2007年02月17日

映画「Dreamgirls」

dreamgirls.jpgこのところ忙しかった仕事がやっと一山越えたので、久しぶりの更新。今日は前から「公開されたら絶対に行く!」と楽しみにしていた映画「Dreamgirls」を観てきた。実はこの作品、'84年にニューヨークでJennifer Holliday版の舞台を観たことがある。モータウンを思わせる楽曲といい、物語といい、私にはたまらないミュージカルだった(その後行われた日本公演も観に行ったが、こちらは別キャストだったと記憶している)。そんなわけで思い入れの深い作品なので、公開前からサントラを聴いたり、iTunesでPodcastをチェックしたりして楽しみにしていたのだ。
好きな映画というのはいろいろあるが、「お願い、私も出して!!」と思ったのは今回が初めてじゃないだろうか。私もあの赤いドレス&ハイヒールで、Eddie Murphyの後ろでステップを踏みながら「ウー」とか「アー」とか歌いたい(それは無茶だろうから観客でも……)。それくらい、私にとっては楽しい映画だった。BeyoncéJennier Hudsonに食われているという感想をずいぶん見かけるけど、もともとEffieはかなりいい役だ。製作過程でDeenaのパートがふくらんでいく不満から降りたがっていたJennifer Hollidayを満足させるために、Effie役を大きくしたというのは有名な話である。彼女の方がいい曲がついているし、ポップに歌うDeenaよりソウルフルに歌い上げるEffieの方が印象に残りやすいということもある。
物語は、Diana Ross & The Supremesがモデルとよくいわれる。The Dreamettes→The Dreams→Deena Jones & The Dreamsというグループ名の変遷は彼女たちと同じで、メンバー交代の経緯も似ている。Dreamsのアルバム・ジャケットはこれそっくりだし、彼女たちがオーディションで歌う「Move」はSupremesのヒット曲「You Keep Me Hangin' On」と詩の内容が似ていたりする。そしてファッションやDeenaの歌い方など、これでもかというくらいにSupremesっぽさを強調。それでも今の10代、20代の観客にはDestiny's Childの話のように見えたかもしれないし、いつか特定の誰かの話ではなく「ショウビズ界の普遍的なお話」になっていくのかもしれない。
Beyoncéは、とにかくあたりを払うばかりの美しさ。Deena Jonesはこうでなくてはいけない。映画のための書き下ろし曲「Listen」を歌う場面は圧巻だ。Jennifer HudsonはCDで聴くとビミョーに音をはずしていて気になる箇所がいくつかあるが、映像だとライブ感が出るためかまったく気にならない。彼女の歌唱では「I am Changing」にぐっときた。Eddie Murphyはこんなファッションで、まるで「What's Going On」って感じのナンバー「Patience」(これも映画のための書き下ろし)のレコーディングをしている場面が印象的だった。
そしてもう一人、忘れてはいけないのがJamie Foxxではなくて(もちろん彼も素晴らしいけど)、Effieの兄でソングライターのC.C.を演じたKeith Robinson。とってもハンサム。My Spaceを見たらiTunesから曲を出しているというので、思わず買ってしまった。

gen96_cat at 23:59│Comments(10)TrackBack(3) culture 

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1. DreamGirls  [ Tha House of Rhyme'n Flow II ]   2007年02月21日 14:51
行ってまいりました〜! 超話題作「ドリームガールズ」。 今回もネタバレはなしで。 実は、どういう話か全く知らなかったんですけど、案外ストーリーが良かったなあと。 そして前評判通り、Jennifer Hudsonのダi
2. ドリームガールズ 65点(100点満点中)  [ (´-`).。oO(蚊取り線香は蚊を取らないよ) ]   2007年02月21日 21:35
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この記事へのコメント

1. Posted by えったん   2007年02月19日 11:31
あたしも見ました〜モータウン好きとしては見逃せませんっ♪
ミュージカルは見たことなかったけど、
音楽が素晴らしくて、衣装がすごくきれいで、
あとビヨンセが本当に美しくて、
ずっと釘付けでした!!
デビュー前のあどけない感じもカワイイッ!!

最近auのCMとかラジオでも
シュープリームスの曲が頻繁に流れていることもあり
またモータウンの名曲をいろいろ聴きたくなりました
引越しでCDを軒並み処分してしまったことを死ぬほど後悔・・・

2. Posted by 源九郎   2007年02月19日 22:09
>えったん
そうそう、モータウン好きにはたまらない作品ですよね! レディースデイごとに通い詰め♪とかしてしまいそうでコワヒです。
ミュージカルの来日公演はえったんが高校生くらいの頃だったかな。切符が高くて、一回しか行けなかったのを覚えてます。
CD処分するなら、iTunesに放り込んでからにすればよかったのに〜
3. Posted by ぼたん   2007年02月20日 15:19
世代的にドンピシャ(死語)なあたしですから「お願い、私も出して!!」な気持ちがすっごく良くわかります あたしも早く見に行こうっと
4. Posted by めぐみ   2007年02月21日 13:16
私も見に行ってきました。
ホントに楽しかったです!!
源九郎さんの記事を見て、この映画の背景やオリジナルのミュージカルのことなど、勉強になりました(^_^)。

Keith Robinsonも可愛かったですよね!
この映画のJamieは地味だったな。
もうちょっと歌う場面が多いと良かったのに。
5. Posted by 源九郎   2007年02月21日 13:32
>ぼた姐
存分に歌って踊れるようにDVDを買わなきゃ!って、早くも思ってる中。リリースが待ちきれないです♪
6. Posted by 源九郎   2007年02月21日 13:45
>めぐみさん
本当に楽しい映画ですよね♪ 「Steppin' to the Bad Side」がカッコよくて、タンバリンが欲しくなって困りました。早くDVDが出ないかなあ。
Jamieは歌で目立つ役が続くとイメージが固定しちゃうので避けたと、インタビューか何かで語っているのを読みました。梅宮辰夫の料理人役みたいに固定しちゃうとつまらないし、気持ちはわかりますね。
そしてKeith Robinson! ホントかわいいです。振り付けしてる場面、たまらなかったわ。
7. Posted by 和希亜   2007年02月23日 09:34
シュープリームスの映画だと思っていました(汗)

・・・にしてもエディ・マーフィー。
ずっとスターだった彼が本当のスターになった気がする。
コメディ大好きで欠かさず見てたけど、最近食指が動かなかった。
どんどんこういった映画に出てほしいな〜。

映画見に行こうって決めました。
8. Posted by ShyBoar   2007年02月25日 13:51
5 公開から一週遅れで昨日見てきました。先にTBさせていただきましたが、楽しみどころ満載ですね。個人的な思い入れも強く、なかなか語り尽くせない作品です。
映画化については舞台版の出資者でもありDreamWorks創設者の一人であるDavid GeffenがOKを出したからとのことですが、なぜこの時期だったのかなぁ、といったことも考えてしまいます。
9. Posted by 源九郎   2007年02月25日 14:22
>和希亜さん
遅レス、ごめんなさい。ここんとこバテバテで……。今日、岩盤浴に行って、やっと復活しました。
脚色されているので、「シュープリームスの」とはいえないけど、シュープリームスを知っている方がより楽しめる映画ですよん。知らなくても音楽映画として楽しめると思います。見ていると元気が出ます。とってもオススメ。
エディ・マーフィー、本当にかっこよかった。「この人はスターなんだよ」って役で登場して、誰もが納得しちゃう配役ですね。
10. Posted by 源九郎   2007年02月25日 14:46
>ShyBoarさん
お待ちしておりました(笑)。本当にブログのスペースくらいではとても語りつくせない魅力に満ちた映画ですね。公開中にまた見に行ってしまいそうです。
なぜ今なのかはわかりませんが、かつてWhitney Houston主演で映画化という話もあったそうですね。なんでもWhitneyがDeenaの歌もEffieの歌も両方歌うと主張して流れたそうですが。そういう意味で、Beyonce(コメント欄ではアクサン使えない模様…)のポジションをわきまえた演技は、この映画成功のポイントのひとつだと思います。

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