2007年11月

2007年11月28日

資生堂リップクレヨン

d9ad51f6.jpg以前からしつこく紹介している、太めのリップペンシル。リップライナーとリップスティックを兼用できる手軽さが魅力で、きちんと引いた輪郭を完全に同色のリップスティックで塗りつぶすわけだから、仕上がりもとても美しい。ただ、リップペンシルのように削らなくてはいけないので、どうしても無駄が出るし、多少の手間もかかる。ダーマトグラフのように紙巻にして、紙を剥がして使ったらいいかも?など、いろいろ考えていたところ、夏ごろ資生堂から「くり出し式」でシャープナー不要のオートマティックリップクレヨン(税込価格2415円)が出た。
売り場で実物をチェックしたところ、5色あるうちのLC3は手持ちのLip Fusionにかなり似た色だし、LC1とLC2はヌードカラーで地味すぎ、LC5は逆に明るすぎというか派手すぎ。その中では青みのない自然な赤のLC4が、日常使いによさそうなので買ってみた。ただし、控えめな赤なので、きもの用しっかりメークにはちょっと物足りない。きもの女にとってはあくまでデイリーユースの色だ。
さて、肝心の「くり出し式」の使い心地。ラインを引くとき以外はクレヨンを寝かせて使い、先端部が丸くならないように気をつけている。それでもどうしてもシャープナーで削った先端部のようには細くならないのでラインはややぼやけるし、それがそのまま仕上がりの差になっている感じはする。普通のリップスティックを紅筆を使わずにつけるよりはずっときれいだけど、シャープナー使用のリップクレヨンには及ばない、というところ。とくにヌードカラーのLC1とLC2は、もう少しシャープなラインが引けないときれいに塗れないんじゃないかな。でも、削る手間がいらない分は楽だし、手早く(ある程度)きれいに仕上がるのも便利。色の選択肢が少ないのが難点だけど、気に入った色があれば買いだと思う。

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2007年11月27日

クリスマス根付

63174b08.jpg先日、歌舞伎座の帰りに安藤七宝店の前を通りかかったところ、ウインドウに飾られていた七宝焼のクリスマス根付が目に入った。サンタクロース、雪だるま、もみの木の3種類がある。ちょっとラブリーすぎるかな?とも思ったのだけど、手ごろな価格(714円)も気に入って買うことに。手作りなのですべて表情が違うため、一点ずつ時間をかけて吟味し、選んだのが写真の三点。鈴がチリチリ鳴るのは好きではないし、仕事中にも観劇中にも周囲の迷惑になってしまうので、アロンアルファか何かで玉を留めてから使おうと思っている。

gen96_cat at 01:54|PermalinkComments(4)TrackBack(0) accessories 

2007年11月26日

ルイ・ヴィトン2題

6ab407c1.jpg昨日、歌舞伎座の帰りに松屋に寄ったら、松屋の壁面がルイ・ヴィトンのモノグラム・マルチカラーのトランクになっていた。角には金具、正面には鍵穴がついていて、なかなかかわいい。写真は昼の部終演後の4時過ぎに撮影したもので、少し薄暗い。夜はライトアップされたりするんだろうか?
数日前の新聞記事で読んだのだけど、ルイ・ヴィトンが輪島塗の工房・桐本木工所とのコラボレーションで、モノグラムの花柄をあしらった小物入れ「ボワット・ラケ・ワジマ」を出したそうだ。限定200個で、価格は15万7500円。能登半島地震で被災した産地を支援する目的からつくられたもので、全収益が輪島商工会議所に寄付されるらしい。ルイ・ヴィトンってまったく興味がないブランドなのだけど、この小物入れはかなり好き。

gen96_cat at 01:13|PermalinkComments(4)TrackBack(0) accessories 

2007年11月22日

娘さんからのプレゼント

4adbccbf.jpg昨日、歌舞伎座でとても素敵な帯を見かけたので、ご本人の許可を得て撮影&掲載させていただいた。
ロビーで後姿を見かけて、失礼を省みずに話しかけてしまったのだけど、このかわいい帯の主は富十郎夫人の正恵さん。今年の母の日に当時3歳のお嬢さんがプレゼントしてくれた「ママの絵」を元につくったものだという。落款には「AIKO 2007」の文字。前帯には赤い花が一輪咲いているが、そちらも「ママの絵」に添えられていたものだとか。自分がプレゼントした絵をこんなふうにしてもらえたら、嬉しいだろうなあ。正恵さんもとても嬉しそうに話してくださって、素敵なお母さんだなあと感じ入った。
お礼をいって席に戻ったところで、「土蜘」開幕。もしかすると富十郎丈も、父の日にプレゼントしてもらった絵を羽裏に染めていたりするのかも……などと想像してみた。すっごくありそう。

gen96_cat at 23:59|PermalinkComments(2)TrackBack(0) kimono | theatergoing

2007年11月21日

「三人吉三」再見

といっても、「三人吉三」だけではなく夜の部を観たのだけど。
初日があまりに無様だった「三人吉三」。台詞が入っただけ初日よりはマシになったといえるのだろうが、お嬢とお坊は黙阿弥とは違う、何か別の世界を作っていた。白浪物じゃなくてカラーギャング物?って感じの軽くて薄い何かだ。「いや、三人吉三は、カラーギャングみたいな人たちですから」ってことだろうか? しかし、最後に一人で大川端を背負って和尚が走ってくると、いきなり黙阿弥ワールドに引き戻されてしまうので、もう何がなにやら。疲れた。
「九段目」は芝翫丈のいいところだけ見るか、悪いところにも目がいってしまうかで評価が分かれるかもしれない。が、悪いところにも目がいってしまった私には、ちょっと辛い演目だった。幕開きに足元の雪を気にしつつ花道に登場したところで、いきなり萎える。ええっと、直さんですか? 世話物じゃないんだから、戸無瀬はもっと堂々と登場しないと。これでは話のスケールが小さくなってしまう。リアリズム追求もほどほどにしてほしい。しかし、「鶴の巣籠り」での極まり極まりの美しく立派なことは、この人ならでは。ここだけ見ると本当に素晴らしいのに、もったいない。その戸無瀬の夫・本蔵は、老けすぎ・悪そうすぎで師直にしか見えず、完全にぶち壊し。本蔵の戻りの最中にどこかでケータイの着メロが鳴っていたが、すでにがっくりしきっていたので、腹を立てる気にもならなかった。由良之助役・吉右衛門丈と小浪役・菊之助丈はいずれも素晴らしかった。

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2007年11月14日

国立劇場「摂州合邦辻」

2383d2ba.jpg国立劇場で「摂州合邦辻」の通し上演を観てきた。普段は「合邦庵室」だけの上演だし、2月に文楽で観た際も「万代池の段」と「合邦庵室の段」だけだったから、今回初めて見るところが多い。出演陣もなじみのない場面は手に入っていないのか、やはり「合邦庵室の場」が圧倒的によかったと思う。
とにかく、藤十郎丈が目の覚めるような美しさ、若々しさ。眉なしなのに少女に見える。純粋ゆえの一徹さ、性急さがよく表れていて、可憐な玉手だった。母おとくは吉弥丈。普段のお色気ムンムン路線はあまり好きではないのだけど、今回の手堅い働き(起居に隠せぬ若さが出てしまうのは残念だけど)はなかなか立派だ。親子で夫婦役を勤めた秀太郎丈愛之助丈もよかった。
序幕の三津五郎丈の俊徳丸はとても美しく、高潔な人柄もよく表れているが、色気とやわらかみがいまひとつ。玉手の邪恋が本当であるように見えるには、やはり俊徳丸にはもう少し色気があった方がいいと思う。しかも対する次郎丸がバカボン丸出しだから、玉手が心を砕かずとも、俊徳丸がどうとでもできたような気がしてしまうのが、ちょっと痛い。
少女のように可憐なといえば、雀右衛門丈の玉手も一度見たいものだ。ご本人も数年前のインタビューで「やりたい」とおっしゃっていたので、楽しみにしていたのだ。そのままになっているのが残念でならない。いつかの「野崎村」のように、人間国宝だらけの「合邦」をやってもらえないものだろうか。

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2007年11月13日

ありえない。

今朝、電車に乗ると、ほぼ満席の車内で向かいの席の若い女性が化粧を始めた。それだけでも十分にトホホな光景だが、ここまでならまだよくある話。彼女はおもむろに貝印の剃刀を出して、顔剃りを始めたのである。
いくらなんでも、ありえない。電車が急停車でもしたら、どうするのよ? 自分の顔を傷つけるのは自業自得だけど、隣の人を怪我させちゃうかもしれないじゃん。鼻の下を剃ると、次は眉の形を整えだした。そんな目の近くに刃物を持って、急停車したら「アンダルシアの犬」状態になっちゃうよ? もう見てられない。「電車内で刃物はおやめなさい」と声をかけた。案外素直に剃刀はしまっていたけど、化粧は続行。化粧だけならまだいいか……と思ってしまった自分が悲しい。

gen96_cat at 14:37|PermalinkComments(12)TrackBack(0) beauty | everyday thing

2007年11月11日

とび出す「STAR WARS」

39317b42.jpg以前紹介したロバート・サブダとの共著も多い絵本作家Matthew Reinhartの新作が届いた。なんと映画「STAR WARS」のポップアップ絵本。STAR WARS公式サイトでも販売されているので、公認グッズなのだろう。
内容は6見開きを使って、スターウォーズの世界、映画に登場するクリーチャーたち、宇宙船、モスアイズリー、おもなキャラクター、ジェダイとシスの確執を紹介している。なんでも作者のReinhartはスターウォーズおたくだそうで、写実な絵と、とび出すミレニアム・ファルコン号などの迫力の仕掛けを楽しむことができる。仕掛けは余白もないくらいにびっちり。エピソード4〜6に登場する話やキャラクターを取り上げたこまかさは、さすがスターウォーズおたくだ。C-3POとR2-D2、ヨーダ、チューバッカ、イウォークも登場するし、ハン・ソロは通常の姿だけでなく、カーボン冷凍された姿まで収録されている。レイア姫がフードを脱ぐ仕掛けもすごい。
最後の見開きがアマゾンで紹介されているのだけど、ダースベーダーのマスクの下には老アナキンの顔が見えるし、見開きの上側に隠された仕掛けを開くと姿を現すダースベーダーとルークが持っているライトセーバーはLEDで光るしかけになっている。すごく楽しい。


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2007年11月07日

ティファニー展

4eab8e44.jpg目黒の東京都庭園美術館で「世界を魅了したティファニー 1837-2007」を観る。ティファニーの歴史を代表するジュエリーが約200点展示されていて、それはそれは楽しい。とくに創業からアール・デコ期に至る作品がたくさん出品されているのだが、同じくアール・デコ様式のこの美術館でそれらを見られるのだから嬉しい。
出展されている作品のうち20点を朝日新聞のサイトで見ることができるが、そのなかではファヴリル・グラスにエナメルを施し、ファイヤーオパール、ダイヤモンドなどをあしらった香水瓶と、持ちにくいんじゃないかと思うほどびっしりと花模様が彫られた18金製の柄に小さな時計をはめ込んだパラソルが特に印象に残っている。アール・デコ期には煙草入れや財布のように明らかに日本趣味を見て取れる作品も多い。半貴石も自在に使いこなしているのもおもしろく、金や、エナメルを施した金の台にペリドットやムーンストーンをはめ込んで、驚くほど美しいジュエリーに仕立てている。特にムーンストーンがゴージャスな大人のジュエリーになっていたのはびっくり。あれなら私も帯留に欲しいと思ったのが2つくらいあった。

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2007年11月03日

歌舞伎座顔見世「吃又」

昼の部を観に行ったのだが、遅刻してしまい「吃又」から。芝雀丈のおとくは、これまでに松緑丈(三越劇場)と三津五郎丈(巡業)の又平で見ているが、歌舞伎座は初めて。しかも父・雀右衛門丈のおとくで何度も又平を演じている吉右衛門丈が相手なのだから、京屋贔屓としてはかなり緊張する。
おとくというのは吃音の夫の分までよく喋る世話焼きな女房だが、その世話焼きぶりや前に出る加減によって、女房というより母のように見えたりする。芝雀丈も、年下の松緑丈を相手にしたときはそう見えたものだ。でも、今回はすごくかわいい、やさしい妻に見えた。このかわいらしさが京屋の身上。世話焼きぶりも前に出すぎることがなく、普通の女が愛する夫あるいは恋人にすることをしているような、自然で無理のない感じがとてもいい。「手も二本…」では又平の悲しみにそっと寄り添うような仕方に涙を誘われた。昼の部の終演が4時過ぎで時間が足りないせいか、幕外の引っ込みがなかったのは少し残念だけど、播磨屋さまに教えるだの駄目を出すだのというのはおこがましい気もするし、これは先の楽しみということにしたい。
絵が抜けたことを見せようと、おとくが又平を手水鉢のところへ引っ張っていく場面では、もう死ぬことだけを考えている又平がおとくの話を聞かずに切腹場所と定めたところに戻ってしまうのを何度も見せるのが一般的だが、今回はそれを一回だけにしていた。いつも戻ろうとする又平と引き止めるおとくの姿に笑いが起こる場面で、それを最小限に抑えたやり方はとてもいいと思う。ほかの出演者も雅楽之助の歌昇丈、将監北の方の吉之丞丈はいつもの通り素晴らしく、将監の歌六丈には威厳と品格があった。そして特筆すべきは修理之助の錦之助丈。前髪立ちの初々しい美しさがあり、かつ師匠や兄弟子を立てて絵の修業を積んできたであろう真面目で誠実な雰囲気もあって、実によかった。来月は南座で襲名披露だから、今月はお休み(兄・時蔵丈は休んでいる)だとばかり思っていたので驚いたが、嬉しいサプライズだった。
開幕前、隣席の親子連れが「次は芝雀先生だね」などと話しているのが聞こえたので、「体験教室に行かれたんですか?」と話しかけてみた。すると、その男の子は2年くらい前の体験教室で芝雀丈から「対面」の舞鶴を稽古してもらい、それ以来、芝雀丈のファンなのだという。さかんに「京屋!」と掛け声をかけていたのがとても上手で、なんだか嬉しくなってしまった。


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2007年11月01日

歌舞伎座顔見世夜の部

といっても平日なので、仕事帰りに三階席で「土蜘」と「三人吉三」のみ。顔見世にふわしい豪華配役の「土蜘」が素晴らしい。踊りというより舞踊劇なので芝居巧者もよく手がける演目だが、やはり踊りもうまい人で見るのが一番おもしろいと思う。夜の部は千穐楽近くにもう一度見る予定だが、仕事帰りでも十分間に合う時間なので幕見も行ってみようと思う。花道が見えないのが残念だけど。
しかし、その後の「三人吉三」ではがっかり。初日の舞台を観る以上、プロンプターがつくこともあるのは承知しているが、それでも構わないと思うのは「プロンプターがつく」というデメリットを超える何かを見せてもらえる場合に限る。それは風格であったり、風情であったり、所作の美しさであったりといろいろだが、そのいずれもまだまだの若手がプロンプターの世話になるなど、とんでもないことだ。それ以外でも台詞の間がおかしいし、江戸の風情も感じられない。お稽古を見ているみたいにつまらなかった。和尚吉三の松緑丈には江戸の空気と、三人の中で兄貴とよばれるにふさわしい風格があってよい。こんな芝居に出ている彼が気の毒になった。

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