2007年10月13日

桶川宿本陣 かがり火狂言

b236ed01.jpg友人の誘いで、桶川宿本陣で「かがり火狂言」を観てきた。会場の桶川宿本陣は、皇女和宮が徳川家への輿入れのために江戸へ下った際に宿泊したところだという。ご寝所となった「上段の間」は現在もそのまま保存されており、この一間を舞台として、毎年「かがり火狂言」を行っている。過去の上演時の写真では役者の後ろに違い棚が写っていて、下は畳敷き。舞台ではなく普通のお座敷っぽい雰囲気だが、これほどの至近距離で狂言を見られるとは贅沢な話だ。
一段高くなった造りのご寝所は8畳で、ここが舞台。そのまわりにはL字型に13畳分のスペースが広がっていて、ここは一部が舞台への通路になっている以外は「座敷席」。かぶりつきというわけだが、床にそのまま座らなくてはならない。さらに、角部屋である「上段の間」の外の庭に、L字型に屋根つきの客席を設置して「桟敷席」を設けている。ここも前方は床に座らなくてはならないが、後方は椅子席になっている。全席自由だが、なんとか椅子席を確保できた。なにしろ、屋根はあっても壁はないので、窓を開け放しているような状態。18時半開演だから、かなり冷える。床に座ったらもっと寒かったかもしれない。
今回の出演は友人が贔屓にしている茂山家の面々。茂山正邦茂山茂による「柿山伏」と、茂山あきら丸石やすし茂山童司による「吹取」。どちらもとてもおもしろかったが、とくに「柿山伏」で山伏が次々に柿を食べるところや、烏や猿、鳶の真似をさせられるところが大笑い。さらに開演前には丸石やすしによるわかりやすく楽しい解説があり、狂言は初めてという人にも親しみやすい構成になっていた。出演者にもよるが、来年もぜひ来たいものだ。
行きに桶川駅の改札を出たところで、出演者たちと遭遇。銘々が衣裳や道具類を入れた鞄を持っている。歌舞伎のように大掛かりな装置を必要としないからこそできることではあろうが、なんだかとても親しみを覚えてしまった。

gen96_cat at 23:59│Comments(6)TrackBack(0) theatergoing 

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この記事へのコメント

1. Posted by 春駒   2007年10月14日 22:42
ちょっと忙しくて覗きに来なかったら興味のある面白い記事がいっぱい!
茂山狂言を間近にご覧になったとは!
羨ましい〜〜〜
茂山家の方々はテレビのトーク番組とかを拝見しても親しみやすいですよね。
2. Posted by 源九郎   2007年10月14日 23:47
>春駒さん
解説の方もお話が楽しかったですよ〜
ちょっと寒かったけど、いい公演でした。
3. Posted by kimi   2007年10月15日 13:09
こんにちは、
私もこの夏、定期健診で採血していたら、隣の患者さんが雀さまで、妙な親近感が沸いてしました(笑)茂山狂言は一回しか見たことがないので、また行きたい!!、うらやましいです。
4. Posted by 源九郎   2007年10月15日 13:13
>kimiさん
きゃー、kimiさんこそ羨ましすぎです〜〜〜!!
来年、そこで定期検診受けるわっ♪


……と、興奮しまくりの即レス(笑)。
5. Posted by kimi   2007年10月15日 20:50

最初「似てる人だなー」と見ていたんだけど「○木様〜」と看護師さんが呼んでいたので、「あーやっぱり」と確信しました。丁度終戦記念日だったので、「そういえばこのお方も軍隊行ったんだろうなぁ」などと考えつつ腕を押さえて退散した次第です。採血で羨ましがられたのは初めてだわー、ちょっと得した気分♪
6. Posted by 源九郎   2007年10月15日 21:10
>kimiさん
あーん、羨ましすぎる〜〜〜〜
来年の終戦記念日、ワタクシはどこの病院で採血してもらえばよいのか、メールしてねっ♪
とはいえ、そんな状態じゃ血圧も心拍数も上がりまくりで、健康診断の意味ないわ…

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