2007年01月

2007年01月31日

映画「マリー・アントワネット」

Sophia Coppolaの新作「マリー・アントワネット」を観てきた。開演直前に駆け込んだら、窓口は長蛇の列。なんとか予告編上映中に着席できたが、レディース・デイということもあって、この映画を観に来た女性客がものすごく多かったので驚いた。
作品の視点はそれなりに興味深い。これまでの派手好きでわがまま、傲慢なイメージではなく、無邪気なティーンエイジャーとして、ポップで甘い色彩と強烈なロックビートに乗せてアントワネットを描いている。ロケ地がベルサイユ宮殿(家具や調度品は持ち込みらしいが)なので、その美しさを見るだけでも楽しい。
しかし正直なところつまらなかった。なんというか、マリー・アントワネットのイメージ・ビデオを見せられた気分なのだ。タイトルからしてラストシーンは断頭台に向かうところだろうと勝手に思っていたのだけど、なんとその4年も前で終わってしまう。エンディングロールが流れ始めたとき、ほとんどの観客は「え? まさか、ここでおしまいなの?」と思ったのではないだろうか。途中で「このペースじゃ最後(=断頭台)まで行きそうにないな」とは思ったが、十月事件で終わってしまうとは。フェルゼンとの関係も、あれでは女たらしにもてあそばれただけみたいだ。
なぜこの作品を見る気になったかというと、アントワネットの母マリア・テレジアを演じているのが、Marianne Faithfullなのだ。実は彼女、ハプスブルク家の血を引く男爵家のお嬢様。つまり、元をたどればどこかでマリア・テレジアにつながるんだろうな……ってことで、ちょっと見てみたくなった。17年前の来日公演のときにはオバサンだなと思ったけど、今回の映画ではほとんどおばあさん。それでも大きくて品があって、そしてベルサイユの貴婦人たちとはどこか違う、包み込むような温かさを感じさせて素敵だった。
ところで王太子が錠前づくりと狩りに夢中で妃に関心をもたないというなら、立派な錠前つきの貞操帯か何かつければ王太子も萌え萌えだったんじゃないの? メルシー伯もノアイユ伯夫人も気が利かないなあと思ってしまったのは、私がいけないオトナだからだろうか。

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2007年01月28日

チョコレートドリンク2種

callebaut.jpg先日、カレボー社ベルギーチョコプリンを紹介したばかりだけど、今度はセブンイレブンバリーカレボー社の「ベルギーチョコドリンク」(190円)なるものを発見してしまった。容器にセブンイレブンのロゴが入っているので、提携商品ではないかと思う。濃厚で雑味がなく、生乳のまろやかさも生きていて、コンビニ・スイーツとしてはかなり上出来。バリーカレボー社のサイトによると、チョコプリンのカレボー社と、フランスのチョコレートメーカー・カカオバリーと共同出資でつくったのがバリーカレボー社らしい。
tsuchiya.jpgチョコレート・ドリンクといえば、テオブロマの土屋シェフ監修の「ショコラ・オレ・サレ」(179円)もコンビニ等で販売されている。こちらはチョコの濃厚さと甘さをほのかな塩味で引き締めているのがオトナの味という感じ。パッケージもお洒落で高級感がある。サロン・ド・ショコラ2007でも、塩味や塩キャラメル味のチョコレートがかなり目についた(セレクションボックスにもいくつか入っている)けど、チョコレート+塩味はトレンドなのかもしれない。

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2007年01月26日

ホットミルクに黒胡椒

母がテレビで見た(たぶん「思いッきりテレビ」)といって教えてくれたのだけど、コップ一杯の牛乳に粗引きの黒胡椒を小匙半分くらい入れて飲むと、肌の保水力を高めてくれるんだそうだ。「ゲストの人たちが『美味しい!』って飲んでたわよ」というので、「ふーん」と思いながら作ってみた。
牛乳は冷たくてもいいそうだけど、寒いのでホットミルクでトライ。小鍋に牛乳と黒胡椒を入れて温めてみた。これ、案外イケる。牛乳には独特のにおいがあるけどそれが消えるし、ぴりっとした刺激で味も引き締まる感じだ。牛乳が苦手な人にも飲みやすいんじゃないかと思う。考えてみたら黒胡椒ではないけれど、チャイにもスパイス類が入っていて牛乳くささを抑えているのだから、使い方によっては牛乳にスパイスって案外いいのかも。
そんなわけでわりと気に入ったので、それからちょくちょく作っている。二度目は黒胡椒の量をやや控えてみたが、しっかり小匙半分入れた方が美味しかった。三度目はカップに移す際にペーパーフィルターを通して胡椒を除いてみた。見た目がきれいになるし飲みやすいけど、味は胡椒を除かないままの方が美味しいみたいだ。こんな時期でもあるし、肌の保水力についてはあまり信じていないけど、それを抜きにしても試してみる価値があるかも。

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2007年01月25日

サロン・ド・ショコラ2007

74e16576.jpg昨日から始まったサロン・ド・ショコラ2007に行ってきた。今回のねらいは、去年買えなかったコペヌール(去年は「コッペニア」と表記されていた)のアソートと、アンリ・ルルーの塩キャラメルの確保。そしてもちろん、セレクション・ボックスだ。
とりあえずねらっていたものはすべて買うことができたけど、去年すっかり気に入ってしまったグイド・ゴビーノのマキシモを買う気満々だったのに、今年は単品の扱いはなくアソートのみ。ほかの商品も美味しいけれど、マキシモだけを1年分くらい買いたかったのに残念だ。グランド・ハイアットにお店があるそうなので、今度そちらに行ってみようかな。
そのほか、世界で初めてカカオ100%のチョコレートを作ったというドモーリで「ラッテ・サル」という、塩入りミルク・チョコレートを購入。試食させてもらったら、甘いミルク・チョコレートを塩味で引き締めていて、後を引く美味しさだった。また、試食はしなかったけれどアーティザン・ドゥ・ショコラの液状塩キャラメル入りショコラも買ってみた。塩キャラメル入りのショコラは珍しくないけど、「液状」ってところに引かれた。
これからしばらく、チョコレート漬け。嬉しいなったら、嬉しいな♪


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2007年01月23日

今ごろジーヴルを購入

f79ae218.jpg一昨日載せたベージュ ヴルールと一緒に、去年の暮れに出たヴェルニの限定色「ジーヴル」を買ってきた。昨年、「エクレール」を買ったときにも散々試してみた色。ものすごく細かなシルバーのラメがきれいで、物欲をかき立てられながらも似合わない気がして置いてきたのだ。ところが、今回はたまたま同じシャネルの「ベージュ ロゼ」を塗っていた上に重ねてみたらすごくきれいだったので、びっくりして連れて帰ってきてしまった。当たり前だけど、色の相性ってあるのね。
「ベージュ ロゼ」はマットかと思ってしまうくらい、ラメが控えめだ。私の肌色にはなじみがいいし、とてもきれいな色ではあるのだけど、マトモすぎてつまらないと感じることもある。そこに「ジーヴル」をかけると、派手ではないけど華やぎが出る。たとえば、平日は「ベージュ ロゼ」だけ、週末に「ジーヴル」を重ねてお出かけ仕様って感じにも使えると思う。
ところでシャネルのヴェルニって、ものすごく色がきれいなのでつい買ってしまうのだけど、上手に塗らないと筆の跡が残りやすくて、イマイチな仕上がりになりやすい気がするんだけど、私だけ?

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2007年01月21日

シャネル「ベージュ ヴルール」

356f3291.jpg年末に買ったイレール・デュオのエトワールソレイユが結構いい感じで使えているので、気をよくして今度はレ キャトル オンブル。に挑戦。たまたま通りかかったら新色の「ベージュ ヴルール」がとても素敵だったので、という単純な理由で買ってみた。ブラウン系は難しいというけれど、これはベージュとピンクベージュが入っている分、少し春っぽさもあって使いやすいんじゃないかな〜と期待。
カウンターでこれのお試しのとき、仕上げにプードル ドゥースの限定色「リス ブラン」とイレール ブラッシュの「ティー ローズ」を使ってもらったら、これも顔色がぱっと明るくなって、ふわっと丸い、やわらかな雰囲気になった。とくに「ティー ローズ」は自分では選ばない色だけに、ちょっと後ろ髪引かれ中。

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2007年01月20日

リパラッチ購入

1bb64f82.jpg去年、化粧品会社社長のblogで紹介されていた、LED照明つきのリップグロス・リパラッチ。先週、銀座のソニープラザに行ったので、探してみた。どういうわけか店頭には出ていなかったけど、奥から出してきてくれて、無事ゲット。ちょっとシックな「アフターパーティ」を選んでみた。
この商品の目玉は、キャップのボタンを押すとこんなふうにキャップに埋め込まれたLEDが光って、本体についている鏡を見ながら化粧直しができるというところ。LEDはもう一度ボタンを押すまで点灯しているので、ゆっくり使える。実際に暗いところで化粧直しをする必要があるのか?といわれると、タクシーでの移動中くらいしか思いつかない(たいていの場合、化粧室等の明るい場所に移動するという選択肢がある)けど、それだけでなく化粧ポーチのなかに懐中電灯の代用ができるものが入っているというのは、かなり心強い。たとえば、バーで落としたアクセサリーを探すときにも使えるわけ。
リパラッチのサイトにはグロスだけでなく口紅も載っているので、近いうちに日本でも買えるようになるのかな? 正直、グロスはあまり使わないので口紅の方がありがたいのだけど、ちょっとおもしろいので買ってみた。スイッチを入れて見せると、たいてい「お〜」とびっくりしてもらえるので楽しい。パッケージには「リパラッチ」と書いてあるし、サイトのスペルを見ても「Liparazzi」なのでこちらが正しいと思うのだが、ソニプラサイトでは「リップラッチ」になっているので、ご注意を。

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2007年01月18日

ベルギーチョコプリン

8138999c.jpg編集部の近くにあるローソンでこんなものを見つけた。栄屋乳業の新製品・ベルギーチョコプリン。ベルギーの有名メーカー「カレボー社」製のチョコレートを使用しているそうだが、チョコレートの濃厚な味わいといい、なめらかさといい、去年ハマりまくった北海道乳業のショコラプリンとちょっと似ているので、ときどき買っている。1個120円。ショコラプリンよりは量が少なく、口を絞った形の容器なので皿に出して食べられないのがちょっと残念。去年、私と一緒にショコラプリンにハマった皆さま、ぜひお試しを。

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2007年01月16日

内ぞゆかしき

859d4f31.jpg同僚たちにきものの着つけを教えていることはこれまでにも書いてきたけれど、その「弟子」のひとりが京都に実家があるということで、帰省の際に町屋手拭のお店「永楽屋 細辻伊兵衛商店」の手提げとペンケースを買ってきてくれた。わーい、ありがとう♪
この手提げ、そういうお店のものにしてはやけに地味な感じがすると思う。しかし実は内側がこんなふうになっていて、リバーシブルで使えるというスグレモノなのだ。一見すると地味だけど中は派手!というのが楽しいので、私はキャンバス地の方を表にして使っている。A4の書類が入るサイズなので仕事にも便利なのが嬉しい。


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2007年01月15日

納豆オムレツ

c9b9b358.jpg少し前に「発掘!あるある大事典」で納豆をダイエット食品として取り上げたそうだ。おかげで翌日からどこの店でも納豆は完売状態。イソフラボンなら納豆じゃなくても豆腐とか味噌とかいろいろあるのに、なぜ納豆だけ……と思ったら、発酵の効果でイソフラボンが人体に吸収されやすい形になっているんだそうだ。
それはさておき。我が家は結構な納豆好きで、朝でも夜でもよく食べる。炒飯とか味噌汁とか、料理にも使う。なかでも私が気に入っているのが、この納豆オムレツ。手のひらに山盛りになるほどたっぷりのねぎのみじん切りと、納豆を1パック(本当は半パックくらいの方がきれいに作れると思うけど、納豆好きなのでつい)、それにもちろん卵。塩と醤油で味つけをして、黒七味をひと振りしてから焼くと、すごく美味しい。そのうえ腹持ちがするので朝食にぴったり。この1週間ほどは納豆が手に入らなかったが、昨日あたりから店頭に並ぶようになった。しばらく我慢させられた分、今日も明日もがつがつ食べるぞ。

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2007年01月14日

雀の扇子

52d210dc.jpg今日も歌舞伎座で「廓三番叟」。いつもより早く家を出ることができたので、銀座8丁目の宮脇賣扇庵に寄った。ずいぶん前のことだけど、友人から「雀柄の扇子があった」と聞いていたのだ。歌舞伎見物で銀座に行ったらついでに寄ろう……と思ってはいたのだが、いつも開演ぎりぎりで駆け込んでいるために時間のゆとりがなく、8丁目まで出かける機会はなかなかなかった。
店で扇子を見せてもらうと、なんとピンク。私のキャラじゃないなあと迷ったのだが、雀右衛門丈は鶸色がお好きだからこれでいいことにした。扇子の柄を拡大するとこんな感じ。少し離れて見ると綿毛が飛んでいるようにも見えて可愛い。

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2007年01月13日

UVイデア XL

cd936440.jpgQルビーレーザー照射後は、遮光テープを貼って紫外線を当てないように注意しなくてはならない。しばらくしたら遮光テープを日焼け止めに替えるのだが、とにかく徹底的に紫外線を避ける。紫外線が当たると、かえって色素沈着を起こしてしまうのだという。
もうだいぶ前だけど、パーティに出たらお土産でラ ロッシュ ポゼの化粧品セットをもらった。そのなかにこのUVイデア XL(SPF50、PA+++)があったのだが、その頃はちょうど別の日焼け止めを使い始めたばかり。しかもその日焼け止めの軽いテクスチャーが結構気に入っていたので、これはそのまましまいこんでいた。そんなわけでこのUVイデア XLを使い始めたのは昨年11月の終わり頃。
同社のホームページを見ると紫外線吸収剤を使っている。しかし、紫外線散乱剤だけの日焼け止めは一度使ってみたことがあるけど、これでは日焼けを防ぎきれないなあと感じた。そんなわけで、紫外線吸収剤フリーでもっといい日焼け止めに出会うまでは、紫外線吸収剤を使っていてもいいことにしている。
このUVイデア XL、油分を使っていないのでべたつかないし、塗っても白くならないし、よけいな香料が使われていない(原料臭はあるけど)し、よく伸びるし、カバー力があるので下地としても使えるし、そのわりに肌にふたをしたような重さがまったくないし、といいことずくめ。アットコスメのレビューもわりといいようで、なかには刺激を感じる人もいるようだけど、私はまったく問題なしだった。これだけSPF値が高いのに、ここまで使いやすい日焼け止めって初めてかも。販売店が少ないそうだが、池袋で買えるようなのでとりあえずはリピート確定。

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2007年01月11日

久しぶりにフォトフェイシャル

ここ半年ほど、ハイドロキノン塗布による肝斑の治療を続けてきた。その甲斐あって肝斑はほとんどなくなったが、こうなるとかえってわずかに残っている箇所が気になってしまう。というわけで、今日は右頬にフォトフェイシャルを当ててもらった。Qルビーレーザーの「バチッ!」という強烈な音や、パチンと弾くような刺激に慣れてしまったせいか、フォトフェイシャルは音もしないし、一瞬明るくなるだけで痛みも何もないので拍子抜け。前もこんなんだっけ?
残っている肝斑やシミについては美人院長からトレチノインも提案されたのだけど、風が吹いても痛いというし、1か月くらい皮が剥け続けるというので躊躇しているところ。だって、風が当たっても痛くなるんじゃ、源九郎猫に舐められたら大変なことに……。ちょっと怖い。

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2007年01月10日

浅草歌舞伎第二部

d074b443.jpg先日の第一部に引き続き、第二部を観てきた。ちょうど開演に間に合うくらいの時間に家を出たら、人身事故で電車が1時間10分ほど止まってしまい、「渡海屋」は完全にアウト。しかし「大物浦」には間に合いそうなので、そのまま浅草に向かった。席につくと、ちょうど二度目の御注進が駆け込んできたところ。実は本日の目当ては、ここから後なのだ。
第一部を観に行った際に筋書きを購入したのだが、開演前にぱらぱらとめくっていたら「渡海屋・大物浦」の配役が目に入った。「銀平娘お安実は安徳帝 原口智照」。11月の「先代萩」で千松を勤めていた、なかなか上手な子役である。以前、吉右衛門丈の知盛、芝翫丈の典侍局で「渡海屋・大物浦」がかかった際、原口知子ちゃんという子役がこの銀平娘お安実は安徳帝を勤めていた。この子が抜群にうまくて、知盛や典侍局以上に泣かされたことがある。原口智照くんも千松がとてもよかったし、声もきれいなので、安徳帝もいいかもしれない……と思い、幕間に切符を買ったのだ。よく通る美声は十善の君の品格十分。1か所だけ、息がもたずに台詞が少し早口になってしまったところがあったけれど、とてもいい安徳帝だった。この二人、苗字が同じだけど姉弟だったりしないだろうか?
典侍局は七之助丈。祖父・芝翫丈に教わったのか、台詞がそっくりだ。芝翫丈だとこれが上つ方の底知れぬ大きさ・冷たさになるが、声質の違いもあって若い七之助丈はまだ「きっぱりハラをくくった」ところまで。とはいえ、初役としては立派な出来だと思う。
知盛は獅童丈。先日の梶原平三や玉の井の出来からして、どんな悲惨なことになることか、六道の件などは目も当てられないだろうと思っていたら、そこまでひどくはなかった。3階席だったためか、知盛の隈が見えなかったので、もうちょっとはっきりと取ってほしいと思ったくらい。抑制が効いた台詞は物真似かと思うくらい勘三郎丈に似ている。ただ、台詞を頑張っているわりに、所作がまるで現代調。碇があんなに軽そうに見えては困る(体に縄を巻きつけるときにいちいち唸り声を上げるのもやめてほしい)。これからも歌舞伎に出るつもりがあるなら、もっと踊りを稽古した方がいいし、台詞が3つしかないような役もたくさん経験するべきだろう。年に1〜2回しか歌舞伎の舞台に立たず、出るときは主役というのでは身になるまい。
第二部の「身替座禅」は愛之助丈の玉の井、亀鶴丈の太郎冠者。当然、こちらの方が第一部よりもいいだろうと思っていたら、ちょっと予想外のことがあった。この二人、余計なことをしたがるのだ。太郎冠者が玉の井の方を見すぎるとか、頷いたり首を振ったりを何度も繰り返すとか。ささいなことだがちょっとくどい。勘太郎丈との丁々発止のライブ感は出るものの、ちょっと品はなくなるのがもったいない。


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2007年01月08日

閉店セール

08b0dd71.jpg正月休み最後の日となった今日も、当然のごとく歌舞伎座へ。「廓三番叟」は初春にふさわしく、華やかでおめでたい一幕だと思う。雀右衛門丈の存在感、美しさを満喫できるのだから、私にとって最高のお年玉だ。
やはり今日も魁春丈の美しさに驚かされる。いつもよりボカシを抑えめにしている印象はあるのだけど、それだけでこんなにも変わってしまうものだろうか。鬘も衣裳もよく似合っていて、本当に美しい。父の故・歌右衛門丈よりもちょっと可愛らしくて愛嬌があり、廓の景色にぴたりとはまって気持ちいい。
今日は久しぶりに地下鉄の銀座一丁目駅から歩いたのだけど、地上に出てふと見ると、明治屋で閉店セールをやっている。耐震工事のためにしばらく休業するのだそうだ。「店内の商品すべて20%オフ」とあったので(実際には一部商品は10%オフだったが)、ついフラフラと店内へ。商品の棚はあらかた空になっていたが、アルコール類がまだ残っている。普段5500円くらいのシャンパン(Heidsieck Monopoleのロゼ)が4500円ほどになっていて、そこからさらに20%引いてくれるというので、つい買ってしまった。飲んだことないんだけど、どんな味だろうか。さらに勧められるままにカルバドスも購入。家じゃほとんど飲まないのに、セールに弱いなあ。

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2007年01月07日

左り馬のスポンジチーフ

sponge年末に紫音さんのブログで紹介されているのを見てから気になっていた、左り馬スポンジチーフを、やっと入手。銀座松屋2階に左り馬のあぶらとり紙やもう少し厚みのあるスポンジ類を扱っているコーナーがあって、そこで取り寄せてもらうことができた。1枚420円。
ここ左り馬のスポンジはきめが細かく、しっとりとやわらかな肌触りが心地よい。きめ細かさとしっとり感はそのままに、25センチ四方と大きく、タオル並みに薄いメイク落とし用スポンジが「スポンジチーフ」である。なので紫音さんは「マッサージ用オイルのふき取りによさそう」と紹介されていた。私もオイルマッサージは大好きなので、気になって取り寄せたというわけ。実物を見ると、厚さが2ミリ程度しかないので「これで本当にふき取れるのかな?」と心配になったが、熱めの湯につけて軽く絞ってから顔に載せ、これを3回くらい繰り返すときれいに取れる。タオルは一度でさっぱり取れる感じはするし、タオルの熱さが冷めにくいのでスチーム効果が持続するかと思うが、スポンジチーフはこすらなくてもオイルが取れるところがいいのだ。タオルもこすらずに取るのが可能かもしれないけれど、ついつい最後にこすって「あー、さっぱり♪」とやりたくなってしまう。その点、スポンジチーフはこするのに向いていないから、スポンジで吸い取る格好になる。このしっとりしたスポンジで吸い取る感触がたまらく好きになってしまった。もう少し厚め(5ミリくらい)でこの大きさがあったら、最高かもしれない。

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2007年01月06日

歌舞伎座昼の部

e826f8d9.jpgこのところ、芝居を観ては文句ばかり言っているようで申し訳ない。しかし、こんなものを見せられては文句のひとつも言いたくなるというものだ。つまらない新作舞踊、歌舞伎座の本興行とは思えないほど低レベルの「勧進帳」、勘三郎丈が子供っぽくて色気のない「喜撰」。見る価値があるのは吉右衛門丈の「俊寛」だけだが、これとて初春から観たい演目とは言いがたい。特別料金を取っておきながらこれはひどいと思う。
「勧進帳」は一番きちんとしていたのが太刀持ちの梅丸丈で、あとの大人たちは緊張感がなくグダグダの芝居。義経役の芝翫丈は笠をかぶって控えていなければならないところで、笠の紐を直したり、袖や襟を直したり。いくらなんでも、舞台行儀が悪すぎる。富樫の梅玉丈も「ああ、山伏が来ちゃったよ。仕方ない、調べておくか」とでもいうような実に事務的な対応で、これでは山伏問答が盛り上がるはずもない。
しかし、最大の問題はもちろん、弁慶役の幸四郎丈である。立ち姿からはまったく力が感じられない。勧進帳の読み上げは時々声が裏返って聞きにくい。義経を打擲する前に深々と頭を下げるのもおかしい。「判官御手」で泣いたあと、いきなり両手で後ろの髪を派手にかき上げて直したのにも仰天した。主従共に身だしなみに余念のないことである。さらに延年の舞はむしろ軽快に感じるほど、重厚さに欠ける。三階席だったので引っ込みの六方は最初の部分しか見られなかったが、これもまるで力を感じなかった。こんなものに「日本一!」と声がかかるのだから、恐れ入る。
「喜撰」は本人の童顔ゆえか、それとも隣に母親のように大きなお梶が立っているからなのかわからないが、勘三郎丈がアニメの「一休さん」のように子供っぽく見えた。今月の勘三郎丈は、これといい、夜の「鏡獅子」といい、振りはきちんとこなしているのにキレがなく、浮き立つようなおもしろみに欠けている。踊りはうまいはずの人なのだが、どこか体調でも悪いのだろうか?
昼の部でおもしろかったのは「俊寛」ただひとつだ。吉右衛門丈の俊寛はこれまで以上に人間くさく、島に残ることを選ぶというより、自分の居場所がなくなった都へ帰ることを拒む人のように見えた。東蔵丈の成経、歌昇丈の康頼、段四郎丈の瀬尾、富十郎丈の丹左衛門ら周囲もいい。少し心配していた福助丈の千鳥も、神妙に勤めていてよかった。ただ、みぞおちを打たれて失神し、気がついて起き上がるときのあの声はちょっと……。

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2007年01月05日

池田重子展

5ae22a65.jpg歌舞伎のネタばかりが続くので、ちょっときものの話題。浅草歌舞伎の終演後、友人が歌舞伎座夜の部を観るというので銀座に出て昼食をとった。その後、夜の部開演まで時間があったので、松屋で開催中の日本のおしゃれ展を観る。1年おきくらいのペースで開催されている展覧会で、時代きものの蒐集家として著名な池田重子さんの秘蔵コレクションを見られるのでいつも楽しみにしている。
このところ、きものや帯は以前の展覧会でも見たものや、池田さんの創作きものも含まれていて、期待ほどではないこともあるのだが、それでも毎回、何かしらときめく品があるのは確か。今回はさまざまな素材を使った袋物がおもしろかった。極細の繊維を使ってきっちりと編まれたパナマのバッグなどは、今ではまず手に入らないものだろう。とても美しかった。ただ、持ちようが悪いと手の跡がついたり、型崩れしそうでちょっと怖い。その点、鎧の縅を使ったバッグは美しいうえに頑丈そうで、しかもとても洒落ている。ちょっと欲しくなってしまった。
ひとつ不満だったのは、会場の照明の暗さ。きものや帯を保護するために照明を落としてあるのは仕方がないと思うが、櫛簪や帯留のエリアはもっと明るくしてほしい。あんな暗いところで宝飾品を見て、おもしろいわけがないと思う。光を受けて、キラキラと輝いてこそ美しさがわかるし、匠の仕事の凄さもわかる。あの暗さでは芥子パールがミル打ちのように見えるし、それでは真価は伝わらないだろう。もったいない。
写真は私の今日のきもの&帯。きものは以前アップしたバラの江戸小紋だが、帯はこのきものに合わせて新調したもの。拡大するとこんな感じで、細かな市松の地模様が入っている。K島織物のもので、なんとなくフランスっぽいというか、すっきりとモダンでいながら華やかさもある帯。地味なきものを明るく見せてくれるところが気に入って買い求めた。
「日本のおしゃれ展」が開かれている階のすぐ下のフロアで、偶然にも根付に使ったトンボ玉の作家さんが出店していた。「友人に頼んで、こんなふうに加工してもらったんですよ」とお見せしたところ、「紐を使った根付しか作ったことはないけど、こういうのも素敵ですね」と喜んでくださった。作ってくれた角井洋子さんに改めて感謝。

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浅草歌舞伎第一部

0d9b0902.jpgなんか評判いいみたいだし、ヒマだし、ちょうど友人が行くというし……ってワケで、新春浅草歌舞伎の第一部を観てきた。浅草歌舞伎は若手が大役に挑む公演。今回は愛之助丈が「すし屋」のいがみの権太、勘太郎丈が「身替座禅」の山蔭右京、獅童丈が「渡海屋・大物浦」の渡海屋銀平実は平知盛に挑戦している。
今日は第一部なので「すし屋」と「身替座禅」のみの観劇。愛之助丈の権太がなかなかよい。仁左衛門丈直伝とあって、上方らしい泥臭さをうまく出していると感じた。裾をまくったときにむき出しになる脚の肉付きのよさは、仁左衛門丈よりも「権太くれ」っぽいかもしれない。お里への大抜擢を受けた芝のぶ丈は義太夫味は薄いものの、丁寧に演じていて好感がもてる。ただ「情けないお情けに」で「情けなーい」と引っ張ったのは、あざとい感じがした。
「身替座禅」は勘太郎丈の若さでは、まだ難しいようだ。若くて体が動くだけに踊りたくなるのだろうが、踊りすぎるせいか色気が出ない。それに妻の目を盗んでほかの女に会いに行くような年格好にはどうしても見えないところも、この演目をやるには不利だろう。もう少し演目を選べばいいのにと思った。
獅童丈が夫に浮気される妻・玉の井を演じているが、ほとんど「体を張ったギャグ」というレベル。配役からして悪趣味で、お寒いことこのうえない。筋書きによれば「真面目にやればやるほどおかしさが出ると思うので、ウケを狙ったりせずに品よくやりたい」とのことだが、ここまで日本舞踊ができていないのでは上品も下品もあったものではなかろう。「すし屋」の梶原平三もテレビの時代劇ならいいが、歌舞伎にはなっていないと思う。弟子の蝶紫丈が腰元・小枝を勤めているが、踊りは彼の方がよほどしっかりしている。


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2007年01月03日

梅初春五十三驛

b36d1b92.jpg昨日に続き、今日は国立劇場で通し狂言「梅初春五十三驛」を観劇。天叢雲の剣と八咫の鏡をめぐる蒲冠者源範頼の陰謀を軸に、盗賊・鼠小僧次郎吉(実は木曽義仲の遺児)や権八小紫、お七吉三、それに岡崎の化け猫騒動が絡む娯楽大作。有名な歌舞伎作品の登場人物が出てきたり、パロディがあったりするのは去年正月の「曽我梅菊念力弦」と同じ。
義太夫を語らせても抜群にうまい三津五郎丈、颯爽とした捌き役がカッコいい松緑丈、見事な連理引きを見せた梅枝丈の三人が印象的。個人的には梅枝丈も登場する岡崎の化け猫騒動の場がいちばん楽しかった。
初期のチラシに「What's Michael?」を思い出させる「踊る猫」が描かれていたので、今日のハンカチは永楽屋の「猫じゃ猫じゃ」を選んでみた。客席には猫柄の訪問着やカーディガンを着た人の姿もチラホラ。また行くことがあったら、私も猫柄の帯を締めてみよう。

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2007年01月02日

初芝居

6ee96c6c.jpg皆さま、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

仕事納めの翌日からしばらくめまいが止まず、何もできずにゴロゴロして過ごすハメになってしまった。おかげで年賀状も年が明けてから投函する始末。ブログを3日も続けて休んだのも初めてのことで、我ながら情けない年末年始である。
それでも雀右衛門丈の「廓三番叟」は見逃せない。愛嬌こぼれる美しさ、品格の高さはまさに松の位の太夫職。襖の向こうから登場した瞬間、ぱあっと花が咲いたような艶やかさだった。幇間の富十郎丈と並ぶと、なんともいえずめでたい雰囲気になる。新造の芝雀丈はおっとりとした踊り。孝太郎丈はきびきびとした動きで初々しく見えるが、どうしても目元が険しく見える。これさえなくなったら、すごく可愛いのに……と思わずにいられない。番新の魁春丈がものすごい美女に見えて、思わずチラシで名前を確認してしまった。
しかし、夜の部全体ではあまり満足できなかった。立派な体格の人が揃った「金閣寺」は、大膳、雪姫ともに感情が乏しく、なんとも食い足りない。大膳と東吉の碁の手合わせの、「南無三、兄貴が負けた」で大膳が碁盤をひっくり返して憮然とするところくらいしか楽しめるところがなかった。そういう楽しみ方をする演目ではないはずなのだけど。
鏡獅子」は中村屋にいつものキレを感じなかった。それに弥生の衣裳がすごく地味な気がする。地色を変えたのではないかと思うのだけど、あまりきれいに見えなかったし、似合っているとも思えなかった。以前はもう少しきれいな色を使っていたと思うのだけど、どうしたのだろう? 帯も白っぽくて、若々しさがない。胡蝶を勤めた鶴松丈は中村屋が自ら踊りを仕込んでいるのか、間合いがまったく同じだった。
「切られお富」は亡くなった宗十郎丈のお富で観て以来。こんなアホらしい話だったのかと驚いてしまったが、宗十郎丈はこういう話を見せるのが実にうまかった。その彼と比べては気の毒だが、福助丈はお富を悪くしようと頑張りすぎな気がする。そこまでやるとかえって「かわいい女」ゆえの動機が見えなくなってしまうのではないか。
正月料金に見合うようにするためか、詰め込むだけは詰め込んであるので、終演時間は9時半。ちょっと長すぎ。

gen96_cat at 23:59|PermalinkComments(8)TrackBack(0) theatergoing