2006年11月22日

歌舞伎座顔見世昼の部

c6295682.jpgやっとのことで歌舞伎座昼の部を観てきた。贔屓の雀右衛門丈が出演していないのでつい後回しにしていたが、もっと早く行くべきだった。ものすごくおもしろい。
「伽羅先代萩」は「花水橋」から「刃傷」までの通し。やはり「竹の間」が出るのと出ないのでは、話のわかりやすさがまるで違う。しかも今回の「竹の間」、これまでに観たなかでもダントツのおもしろさなのだ。政岡役の菊五郎丈と八汐役の仁左衛門丈が共に素晴らしい。ことに八汐は大きくて品位があり、ちょっぴり愛嬌も含んでいる。それでいてねちねちといやらしく、政岡を追い込む具合といい、松島・沖の井との対決といい、観ながらワクワクした。沖の井役は三津五郎丈。立役の彼にこんな立派な沖の井をやられてしまっては、女形はカタナシというくらいのかっこよさ。「ご発明な」沖の井のキャラクターが彼に合っているのかもしれない。子役二人もなかなか達者で、まさに「よう仕込んだものじゃなあ」。千松役の子は原口智照くんといって、お兄さんとお姉さんも子役をしているとのことだけど、もしかするとお姉さんというのは知子ちゃんだろうか?
幕開きの「花水橋」は歌昇丈の絹川谷蔵が素敵。福助丈の頼兼公は男っぽくしようと頑張りすぎな気がする。ただ、この場が出るといつも感じていた「こんな立派な殿様がいるのに、お家騒動?」という疑問は、今回は感じなかった。どこか、伽羅で下駄を作って遊廓に通ってしまいそうな雰囲気があったのだと思う。全体でも「対決」で物足りなさを感じた以外はどこをとっても素晴らしい「先代萩」だった。


gen96_cat at 23:51│Comments(0)TrackBack(0) theatergoing 

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