2007年06月

2007年06月30日

歌舞伎巡業公演 東コース

b9b8a91c.jpg今日は歌舞伎巡業公演東コースの初日。江戸川区総合文化センターで昼の部を見てきた。演目は「玉兎」、「仮名手本忠臣蔵・祇園一力茶屋の場(七段目)」、「太刀盗人」。当代有数の由良之助役者である吉右衛門丈による「七段目」があるためか、客席はほぼ満席のようだった。
出演者のなかに種太郎丈の名前があったので勝手に「力弥かしら?」と期待していたのだが、残念ながら力弥が帰ったあとからのショート・バージョンだった。吉右衛門丈の由良之助は2月に見たばかりだが、冒頭の廓遊びの場面がないとずいぶん印象が変わるものだ。由良之助ではなく、平右衛門が主役のように見えた。その平右衛門は染五郎丈。姿形が美しすぎるのか奴らしさはイマイチだが、丁寧な演技は好感がもてる。芝雀丈の遊女お軽は7〜8年前に巡業で見て以来。随所で前回よりも「らしさ」を感じたが、ここには登場しない勘平への思いが少々見えにくかったのと、「舟玉さま」のところがややおっとりしすぎているのは気になった。「玉兎」後の幕間で舞台に緞帳が下りていたので不思議に思っていたら、「七段目」の開幕前にパネルを使ったストーリー解説が。もう少し細かに解説してほしい気もするが、なかなかいい試みだと思う。ぜひ、今後も続けてほしい。
先月の「船弁慶」がよくなかった染五郎丈が「玉兎」を勤めた。やりすぎない「ほどのよさ」はこの人の身上だと思うが、今回も品のいい舞台。もう少しやわらか味が出てきたら、おもしろくなると思う。
最後の「太刀盗人」は歌昇丈が熱演。わかりやすさをねらっているのか、少しオーバーに見えるきらいはあるが、踊りのキレはさすがだ。子息・種太郎丈が目代の従者を演じているが、お魚くわえた野良猫のくだりがとてもかわいい。狂言特有の台詞回しはまだ難しいのか、やや苦戦しているようにも見える。しかし、勉強熱心な彼のこと、次に熊谷で見るときにはきっと上達していることだろうと思う。

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2007年06月28日

現在道成寺

7659fbad.jpg藤間流大会初日の昼の部で、雀右衛門丈の「現在道成寺」を見てきた。行きがけに整骨院に寄ったりした(やっと包帯がとれた♪)ために大遅刻で他の演目はあまり見られなかったが、これだけでも来た甲斐があるというくらいの素晴らしい舞台。去年4月に歌舞伎座で踊った同じ荻江節の「高尾」のように、動きらしい動きはほとんどない。しかし、古風に拵えた遊女の姿の可憐ではかなげなこと、銀煙管を持った立ち姿の美しいこと。そして抑えた動きのなかで見せる表現の深さといったら! すっと伸ばした銀煙管の先に、たしかに恋しい殿御の姿が見えた。こんな素晴らしい舞台を見る機会を与えてくれた藤間流家元さまにも感謝。

終演後はDel Rey Café des Délicesで一息。このエントリーで「コーヒーと紅茶には研究の余地があると思う」と注文をつけたのだが、今日はこの後に予定があり、酔っ払いになりたくなかったので、飲み物はエスプレッソを選択。前回飲んだときにデミタスカップになみなみと供された(当然、薄くなっていて普通のコーヒーのようだった)ので、「濃い方が好きなので少なめに淹れてほしい」と注文してみた。するとこれがとても濃くて、ものすごく美味しい。前回とは豆を替えたとのことで、常に研究を怠らないのねと感じ入った。
デザートの方は3種盛りを注文。以前食べて感動したマスカルポーネのムースがあるというので、それを入れた3種にしてもらった。ほかの2種はチョコレートクリームをクレームブリュレ仕立てにしたものと、自家製のピーチシャーベットにシャンパンを注いだベリーニ風ドリンク。結局アルコールを飲んでしまったわけだが、このドリンクが素晴らしかった。シャンパンをかけたシャーベットとして食べても、少し溶かしてからドリンクとして飲んでも、どちらもすごく美味しい。今度家でシャンパンを飲むときは、ピーチシャーベットを買ってきて真似してみよう。

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2007年06月21日

モザイク根付

8f4ad541.jpg先日、箱根ガラスの森美術館を訪れた際にミュージアム・ショップでモザイクのペンダントを買った。もちろん、ペンダントのままでは私には使いようがないので、バチカンをはずしチェーンを紐につけ替えて、根付として使ってみた。紐の色についてはまだ研究の余地がありそうだけど、粋っぽい帯に合わせると少し雰囲気が甘めになって、結構いい感じみたい。


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2007年06月18日

突き指したー(涙)

finger.jpg右手の小指を突き指した。といってもいつやったという覚えもないし、ひどく痛いわけでもないので放っておいた。すぐに治ると思ったのに、全然治らない。それどころか、パソコンのキーボードを叩くのが負担になるらしく、だんだん痛くなる。小指はなるべく使わないようにしているが、中指や薬指を使うのもよくないみたいだ。仕方ないので、整骨院に行き始めたところ。マニキュア塗りなおそうと思って落とした状態で行ったらいきなり湿布されてやる気をなくしてしまい、久しぶりにスッピンの爪。
というわけで、今日は久しぶりにケータイからの投稿(だって親指だけでできるし)。しばらくレスが遅れがちになると思いますが、ご容赦ください。


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2007年06月12日

クリコとおでかけ

e57450c8.jpgあまりのかっこよさに一目惚れして買ってしまった、ヴーヴ・クリコクリコ・トラヴェラー。ケースの中にはイエロー・ラベルが1本と、オリジナルのグラスが2脚セットされていて、2時間程度は飲み頃の温度を保つことができるというすぐれもの。しかし、買ってからよく考えたら、アウトドア志向のかけらもない私にはほとんど使い道がなく、たまにケースを開けては「きれいだな〜」と眺めるだけだった。
そのクリコ・トラヴェラーにやっと出番到来。高校時代の友人たちとの箱根一泊旅行のお供に連れ出した。一行は4名なのでグラスが2脚足りないのだが、そこは組立式シャンパングラスなんていうのを用意。しかし持って行くのを忘れてしまい、2名は透明プラスチックのカップで飲んでもらった(申し訳ない!)。とはいえ、やはりシャンパンはシャンパン。たちのぼる泡のごとく浮き立つ思いで、一行は小田急ロマンスカーで箱根へと向かったのであった。
到着してまず向かったのは、仙石原の箱根ガラスの森美術館。ここで今、「マリア・カラス〜舞台を飾ったジュエル展 女神が愛したスワロフスキー」という展覧会が開かれている。5月の連休の頃、日本橋の三越で開催されていたのと同じものだが、閉会間際になって知ったので結局見られなかった展覧会だった。たまたま一行の誰も見ていなかったので行くことにしたのだが、1人は声楽家、1人はビーズ作家。彼女たちにいろいろと解説してもらえたのはすごく楽しかったし、勉強にもなった。ビーズ作家の友人はかなり触発された模様で、早くもいくつか構想ができたらしい。次の作品が楽しみだ。それにしても世界各地を巡回しているこの展覧会、監修者の方針で図録を作っていないという。すごく残念だった。

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2007年06月06日

六月大歌舞伎夜の部

なんといっても、仁左衛門丈の「御浜御殿」が素晴らしい。去年の国立劇場で観た梅玉丈の綱豊卿も政治家らしい底知れなさが感じられてよかったけれど、今回の仁左衛門丈にはどこか愛嬌もあり、華やかで美しく、そして情の深さと人物の大きさを感じさせてくれた。対する富森助右衛門は染五郎丈。若さと熱血ぶりを余すところなく表現して、大きな大きな綱豊卿に立派に伍していた。芝雀丈のお喜世が美しく、武家の女らしいしとやかさがあっていい。真山青果作品は好かぬものが多い(というか、ほとんど)のだけど、「御浜御殿」は好きになってしまったかもしれない。
しかし、その後の「盲長屋梅加賀鳶」、「船弁慶」がともにお粗末。「盲長屋梅加賀鳶」は、は好きだけどはキライな私にとって、兄が弟にやりこめられるのは気分がいいという以外、どうも感心しない。冒頭の勢揃いの場面からして、先月の粋でいなせで鉄火な町火消に比べて、大名火消はおとなしいなあという感じ。これで町火消と喧嘩しても勝てるとは思えないし、第一、火事が消せるのかさえアヤシイ。「この勢いで押していきゃあ」って、直前の人が台詞飛んでますけど本当に大丈夫ですか?って感じだ。黙阿弥作品のはずなのに、江戸のにおいはほとんどしなかった。
「船弁慶」は芝雀丈の義経が「憂愁の貴公子」という風情でなかなかよい。が、肝心の静御前/平知盛の霊の染五郎丈がさっぱりだ。静は義経への情愛が感じられず、出来のいいからくり人形みたいでかなり怖い。知盛の霊は先月の「鳴神」同様に、型通りかもしれないけど迫力不足で物足りなかった。8月には宗家藤間流一心會という踊りの会(夜の部)で亀三郎丈が素踊りで「船弁慶」を踊るので、そちらを楽しみにしておこう。
ところで私のすぐ前の席にいた女性の二人連れは「船弁慶」の直前にやってきたのだが、静が引っ込むと同時に帰ってしまった。私も観たいところだけ観て帰ったりするので人のことは言えないけれど、静だけで知盛は観ずに帰るというのがナゾ。なんだったんだろう。

歌舞伎座に行く前に、Del Rey Café des Délicesでお茶(じゃなくて、シャンパン)をした。お店の方によると、10日放送の「ソロモン流」で銀座特集があり、そのなかでここも紹介されるらしい。来週から混むんだろうなあ。ちょっと残念だ。


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2007年06月05日

あまおうのシャーベット

e0f8fc94.jpg今日まで池袋の東武百貨店で「うまかもん、よかもん 大福岡展」という物産展をやっていた。先日、閉店直前の会場を覗くと、福岡県特産のいちご「あまおう」を使ったソフトクリームのコーナーがある。その日は買えなかったので、今朝、出勤前に寄ってみた。するとソフトクリームのほかに生ジュースもある。明日にはもう買えないんだからと奮発して両方買ってみたら、これがもう両方とも美味しいのなんの。生ジュースは少し甘さを足しているそうだが、あまおうのたっぷりとしたジューシーさそのもの。ソフトクリームは濃厚なクリームにほどよくあまおうの果汁がブレンドされて、こってりかつみずみずしい美味しさだ。クリームがしっかりしているので、ゆっくり食べてもトロトロと垂れたり崩れたりしないのもいい。
あまりに美味しいので両親にも食べさせてあげたいと思ったのだけど、今日の夕方5時までの開催だし、さすがにソフトクリームを持ち帰るわけにはいかない。その代わりに見つけたのが、このシャーベットだ。あまおうの他、とよのかやマンゴーのシャーベットもあって食べ比べてみたい思いに駆られたが、青木フルーツのサイトから取り寄せもできるということなので、まずはあまおうのみ3個買ってみた。140ml入りカップが1個315円と結構いい値段だが、さすがに美味しい。旬の味にこだわっているというだけあって、完熟いちごの甘さと酸味を余すところなく味わえる。これを溶かしたら、さっき飲んだジュースになるのかなあと思ったりした。会期のもっと早い時期に行って、たくさん買っておくんだったとちょっぴり後悔中。


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2007年06月03日

今年は蓋つき

ffb9f3f0.jpg単衣の季節が始まったので、バッグも夏仕様に変身。去年まではアニエスb.ボヤージュの籠とタイシルクの巾着の組み合わせを気に入って使っていたのだけど、今年は蓋つきのバッグを手に入れた。蓋になっている黒い木材には透かし彫りが施されているので、バッグの中身が完全に見えなくなるわけではないが、目隠しとしてはこれで十分。サイズもこれまでのものより一回り大きく、長財布を縦に入れられるようになった。編集部から徒歩5分くらいのところにある、錦華通り沿いの「風の道」というアジアン・グッズの店で見つけたもの。きもの好きには帯地にしか見えないアジアの布も充実している楽しいお店だ。

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2007年06月02日

六月大歌舞伎昼の部

88097c7f.jpg昨日買ったばかりのパナマ4号を履いて歌舞伎座へ。鉄線柄の紗袷に合わせたのだけど、足元はこんな感じだ。友人に会ったので、すかさず脱いで自慢してきた。
今日はまず昼の部。「妹背山婦女庭訓」は比較的珍しく「小松原」と「花渡し」が出ているので話がわかりやすいのだけど、先日のこのエントリーの最後の一文が間違っていなかったことを再認識。定高はともかく、大判事があんなに泣きっぱなし(久我之助が腹を切ってからはずっと鼻をすすっている)では、こちらはかえって泣けない。久我之助と雛鳥はとてもよかったのに、あれでは無駄死にだ。
「閻魔と政頼」は松貫四による新作舞踊劇。亡者となった鷹匠が閻魔大王の詮議で危うく地獄に落とされそうになり、鷹狩の由来を語り聞かせて地獄行きを免れようとするお話。狂言を元にしたお話らしく、わかりやすいしおもしろい(けど、播磨屋が踊らない方が……ごにょごにょ)。気になったのは鷹之資丈。後見ながら閻魔大王役の父・富十郎丈との間でちょっとした芝居をするのだけど、筋書には(後見としても)名前が載っていない。おまけに「若天王!」と声までかかっていたが、それってアリなんだろうか。あれならちゃんと役名をつけて出せばいいのに、と思う。
「侠客春雨傘」では染五郎丈の長男・斎くんが初お目見得。きれいな顔立ちだし、最初の緊張が解けると愛嬌のあるところも見せていたので将来が楽しみだ。将来が楽しみといえば、今日、私のすぐ前の席に小学校低学年と思われる男の子が父親らしき男性と一緒に座っていた。一番最初の「妹背山婦女庭訓」が始まってすぐ、男の子が父親に何か尋ねた。その声が少し大きかったので、父親が「静かに」と唇に指を当てて見せたところ、それからは父親の耳元で囁くようになった。それでも、すぐ後ろにいる私には少し話は聞こえるのだけど、芝居の内容を尋ねているようで、うるさいどころか、むしろ熱心に観劇している様子がとても微笑ましい。その彼が「侠客春雨傘」で暁雨の登場を見て、興奮したように「助六だ!」と(小さな声で)叫んだ。その後も非常に興奮した様子で、父親に何か囁きかけている。よっぽど「助六」が好きらしいその様子が、もうめちゃめちゃ可愛い。終演後に聞いてみたら「助六」は本で見て好きになったのだそうで、あの年頃では考えられないくらいの熱心な鑑賞者であるようだ。これからも客席であの親子に会えることを楽しみにしたい。

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2007年06月01日

パナマ4号

b0aa5562.jpg去年これを買ったときに反省が足りなかったのか、また買ってしまった。パナマ4足目。同じパナマといっても、今度のは透かし編みになっていてきれいだし、これまでのとはちょっと違う(と言い訳)。それに、これまで持っていたパナマはどこまでもカジュアル仕様だけど、これは三段巻き。フォーマル以外ならイケそうな感じがするところも決め手になった。江戸小紋に合わせたらいいかもしれない(と、ひたすら言い訳)。お天気さえよければ、明日はこれを履いて出かける予定だ。

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