2007年05月

2007年05月26日

俳優祭

d1757b6b.jpg俳優祭に行ってきた。俳優協会による協会員の福利厚生のためのイベントなのだが、中身は歌舞伎・新派俳優によるファン感謝デーのようなものである。普段はなかなか見られない役者の素顔に触れたり、普段の公演では絶対に見られないちょっと変わった演目が見られたりするので人気の高いイベントだ。今回は雀右衛門丈の出番が表彰式だけということもあって、夜の部のみ出かける。入ってすぐに2階のギャラリーをチェック。15〜20万の押隈はとても買えないが、ほかにも役者さん直筆の書や絵が販売されている。これまでは大幹部のものしか販売されていなかったが、今回は若手や子供たちも小さなサイズの作品を出している。しかも2000〜8000円と十分に手が届く価格だ。密かにファンの歌昇丈の達磨の絵が可愛かったので、それを買った。
演目は最初に三津五郎丈が企画構成を担当した「郷土巡旅情面影」。小松市の小中高生による長唄「勧進帳」の演奏(加賀)、「山鹿灯籠踊」(肥後)、「阿波踊」(阿波)の3本構成だ。企画担当者の真面目さが反映された(と思われる)内容の新機軸。小松市の子供たちによる長唄「勧進帳」はこういう機会でもなければ聴くことはなかっただろうが、ゆかりの地でこの曲が大切にされていることが十分に伝わり、胸が熱くなった。
雀右衛門丈の孫・廣太郎丈廣松丈は、父上ともども福引を担当している。「景品が豪華ですよ!」と聞いたので、模擬店はまずそこからチェック。幕とほぼ同時に出たというのにすでにかなり長い列ができており、しかも待った挙句に2本引いたのに何も当たらなかったが、友人が化粧品を引き当ててプレゼントしてくれた。わーい、ありがとう♪
その後は松緑丈のバーでシャンパン(というかスパークリングワイン)を買い、2階のほうおうに向かったが超満員でとても入れず断念。3階で歌江丈の「幕間シアター」の前を通りかかったところ、京妙丈がいて「これから踊る」というので観ることにした。ここに入ると15分くらいかかってしまうのがちょっと痛いが、なにしろおもしろい。これまでにも何度か観ているし、観ないときでもシアター前で出番を待つ歌江丈の拵えだけは見に寄っている。今回、京妙丈は洋髪風に結い上げて、きらきら光る指輪とイヤリングをつけて大熱演。曲はよくわからなかったけど、耳に残った歌詞を元に検索してみた感じでは「グッバイ・ソウル」だと思う。全部で4人が登場したが、最後の歌江丈が圧巻。総スパンコールの花子の衣裳(道行のもの)を着て、題名はわからないけど「道成寺」を歌った演歌に合わせ、大成駒写しの「京鹿子娘道成寺」の振りを織り交ぜて踊った(手拭も投げた)のがなんとも素敵で可愛かった。終演後、シアター前に歌江丈がいたので「スパンコールの衣裳は重くないですか?」と伺うと、しっかりと手を握りながら「重いし、暑いです」と答えてくれた。
そろそろ模擬店も終わりかなと思いつつ1階に下りると、松緑丈のバーでは亀三郎丈たちも駆けつけてまだ盛り上がっている。シャンパンのお代わりを買って、たまたま出会った友人と立ち話をしつつ、お代わりをしつつ飲んでいると、売り切りの態勢に入ったと見えて大きな紙コップにどぼどぼと注ぎ始めたのでまたそれを買う。結局、シャンパン代だけで3000円くらい使ってしまった。
最後の「白雪姫」は俳優祭でしか観ることのできない、伝説の名作。これまでに故・歌右衛門丈が2回、雀右衛門丈が1回、白雪姫を演じているが、今回は玉三郎丈。グリム童話の「白雪姫」を義太夫狂言に仕立たもので、白雪姫も悪い王妃と鏡の精も、七人のこびともみんな着物に日本髪だ。前回は悪いお妃が團十郎丈、鏡の精は菊五郎丈(今回は新キャラ・北千住観音を演じていた)で、鏡をはさんで團菊が向かい合うというゴージャスさだったが、今回は海老蔵丈が鏡の精。成田屋父子が鏡をはさんで向き合ってこれはこれで楽しかったが、あの鏡の精から「千倍も万倍も美しい」といわれた白雪姫はさぞ満足されたことであろう。今月の公演で体調が十分でないように見受けられた團十郎丈が少し心配だったが、しっかりと箒六方を見せてくれて感動。前回と同じ王子を勤めた幸四郎丈は青いハンカチで汗をぬぐったり、扇で顔を隠してはにかんだりと笑わせてくれた。彼にとって、現行歌舞伎作品のなかで随一の当たり役かもしれない。

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Del Reyのスイーツコース

c29b0f5b.jpg歌舞伎座に俳優祭を観に行く前に友人と待ち合わせて、Del Rey Café des Délicesを再訪。狙いはもちろん、前回諦めたスイーツのコースである。メニューをよく見るとコースにも3000円(くらい)と5000円〜の2種類があるのだが、まずはメインのほかに2つのスイーツがつく3000円のコースを選択。飲み物はシャンパン(モエ・エ・シャンドン)を選んだ。先日のカルバドスはやや控えめショットだったが、シャンパンはフルートグラスにたっぷりのサービスで、こちらの方がお得な感じ。
最初に出てきたのは、冷たいチョコレートドリンクのワンショット。前回はナッツの風味を感じたが、今回のものにはそれがなくすっきりとした味わい。お店の方に尋ねたところ、使っているカカオ豆の産地が違うのだそうだ。続いてクレームブリュレと、一口サイズのチョコレートケーキのアップルジンジャーソース添えが登場。友人と二人なので、違うものを出してくれたらしい。どちらを選ぶか迷ったら小さい方と決めているので、チョコレートケーキをもらった。しっとりと焼き上げたチョコレートケーキは、さすがDel Reyだけあってチョコレートがそのままケーキになったかのように豊かな味わい。これだけでも十分すぎるほどに美味しいのだけど、アップルジンジャーソースの甘さと香りがさらにチョコレートの風味を引き立ててくれる。これはあとを引く。一口サイズじゃ物足りないくらいだ。クレームブリュレはチョコカスタードになっていて、こちらも美味しかったそうだ。
二人で分け合っている様子はないと見られた(一口サイズのケーキを分け合う人はそんなにいないと思うが)のか、次は二人揃ってマスカルポーネのムース。ふわっふわのムースの下にはタルト生地を焼き上げてクランチにしたものが敷かれていて、混ぜながらいただく。このクランチも自家製だそうだが、とろけるようにやわらかなムースとクランチのざくざく感が絶妙のバランスで、これまた納得の美味しさ。
最後に先日食べたのと同じ、生クリームとアイスクリームを添えたワッフル。生地には砂糖が入っていないそうで、友人は「何もつけずにワッフルだけでも美味しい」と感動していた。生地が甘くないので、生クリームとアイスクリーム、それにチョコレートソースを添えると、それぞれ違う味わいを楽しめるのが嬉しい。VHSのビデオテープと同じくらいの大きさなので初めて見たらぎょっとするだろうが、さくさくと軽くぺろりと食べられる。これにコーヒーまたは紅茶がついて3000円強。ケーキとコーヒーだけでも2000円近くする店も珍しくないことを考えれば、このボリュームと満足感でこの値段はかえって安いといえるかもしれない。友人も私も、朝10過ぎにブランチを食べたきりだったが、14時半にこのコースを食べてしっかり満足を味わった(そして私はこの後、何も食べなかった)。
あえて注文をつけるなら、コーヒーと紅茶には研究の余地があると思う。とくに紅茶はティーバッグで出しているのが、カウンターで食べていると丸見え。ものすごく上質のティーバッグを使っているのかも知れないが、あれではちょっと頼む気になれない。コーヒーもまずいわけではないけれど、スイーツ類の水準の高さからしたら物足りなく思われた。もうちょっと重みがほしい。
そしてもうひとつ、閉店時間を少し遅くしてくれたら言うことなし。外食の際、デザートが美味しいかどうかは、かなり大きな要素だと思う。料理は美味しかったのにデザートがね……という店は少なくない。まずくはないけど料理に比べたら平凡だったねという店も含めると、実はかなり多い。ほかの店で美味しい食事をした後、デザートはここでという使い方もできたらいいなあとちょっと思う。

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2007年05月23日

「鳴神」再見

0b028054.jpgといっても「鳴神」だけではなくて、演舞場昼の部歌舞伎座夜の部という初日と同じ組み合わせの再見だ。演舞場昼の部は、「鳴神」と「釣女」がそれぞれおもしろかったのだけど、初日に観たときはイキが合わないところが目立つように思ったので、再見するために切符を追加した。結果は大正解で、どちらも初日より格段によくなっていた(「鬼平」にはあえて触れない)。「鳴神」は芝雀丈の雲絶間姫が鳴神上人の介抱を受けている場面ですら清潔感が漂うあたり、彼らしいお姫さまだった。今回は一階前方やや上手寄りの席だったので、注連縄が切られる場面は消し幕で隠れてしまい見えなかったのが残念。また「釣女」も演者のイキが合うようになって、歌昇丈の孤軍奮闘という印象はなくなった。吉右衛門丈の醜女が異様なまでに可愛くて、危うくブロマイドを買ってしまうところだった。
演舞場昼の部終演後は1時間以上空いてしまうので、あちこちのブログで評判のいいDel Rey Café des Délicesをのぞいてみた。噂のスイーツ・フルコースは1時間以上かかるというので次の機会に譲り、今回は看板メニューのワッフルをチョイス。初めてなので、生クリームとアイスクリーム、それにチョコレートソースを添えたシンプルなものを選んだ。飲み物はコーヒーでも……とメニューを見ると「カルバドス」の文字が。真昼間から飲むものじゃないなあとは思ったものの、カルバドスだけでも3種揃えている(ハウス・カルバドスなんていうのもある)のが気になってお店の方に尋ねてみた。すると、メニューに載っていない珍しい銘柄もあるという。出てきたボトルには「Isadora」と銘が入っていて、首のところに白いリボンが巻かれている。「首にスカーフを巻いていた女優さんにちなんだもの」だと説明されたが、おそらくそれは首に巻いていたショールが乗っていた車の車輪に巻き込まれて死んだ、ダンサーのイサドラ・ダンカンのことだろう。なんだかとてもビミョーな気分になってしまったが、結局、それを飲んだ(カルバドスは大好きなので、初めて見る銘柄を出されると弱い)。若々しく華やかな香りが、ワッフルの甘さといいバランス。ちょっと高い(2000円以上した)のでまた飲むことはないと思うが、スイーツとカルバドスの相性のよさがわかったのは収穫だ。今度はハウス・カルバドスを試してみよう。

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2007年05月19日

文楽「絵本太功記」

89ccede0.jpg歌舞伎ほどの頻度ではないけれど、文楽にも時々足を運ぶ。ただ、文楽そのものを楽しむというよりも、歌舞伎に移された文楽作品を見ておこうという思いの方が強いかもしれない。歌舞伎化された文楽作品にはさまざまな事情から上演されなくなってしまった箇所があるので、文楽の通し上演を見ることは歌舞伎を見るうえでも参考になるからだ。
今回は「太十」として「尼ヶ崎閑居の場」だけは歌舞伎でも頻繁に上演される「絵本太功記」の通し上演を見てきた。この作品は本能寺の変を主軸に、備中高松城水攻めや雑賀攻めなどを題材にしている。いまさら何を、と笑われてしまいそうだけど、これまでは歌舞伎で「尼ヶ崎閑居の場」ばかり見てきたから、武智光秀(歴史上の明智光秀)が主人公のような気がしていたが、それは少し違うとわかった。今回は「太十」に続く三日間(ここで光秀は真柴久吉<=豊臣秀吉>に敗れて自害する)がカットされているので本来の形と少し異なるとは思うが、通して見ると尾田春長(織田信長)への怒りから暗黒面に落ちていく光秀に対し、常に冷静沈着で理非をわきまえた久吉を描き、彼の正統性を際立たせている。やはり「太閤記」、つまり豊臣秀吉の物語なのだ。そんなことは外題を見て気づけよ……とは思うものの、一つ勉強になった。

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2007年05月13日

Sanjaya Malakar

fe11ae4f.jpg去年から見始めた、アメリカのオーディション番組「アメリカン・アイドル」。今年は去年に比べると出場者間に実力差がありすぎて、どうもイマイチおもしろみに欠ける気がする。また、本国よりも3〜4週遅れの放送なので、アメリカのニュースサイトなどを見ると「××にサヨナラ」なんて見出しが躍っていたりして、誰が落ちたかわかってしまう危険度も高い。こうしたマイナス要素がありながらも、名物審査員Simon Cowellの毒舌を楽しみに見ている。優勝候補はこの番組に出るまではバックシンガーだったというMelinda Doolittle(候補者についてはリンク先にネタバレを含んでいます)と、まだ17歳の若さながら番組の進行につれて驚くほどの成長を遂げたJordin Sparksの二人だろう。これまで裏方として苦労してきたであろうMelindaが優勝する方が感動的な気もするが、Jordinの成長ぶりがすごいのでまだまだ予断を許さない。
そんななか、私が応援していたのが17歳のインド系少年Sanjaya Malakar。地方予選で彼はStevie Wonderの「Signed, Sealed, Delivered (I'm Yours)」を歌ったのだが、こんな曲をアカペラで歌われても声がいいことしかわかんないよ……と思って、大して注目していなかった。一緒にオーディションを受けた姉のShamaliは「Summertime」をしっとりと歌い、姉弟揃ってハリウッドへ駒を進める。その後、姉はハリウッドで落ち、Sanjayaだけが本選に進んだのだが、ここで彼の弱点が露呈した。声量がないのだ。そのためステージ映えせず、彼のパフォーマンスは毎週のように審査員から酷評され、Simonにいたっては「彼が優勝したら番組を降りる」とまで宣言する始末。それなのになぜか私は、彼が本選2週目に歌った「Steppin' Out With My Baby」にハートを鷲掴みにされてしまった。Sadeを思わせる(というのは明らかに誉めすぎなんだけど)甘くソフトなボーカルがたまらない。また去年と違って地味なルックスの候補者が多いなか、曲にあわせて髪型やファッションも演出する彼は華やかで、異色の存在でもあった。そのため、「歌唱力もないくせに、髪型やファッションで残ってる」と嫌う人も多かったようだが、この種の番組にはビジュアル担当がいてくれないとつまらない。そういう意味で、彼は立派に役割を果たしていたと思う。なかでもNo Doubtの「Bathwater」を歌った際のモヒカン風「ポニーホーク」(番組のホスト、Ryan Seacrestによる命名)はセンセーショナルだった。
では、彼がまるっきり下手なのかというと、そうともいえない。候補者たちが歌った曲は、番組公式サイトでダウンロードできる(日本からではできないが、視聴は可能)ようになっていて、そこで聴くスタジオ録音版はかなりいいのだ。声量はないけど、音程は安定しているし、なんといっても甘い声が魅力的。その甘い声が最高に生かされたのが、トップ8→7の週(テーマはラテン音楽)である。ここで歌った「Bésame Mucho」は彼のベスト・パフォーマンスで、甘いボーカルとジゴロっぽいファッション、それにラブリーな流し目攻撃に魅了された人は多かったと思う。しかし、今週末放送されたトップ7→6(テーマはカントリー音楽)でBonni Raittの「Something To Talk About」を歌って大失敗してしまい、本日、あえなく落選となった。この番組では落選者が最後にもう一度歌って、番組にお別れをする。歌うのはその前日に披露した曲だ。その曲がよくなかったので落選するわけで、もう一度聞いても……と思ってしまうところだが、前日よりずっといい歌唱をする人が多い。Sanjayaも同様で、昨日よりずっと音程が安定していた。また「Let's give 'em something to talk about」に続く「How about love?」を、「Other than hair」と変えて歌った茶目っ気にも笑わされた。
アメリカでの報道を追いかけてみると、彼は落選後もメディアに引っ張りだこのようで、「People」誌のゲストとしてホワイトハウスの晩餐会に出席したり、各種テレビ番組に出演して「Bésame Mucho」を歌ったりしているそうだし、彼の地元紙「The Seattle Times」によれば、まもなくデビューアルバムのレコーディングを開始するという。また、写真は「People」誌恒例の「もっとも美しい100人」で、彼はこの号で4ページを割いて紹介されている。というわけで、これからもますます目が離せないSanjaya Malakar。早く彼のデビューアルバムを聴きたいものである。

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2007年05月12日

今日の帯留

b07cbe79.jpg国立劇場小劇場で、文楽「絵本太功記」を見る。歌舞伎では「尼ヶ崎閑居の場」(太十)がよく上演されるが、実はそれ以外の場を見たことがない。一昨年、国立劇場で歌舞伎版の通し上演があったのだが、あまりにときめかない配役だったので見なかった。そんなわけで、一度は全体のお話を見ておこうと思った次第。ただ、まだ第一部しか見ていないので、感想はまた後日。
写真はヤフオクで見つけたチャロアイトのルースを、帯留用の金具に貼り付けて作った、今日の帯留。ヤフオクには名前も聞いたことのない鉱物をたくさん出品している業者さんがいるので、大きさや模様が帯留によさそうなものがあったら買っている。このルースは形が帯留用の台とほとんど同じ。台の方が2〜3ミリくらい長かったが、金属用のやすりで削って短くしてから貼り付けた。チャロアイトはモース硬度で5くらいで傷がつきやすく、衝撃にも弱いらしいが、天然の模様がおもしろいためかペンダントトップやブローチなどにも加工したものを見かけるようになった。

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2007年05月10日

ゲラン×エミリオ・プッチ

0b45d686.jpg昨日、歌舞伎座の帰りに銀座の三越に寄ったところ、正面玄関脇にゲランの特設コーナーができていた。見ると、エミリオ・プッチとのコラボレーションによる限定商品の先行販売とのこと。ポーチ付きのアイコスメセット、リップグロス、ムースブラッシュなどが並んでいるなかで目を引いたのは、やはりメテオリット。基本のミティックにもう少し濃い目の赤をプラスして、黄色をゴールドに変えたみたいな配色。ためしにつけてもらうと、血色がよくなり、ゴールドのきらきら感で肌が明るくきれいに見える。去年買ったホワイト・ラディアンスもまだ使い切っていないけれど、このきれいさは放っておけないと買ってしまった。パッケージデザインもいつもと違っていてこんな感じで、なかなか楽しい。
ゲランはこういう限定商品の予約を受け付けてくれない。平日発売で早い者勝ちだ。週日の朝っぱらから化粧品のために並んでいられないよ……ってわけで、今回の先行販売に出会えたのはラッキーだった。

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2007年05月09日

團菊祭昼の部

1311ab2c.jpgアサイチの「泥棒と若殿」に泣かされた。松緑丈の人なつこい笑顔とはしこい動き、三津五郎丈の端正な佇まいと物腰。これが二人の身分の違いをくっきりと描いている。しかし、命を救ってくれたから士分に取り立ててやろう……なんてオチはないのね。そして結局、本名は明かさないままお城に帰ってしまうし。それにしても、松緑丈はこういうあたたかみのある役がよく似合うようになったことだと感心させられた。ただ、暗転はない方がいいんじゃないかと思う。いちいち気を殺がれて困る。
次の「勧進帳」は天覧百年記念とか角書きがついている。久しぶりに「オトナの」「まともな」勧進帳を観た。團十郎丈の弁慶が、台詞も所作もくっきりしていてわかりやすい。また、夜の部同様に病み上がりとは思えぬほど美しく、目にも力がみなぎっている。が、まだ本調子ではないようで、左右の手の長さが違って見え、ときどき体が小刻みに震えている。最後の六方もかなりキツそうに見えて、少し気になった。じっくり治していただきたい。
与話情浮名横櫛」は菊之助丈海老蔵丈の美形カップルがお富与三郎を勤める。与三郎の噂の羽織落としは、もう諦めて別のやり方を工夫したらどうだろう?と思ってしまう。今日は事前の準備が万端だったのでストンと落ちていたが、浜に戻ったあたりからすでに肩までめくれているような有様。あんなだらしない格好をしてる男に一目惚れするものだろうか。お富の方は源氏店で蝙蝠安をとっちめているあたりが特に男っぽい。いつ「もう化けちゃいられねえ」と尻尾を出すかとドキドキしてしまった。
最後は芝翫丈の「女伊達」。正直いってつまらない。これより「与話情浮名横」に赤間別荘の場をやればよかったのに。ただそうすると花形歌舞伎っぽくなってしまって、1万6000円は取りにくいのかもしれない。
写真は終演後にクレムリで食べたリッチショコラサンデー。抹茶グラッセとどちらにしようかさんざん悩んでこちらを選んだのだけど、チョコレートの味が濃厚で美味しかった。次は抹茶グラッセにトライの予定。

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2007年05月08日

扇模様?

2768005a.jpgTIME」の最新号を買いに池袋のリブロに寄った。すると、「洋雑誌をお買い上げの方にプレゼント」と書いたカードとともに無造作に積み上げられていたのが、このタオルハンカチ。そのカードによれば「扇模様」なんだそうだ。うーん。確かに野分ではないし、青海波ともちょっと違うみたいにも見えるし、扇だといわれたらそうなのかもしれない。でもなんとなく腑に落ちないし、タオルには私が買った「TIME」のライバル誌「NEWSWEEK」のロゴが入っているのも気になったけど、せっかくなのでもらってきた。夏に向けて、この手のものは何枚あってもいいもんね。

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2007年05月05日

万点棒

fefd73f2.jpg以前、友人宅で麻雀を打った際に提げていった麻雀根付。百点棒がビンボー臭いのがいけなかったのか、その日は散々だった。そこで万点棒に付け替えて、今度は数年ぶりの徹夜麻雀に挑む。付け替えた甲斐あってか、少し勝った。牌を役牌に替えたら、たくさん勝てるだろうか?

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2007年05月03日

吉右衛門祭夜の部

今日は新橋演舞場で夜の部を観てきた。おもしろかったのは「隅田川続俤」(ただし、「双面」を除く)。吉右衛門丈演じる法界坊の滑稽味、それに悪の凄み。おまけにあんなきたなづくりにも関わらず色気があって、なんとも素敵な破戒僧だった。この法界坊に対する道具屋甚三は富十郎丈。ちょっと立派すぎる気もするが、この素敵な法界坊を止められるのは彼だけだろう。また、襲名披露を終えたばかりの錦之助丈は舞台が大きくなったというか、背筋がしゃんと伸びた感じがした。これなら2人の女が命を懸けて惚れると思う。
野分姫は花道の出がなんとも可憐で、誰だっけ?と思ったら「高麗屋!」と声がかかったのでびっくり。染五郎丈の女形はこのところ何度か観ているが、もともと華奢できれいな顔立ちの人だし、化粧がうまくなったのかとても美しく、かつ品よく見えるようになった。ただ、今日はボカシの具合のせいか、少し大衆芸能の女形めいていたように思う。法界坊が殺されるまではとてもおもしろかったが、その後、「双面」でとたんにつまらなくなってしまった。染五郎丈の法界坊の霊/野分姫の霊はとても美しいのだけど、体が変わるところがくっきりしない感じがしたが、そのせいかもしれない。
夜の部の最初は「妹背山婦女庭訓」の「御殿」。お三輪を勤めるのは福助丈だが、これがまるっきりかわいそうじゃないので困ってしまった。花道の出だけはきれいだと思ったが、それ以外はかわいげがなく、表情もいやらしくてうんざりした。豆腐買いはもう少し踊りのうまい人が出てくれないと、全然ご馳走に見えない。

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2007年05月02日

團菊祭夜の部初日

昨日は演舞場の吉右衛門祭昼の部を観劇後、歌舞伎座に移動。「女暫」が大好きなのと家元二段返しを見たかったのとで夜の部はこちらを選んだのだが、演舞場昼の部の終演が15時20分、歌舞伎座夜の部の開演が16時30分とかなり空いてしまった。
まずは羽左衛門丈追善の「女暫」。萬次郎丈は古風なところがある人だから、巴御前は似合うんじゃないかなと思っていた通り。なかなかよかった。あのよく通る独特の声も、巴御前という超人的な女性によく合っている。長男・彦三郎丈がウケ、太刀下には三男・権十郎丈。孫の亀三郎丈は腹出し、亀寿丈が太刀下、光丈が手塚太郎と一家が揃う。羽左さまもこの配役で「暫」やりたかったかも……と思ったりした。幕外の花道で萬次郎丈の口上がある。「兄弟三人揃って」というあたり、ちょっと涙腺がゆるんだ。
家元二段返しは松緑丈の「雨の五郎」と、三津五郎丈の「三つ面子守」。どちらも胸がすくばかりの気持ちよい内容だ。「雨の五郎」は花道の出はなく、セリ上がりで始まるバージョン。強さはもちろん色気もあって、美しい五郎だった。衣裳は彼の好みなのか、藤間流の決まりなのかは知らないが、雨の日に白のきものはキケン……とちょっと思う。ハネをあげないようにしてね。「三つ面子守」は三津五郎丈がびっくりするほどの美少女。踊りはもちろん、この人で悪いわけがない。大満足。
最後は「め組の喧嘩」。辛い別れをしなくてはならない辰五郎とお仲、又八は別として、喧嘩し放題の出演者たちはなんだかとても楽しそうだ。特筆すべきは四ツ車役・團十郎丈のピッカピカな美しさ。外題からして鳶に肩入れして観る芝居だと思うが、あまりの美しさについ相撲に肩入れしそうになった。倅・又八は虎之介丈。相変わらずの美少年ぶりで行儀もよく、芝居も達者。台詞がきっぱりしているのがよい。夫君と一緒に来ていた参議院議長も、お孫さんの立派な舞台に満足されたことだろう。

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2007年05月01日

吉右衛門祭昼の部

1d30766e.jpg今日は歌舞伎座と新橋演舞場の五月興行の初日。まずは演舞場昼の部。以前、雀右衛門丈が「大物浦」の典侍局を勤めた際に龍の帯留を誂えたのだが、水の龍なので「鳴神」にもイケるじゃんと引っ張り出してみた。
さて、その「鳴神」は染五郎丈芝雀丈。まず雲の絶間姫が花道に登場したところで、いつもと違う髪形、髪飾りに気づく。一見すると紫の鉢巻をしているようだったので驚いたが、よく見たら帽子だった。古風な雰囲気が芝雀丈に似合って、とても美しい。違うのは拵えだけでなく、ほかにもいつも見慣れた「鳴神」とは違うところがいくつかあった。たとえば、固めの盃で「まずは女の方から」といわれて、雲の絶間姫が飲むところ。最初から全部飲ませるよりも自然かなと思う。酔い潰された鳴神上人が舞台上で大の字になったのにもびっくり。どうするのかと思ったら消し幕が出てきたが、二人の間には何もなかったことがはっきりとわかるので、多少は教育上よろしいのかもしれない。筋書を立ち読みさせてもらった(買うのは写真が入ってからなので)ところ、今回の「鳴神」は二世左団次丈が復刻した台本に基づいているそうだ。染五郎丈の鳴神は形はきれいだし、経文も美しく投げているし、親指は立っているしと約束通りではあるのだけど、小器用にまとまった感じもある。芝雀丈とのイキはこれからもっと合ってくるだろうから、後半、もう一度観てみようと思う。
「鬼平犯科帳」では意外なことがあった。世話狂言で吉右衛門丈を見ると「鬼平みたいだな」と思うことが多いので、テレビで見る鬼平そのままが見られるかと思っていたら、ちょっと違ったのだ。舞台は声を張る分、甲高く聞こえるせいかもしれない。もっともそれは最初のうちだけで、最後はやはり鬼平だった。しかし、脚本はもう少しなんとかしてほしい。歌江丈がシャモをさげて帰ってくる場面などはいらないと思う。黄八丈に黒繻子帯の拵えの歌江丈が驚異的に若くて美しいのだが、この場面は本当にそれだけだ。おもしろかったのはうさぎこと木村忠吾を演じた松江丈。黒御簾に尾美としのりがいて付けているんじゃないかと思ったくらい、声も台詞回しもそっくりで笑ってしまった。最後は三味線で「インスピレーション」を弾いてくれるものと思って楽しみにしていたのだけど、三味線版どころか、録音のジプキン版さえも流れない。なんか見終わった気がしなくて、かなりがっかり。
最後の「釣女」は舞踊演目だというのに、踊りが得手とはいえない人ばかり。ただ一人踊りが得手の歌昇丈が孤軍奮闘しているが、逆に浮いてしまってお気の毒だった。

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