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2008年12月21日

Buon Natale!

987a58f2.jpgほぼ一年ぶりの更新。長らく放置して、すみません。
昨年から語学コースに通っている、イタリア文化会館のクリスマス・フェスタに行ってきた。クラスメートとの食事会はこれまでもあったけれど、イタリア文化会館主催のフェスタに出るのは初めて。料理とワインは青山のカフェ・ピアディーナのケータリングでとても美味しく、ずっと立ちっぱなしは疲れたけど、とても楽しい時間を過ごした。
写真は今日のきもの。一見するとただの江戸小紋だけど、よく見るとこんな柄。クリスマスツリー、橇、ベル、雪だるま、はじけるクラッカー、天使、キャンドル、それに星など、クリスマスにちなんだ柄尽くしになっている。M越謹製のオリジナル柄だ。去年の春から相談を始めて、やっと完成した入魂の一枚。25日を過ぎたら来年まで着られない、季節限定きものである。
担当の方もノリノリで、彼の提案でごく淡いピンクを引き染めしてあり、紺なのにやわらかな発色。顔映りもいい。クリスマス・リースの洒落紋を入れたり、八掛の見返しにヒイラギの葉を染めたり(こちらはセルフ撮影が無理なので写真ナシ)と、楽しいきものに仕上がった。帯はバラの江戸小紋にあわせていたものと同じ。モダンな雰囲気が、このきものにもよく似合う。25日まで着まくる予定。

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2007年11月22日

娘さんからのプレゼント

4adbccbf.jpg昨日、歌舞伎座でとても素敵な帯を見かけたので、ご本人の許可を得て撮影&掲載させていただいた。
ロビーで後姿を見かけて、失礼を省みずに話しかけてしまったのだけど、このかわいい帯の主は富十郎夫人の正恵さん。今年の母の日に当時3歳のお嬢さんがプレゼントしてくれた「ママの絵」を元につくったものだという。落款には「AIKO 2007」の文字。前帯には赤い花が一輪咲いているが、そちらも「ママの絵」に添えられていたものだとか。自分がプレゼントした絵をこんなふうにしてもらえたら、嬉しいだろうなあ。正恵さんもとても嬉しそうに話してくださって、素敵なお母さんだなあと感じ入った。
お礼をいって席に戻ったところで、「土蜘」開幕。もしかすると富十郎丈も、父の日にプレゼントしてもらった絵を羽裏に染めていたりするのかも……などと想像してみた。すっごくありそう。

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2007年10月22日

鰐草履

d54031af.jpgおそらく昭和30年代くらいのことだと思うけど、ワニ革の草履とバッグのセットが流行したことがあるらしくて、アンティークきものを扱う店などでよく見かける。たいていは薄茶×茶のツートンカラーなのだけど、真っ黒のを見つけたので買ってみた。ちょうどマットクロコのトートバッグ(といっても、きもので持っておかしくないサイズ)を手に入れたので、セットでデビュー。普段、小松屋の三枚巻を履くことが多いので、雪駄のように薄い草履は慣れなくてまだちょっと歩きにくい。ワニ革のゴツゴツとした突起が、健康サンダルのように足裏を刺激してくれるのがおもしろかった。あの突起部分を土踏まずのところにもってきたら、そのまま健康サンダルだなあ。でも鼻緒から色が出て、足袋が汚れてしまった。しかも、突起に沿って足袋裏も黒く汚れている。ふきん石鹸でごしごしこすったらかなりきれいになったのでよかったけど、新しい足袋のときはちょっと履けない。

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2007年10月09日

着物手帳

0f1aec82.jpg着物と和の生活マガジン「Sakura」から、今年も着物手帳が発売された。一昨年紹介したきものダイアリーは一般的なビジネスダイアリーに使われている細長い判型だったが、今回の着物手帳はほぼ文庫本サイズ(縦が1センチほど長い)。透明のビニールカバーがかかっていて、専用ページからオリジナル和柄カバーをダウンロードして使うようになっている。季節に合わせて柄を変えてもいいし、千代紙や古布などを使って独自仕様にしてもいい。
昨年版を買っていないのでいつからこうなったのかはわからないが、以前は巻末にまとめられていた月々の着こなしの一覧が各月の最後のページに入っていたり、きもの愛好者の体験談が各ページのはみだし欄に載っていたりと、読み物としても充実してきた。「今月のわたしのきもの日記」(写真)といって、毎月2回のコーディネイトを記録できるようになっているページもある。こういう記録をつけておくとあとで見直すのが楽しいし、これからの参考にもしやすいかも。税込本体価格1200円(送料別)。問い合わせはPR現代 Sakura編集部まで。

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2007年09月16日

きもの女の集会

8d813fd4.jpg関西のきもの友達が歌舞伎座夜の部を観劇するというので、終演後の夜9時過ぎ、関東のきもの仲間が銀座で小規模に集合した。秋に向かう単衣の時期は帯や小物類の選択がかなり難しいはずなのだけど、ツワモノ揃いだけに見事な装いばかり。塩沢、楊柳、綿路、生紬とバラエティ豊かなきものに、ざっくりとした紬の帯やふくれ織の半襟、ビーズのバッグと、見ているだけでも楽しかった。主賓である関西のきもの仲間は変わり織になった郡上紬に、ざっくりと素朴な味わいの同じく郡上紬の帯。郡上を単衣にするなんて贅沢なことだけど、秋に向かう今の季節にはぴったりだと思う。いいものを見せて(触らせて)もらった。
写真は今日の足元。白地に紫の絣が入った大島を着たので、それに合わせてグレーがかった紫のホースヘアーの草履。そろそろパナマの気分ではないけど、普通の革だとまだ暑いという時期に重宝している。

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2007年09月10日

200亀甲

昨日、歌舞伎座の帰りに帝国ホテルまで足を伸ばして、M越の逸品会という展示会を見に行った。呉服部の人から案内をもらったのできものの展示会だとばかり思っていて、「帰りにガルガンチュワで買い物しようっと」なんてお気楽モードで覗きに行ったらとんでもなかった。帝国ホテルの2階全フロアを使った大展示会……というより、引越お帳場会のような雰囲気で、芝居帰りの軽装で出かけた私は明らかに場違い。とはいえ、来てしまったものは仕方がないので、逸品の数々を見せてもらうことにした。
呉服コーナーは呉服特選サロンからやってきたと思われるものばかり。100万以下の商品なんて本当に一部である。こうも世界が違ってしまうと、美術鑑賞みたいなものだ。ああだこうだと勝手なことを言いながら見ていたら、担当の人が「そうそう、これは本当に高いのでぜひ見ていってください」と桐の箱に入った結城紬を出してきた。黒地に白の絣で織り出した、レースのように繊細な柄が見える。200亀甲だそうだ。「マンションが買えますよ」といわれて値札を見たら、数字が8つ並んでいた。3700万円くらいだったろうか。せっかくなので触らせてもらったけど、普通の結城紬がキャベツなら、これは紫蘇の葉くらいの、薄くて頼りない手触り。大変な技術であることは間違いないけど、結城紬らしさはないと思う。これなら100亀甲を2〜3反買う方がいい。……って、それだってとても買えないんだけど。

baebdc31.jpg目がくらみそうな逸品の数々を見たあとは、予定通りガルガンチュワへ。まだ暑いせいかチョコレートは出ておらず、目当てのパンも売り切れだったので、最近評判のギモーブ(要するにマシュマロ)を買ってみた。きっちり四角く切ってあって、味はラズベリー、バニラ、ミント、パッションフルーツの4種類。色はきれいだし、形はユニークでパッケージもお洒落なのでお土産に喜ばれそうだけど、ちょっと甘みが強い。ホテルメイドのマシュマロなら、オークラの方が好きだ。こちらは長い紐状のままパッケージされていて、好きな量だけ切って食べるスタイル。ラズベリー、ライム、パッションフルーツの3つの味で、ライムとパッションフルーツがきゅんと酸っぱくて美味しい。

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2007年08月21日

久しぶりにデカアタマ

dbbfe29b.jpg昨日パーティに出た際、久しぶりにプロの手でヘア&メイクをしてもらった。今回はホテル・ニューオータニの美容室。少し高めの位置でシニヨンにしてもらったところ、美容師さんが長すぎる髪を持て余したのか、不思議なぐるぐる模様が後頭部にできていた。これが素敵な仕上がりで、パーティでもなかなか好評だった。
プロにセットをお願いすると、これでもかというくらい逆毛を立てられ、ヘアスプレーを使われる。そのおかげできっちりまとまるわけだけど、スプレーでがっちり固まった髪を後でほどくのが大変。これが面倒で、つい自分でテキトーにまとめてすませてしまうこともあるくらいだ。ところがこのスプレーを簡単に落とす方法があると、担当の美容師さんが教えてくれた。なんでも芸者さんから聞いた方法だそうだが、使うのはトリートメント剤のみ。乾いた髪にトリートメント剤をつけてもみこむようにしてから流すと、スプレー剤はつるっと落ちてしまうという。するとメイクさんも「ヘアブラシをきれいにしたいときは、トリートメントを使ってます」とのこと。理屈はわからないけれど、トリートメント剤がスプレーの粒子の間に入り込んですっきりはがすのではないかという。
さっそく、母が使っているラックスのスーパーリッチシャイントリートメントで試してみた(私のはもうちょっと高いので、もったいなくて使えなかった)。トリートメント剤をつけてもみほぐすようにすると、バリバリに固まって張っていた髪がすぐにやわらかくなったのでびっくり。逆毛を立てていた部分もほとんど絡まずにすっきりとほぐれた。すっごく便利。これまでクレンジングシャンプーで頑張って落としていたのが嘘のようだ。こんなに簡単に落とせるなら、プロにセットしてもらう機会をもう少し増やそうかな。

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2007年08月20日

パナマ5号

50e83450.jpgといっても、今度は履物ではなく袋物。ヤフオクでこれを見つけたときは「パナマのクラッチバッグなんて、すぐに汚れたり傷んだりしそうだなあ」と思ったのだけど、よく考えてみたらパナマ素材のバッグを持ち歩くような季節に、そう何度もパーティに出るとも思えない。大事に使えば一生ものだろうと落札してみたが、やはり出番は少なく、購入後2か月あまりがたってから初お目見えとなった。足元もパナマ4号で揃えたので、かなりの贅沢気分だ。
バッグは細い繊維を使って丁寧に編まれていて、留め具は珊瑚製で流水に金魚のモチーフ、マチの部分は革張りと、なかなか凝ったつくり。大切に使おうっと。

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2007年07月04日

和柄ショーツ

f3667db5.jpg友人たちと出かけた箱根の温泉で見つけた、和柄のショーツ。あまりにカワイイので、つい3枚も買ってしまった。和雑貨のほか、和柄シャツなどのアパレル製品で知られる京都くろちくの製品だ。同社の楽天ショップによれば20種類の柄があるらしいが、温泉で見たのはそのうちの半分くらいだっただろうか。白地に青の「豆絞り」がかなり好き。豆は豆でも、大豆ではなく緑豆かな?というくらいの小さい点々がいい。幼児用のキャラクター柄パンツと同じで、染料が乗っているところは少しごわっとする。なのではき心地はあまり期待しない方がいいけど、洗っているうちに多少しなやかになる。白地の柄(豆絞りとえんどう豆、それに花筐梅くらいだろうか)を選ぶといいかも。

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2007年06月02日

六月大歌舞伎昼の部

88097c7f.jpg昨日買ったばかりのパナマ4号を履いて歌舞伎座へ。鉄線柄の紗袷に合わせたのだけど、足元はこんな感じだ。友人に会ったので、すかさず脱いで自慢してきた。
今日はまず昼の部。「妹背山婦女庭訓」は比較的珍しく「小松原」と「花渡し」が出ているので話がわかりやすいのだけど、先日のこのエントリーの最後の一文が間違っていなかったことを再認識。定高はともかく、大判事があんなに泣きっぱなし(久我之助が腹を切ってからはずっと鼻をすすっている)では、こちらはかえって泣けない。久我之助と雛鳥はとてもよかったのに、あれでは無駄死にだ。
「閻魔と政頼」は松貫四による新作舞踊劇。亡者となった鷹匠が閻魔大王の詮議で危うく地獄に落とされそうになり、鷹狩の由来を語り聞かせて地獄行きを免れようとするお話。狂言を元にしたお話らしく、わかりやすいしおもしろい(けど、播磨屋が踊らない方が……ごにょごにょ)。気になったのは鷹之資丈。後見ながら閻魔大王役の父・富十郎丈との間でちょっとした芝居をするのだけど、筋書には(後見としても)名前が載っていない。おまけに「若天王!」と声までかかっていたが、それってアリなんだろうか。あれならちゃんと役名をつけて出せばいいのに、と思う。
「侠客春雨傘」では染五郎丈の長男・斎くんが初お目見得。きれいな顔立ちだし、最初の緊張が解けると愛嬌のあるところも見せていたので将来が楽しみだ。将来が楽しみといえば、今日、私のすぐ前の席に小学校低学年と思われる男の子が父親らしき男性と一緒に座っていた。一番最初の「妹背山婦女庭訓」が始まってすぐ、男の子が父親に何か尋ねた。その声が少し大きかったので、父親が「静かに」と唇に指を当てて見せたところ、それからは父親の耳元で囁くようになった。それでも、すぐ後ろにいる私には少し話は聞こえるのだけど、芝居の内容を尋ねているようで、うるさいどころか、むしろ熱心に観劇している様子がとても微笑ましい。その彼が「侠客春雨傘」で暁雨の登場を見て、興奮したように「助六だ!」と(小さな声で)叫んだ。その後も非常に興奮した様子で、父親に何か囁きかけている。よっぽど「助六」が好きらしいその様子が、もうめちゃめちゃ可愛い。終演後に聞いてみたら「助六」は本で見て好きになったのだそうで、あの年頃では考えられないくらいの熱心な鑑賞者であるようだ。これからも客席であの親子に会えることを楽しみにしたい。

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2007年06月01日

パナマ4号

b0aa5562.jpg去年これを買ったときに反省が足りなかったのか、また買ってしまった。パナマ4足目。同じパナマといっても、今度のは透かし編みになっていてきれいだし、これまでのとはちょっと違う(と言い訳)。それに、これまで持っていたパナマはどこまでもカジュアル仕様だけど、これは三段巻き。フォーマル以外ならイケそうな感じがするところも決め手になった。江戸小紋に合わせたらいいかもしれない(と、ひたすら言い訳)。お天気さえよければ、明日はこれを履いて出かける予定だ。

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2007年05月08日

扇模様?

2768005a.jpgTIME」の最新号を買いに池袋のリブロに寄った。すると、「洋雑誌をお買い上げの方にプレゼント」と書いたカードとともに無造作に積み上げられていたのが、このタオルハンカチ。そのカードによれば「扇模様」なんだそうだ。うーん。確かに野分ではないし、青海波ともちょっと違うみたいにも見えるし、扇だといわれたらそうなのかもしれない。でもなんとなく腑に落ちないし、タオルには私が買った「TIME」のライバル誌「NEWSWEEK」のロゴが入っているのも気になったけど、せっかくなのでもらってきた。夏に向けて、この手のものは何枚あってもいいもんね。

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2007年03月18日

源氏車の紋所

genji.jpg毎年三月は確定申告があるので、月の前半はあまり予定を入れないようにしている。そんなわけで、今日になってやっと歌舞伎座に行ってきた。まずは昼の部。
今月は大好きな「義経千本桜」の通し上演なので、演目にちなんで白地に源氏車を織り出した紬を着てみた。帯は流水柄の染め帯。襦袢と帯揚げは桜柄なのだけど、そこまで行くと完全に自己満足の世界だ。
菊五郎丈の忠信は、前回は「鳥居前」に違和感があった。荒事の人ではないからだけど、今回は古風な大きさ、力強さがみなぎっていて堪能させられた。少し膝を痛めているみたいで六方は辛そうなのが気になるが、大事にしていただきたい。弁慶の左團次丈は目がどこにあるのかわからなくて、強そうに見えない。鳥居隈のせいかと思ったら、次の幕でも変わらないので、別の問題のようだ。
「渡海屋・大物浦」は藤十郎丈の典侍局を初めて見るので楽しみにしていたのだが、典侍局はともかく、お柳の間はあまり色気もないし、期待ほどではなく残念。熊の敷物を出す素早さにはびっくりというか、少し笑ってしまった。安徳帝は浅草歌舞伎で同じ役を勤めた原口智照くん。前回は息が続かなかった台詞を、今回は見事に言い切っていた。やはり、この子はうまいし行儀がいい。
しかし、子役がこれほど精進しているというのに、銀平実は平知盛のお寒いことといったら。姿は立派だが、軽くて、薄くて、そのうえじめじめと暗い。こんなに強そうじゃない知盛は初めてだ。暴言といわれそうだけど、浅草歌舞伎第二部で同じ役を勤めた獅童丈の方が(私が見た「大物浦」に限っていえば)ずっとマシだったと思う。もちろん、芸の基礎体力は違うけれど、獅童丈の方が正面から取り組む努力をしていただけ、ずっと真摯に見えた。獅童丈も最後の碇を倒してから担ぎ上げるところで碇が軽そうに見えて困ったが、それは彼の芸が未熟なのだし、初役でもあるからまだ諦めもつく。しかし何度もこの役を手がけてきたはずの大幹部が碇を軽く見せてしまうというのは、もっと深刻な問題なのではないか。
それから客席が大うけの相模五郎の魚尽くしもどうかと思う。ただ魚の名前を並べているだけで、台詞になっていない。たしか團十郎丈の三役で「義経千本桜」の通し上演が国立劇場であった際に、家橘丈がこの役を勤めていたが、はっきり「イナダブリだとアナゴって」と言っているのに、「田舎武士だと侮って」と聞こえて仰天したことを覚えている。しかも、魚尽くしになっていることもきちんとわかった。いろいろな配役で見ているこの演目で、あの台詞があんなふうに聞こえたのはあのときが最初で、今のところ最後でもある。
「道行初音旅」は静御前がイマイチ。義経公はこの女のどこがよくて囲っていたのだろう?と思わずにいられない、全然素敵じゃない静御前にがっかりした。所作がせかせかとしているうえに、いちいち説明的で味わいに乏しい。きものの裾が翻るほどの勢いで回らなくてもいいじゃないか。また、相手の芝居を受ける間の行儀悪さも相変わらずで、幕開きに上手で鼓を打ったあと、忠信が本舞台にやってくるまで控えているときにものすごく怖い顔をしていたので、「遅ればせなる忠信」がどんなにキツイお叱りを受けることかと、ハラハラしてしまった。典侍局と道行の静は、配役を逆にした方がよかったんじゃないかと思う。


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2007年03月03日

早くも夏の準備

7987ef9c.jpgあまりに暖かいからというわけではないけれど、夏の襦袢にする紋紗の反物を買ってしまった。夏の襦袢は秋草が地紋になっているものがほとんどなのだが、これは同じ秋草をメインにしているが花の丸になっているのが楽しい。着用時期を考えたら、単衣用の襦袢の方が便利なような気もするけど、もしかしたら今年の夏は暑くて長いかもしれないし、そしたら紗の襦袢の出番も多いかも……などなど、いろいろ言い訳を考えて結局購入した。仕立てはもう少し先の予定だ。
以前、バラの江戸小紋で紹介した保科土山さんの新作江戸小紋を見せてもらった。なんと、サザエさん柄。鰹縞(濃い紺色の線から少しずつ薄くなる青の線を並べた縞)に見立てた片滝縞(太い線〜細い線を順に並べた縞)を地に染めて、その上にサザエや波濤、小舟、枡、若布、鱈、鈴(タマらしい)を散らしている。鰹をそのまま使うのではなく、縞で表現したところがおもしろい。こういう遊びを入れた新しい江戸小紋がもっといろいろ出てきたらいいのに……とは以前から思っていることなのだけど、今回あった反物はすでにもっている江戸小紋(それも保科さんの工房のもの)と同じ海老茶色だったのでやめておいた。もっと鰹縞らしい青系の色だったら、ちょっとキケンだったかも。
買い物後は両親と祖母、それに妹夫婦と荻窪で昼食。妹夫婦が出場した東京マラソンの話などを聞いて、楽しく過ごした。

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2007年03月02日

暖冬

今朝の天気予報で、暖冬の影響で手紙の「時候の挨拶」に困るという話をしていた。確かに「春とは名ばかりの」なんて使えたものじゃない。
暖冬で困るのは、きもののコーディネイトも同じである。植物柄のような季節限定の帯や小物の出番がなくて困ってしまうのだ。雪持ち椿の帯なんて、今年はとうとう締められなかった。雪が降らないまでも、うんと寒い日でないと締める気にならない帯なのだ。梅柄の帯梅の帯留も、こんなに早々と梅の花が満開を迎えてしまっては出番を終了するしかない。しかし、さすがに桜の帯はまだ締めたくないので、当面は満開の椿の帯ぐらいしか楽しみがなさそう。


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2007年01月16日

内ぞゆかしき

859d4f31.jpg同僚たちにきものの着つけを教えていることはこれまでにも書いてきたけれど、その「弟子」のひとりが京都に実家があるということで、帰省の際に町屋手拭のお店「永楽屋 細辻伊兵衛商店」の手提げとペンケースを買ってきてくれた。わーい、ありがとう♪
この手提げ、そういうお店のものにしてはやけに地味な感じがすると思う。しかし実は内側がこんなふうになっていて、リバーシブルで使えるというスグレモノなのだ。一見すると地味だけど中は派手!というのが楽しいので、私はキャンバス地の方を表にして使っている。A4の書類が入るサイズなので仕事にも便利なのが嬉しい。


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2007年01月05日

池田重子展

5ae22a65.jpg歌舞伎のネタばかりが続くので、ちょっときものの話題。浅草歌舞伎の終演後、友人が歌舞伎座夜の部を観るというので銀座に出て昼食をとった。その後、夜の部開演まで時間があったので、松屋で開催中の日本のおしゃれ展を観る。1年おきくらいのペースで開催されている展覧会で、時代きものの蒐集家として著名な池田重子さんの秘蔵コレクションを見られるのでいつも楽しみにしている。
このところ、きものや帯は以前の展覧会でも見たものや、池田さんの創作きものも含まれていて、期待ほどではないこともあるのだが、それでも毎回、何かしらときめく品があるのは確か。今回はさまざまな素材を使った袋物がおもしろかった。極細の繊維を使ってきっちりと編まれたパナマのバッグなどは、今ではまず手に入らないものだろう。とても美しかった。ただ、持ちようが悪いと手の跡がついたり、型崩れしそうでちょっと怖い。その点、鎧の縅を使ったバッグは美しいうえに頑丈そうで、しかもとても洒落ている。ちょっと欲しくなってしまった。
ひとつ不満だったのは、会場の照明の暗さ。きものや帯を保護するために照明を落としてあるのは仕方がないと思うが、櫛簪や帯留のエリアはもっと明るくしてほしい。あんな暗いところで宝飾品を見て、おもしろいわけがないと思う。光を受けて、キラキラと輝いてこそ美しさがわかるし、匠の仕事の凄さもわかる。あの暗さでは芥子パールがミル打ちのように見えるし、それでは真価は伝わらないだろう。もったいない。
写真は私の今日のきもの&帯。きものは以前アップしたバラの江戸小紋だが、帯はこのきものに合わせて新調したもの。拡大するとこんな感じで、細かな市松の地模様が入っている。K島織物のもので、なんとなくフランスっぽいというか、すっきりとモダンでいながら華やかさもある帯。地味なきものを明るく見せてくれるところが気に入って買い求めた。
「日本のおしゃれ展」が開かれている階のすぐ下のフロアで、偶然にも根付に使ったトンボ玉の作家さんが出店していた。「友人に頼んで、こんなふうに加工してもらったんですよ」とお見せしたところ、「紐を使った根付しか作ったことはないけど、こういうのも素敵ですね」と喜んでくださった。作ってくれた角井洋子さんに改めて感謝。

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2006年12月10日

歌舞伎座昼の部

4bef6e70.jpg歌舞伎座昼の部を先日観られなかった「嫗山姥」も含めて観てきた。菊之助丈初役の八重桐はややハラが薄いきらいはあるものの、体をいっぱいに使った演技が楽しい。もっと滴るような色気が出たら、いい八重桐になるのではないか。市蔵丈が腰元お歌を勤めている。弟の亀蔵丈が夜の「紅葉狩」で腰元岩橋を演じていて、兄弟揃って同じような役を演じていることになるが、兄の方がだいぶ品がいい。
次の「将門」は大好きな演目だ。時蔵丈の古風な美貌は面明かりによく映える。だがさらさらした芸風の人なので動き出すと物足りない。「妖しさ」を出そうとするあまりか光圀を見る目が怖くなりがちで、むしろ「怪しい」感じだ。対する光圀役は松緑丈。化粧には工夫の余地があるが、全身から溢れる力強さといい、軍物語の鮮やかさといい素晴らしい。こんな男なら、どんな手段を使ってでも味方につける値打ちがあるだろう。
「芝浜革財布」は菊五郎劇団ならではのアンサンブルのよさが光る。ただ、10年以上前の巡業で別のバージョンを観たことがあって、実はそちらの方が好きだったりする。どう違うかというと、政五郎が河岸に行く場面をやらないのだ。巡業は回り舞台が使えない場合が多いからだろう。河岸の場面がなく財布を拾うところを見せないため、帰ってきてから夫婦で財布の中身を確認するくだりがある。財布の中には確か50両入っていた。ここまでやっておきながら「夢でしょ」ですませるなんてものすごい力技だけど、うかれる夫と困惑する妻の対比がよく出ておもしろかった。またどこかでやってもらえないだろうか。
最後の「勢獅子」は雀右衛門丈がまたしても驚異の若返り。波の裾模様が入ったきものに梅柄の帯という衣裳なので、私も梅柄帯でおそろいにしようかなと思ったのだが、さすがにこの時期に梅の帯で出かけるのも気恥ずかしい。そこで流水柄の帯に梅の帯留めというコーディネイトでおそろいに。おかげでささやかな幸せを味わった。

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2006年11月03日

バラの江戸小紋デビュー

45295fa5.jpg演舞場と歌舞伎座の初日を観に行った1日、仕立てあがってきたばかりの、スクリーントーンにしか見えないバラの江戸小紋をデビューさせてみた(うう、おはしょりがキタナイ)。帯の図案を思いつかないまま(つまり、まだつくっていない)なので、とりあえずは川島ベルサイユを合わせる。この帯だと用意してあったバラの刺繍半襟と釣り合いがイマイチなので、半襟は白。
着姿写真になると、さすがにこれでは地味なことがおわかりいただけると思う。そこで仕立てに際しては、別染めで赤みのあるグレーの八掛を誂えてもらった。袖口や裾にちらりと覗くだけなのだが、その赤みの色のおかげで全体が少しやわらかな印象になるので、とても気に入っている。
monogram.jpgそしてもうひとつの自慢は、この洒落紋。きものの柄に合わせて、ロココな感じの洒落紋を入れようとアイディアを練っていたのだが、きもの仲間のぺさんの発案でモノグラムを日本刺繍(ここがミソ)で入れてもらった。ぱっと見た感じは松葉を組み合わせた模様のようだけど、実は私のイニシャル「MM」を組み合わせたもの。白糸で刺繍して、銀糸の縁取りを入れてもらった。
それにしても、早くこのきものにぴったりの帯を手に入れたいものだ。どんな柄にしようか、まだしばらく楽しい悩みが続きそう。

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2006年10月23日

今日も大島

dbfc9ef2.jpg雨の日は大島を着ることが多い。これは「残糸織」とよばれるもので、他の反物を織るために絣をつけたり、染めたりした糸が残ったものを横糸に使って織るもので、店によって、「残糸織」「やたら縞」などの名前で売られている。私はきものにしたけれど、友人はこれでコートを作っていて、それはそれは格好いい。あれには「やられた!」と思った。

仕事帰りに友人に会ったのだが、なんだか、どこかがいつもと違う。聞いてみると、土曜日に自転車で転倒して顔から落下してしまい、前歯を4本折ったのだという。道理で顔というか、口のあたりが腫れている。前歯を折った以外は口の周囲に少し傷をつくっただけですんだそうだから、不幸中の幸いというよりない。
しかし、前歯を折って治療中であるため、あと1か月くらいは固形物を食べることができないらしい。麺類も駄目なのだそうだ。お粥のほかは、たまご豆腐やスープ類で栄養を取るしかない。トマトジュース雑炊をゆるめに炊いたり、佐伯チズさんの鳥手羽スープを具なしでつくってみたりするといいんじゃないかと思うのだけど、1か月となると飽きるだろうし、仕事に出かける平日の昼もほとんど外食ができないのでは大変だ。
そこで、このブログに来てくださる皆様にお願い。この友人(独身男性、フードプロセッサやミキサーの類は所有していない)にも簡単につくれる、噛まなくても食べられる美味しい料理を教えてください。よろしくお願いします。

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2006年10月22日

和の生活マガジン「Sakura」

0f8e67b2.jpg9月10日に対談の仕事を受けたのだが、その掲載誌が送られてきた。前にも紹介したきものダイアリーPR現代から出ている月刊誌(書店売りはない模様)である。
11月号のテーマは「小紋」。小紋が好きな人同士の対談をということで、きもの仲間でライターのまゆさんと二人で受けることになった。仕事のときにもきものを着ているので、小紋よりも紬を着ていることの方が多い私だが、小紋や江戸小紋は大好き。とくに江戸小紋はきちんとした袋帯を合わせれば、仕事帰りにパーティに出るときもそのままでOKだし、結構便利なのだ。
さて対談はまゆさんと会うこと自体が久しぶりだったので、脱線しまくりでほとんどただの雑談になってしまったのだが、記事ではきちんとまとめていただけた。興味のある方はぜひ、PR現代まで。


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2006年10月17日

そして今日も

b978efb9.jpg昨日と同じ大島。家に帰らずお泊りしていたとかではなくて、このきものを着ているところを見せたい人がいるのだ。昨日会いに行くつもりだったのが一日延びてしまったので、今日も着ているというわけ。さすがに帯だけは替えた。コーディネイトはこちらの方が好みである。
着ているところを見せたい人というのは、このきものの出所であるM越の担当者。既成の八掛地にちょうどいい色がなかったのでわざわざ染めてくれ、とてもいいきものに仕上げてくれたのだ。しかし、何も用がないのに見せに行ったわけではない。仕立てを頼んであったスクリーントーンにしか見えない江戸小紋ができたので、受け取りに行ってきたというわけ(写真はいずれ、別の機会に披露する予定。)。
この江戸小紋も、既成の八掛地に合う色がなかったので染めてもらったのだが、なかなか彼が納得できる色に染め上がらず、やり直したのだという。それも3回目でやっと納得できる色ができた、と言っていた。その甲斐あって、表のグレーとのバランスがとてもいいだけでなく、暗いグレーにほんのり赤みを添えていて、とてもきれいだ。私の名前の頭文字を組み合わせたアルファベットの縫い紋も、こんな面倒くさいものをよくぞここまで……と感動するほどの出来。さすが、老舗の底力である。

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2006年10月16日

まだ暑いので

2ee1488c.jpg10月に入ってから、ほとんど毎日大島を着ている。袷の季節になったがまだ暑いので、大島が楽なのだ。今日も大島を着て、この時期限定のどんぐり帯を合わせた。きものはこの春買ったばかりのもの。破れ格子を2色の絣で表現した、モダンな雰囲気の柄だ。友人にいわせると、私は古典的な柄よりもこういうものの方が似合うのだそうだ。確かにこのきものは似合っていると、自分でも思う。
週末、このきものを買った店から、例のスクリーントーンにしか見えない江戸小紋の仕立てができたと連絡があった。なので、受け取りに行くついでにきものも見せてこようと思ってこれを着てきたのだが、行く前に連絡をしてみたら担当者が休み。もっときちんと聞いておけばよかった。結局、受け取りには明日行くことにしたのだけど、このきものを着て行くべきかどうか、ちょっと悩み中。


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2006年09月26日

秀山祭千穐楽

cbd6c3f2.jpg歌舞伎座昼の部千穐楽。とても立派な今月の梅王丸に敬意を表して、鳥居清忠さんの帯の「車引」面を締めて行った。前帯は梅王丸の隈を中心に、梅の花と時平公の隈(梅王丸を正面にしたので脇に回ってしまい、ここには写っていない)が描かれている。前帯の反対側は梅の花、お太鼓は三つ子全員の隈。「吉田屋」面よりこちらの方が帯らしいデザインで締めやすい。
舞台の梅王丸は今日も力に溢れ、観ているだけで思わず顔がほころんでしまう。桜丸はものすごくうまくて美しいのだが、相変わらずまるで助六のように強そうに見える。これなら加茂堤で三善清行を難なく追い払ってしまい、何の事件も起こらなかったような気さえする。それでも松王丸の軽さが薄まっていたので、全体のバランスはかなりよくなった。
いずれの演目も千穐楽ならではの濃い内容。初日以後は緊張感が薄まる一方だった「寺子屋」も、最後はびしっと締めてくれた。気になっていた武部源蔵のきものは、播磨屋が上前を気にする仕種をあまり見せなくなっていた。播磨屋贔屓の小吉さんも「少し身巾を出したみたい」だとおっしゃっていたので、直したのかもしれない。裾が乱れる効果は残して上前は乱さないのだから、おそらくほんのわずかの差なのだと思うが、ずいぶん印象が変わるものである。
そして、今月も驚異の若返りを見せた雀右衛門丈。輝くばかりに美しい小野小町を見ているだけで、風邪が吹き飛んでしまうような気になった。幸せ♪


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2006年09月17日

武部源蔵のきもの

062149a0.jpg今日は3階席で歌舞伎座昼の部3回目。風邪を引いてしまって、ちょっと熱っぽい状態での観劇だった。
初日からずっと気になっているのだけど、源蔵のきものは身巾が少し狭くないだろうか? そのせいか、座るときに上前を引っぱるようにする動作が目につく。なんとなく、窮屈そうに見えて仕方がない。源蔵は少し足を開いて極まるところがいくつかあって、このとき下帯がちらりと覗く。もしかして、そういう効果を狙ってわざと小さく作ってあるんだろうか? だとしても、播磨屋本人が身巾を気にしている様子からすると、小さすぎるんじゃないかと思う。
ほかにも、奥の一間へ入る前に神棚から伝授の一巻を取り出さないとか、松王丸が「桜丸……、倅……、桜丸……」と言って号泣するとか、いつもの見慣れた「寺子屋」と違うところがどうも気になる。播磨屋か萬屋か高麗屋の型なんだろうか。
写真は帰りに三越で買った、寿やの栗きんとん。もう秋なのね。

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2006年09月07日

今日は正解。

13574e78.jpgつい数日前、「今朝は涼しいな」と思ってマジョリカ御召を着たら、あとから晴れて暑くなってしまい、大失敗だった。そんなわけで今日は大島の単衣。白地に紫の絣柄は、わりと珍しいんじゃないだろうか。いまやすっかり有名人になってしまった豆千代さんが、まだお店を出したばかりの頃に勧められて買ったものだ。
昼間はあまり気温が上がらず「また失敗?」と思ったら、帰る頃には湿度が上がっていて結果オーライ。こういうときの大島って、本当に楽。


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2006年09月04日

マジョリカ

6fec42ad.jpgもうずいぶん前のことだけど、母の友人が何枚かきものをくれた。そのなかに、ちょっと見たことのない、不思議な柄のきものがあった。洋風の柄行で銀通しの、キラキラした御召。なんでも「マジョリカ御召」というのだそうだ。昭和34年に十日町で織られ、爆発的にヒットした商品らしい。マジョリカ陶器をイメージして織られたので、こういう名前なんだという。
母の友人は妹さんと一枚ずつつくってもらったのだそうだが、私はその両方を譲ってもらった。一枚は単衣、一枚は袷にして着ている。このマジョリカ御召、なぜか普段きものを着ない人に評判がいい。モダンな雰囲気がとっつきやすいんだろうか。
今朝は涼しかったので、久しぶりにこの御召を着てみた。が、昼になったらいつもの暑さ。まだちょっと早かったみたいだ。


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2006年08月28日

夏の刺繍帯

9feeb419.jpg去年の暮れにヤフオクで手に入れた、夏の刺繍帯。出品者はこれを最後にヤフオクから撤退してしまったので、私は最初で最後の取引だった。ほかの出品物も素敵なものが多かったのに、ちょっと残念。
明るい緑に赤、白、金に咲き乱れる花々が刺繍されている。いかにも夏!って感じの力強さ。とても気に入っているのだけど、ひとつだけ困ったことがある。赤の花から色が出るのだ。きものの背中にもついてしまうから淡い色のものには合わせられない。編集部で使っている椅子の背もたれも、一日の終わりにはたいておかないと、翌日の帯に赤をつけてしまいそう。ちょっと世話の焼ける帯なのだ。でも、お気に入り。

ところでアクセス解析のログを見ていたら、mabelmercer.orgというところからアクセスがあった。先日のSummertime祭り開催中の記事から飛んでいってくれた人が何人かいて、「おや?」と思われたんだろうか。なんだか嬉しいような楽しいような気分。Billie Holidayのところからもアクセスがあるともっと嬉しいので、皆さま、クリックをよろしく♪

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2006年08月27日

あーすっきり

2b0c2ecb.jpg今日は浴衣に半巾帯、下駄履きで、ほぼ1か月ぶりの岩盤浴。このところずっと、これくらいのペースだ。今月は天気が不安定なこともあってなかなか行けなかったが、溜まっていた疲れを一掃したくて出かけてきた。今日は比較的涼しかったせいか、ものすごい混雑。なんと2時間待ちだったが、妹夫婦が出場している北海道マラソンのテレビ中継を見ながら(もちろん、妹夫婦が映るわけではないのだが)のんびり過ごした。おかげで体がよく温まって、岩盤浴でもたっぷり汗をかく。体も軽くなって、とてもすっきり。今日は早く休もうっと。

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2006年08月21日

飛びシボ帯揚げ

cb8f9958.jpg夕方からホテルでのパーティに出席した。仕事帰りでなければもっと華やかにしていくのだけど、編集部に訪問着を着て行くのも……ってことで、結局、いつぞやと同じ波千鳥柄の江戸小紋に天井格子柄の紗袋帯を合わせた。帯揚げは関西のきもの仲間たちからプレゼントされた、桔梗柄の飛びシボ。地紋が薄の紋絽になっていて、とても涼しげ。強い赤が入っているのに、繊細な美しさがある帯揚げだ。普段この帯にはもう少し無地っぽい帯揚げを合わせているのだけど、ところどころに絞りの赤い柄が入っているだけで、ぐっとゴージャスになった気がする。みんな、ありがとう♪
しかし、この角度からの撮影は難しい。何度も撮り直しをしたのだけど、これが精一杯だった。実物はもっと素敵なのに申し訳ない。


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