやはり苦手だ)。
苦手な狂乱物だと思っていた「雛助狂乱」。武家の御殿が舞台で、狂い踊っているのは裃姿の侍。身なりがきちんとしすぎて、あまり狂乱しているように見えなかったのは演目としてはどうかなと思うが、狂乱物が苦手な私にはかえってよかったかもしれない。「五條橋」は8月とは大違いの出来。前回は富十郎丈鷹之資丈に合わせているのがありありと見えたが、今回は鷹之資丈が大健闘。あれからずっとお稽古を続けていたのだろう。「河内山」は三津五郎丈の松江候がいいので、リアリティのある芝居になっている。ただ、風邪を引いたのか、團十郎丈の声がかすれているのが気になった。
さて、肝心の「鶴亀」。雀右衛門丈が着ている桐文様の小袿は、配色が少し志ま亀ちっく。とてもきれいでかわいらしくて、雀右衛門丈によく似合っていた。

gen96_cat at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) theatergoing 

2006年11月01日

花形歌舞伎昼の部

今日は歌舞伎座顔見世と新橋演舞場の花形歌舞伎の初日。演舞場昼の部と、歌舞伎座夜の部を観てきた。先月は国立劇場の「元禄忠臣蔵」しか観ていないので、久しぶりの歌舞伎という感じだ。
なによりよかったのは、演舞場の「番町皿屋敷」。いわゆる新歌舞伎はどうにも好きになれないものが多いのだが、意外や意外、松緑丈の青山播磨に泣かされてしまった。ここ一年ほど、彼は本当にいい舞台が続いている。最愛の女から試された悲しさを十二分に表現していて、あれならお菊も満足して殺されていったことだろうと思う。割れた皿を井戸に捨てさせるときの、お菊の後ろ姿を追うまなざしなど、いかにも「自分の女」を見つめる男。いつの間にこんな表現ができる、そしてそれが似合う人になったのだろうと驚かされた。「白浪五人男」の南郷力丸もよかった。
しかし、次の「勧進帳」は海老蔵丈の弁慶にがっかり。お家芸のはずの弁慶の荒れっぷりに衝撃を受けた。表情で芝居をしすぎて、底割れもはなはだしい。あれでは誰が見ても変装した義経一行だ。山伏問答では答える前に一瞬、視線を右に逸らすのだが、これが緊迫感を殺いでいる。どこぞのご婦人から「視線を逸らせる仕種がセクシーだわ」とでも言われたのだろうか。とはいえ、少なくとも私は弁慶にそんなものを求めてはいないので、興ざめだった。菊之助丈初役の富樫がよかっただけに、もったいないことだ。
今月は父・團十郎丈は歌舞伎座出演で、しかも二人の出演時刻はほぼ同じ。なので團十郎丈が海老蔵丈の舞台を観る機会はないものと思われる。だが、これは誰かが見て、きちんと注意しなくてはいけないのではないか。夜の部の「四ノ切」も、團十郎丈はほぼ同じ時刻に歌舞伎座で「河内山」をやっていて、これも観ることができない。菊五郎丈と菊之助丈も同じ状態になっているが、このあたりは製作サイドがもう少し気を使ってほしいものだ。
そして最後の「白浪五人男」。菊之助丈の弁天小僧、松緑丈の南郷力丸ともに、格段の進歩を感じた。また梅枝丈の浜松屋倅宗之助がとても美しく、大店の跡取りらしい品のよさと、前髪立ちの初々しさをよく表現していた。萬屋一門には有望な若手が多く、頼もしいことだ。


gen96_cat at 23:59|PermalinkComments(0)TrackBack(0) theatergoing