2007年12月

2007年12月26日

それぞれの忠臣蔵 再見

国立劇場で今年の歌舞伎見納め。「清水一角」の芝雀丈種太郎丈に羽織を着せる場面で、来年3月には夫婦役なんだなあとしみじみ。ポスターにもラブリーな保名の写真が入って、とても楽しみだ。
「松浦の太鼓」の幕切れで、松浦公が嬉しそうに「感動した!」と連発。なにごとかと思ったら、私の少し後方の席にライオンヘアーの元首相がいた。終演後、近くの席のご婦人から「感動しましたね!」と話しかけられた元首相は「いつ見てもおもしろいね!」とご満悦の様子。

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2007年12月05日

それぞれの忠臣蔵

2f84b478.jpg国立劇場の12月歌舞伎公演「それぞれの忠臣蔵」を観る。昨年の「元禄忠臣蔵」が大当たりだったからだろう。その甲斐あってか、客席はほぼ満員。
一番最初は「堀部彌兵衛」。高田馬場での彌兵衛と安兵衛の出会いから、父と息子として討ち入りに向かうまでを描いている。最初、中山姓にこだわった安兵衛が、討ち入りを前に堀部姓を名乗ることを決意するのだけど、その間の15年間はまったく描かれないので、何が彼にそれを決めさせたのかがわかりにくく感じた。彌兵衛が「忠」の字を書く凧はちょっと欲しい。ご贔屓筋では文字通り引っ張りだこだろう。彌兵衛の娘・さちは隼人丈。京都で太刀持をやっているものと勝手に思っていたのでびっくりしたが、島田髷が似合ってなかなか美しい。由次郎丈演じる住職がよかった。
次の「清水一角」は、渡辺保氏も脚本の欠点を指摘している通りで、あまりにもナンセンス。黙阿弥物なので期待していたのだけど、がっかりした。牧山丈左衛門が実はお前を試したんだよ〜と言ったとき、てっきり討ち入り自体が丈左衛門によるドッキリかと思ったのだが、どうやら討ち入りは本当のことらしい。いくらなんでも、赤穂浪士が乗り込んできている最中に、そんなことをしている暇はないだろうに。
そしてやはり、おもしろいのは「松浦の太鼓」。吉右衛門丈の松浦公が素敵だ。大名のというよりも、名君とよばれるにふさわしい人物の大きさと、討ち入りがないと焦れる子供っぽさとが見事に同居しており、なんとも魅力的。歌六丈の其角はちょっと鋭すぎる感はあるものの、松浦公との関係がよくわかる芝居。また芝雀丈のお縫もよく(わずか15分で姉&弟から兄&妹に早替わりとは忙しいことだ)、見ごたえのある一幕だった。それなのに、第二幕で玄関前の場への場面転換の際に、山鹿流の陣太鼓が鳴り響くなかを帰っていく人の多いこと。そんなに急いで帰らなくてもいいのに。
筋書を買ったら、3月の「歌舞伎へのいざない」の案内があった。種太郎丈が保名のこしらえをした写真も載っている。これは楽しみ。

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