2005年09月02日

豊後道成寺

0e65b504.jpg本日、歌舞伎座の九月公演の初日。一日だけ夏休みを取って、昼の部を鑑賞する。大の贔屓である中村雀右衛門丈が、代表作のひとつ『豊後道成寺』を踊るので、初日から見逃せない。
雀右衛門丈は御年85歳。とてもその年齢には見えない瑞々しい舞台姿と芸の持ち主だが、さすがに最近は立ち居が不自由そうに見えることが多い。今日の舞台も、幕開きからしばらくは動きがぎこちなく見えた。周囲の客が「年齢がね……」などとひそひそ話しているのが聞こえてくる。
ところが、「恋の手習」あたりから様子が変わった。体がのってきている。恋する女の可愛らしさ、妄執の凄まじさ。鮮やかに描き出される、恋の喜びと苦しみ。思い出深い、大切なこの作品を再び踊ることができる喜びが、体を突き動かしているのだろうか。いつの間にか、周囲からはお喋りの声も聞こえなくなっていた。

gen96_cat at 23:51│Comments(2)TrackBack(1) theatergoing 

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1. 発祥の地で「道成寺」  [ きのくに情報通信 ]   2007年10月18日 05:58
発祥の地で「道成寺」中日スポーツ平安時代の安珍と清姫の悲恋物語を基にした能楽「道成寺」が17日、物語誕生から500年以上の時を経て、発祥地の道成寺(和歌山県日高川町)で初めて上演された。地元の観光協会などでつくる実行委員会が主催。3年前から「道成寺もの」...

この記事へのコメント

1. Posted by リリー   2005年09月03日 09:28
ベンチプレスなどそのお歳では考えられないような鍛錬をされているのTVで見たことがあります。
いつまでもお美しい姿を舞台で拝見したいものです。
2. Posted by 源九郎   2005年09月03日 09:38
昨日の舞台を拝見して、あと10年はいける!と思いました。すばらしかったです。今日もこれから行ってきま〜す♪

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