2007年09月

2007年09月30日

花畑牧場の生キャラメル

8df58a79.jpg美味しいと評判の花畑牧場の生キャラメル。友達の友達に全国飛び回って仕事をしている人がいるというので頼んでみたら、本当に買ってきてくれた。わーい、ありがとう♪
「要冷蔵」というくらい、ものすごくやわらかくい。口に入れるとすーっと溶けてあっという間になくなってしまう。牛乳と生クリームを加えてじっくり煮詰めているというだけに、かなりミルクっぽい味わいだ。もしかすると牛乳が嫌いな人は苦手かもしれないけれど、私はものすごく好き。なくなっちゃったらどうしようと思うと、もったいなくて1日1個ずつしか食べられないくらいだ。50g入りで850円は決して安くないが、とても幸せな味なので牛乳好きのスイーツ好きにはオススメ。花畑牧場のサイトのほか、楽天市場の旬めぐりSHOP:空港センカでも購入可能。

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2007年09月28日

カッツァニーガ展

90858851.jpgイタリア文化会館カッツァニーガというブランドの展覧会のチラシを見つけた。このブランドの名前は初めて知ったが、1929年から続くアトリエらしい。イギリス王室からオーダーを受けたり、ローマ法王に聖杯のセットを献上したりしている。チラシに写っているバロック風のアクセサリーやパフュームボトル、パーティバッグなどがどれもとても美しいので、見に行くことにした。
作品はどれも、バロック様式やネオ・ビザンチン様式を取り入れた独創的なもの。クラシカルで落ち着いた雰囲気ながら、多色使いの金地金やカボションカットのジュエリーを生かしたデザインは、重厚さや華やかさだけではなく、かわいらしさもたっぷり。それも単にラブリーなのではなくて、気品にあふれている。
イギリス王室からのオーダーでつくられたというシガレットケースは、金地金の多色使いで唐草模様を浮かび上がらせ、小さな実か花のようなカボションカットのサファイアを無数にはめ込んだもの。シガレットケースがこんなに素敵だと、ライターは何を持ったらいいのか悩んでしまいそうだ。
輝きのゴンドラ」という金のイブニングバッグは四季をテーマにした4連作のひとつで、「春」を表現したものだという。中には鏡とベルベットが張られているそうだ。ちょっと重たそうな気もするけど、このデザインならきものにも合うかもしれない。
残念だったのは、ジュエリーの展覧会なのに作品解説に素材のことがまったく書かれていなかったこと。たぶん珊瑚だろうなと見当のつくものもあったが、この銀色の金属は銀なのかプラチナなのか?など見分けがつきにくいものもあり、もう少し解説してもらえるとよかったと思う。

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2007年09月27日

歌舞伎座特別舞踊公演

d5eb90b6.jpg今月、なによりも楽しみにしていたのがこの舞踊公演。雀右衛門丈3か月ぶりの舞台である。あまりに張り切っていたので、時間を間違えて30分も早く着いてしまった(逆じゃなくて本当によかった)。
雀右衛門丈は昨年4月の歌右衛門追善でも踊った荻江節「高尾」。足の動きはほとんどなく、もっぱら手の所作で見せるのだが、これが素晴らしかった。せり上がってきただけの立ち姿に松の位の風格があり、それでいながら、すでにこの世のものではない儚い美しさを漂わせている。産経新聞のインタビュー記事で「(踊りは)毎回違うが、呼吸しているような調子で行ければいい」と語っておられるように、前回の歌舞伎座とも違う振りになっていたが、まさに高尾太夫そのものの姿だと感じた。
衣裳は地色こそ同じ薄藤色だが、前回の絞りに対して、今回は小さな蝶々を散らした染めのきもの。高尾太夫の在りし日をしのばせる華やかさがあった前回より、もう少し寂寥感が強い。雀右衛門丈の衣裳のセンスにはいつも感心させられるが、今回もまた思わずため息をつくほどの美しさ。雀右衛門丈によるきもののお見立て会があれば……などと妄想してしまう。
「高尾」の前に「三升猿曲舞」。奴姿がますます似合ってきた松緑丈による、華やかで力強い一幕だ。ほかに富十郎丈の「うかれ坊主」、玉三郎丈の「雪」、「鷺娘」の全5曲。濃密なひとときを過ごした。

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2007年09月26日

秀山祭夜の部 千穐楽

ab5ff041.jpg初日に見たときは全体にあまりおもしろくなかった夜の部だが、千穐楽ともなるとだいぶ印象が違う。「壇浦兜軍記」は初日には畠山重忠役の吉右衛門丈の存在感や緊張感が薄いように思われ、三曲もただぼーっと聴いているように見えた。けれど今日は耳を澄ませて演奏に聴き入っていること、これが温情をかけているのではなく究極の糾問であることもよくわかった。阿古屋役・玉三郎丈による三曲の演奏も、ただの演奏会のようだった初日とは異なり、緊迫感に満ちていてゾクリとさせられた。段四郎丈の岩永左衛門も、いかにも憎らしい感じがよく出ていた。おもしろかった。
「身替座禅」は團十郎丈が妙に初々しい雰囲気で「初めての浮気」っぽい印象なのだが、こんなことになっちゃったから、もう二度とできないんだろうな……と思ったりした。でも、妻に隠れて出かけたというのに、ろれつも回らないほどベロベロに酔って帰るのはマズイんじゃないかと思う。
「二條城の清正」も25日間でしっかり練り上げられて初日とはだいぶ違う印象になり、吉右衛門丈のセリフのうまさを堪能した。けれど、この清正最後のご奉公の結果、家康は秀頼を滅ぼさねばならぬと心を決めるのだから、皮肉なものだ。
清正の館の場面はあまりに薄暗いので、庭にいる人々の顔はほとんどわからない。さすがに種太郎丈は声や体の動きですぐにわかったが、いかにも若武者らしい清潔感があってなかなかよい。彼は昼の部の「竜馬がゆく」でも、竜馬が脱藩するきっかけとなる事件で命を落とす郷士・忠一郎役がとてもよかった。しかし、ここも雨の夜という暗い場面だったのであまり顔が見えず、密かなファンの身としてはちょっと残念だった。

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2007年09月25日

今日の扇子

1466a96d.jpgまずはお箸から」のkatokyoさんが宮脇賣扇庵の素敵な扇子を紹介しておられるので、私も便乗。
きもの女の私にとって扇子は必需品なので、TPOやその日の気分で選べるようにいくつか揃えている。なかでもお気に入りなのが、京都の老舗・宮脇賣扇庵の製品。最近は型染めや小紋柄のものにも洒落たものが増えているが、女性用は一枚ずつ手描きされた季節の花のものが多い。今日使ったのは、写真のコスモス柄。伝統的な秋草の柄も素敵だけど、こういうのもたまにはかわいい。
かわいいといえば、3年ほど前に京都・南座のならびにある小物店で苺柄の扇子を買った。これも宮脇賣扇庵のものだが、ウェッジウッドの人気柄・ワイルドストロベリーを和風にした感じだ。季節でいえば春なのだろうが、買ったのは南座の顔見世を観に行ったときだから冬だった。なのでたとえば仲間内のパーティとか、美味しいスイーツを食べに行くときなど、春ではないけど苺な気分(意味不明)なときにも使っている。

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2007年09月24日

巡業西コース千穐楽

梅枝丈の舞鶴がとても素敵だったのでもう一度見たくなり、松戸・森のホール21の千穐楽を追加した。ここに来るのは歌舞伎の巡業のときばかり。今回で3回目か4回目になる。
初日にはわずかながら硬さがあった梅枝丈だが、びっくりするほど素晴らしくなっていた。端正でしなやか、ほんのりと色気があって、しかも力強い。身体の軸がぶれないので安定感があり、決まり決まりの形が美しい。しかも、これみよがしなことをしない、品のいい踊りぶり。こんなにいい舞鶴はなかなかないと思う。いずれ歌舞伎座の舞台にかけてほしいものだ。会場で遭遇した父・時蔵丈のご贔屓さんが、「時蔵さんが『妻の方が踊りがうまい』とおっしゃるのがわかるような気がした。父ファンとしてはちょっと複雑だけど」と話していたけれど、羨ましい話である。私もそんなジレンマを味わってみたい。
ほかにも松江丈が(後ろ向きで足踏みをするところだけはちょっと美しくなかったが)全体に安定感を増しており、隼人丈も初日よりずっとしなやかになっていた。気持ちのいい千穐楽だった。

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2007年09月22日

店主の親戚

編集部の近くに、なかなか美味しいイタリア料理店ができた。元は洋食店だったのだが、店主が代替わりしてトラットリア風の気楽なお店に生まれ変わったのである。ランチメニューは週替わりで、パスタ(3〜4種類からのチョイス)+魚or肉、それにサラダとパンがついて1300円。仕事の合間のランチとしては決して安くはないだろうが、いつも手のかかった内容でとても美味しいので、むしろお得感さえある(できれば食後にコーヒーをつけてほしいけど)。
編集部には決まったランチタイムがないので、私は14時過ぎに昼食を取ることが多い。そのほうが店も空いていて、ゆったりと過ごせるからだ。この店はランチタイムのラストオーダーが15時と遅めなので利用しやすいし、お店の人もはきはきと明るくて、気持ちがいい。しかも、週明けに行くと店主が釣ってきた魚の料理が出てくることもあって楽しいので、最近は週に2度くらいここで食べている。私は週に4日しか編集部に顔を出さないので、2日に1度の割合ということになる。
ただひとつ、どうしても納得できないのが、店にやってくる店主の親類縁者とみられる人々の振る舞いだ。代替わりしたばかりの若い店主を応援するつもりで来るのだろうに、どうも逆効果と思われることが多い。営業時間中だというのに、ほかの客などおかまいなし。店じゅうに聞こえるような大声で話したり、携帯電話でワーワー喋っているくらいはご愛嬌で、店に来たまま手も洗わずに厨房に入り込み料理をしている脇で長々と話し込んだり、背中になにかできたのか服をまくって見せていたり。この人たちの衛生観念は、いったいどうなっているんだろう? 表から銀杏の実を大量に拾ってきた人は、拾ったときに汁が手か服についたらしく、かすかなにおいを漂わせていた。子羊のラグーのいい香りが台無しだ。すごく美味しかったのに。
今のところ、たまに遭遇するだけの親類の人々を避けたい気持ちよりも、ここの料理を楽しみたい気持ちの方が強いので、当分は足を運ぶつもりだ。でもこんなことが続くようだと、そのうちキレちゃうかも。

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2007年09月19日

Eric Benet, Live at Blue Note

b0333c48.jpgブルーノート東京エリック・ベネイ(本当は「Eric Benét」と書くのだけど、タイトル部分ではこの表記ができない模様)のライブ。こんないい男は女友達と見に行く(聴きに行くんじゃないのか…?)に限るってわけで、仕事先のブラック・ミュージック好きの女性と行ってきた。同じような考えの人が多いとみえて、客席にはずいぶん女性グループがいる。私たちの向かいに座った女性(なんでもブルーノートでの公演は毎日見たそうだ)のように、一人で来ている人もチラホラ。男性客の多くが、妻や恋人のお供という雰囲気だったのがおもしろかった。
今回のツアーはサックス奏者マイケル・パウロのバンドと一緒で、ブルーノートの後は22日にTokyo Jazz 2007にも出演するという。最初はそのマイケル・パウロ・バンドによる演奏。「2001年宇宙の旅」のテーマから始まって、彼の出身地・ハワイをイメージした曲(タイトルは忘れた)、「One Passion」の3曲。かなりフュージョンっぽい音で個人的には好みではないけど、サービス精神たっぷりのパフォーマンスで乗せてくれる。
そしていよいよお待ち兼ね、エリック・ベネイの登場。ネイビーブルーのピンストライプのスーツに、白のシャツ(ボタン3つ開け)。ツアースポンサーであるRay-Banのサングラスが似合って、メチャメチャかっこいい。セットリストの「India」からが彼のパフォーマンスで、全部で7曲を歌った。「Spanish Fly」と「You're the Only One」は来年発売予定のアルバムからの新曲だ。「You're the Only One」は本人によれば60〜70年代っぽいサウンドとのことだったが、ポップ・テイストが強い彼っぽい曲。こちらは従来のファンから好まれそう。「Spanish Fly」はタイトル通りのラテン風ナンバーで、かっこいいしノリもよくてセクシーだけど、ますます黒さが抜けてしまうようで、個人的には彼の曲としてはちょっとビミョー。といっても、ブルーノートで聴くからそう感じただけで、CDで聴いたら身もだえするかも(笑)。ちなみに今日のスペシャルドリンクはベネイ自身が命名した「Spanish Fly」で、テキーラ、コアントロー、グレープフルーツジュースのカクテルだった。美味しかった。
今回はサックス奏者との共演ということで、「Where Does the Love Go」を歌ってくれないかな〜という期待もあったし、もちろん生「Hurricane」を聴きたい気持ちもあったのだけど、どちらも聴けなかったのは残念だった。でも、シャツの下の大胸筋の張りまで見える席であの色っぽいファルセットを堪能できたし、アンコール曲「Love & Happiness」のファンキーなノリノリっぷりが最高だったので、まずは満足。サイドボーカルのベル・ジョンソンのベルベットのようになめらかな歌声も忘れがたい。できれば今度はベネイの単独公演でたっぷり聴きたいものだ。

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2007年09月18日

キレイの種

bf21a0a8.jpg今日、ナチュラルローソンで発見した。こんなのがあるのね〜。今年の2月に春日井製菓から出ていたらしい。店頭ではブルーベリーとピーチの2種類しか見つけられなかったが、同社のグミBLOGによるとレモンもあるらしい。いずれも3粒で1日分のビタミンC入り。さらにピーチはコラーゲン、レモンはマルチビタミン、ブルーベリーは鉄分が配合されていて、女性のきれいと元気をサポートしてくれるのだとか。気になるカロリーも1袋で98kcalと、かなり抑えられている。
ピーチとブルーベリーを食べてみたけど、ピーチらしさ、ブルーベリーらしさはちょっと弱いように思う。それでも、きゅんと酸っぱくてかなり歯応えがいいので、どうにもあとを引く。私は結構好き。

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2007年09月17日

ボビイブラウン ストーンウォッシュヌード パレット

9358d8c4.jpg今さらのレポでナンですが。7月の半ばにかぶれてからというもの、しっかり化粧するのが怖くなってこんな手抜きに走っていたのだけど、そんな中でも気になって買っていたのがボビイブラウンの「ストーンウォッシュドヌード パレット 」。8月の第2週頃だったか、たまたま通りかかったボビイブラウンのコーナーで吸い寄せられてしまった。去年のチョコレートパレットは完全に茶系だったけど、これはグレーも入ったアースカラーで、色の幅が広がった分だけ使いやすそうだ。色そのものは素敵だけど、きもので使うにはどうかなという気がしなくもなかったのでカウンターで試してもらったら、意外なくらい自然でクールな仕上がり。こんな色味なのに暗い印象にならないし、グレーの色味も肌から浮かずになじみがいい。秋に向かっていいかもと買ってみた。
その後、なんとなく化粧離れしていてずっと放置していたのだけど、昨日のきもの女の集会のために初おろししてみた。かなり粉が飛ぶのには驚いたけど、肌にのせるときれいになじむ(ただし、アットコスメでは「にじむ」というクチコミも多い)。一番手前のライトベージュ(ナバホ)をまぶた全体に広げ、左から三番目のライトブラウン(ホットストーン)をアイホール全体に、さらにその日の気分の色(昨日はストーンウォッシュとロックを使用)を挿して、一番奥のこげ茶(エスプレッソ)をアイラインに使うのが基本ライン。あとは「その日の気分」の部分で色を変えたり、グラデーションを入れたりと、いろいろ遊べそうだ。7色中6色が限定色だし、かなり満足。シャネルのシンクピンク コレクシオンの限定色「ソーンジュ」にも心引かれてはいるのだけど、満足しちゃっているので買わないかも。

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2007年09月16日

きもの女の集会

8d813fd4.jpg関西のきもの友達が歌舞伎座夜の部を観劇するというので、終演後の夜9時過ぎ、関東のきもの仲間が銀座で小規模に集合した。秋に向かう単衣の時期は帯や小物類の選択がかなり難しいはずなのだけど、ツワモノ揃いだけに見事な装いばかり。塩沢、楊柳、綿路、生紬とバラエティ豊かなきものに、ざっくりとした紬の帯やふくれ織の半襟、ビーズのバッグと、見ているだけでも楽しかった。主賓である関西のきもの仲間は変わり織になった郡上紬に、ざっくりと素朴な味わいの同じく郡上紬の帯。郡上を単衣にするなんて贅沢なことだけど、秋に向かう今の季節にはぴったりだと思う。いいものを見せて(触らせて)もらった。
写真は今日の足元。白地に紫の絣が入った大島を着たので、それに合わせてグレーがかった紫のホースヘアーの草履。そろそろパナマの気分ではないけど、普通の革だとまだ暑いという時期に重宝している。

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2007年09月14日

フルコース?

今日、出勤途上ですごい人を見てしまった。最近は電車の中で化粧をする人とか、食事をする人とか、いろいろトンデモない人がいる。特に私が利用している東武東上線は乗車時間が長いせいか、くつろぎすぎの人が少なくない。座席でのびのびと横になって寝ているオニイチャンとか。一度は学校か塾の先生らしい人がテストの採点をしているのを見たことがある(個人情報漏洩とか気にならないんだろうか)。電車の中は自宅じゃないんだけど、区別できない人が増えているみたいだ。
けれど、今日そのすごい人を見たのは地下鉄丸の内線。都心を走る線でこんなのは初めて見た。始発駅の池袋で、出発を待つ列車内にコンビニのおにぎりをぱくついている女性がいた。たぶん30歳前くらい。起きぬけのような冴えない顔色で、黙々とお食事している。おにぎりを食べ終わるとペットボトルのミネラルウォーターをごくり。ペットボトルを大きなバッグにしまうと、次はポーチを取り出して化粧を始めた。ちょ、ちょっとお、食事した上に化粧までするわけ? 早朝の新幹線以外でそんな人、見たことがない。顔色がよくないせいですっぴんのときはあまりきれいな人だとは思わなかったが、化粧をするとそこそこ可愛くは見えた。こんなに化けてたらすっぴんで知り合いに会いたくはないだろうけど、だったら10分早起きして家で化粧すればいいだけのことだろうに。見ているこちらが恥ずかしかった。
四半世紀前の学生時代、東西線で通学している同級生たちから聞いた話を思い出す。始発駅から乗ってくる若い女性がいて、いつもすっぴんで乗ってきては車内で化粧をしていたそうだ。同級生たちは竹橋で下車するので、その女性がどこまで行くのか見届けたことはなかったが、大手町あたりのOLらしいという噂だった。その女性のことは同級生だけでなく、沿線の別の大学に通う学生も知っていて、合コンでその女性の話題が出て盛り上がったこともある。当時は電車内で化粧をするというのは相当珍しくて、大学生の男の子まで噂をするくらい「はしたない」と認識された行為だった。いつの間に当たり前のことになってしまったんだろう。本当に恥ずかしい。

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2007年09月10日

200亀甲

昨日、歌舞伎座の帰りに帝国ホテルまで足を伸ばして、M越の逸品会という展示会を見に行った。呉服部の人から案内をもらったのできものの展示会だとばかり思っていて、「帰りにガルガンチュワで買い物しようっと」なんてお気楽モードで覗きに行ったらとんでもなかった。帝国ホテルの2階全フロアを使った大展示会……というより、引越お帳場会のような雰囲気で、芝居帰りの軽装で出かけた私は明らかに場違い。とはいえ、来てしまったものは仕方がないので、逸品の数々を見せてもらうことにした。
呉服コーナーは呉服特選サロンからやってきたと思われるものばかり。100万以下の商品なんて本当に一部である。こうも世界が違ってしまうと、美術鑑賞みたいなものだ。ああだこうだと勝手なことを言いながら見ていたら、担当の人が「そうそう、これは本当に高いのでぜひ見ていってください」と桐の箱に入った結城紬を出してきた。黒地に白の絣で織り出した、レースのように繊細な柄が見える。200亀甲だそうだ。「マンションが買えますよ」といわれて値札を見たら、数字が8つ並んでいた。3700万円くらいだったろうか。せっかくなので触らせてもらったけど、普通の結城紬がキャベツなら、これは紫蘇の葉くらいの、薄くて頼りない手触り。大変な技術であることは間違いないけど、結城紬らしさはないと思う。これなら100亀甲を2〜3反買う方がいい。……って、それだってとても買えないんだけど。

baebdc31.jpg目がくらみそうな逸品の数々を見たあとは、予定通りガルガンチュワへ。まだ暑いせいかチョコレートは出ておらず、目当てのパンも売り切れだったので、最近評判のギモーブ(要するにマシュマロ)を買ってみた。きっちり四角く切ってあって、味はラズベリー、バニラ、ミント、パッションフルーツの4種類。色はきれいだし、形はユニークでパッケージもお洒落なのでお土産に喜ばれそうだけど、ちょっと甘みが強い。ホテルメイドのマシュマロなら、オークラの方が好きだ。こちらは長い紐状のままパッケージされていて、好きな量だけ切って食べるスタイル。ラズベリー、ライム、パッションフルーツの3つの味で、ライムとパッションフルーツがきゅんと酸っぱくて美味しい。

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2007年09月09日

秀山祭 昼の部

このところ、ただの観劇ブログと化しているけれど、ファンデでかぶれて以来、なんとなく化粧を頑張る気になれない。とはいえ、ネタの仕込みはしているので、もう少し涼しくなったらコスメネタも再開しようと思う。
というわけで、今日も歌舞伎見物の感想。「竜馬がゆく」は歌舞伎座でやるようなものか?とは思うものの、商業演劇としておもしろく作られていると思う。幕末物は理屈っぽくなりがちでおもしろいと感じたことがないのだが、今回は染五郎丈演じる竜馬の飄々として爽やか、かつ破天荒な魅力を楽しんだ。ただ足元がアシックスのスニーカーに見えたのはびっくり。もちろん、紺足袋に草鞋を履いているだけなのだけど、ほかの人は同じような拵えでもそうは見えない。彼のプロポーションか身体の使い方、あるいはその両方が現代的すぎるのではないかという気がする。
竜馬以外の配役もおおむね適材適所であったと思うが、一番気に入ったのは歌江丈の百姓女すぎ。舞台裏でニワトリが「コケッ」と声を立てるところから、「桂くん、坂本くん」まで、鳥鍋のくだりは爆笑した。三部作の第一部とのことで今回は勝海舟に入門するところまでだったが、どうせなら全部作って演舞場で上演すればよかったのにと思わなくもない(そうなると私は見なかった可能性が大だけど)。ただ、オープニングの大河ドラマかと思うような曲を始めとする洋楽は好きになれなかった。
「熊谷陣屋」は吉右衛門丈の直実。軍物語がくっきりとしたことで、敦盛の身代わりとして我が子を殺さなくてはならなかった絶望感がひしと伝わってきた。ただ、初日も少し感じたのだけど喉が本調子でないようなのが気になる。また、かつて故・権十郎丈や又五郎丈が傑作を見せた弥陀六を、今回は富十郎丈が演じている。市井の人として隠れ住みながらも隠しきれないただならぬ鋭さ、悔恨にさいなまれる孤独感が見事に表現されていた。
熊谷の妻・相模は福助丈。神妙に演じているのがなかなかよく、とくに最初の「一里行ったら……」の台詞が故・歌右衛門丈にそっくりなのには驚かされた。芝雀丈の藤の方は10年以上前に琴平で見て以来。この人らしい、嫌味なところがなく心やさしいお局さまだが、熊谷夫婦の旧主で上皇の寵姫であったことを考えると、もう少し凛とした強さがほしいように思う。
昼の部の終演は3時20分。こんなに早く終わるのなら、「熊谷陣屋」は相模の入りからの上演にしてほしかった。ここがあると格段にわかりやすくなるのにもったいないなあといつも思っている。


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2007年09月02日

二條城の清正

秀山祭夜の部を観てきた。初代吉右衛門が清正物を得意としていた(というか好きだった)ことはよく知られていることだと思うが、実際に舞台を見た人に聞くとあまりおもしろいものではなかったらしい。そんなわけで多少覚悟して行ったのだけど、想像を超えるつまらなさ。えらく地味で盛り上がらない話だったが、家康役にハラで芝居のできる人がくれば、ちょっとはおもしろくなるんだろうか? 幕切れに「to be continued...」とテロップが出てきそうに、きちんと終わった感じのしない芝居だった。「来週のこの時間は『孤城落月』をお送りします(って、進行早すぎ?)」みたいな。
また、初日のことゆえ、プロンプターがついているくらいのことでは驚かないが、「つけて、つけて」と催促する声が1階2等席まで聞こえてくるのはいかがなものか。どう見ても今月の夜の部の出演者のうち、最もプロンプターを必要とするであろう人なのだから、ちゃんとスタンバッていてもらいたいものだ。


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