2006年07月04日

越生町・黒山三滝滝開き

越生町地図黒山三滝看板天狗の出そうな風景









 ということで。先日行ってまいりました。滝開き神事。
 文化人類学のレポートを書くため、というのが理由ですが、趣味も半分だったりします。
自然とか伝承とか伝統とか神隠しとか巫女さんとか妖怪とか大好きですから。
 というわけで、以下に詳細を。



 六時起床。ものすごく気分悪い状態を無理やり賦活しつつ飯食って電車へ。
 一時間ほど揺られ、越生町へ到着。
 このとき曇りだったので雨の気配を少し感じる。ただ、雨が降ることは神事が終わるまで
ありませんでした。ひょっとしたら山にいるという天狗のご加護かも知れません。ありがた
や。さすが幻想のブンヤ(違)

 駅前はさすがに時間が時間だからか、人はタクシーの運転手さん以外おらず、またお店や
ら何やらも閉まっていて閑散としていました。とりあえずバスまでにはまだ時間があるので
ぶらぶらと観察したり散歩したり。初めて来る町は新鮮なのでとりあえず飽きません。
 が。そんな中逆に見慣れているがために強烈に異彩を放つものが。













アミーゴー!

















 何故お前がここにいる。
 いや、この喫茶店地元にあるんですけどね。というか、こういうところにある喫茶店って
みんなこんな名前かよ。流行ってるのか。流行なのか。喫茶店マスターの間で一大センセー
ションを巻き起こしている素敵ネームなのか。

 それはさておき、やってきたやや大きめのバスに乗り滝の入り口へ。乗客がオジイチャン
オバアチャンばかりです。やっぱり若い者はこういうところには来ないのか。こうやって囲
まれているとなんか若さが吸い取られそうです。
 ただ、途中から子供連れな人や若い女の人も乗ってたのでそうでもないか。

 二十分後、滝の入り口へ到着。見えるのはアスファルトで舗装されたゆるやかな上り坂。
看板を見ると「滝まで十五分」の文字。―――上等だ!(零式鉄球展開しつつ)
 ただ、実際はそんな辛くもなかったです。涼しかったからか、気分が乗っていたからか。
帰るまで疲れはほとんど感じませんでした。少し足が痛かっただけ。
 以下は途中で撮った写真。いっぱい撮りすぎ。




黒山鉱泉。温泉宿っぽい。三滝道中の一・小さな滝三滝道中の二・なんか天然記念物なシダ類三滝道中の三・朝靄にけぶる山林







 山林はいわゆる人工林とは違う、数多くの植物が乱雑に息づいている雑木林に近いタイプ。
なにやら天然記念物っぽいシダ類がいっぱいあるようです。水はやっぱりというべきか綺麗
です。透明度高めで、飲めます。飲用は滝の近くで試したので間違いありません(何)
 途中、少し高い湿度のせいか朝霧が発生。その光景があまりにも綺麗だったので撮影した
のが一番右。携帯からなので少し分かりづらいですが、実際はもっと白っぽく光を反射して
輝いてました。これぞまさに天然美。賛美歌とか聞こえてきそうです。十三番辺り(最低)

 そんなこんなで遊びながらしてると、ようやく滝まで到着。とりあえず先に三滝の一つ、
男滝と女滝の方へ。天狗滝は後回しに。男滝・女滝方面への道は注連縄が張ってあり、いか
にもという雰囲気が全開。ひょっとしたら天狗に会えるのかな、会えるのかな。わくわく。
 数分後、男滝女滝へ到着。




夫婦滝・遠景男滝女滝








 涼しげな音が間断なく響いている。芸術的な優美と自然的な豪壮を同居させた番の滝は、
訪れるものも居ない静かな山奥で、ただ協奏を続けていた。かつて修験者が修練の場として
用いていたその滝は、今もなお、彼らを待ちつづけている―――


 なんというか、良し悪しなんぞ分かるほど人生長くないですが、綺麗な滝です。自然の優
しさと厳しさが適度に調和した、やや小ぶりな姿をしています。ちなみに上の方にあるのが
男滝で、下にあるのが女滝。近くにあるのは夫婦橋。上手いこと云いおった喃!(何)

 まだ滝開き神事までは時間があるので、近くの茶店で休憩がてらカキ氷を食。




甘露







「ウンまァァァァァァァァいッ!」(代理:虹村億安)

 氷がなんかふわふわしてます。すごく丁寧に作ってあるのでしょうか。食べてて心地良い
食感です。今回は甘露(みぞれ)を頼んだのですが、これがまたちょうどいい案配の甘さで、
しゃくしゃくと平らげてしまいました。水はやっぱりこの辺りのを使っているのでしょうか。

 そんなこんなで神事開始。最終的に人が六十人以上集まり、滝の周囲は混雑を極め始めて
います。正直ポスタルごっこしたかったのですが神前ですし自重。堪える世界爺。
 そんな中、ゆっくりと参列が到着―――



天狗様









 ―――たまらぬ天狗であった。
 なるほど。そういうことか。


 あまりにスタイリッシュな格好の神主さん(多分)に度肝を抜かれつつも、厳かに神事は
始まります。この辺に付いて特に言うことはありません。ありませんが―――




少女祝詞中(違)








 はい、祝詞唱えてる宮司さんの後ろをご覧ください。

 ……分かりますね?(馬鹿)

 巫女さん。しかも、小学生から高校生くらいまでのうら若き乙女です。これがまた可愛い
可愛い。途中にいくつかある儀式のお手伝いでちょこちょこ動き回ったりしてるのがもうね。
 もうねッ!(分かったから黙って死ぬアル)
 いや実際、黒髪ポニーテールに袴姿があれほどの破壊力を誇るとは。髪なんか染めてない
綺麗な黒髪が清楚に整列してるのはある意味感動。カメラ持った連中にバチバチ撮られてる
からか少し緊張気味だったようですが、終わった後は楽しく談笑して帰っていったようで。
 ……私も、身の回りにこういう人がいれば道を踏み外さずに済んだかも知れない。(何)

 まあそんな戯けた罰当たりなことを思いつつもいよいよ儀はたけなわ。
 修験者に扮した方たちによる入滝の儀式です。計三名の人が入ったのですが、意外と若い
人もいました。ちなみにイケメン。都会辺りにいそうな人です。



なう修行中







 梅雨も終わりかけの頃、滝の勢いも結構強いのかちょっと大変そうでした。ただ、凄く涼
しげというか私もやりたいと思ったのは永遠の秘密。
 五時間ぐらい打たれてみたい喃。(それは死ねる)

 そうして全ての儀式は終わり、ここでお開き。
 私も帰ろうかと思ったのですが、思い直してここでお昼ご飯を食べ、天狗滝へ。
 入ったお店は「根っこ食堂」。




根っこ食堂山菜蕎麦withなると









 天井一面に瓢箪が妖怪のごとくぶら下がっている素敵なお店です。
 食べたのは山菜蕎麦。しゃきしゃきして美味しかったです。ただ蕎麦にもう少し歯ごたえ
欲しかったぜハハハ。ちなみに、ここでは土産に瓢箪が売っていてそれがあまりにも素敵な
のですごく欲しかったのですが予算の関係で断念。次のときは買おう。



天狗滝への道









 栄養を補給した後はいざ天狗滝へ。
 滝への道は少し険しかったですが、距離が短いので問題なし。
 足元を小川が流れています。小魚くらいいてもおかしくないくらい綺麗。実際、この辺で
は釣りも出来るようです。イワナとかマスとかがメインっぽい。
 ただ近くの看板で“禁猟区”という文字が散見されるのがすごく気になる。


 そして、滝へ到着――――


















天狗滝






















 なんというか、凄かったとしかいいようのない風景でした。
 まがまがしいほどに切り立った崖のはるか上、岩の隙間を縫って、滝が霧のように下へと
流れ落ちていました。轟々という、先の夫婦滝に劣らぬ音がその勢いを暗示しています。
 一人で見てるとぞくりとします。怖いぐらいの美なる風景。
 思わずふらふらと近寄りそうになってしまい、実際少し近寄ってしまったのですが、なん
だか天狗に見られているような気がしてすぐに退散しました。こういう場所であれば、住ん
でいてもおかしく無さそうです、実際。
 そういえばここでも滝開きをするような話を聞いたのですが、何時頃なのだろう―――


 しかしここでタイムリミット。
 参与観察も終わり、ようやくメモ帳をしまってのんびり下山します。
 山の空気は涼しく、曇天の空も気にならないほどに心地良いですが、ここでお別れ。
 紅葉がいっぱいあったので、今度は秋頃にでも来ましょうか。
 天狗と一緒に飲む、お酒でも持って。














 あ、途中で温泉に寄ってバス逃したのは秘密な!!(台無し)

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